ほの研ブログ - 最新エントリー
写真の上下どちらもが、我が家の家庭菜園で取れた野菜で作ったものです。上の写真は 、夏野菜をオリーブオイルで炒めたラタトゥイユです。パプリカ、ナス、タマネギ、トマト、ズッキーニなど、抗酸化作用のある野菜たっぷり使っています。野菜から出た汁は、飲んでも、パンにつけて食べても美味しいです。下の器は、チーズ、ベーコンが添えられた、ミニトマトとオクラのサラダです。これらに、牛乳、ヨーグルト、パンが、我が家の定番の朝食メニューです。
家庭菜園の採れたて野菜たっぷりの超食
コメント:市民研究員 H.N.さん
メインメニューの、共に抗酸化作用のある、オリーブオイルと家庭菜園の採れたて多品種夏野菜たっぷりのラタトゥイユに、サラダと乳製品を取り入れたバランスの取れた朝食は理想的ですね。酷暑の夏には、朝食前に畑仕事をなさったと伺いました。採れたて野菜で奥様が丹精込めて作られた朝食は、作業後の五臓六腑に染みわたり、猛暑も乗り越えられたことでしょう。医食同源を実践なさっているようにお見受けいたしました。
市民研究員 A.S.さん
家庭菜園の採れたて野菜たっぷりの超食
コメント:市民研究員 H.N.さん
メインメニューの、共に抗酸化作用のある、オリーブオイルと家庭菜園の採れたて多品種夏野菜たっぷりのラタトゥイユに、サラダと乳製品を取り入れたバランスの取れた朝食は理想的ですね。酷暑の夏には、朝食前に畑仕事をなさったと伺いました。採れたて野菜で奥様が丹精込めて作られた朝食は、作業後の五臓六腑に染みわたり、猛暑も乗り越えられたことでしょう。医食同源を実践なさっているようにお見受けいたしました。
車のタイヤ交換で修理工場から歩いて帰る途中で見た、近くの公園です。普通この時期は草が刈られ、櫓も建てられ盆踊りの時期でした。何十年も続いている子供会のイべントも、猛暑の為中止になったのでしょう。大人の仕事は減りましたが、子供達は楽しみにしていた夏休みの大イべントが無くなり残念ですし、可哀そうだなと思いました。猛暑よ去れ!
夏の空き地
コメント:K.N.さん
今年の暑さは例年になく暑かったですね! 熱中症予防のためか各地での行事の取りやめがありました。この公園もお多分に漏れず、盆踊りが取りやめになったのですね。子供たちの無念さが目に浮かびます。
継続コース参加者:T.S.さん
夏の空き地
コメント:K.N.さん
今年の暑さは例年になく暑かったですね! 熱中症予防のためか各地での行事の取りやめがありました。この公園もお多分に漏れず、盆踊りが取りやめになったのですね。子供たちの無念さが目に浮かびます。
我が家の畑で採れたカボチャを煮てみました。 今年初めて苗を買って来て栽培したものです。品種は栗カボチャです。6個ほど収穫できましたので、孫の家と近所の友人に食べてもらいました。緑黄色野菜に抗酸化作用があると聞いていましたので、早速調理して、写真におさめました。ホクホクして美味しかったです。
自家菜園の栗カボチャ
コメント:市民研究員 H.N.さん
立派で美味しそうなカボチャですこと!!彩りもよく美味しくて、栄養満点のカボチャですが、重いこともあり、また丸のままは勿論、一口大にカットするのも、非力になった高齢者にはなかなか苦手な下拵えを必要とする野菜のひとつです。煮物の切り口から想像して、厨房に入られる経験を積まれたK.N.さんは、いとも簡単に手際よくカットなさったのではないかと勝手に思うとともに、何となく味付けも想像してしまいました。
市民研究員 K.N.さん
自家菜園の栗カボチャ
コメント:市民研究員 H.N.さん
立派で美味しそうなカボチャですこと!!彩りもよく美味しくて、栄養満点のカボチャですが、重いこともあり、また丸のままは勿論、一口大にカットするのも、非力になった高齢者にはなかなか苦手な下拵えを必要とする野菜のひとつです。煮物の切り口から想像して、厨房に入られる経験を積まれたK.N.さんは、いとも簡単に手際よくカットなさったのではないかと勝手に思うとともに、何となく味付けも想像してしまいました。
これまで植物に興味はなかったのですが、最近は木や花に興味を持つようになりました。この写真を撮った段階(8月)で、福岡市内は3週間以上雨が降ってなかったのですが、この公園の木々はずっと元気なままなので、不思議に思っていました。
これはよく行く公園の中で一番背が高い木の写真です。そこで、名前を知りたいと思って、写真をかざすと植物の名前がわかるサイトを見つけました。早速その木の葉の写真を撮って調べてみたら メタセコイア という名前でした。
公園で一番背の高い木 メタセコイヤ
コメント:市民研究員H.N.さん
私は草花の名前は割合知っているつもりでしたが、ほのぼの研究所のある公園を巡る街歩き共想法に参加したとき、この背の高い立派な木の名前を初めて知った次第。それ以降、なるべく憶えるようにしていますが、少し遅い?かもしれません。でも、最近は便利な検索サイトがあって、有難いことです。メタセコイヤは紅葉もしますので、秋にはまた違う姿をご覧になるのが楽しみになりますね。
これはよく行く公園の中で一番背が高い木の写真です。そこで、名前を知りたいと思って、写真をかざすと植物の名前がわかるサイトを見つけました。早速その木の葉の写真を撮って調べてみたら メタセコイア という名前でした。
継続コース参加者 M.M.さん
公園で一番背の高い木 メタセコイヤ
コメント:市民研究員H.N.さん
私は草花の名前は割合知っているつもりでしたが、ほのぼの研究所のある公園を巡る街歩き共想法に参加したとき、この背の高い立派な木の名前を初めて知った次第。それ以降、なるべく憶えるようにしていますが、少し遅い?かもしれません。でも、最近は便利な検索サイトがあって、有難いことです。メタセコイヤは紅葉もしますので、秋にはまた違う姿をご覧になるのが楽しみになりますね。
2024年9月27日から29日までパシフィコ横浜ノースで開催された、第13回日本認知症予防学会学術集会に参加しましたので、ご報告させていただきます。私は、ほのぼの研究所の市民研究員として先輩諸氏と一緒に、大武先生のご指導のもと過去には盛岡や岡山の学会に参加してきましたが、市民研究員がまとまって学会に参加するのは久しぶりのことで感無量でした。
日本認知症予防学会学術集会開催会場パシフィコ横浜ノース
今回の発表は、連番でほのぼの研究所の4名がポスター発表をしました。昨年の新潟で参加した学術集会では、皆様に興味をもっていただけたかどうかという雰囲気でしたが、今回は、大武先生のご登壇で聴衆の数も多く注目度は抜群でした。
ギャラリーに集まって下さったポスター会場
28日の発表は、大武先生の「認知症予防拠点の当事者研究拠点ほのぼの研究所
における共想法の実践研究」と題するほのぼの研究所に関する総括的発表を筆頭に、
ほのぼの研究所の活動概要を発表する大武代表理事・所長
長久研究員の「高齢者の認知機能低下を防ぐために当事者の声を反映して開発した認知症予防会話手法共想法の遠隔アプリ」の発表が続きました。内容は、大武先生の指導下、理化学研究所の大武チームの実に根気強く、親身なテクニカルサポートのもと、魚谷研究員の緻密で的確なリードで、市民研究員と継続コース参加者が遠隔共想法アプリの開発とさらなる進展のために歩んだプロセスをまとめたものです。
タイムリーな座長先生のリードに応じながら、発表
それに続く根岸研究員の「高齢者の総合的な認知症予防を目的とする『街歩き共想法』の実践的検討」では各方面から質問が寄せられ、共同実施のお声がけもいただきました。
質問が多く寄せられた「街歩き共想法」についての発表
最後は永田研究員の「会話支援手法のテーマ設定の特徴とその効果について:自由会話とテーマに沿った会話の相違点に関する考察」と、合計4人でほのぼの研究所を総合的にご案内する流れで行いました。
共感の多かった高齢者が会話を継続することの効果に関する発表
ポスター発表参加者一同
その後、発表というお役目を果たしてほっと一息つき、会場のコーヒーショップで昼食をとってから解散しました。その夕方ホテルに戻ってくつろいでいると、大武先生からメールがあり、情報交換会に参加してほしいとのことでしたので、急ぎタクシーで会場のレストランに駆けつけました。すると、情報交換会の中で行われた浦上賞の授賞式の受賞発表の最後のころに、筆頭演者である長久研究員の名前が呼ばれ、共同演者の永田が代理で無事に浦上先生から賞状を拝受することができ、安堵しました。
浦上賞授賞式と拝受した賞状
浦上賞は一般演題発表の中から特に優秀な発表について、日本認知症予防学会代表理事であり、2021年のほのぼの研究所クリスマス講演会にご登壇いただいた、浦上克哉先生より授与される賞です。
この受賞は、遠隔共想法の参加者の皆様を巻き込んだほのぼの研究所での地道な活動が評価されたと言えるでしょう。また学術集会発表者の多くが各分野の専門家が占める中、一般の高齢者が携わった珍しい活動と言うご感想もいただきました。発表後にはコラボ活動のご提案や、ご自身の施設での導入等に関してお声がけいただき、大変実り豊かな時間を過ごすことができたことは、望外の幸せでした。
家路につく途中、大観覧車を眺めながら横浜駅の近辺を歩いてみましたが、改装が終わった横浜駅は高齢者には辛いほど巨大化しており、若者や海外からの旅行者で賑わっていました。認知症と高血圧を防ぐためにも、運動の必要性を痛感した次第です。また今回の経験では高齢者といえどもチャレンジすることにより、新しい可能性を見出すことができるのだなと教えていただきました。
日本認知症予防学会学術集会開催会場パシフィコ横浜ノース
今回の発表は、連番でほのぼの研究所の4名がポスター発表をしました。昨年の新潟で参加した学術集会では、皆様に興味をもっていただけたかどうかという雰囲気でしたが、今回は、大武先生のご登壇で聴衆の数も多く注目度は抜群でした。
ギャラリーに集まって下さったポスター会場
28日の発表は、大武先生の「認知症予防拠点の当事者研究拠点ほのぼの研究所
における共想法の実践研究」と題するほのぼの研究所に関する総括的発表を筆頭に、
ほのぼの研究所の活動概要を発表する大武代表理事・所長
長久研究員の「高齢者の認知機能低下を防ぐために当事者の声を反映して開発した認知症予防会話手法共想法の遠隔アプリ」の発表が続きました。内容は、大武先生の指導下、理化学研究所の大武チームの実に根気強く、親身なテクニカルサポートのもと、魚谷研究員の緻密で的確なリードで、市民研究員と継続コース参加者が遠隔共想法アプリの開発とさらなる進展のために歩んだプロセスをまとめたものです。
タイムリーな座長先生のリードに応じながら、発表
それに続く根岸研究員の「高齢者の総合的な認知症予防を目的とする『街歩き共想法』の実践的検討」では各方面から質問が寄せられ、共同実施のお声がけもいただきました。
質問が多く寄せられた「街歩き共想法」についての発表
最後は永田研究員の「会話支援手法のテーマ設定の特徴とその効果について:自由会話とテーマに沿った会話の相違点に関する考察」と、合計4人でほのぼの研究所を総合的にご案内する流れで行いました。
共感の多かった高齢者が会話を継続することの効果に関する発表
ポスター発表参加者一同
その後、発表というお役目を果たしてほっと一息つき、会場のコーヒーショップで昼食をとってから解散しました。その夕方ホテルに戻ってくつろいでいると、大武先生からメールがあり、情報交換会に参加してほしいとのことでしたので、急ぎタクシーで会場のレストランに駆けつけました。すると、情報交換会の中で行われた浦上賞の授賞式の受賞発表の最後のころに、筆頭演者である長久研究員の名前が呼ばれ、共同演者の永田が代理で無事に浦上先生から賞状を拝受することができ、安堵しました。
浦上賞は一般演題発表の中から特に優秀な発表について、日本認知症予防学会代表理事であり、2021年のほのぼの研究所クリスマス講演会にご登壇いただいた、浦上克哉先生より授与される賞です。
この受賞は、遠隔共想法の参加者の皆様を巻き込んだほのぼの研究所での地道な活動が評価されたと言えるでしょう。また学術集会発表者の多くが各分野の専門家が占める中、一般の高齢者が携わった珍しい活動と言うご感想もいただきました。発表後にはコラボ活動のご提案や、ご自身の施設での導入等に関してお声がけいただき、大変実り豊かな時間を過ごすことができたことは、望外の幸せでした。
家路につく途中、大観覧車を眺めながら横浜駅の近辺を歩いてみましたが、改装が終わった横浜駅は高齢者には辛いほど巨大化しており、若者や海外からの旅行者で賑わっていました。認知症と高血圧を防ぐためにも、運動の必要性を痛感した次第です。また今回の経験では高齢者といえどもチャレンジすることにより、新しい可能性を見出すことができるのだなと教えていただきました。
市民研究員 永田映子
私が社会と関わっていることは、NPO 活動として、詩吟を国際的に普及する活動です。この写真の上の機械は、トレーナーと言って、伴奏や音程取りをする 詩吟のお稽古には必須の機械です。下は私の流派の教本です。吟じる漢詩や和歌が練度によって編纂されています。私の流派では、国内のみならず米国カナダに支部があり活動を行っています。
詩吟のおけいこの必須アイテム:トレーナー
コメント:市民研究員A.S.さん
日本の芸能が国際貢献に役立つ関わり方は素晴らしいですね。友人にも詩吟を習っている方がいますが、80歳近くが多くいる高齢者のサークルで定期的に集まって稽古が楽しいと言っています。講師は女性、メンバーも3割方女性だそうで、詩吟は健康にも良いようで老若男女、身軽に活動できるのも良いですね。
継続コース参加者 F.W.さん
詩吟のおけいこの必須アイテム:トレーナー
コメント:市民研究員A.S.さん
日本の芸能が国際貢献に役立つ関わり方は素晴らしいですね。友人にも詩吟を習っている方がいますが、80歳近くが多くいる高齢者のサークルで定期的に集まって稽古が楽しいと言っています。講師は女性、メンバーも3割方女性だそうで、詩吟は健康にも良いようで老若男女、身軽に活動できるのも良いですね。
20年位前に入会したボランティアサークルで、マージャンを教えてもらい、老人ホームにも訪問していました。サークルはコロナ禍で解散しましたが、マージャンは残して、公民館で月2〜3回楽しんでいます。点数計算はうろ覚えで、人任せで遊ばせてもらっていましたが、メンバーの入れ替えもあり、皆がどんどん点数計算を覚えていく環境になり、私も少々焦りを感じています。計算を覚える事で、会話も深まり知的会話に近づくかな?私にとってはかなり難しい課題への挑戦でもあります。
脳トレにも役立つマージャンの点数絵計算
コメント:市民研究員 A.S.さん
定期的に麻雀で人に会うのも社会の繋がりの一つで良いですね。女性の方の参加も多いと聞きます、知人には90歳過ぎたおばあちゃんが孫と雀卓を囲むと、元気になると言っていました。認知症予防にもつながるのでしょうね。
継続コース参加者 N.K.さん
脳トレにも役立つマージャンの点数絵計算
コメント:市民研究員 A.S.さん
定期的に麻雀で人に会うのも社会の繋がりの一つで良いですね。女性の方の参加も多いと聞きます、知人には90歳過ぎたおばあちゃんが孫と雀卓を囲むと、元気になると言っていました。認知症予防にもつながるのでしょうね。
2024年8月20日(火))13時より、東京都中央区日本橋の理化学研究所革新知能統合研究センターのオープンスペースにて、代表理事・所長の大武美保子が勤務する理化学研究所とほのぼの研究所の共催で、NPO法人ほのぼの研究所設立記念講演会「創造的に老いる」を開催しました。
設立記念講演会チラシと『老いの失敗学』
今回、東大名誉教授、畑村創造工学研究所代表で、失敗学の提唱者であるとともに、東電福島原子力発電所における事故調査・検証委員会委員長、消費者庁消費者安全調査委員会委員長を務める等、多方面で失敗知識活用の活動をされている畑村洋太郎先生にご登壇いただくきっかけは、ほのぼの研究所の2024年度の理事会での、設立以来ご尽力いただいている元柏市医師会会長の小沼宗心先生のご提案でした。NHKの番組『ラジオ深夜便』で、ベストセラーとなった著作『老いの失敗学』出版後まもなくの畑村先生の対談を聴かれて、高齢者と触れ合いながら長年研究活動を続けているほのぼの研究所の講演会にお招きするのにふさわしい方ではないかと。
なお、畑村先生にはほのぼの研究所の拠点千葉県東葛エリアへの往復等には体力的なご負担等がかかることがわかり、都内のご自宅から無理のない都内(理化学研究所)での開催、事前対談録画鑑賞+ミニ対談、ミニワークショップを兼ねての交流会という、例年とは異なる形式を取り入れての開催といたしました。
立秋を過ぎたとはいえ、依然としてこれまでにない気温の残暑が続く中、千葉県東葛地域や埼玉県和光市を含む近郊からのご参加の70〜80歳代の方々を中心に、下は20歳代までと、多世代の40余名からお申込みをいただき、何社かのマスコミの方に取材もしていただきました。
ご来場の皆様
開会後、まず畑村先生ご登壇の提案者であるほのぼの研究所理事小沼宗心先生の挨拶に続き、大武所長代表理事・所長が開会の挨拶を行いました。
開会
開会挨拶 小沼理事 と 大武代表理事・所長
最初に、畑村先生はご自身の老いを当事者目線で失敗学的見地から表された『老いの失敗学』にて、「失敗は大事」であると述べられている。そのことと「高齢者がどうすれば認知機能を保って天寿を全うできるか」という自身の研究で見出された「失敗を避けて、チャレンジをしない=認知機能を使わない生活を続けていると、認知機能はどんどん低下する➨大きな失敗をしないため、上手に小さな失敗をしながら、チャレンジを重ねていくことが大切である」ということの間に、接点があると感じたと述べました。
そして、奇しくも、畑村先生は彼女の東大情報工学科時代に、後の研究にも役立つ考え方の基礎を授けて下さった、大変重要な先生方のお一人でもあったため、ぜひともと登壇をお願いし、ご快諾をいただき、約四半世紀ぶりの師弟対談が実現した経緯を述べました。
講演会は事前撮影の対談を以下の2部に分け放映、それぞれにミニ対談を添えました。
第1部―1.失敗学と老いの関係、 2.よい老いと悪い老い、3.老いによる大事故を防ぐ、 4.人の話を聞く)
第2部―5.悪い老いを避けるヒント、 6.制御できない自分に気づいた、 7.気遣いが老いによる失敗を防ぐ、 8.今の楽しみ、 9.面白く老いるヒント)
対談動画では、先生の日常の様々な失敗の一部や、失敗から得られた教訓、そして失敗なさらないために工夫されていることを穏やかに紹介されながら、以下のことを述べられました。
対談録画鑑賞とミニ対談
対談要約
また、ミニ対談で、畑村先生は、昨今多発している河川による水の事故について「川の水は(本当は深くても)浅く見える」といった研究者なら誰でも知っていることが、当事者目線でわかるように(その場のニーズに合うように)周知されていないことも課題であると、失敗学の権威として警鐘をならされました。これに対して、大武所長は、水の事故の問題は、物理学の知識が社会での問題解決に活かされていない事例であり、老いの分野についても同様に、当事者の目線でわかるように周知されていない課題があることが、畑村先生の近著「老いの失敗学」に書かれている、と述べました。
対談後の休憩中には、参加の皆様に以下の「老いに関するアンケート」
Q1よい老い(ありたい)老いと、悪い(避けたい)老い
Q2よい老いを実現し、悪い老いをさけるためにしている工夫
Q3自分の老いに気づいたこと
Q4今の楽しみについて
にご回答いただき、併せてポストイットに書きうつして特設のホワイトボードに貼っていただきました。
ワークショップ
そして、ホワイトボードを正面に据えるよう、座席を90度回転させ、ミニワークショップと交流会をスタート。ホワイトボードに貼られた回答を大武所長が幾つか披露し、それらに畑村先生がご意見を述べられました。全ての回答を披露することができませんでしたが、寄せられた意見をまとめてみると(N=40 FA)以下のように、自らのひたひたと忍び寄る老いの変化を甘受しながら、周囲とのコミュニケーションをはかり、明るくポジティヴにお過ごしの様子やご意見を伺うことができました。
その後、ほのぼの研究所副代表理事:三宅徳久先生の音頭で乾杯、しばし相互の交流のひとときをすごしました。
三宅副代表理事乾杯の音頭
会場の都合で畑村先生との交流は時間のあまり長くありませんでしたが、お名残り惜しく散会をした後も、畑村先生と積極的に記念写真を撮る方もいらっしゃる等、特に参加者の2/3ほどを占めた70〜80歳代の方々から、最後まで大きな元気をいただいたことでした。
そのことは、当日取材にいらしたある新聞社の方から、「高齢の参加者が多いと伺ってはいたが、元気に遠方から講演会に参加され、「老い」についての課題に向き合われていることに驚いたのに加えて、どなたもが若々しくお元気そうで、かつ考え方も前向きにみえて、会場全体の空気がアクティヴに感じられた」という声をいただいたことでも、おわかりいただけると思います。
初めてづくしの企画で、案じることの多い開催でしたが、数名の方に賛助会員に御入会いただいたのをはじめ、皆様からたくさんのお励ましもいただき、笑顔で会場を後にされるのをお見送りできて安堵したことでした。最後になりましたが、この共催企画のために、心を込めてご尽力いただきました理化学研究所革新知能統合研究センターの大勢の方々に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
設立記念講演会チラシと『老いの失敗学』
今回、東大名誉教授、畑村創造工学研究所代表で、失敗学の提唱者であるとともに、東電福島原子力発電所における事故調査・検証委員会委員長、消費者庁消費者安全調査委員会委員長を務める等、多方面で失敗知識活用の活動をされている畑村洋太郎先生にご登壇いただくきっかけは、ほのぼの研究所の2024年度の理事会での、設立以来ご尽力いただいている元柏市医師会会長の小沼宗心先生のご提案でした。NHKの番組『ラジオ深夜便』で、ベストセラーとなった著作『老いの失敗学』出版後まもなくの畑村先生の対談を聴かれて、高齢者と触れ合いながら長年研究活動を続けているほのぼの研究所の講演会にお招きするのにふさわしい方ではないかと。
なお、畑村先生にはほのぼの研究所の拠点千葉県東葛エリアへの往復等には体力的なご負担等がかかることがわかり、都内のご自宅から無理のない都内(理化学研究所)での開催、事前対談録画鑑賞+ミニ対談、ミニワークショップを兼ねての交流会という、例年とは異なる形式を取り入れての開催といたしました。
立秋を過ぎたとはいえ、依然としてこれまでにない気温の残暑が続く中、千葉県東葛地域や埼玉県和光市を含む近郊からのご参加の70〜80歳代の方々を中心に、下は20歳代までと、多世代の40余名からお申込みをいただき、何社かのマスコミの方に取材もしていただきました。
ご来場の皆様
開会後、まず畑村先生ご登壇の提案者であるほのぼの研究所理事小沼宗心先生の挨拶に続き、大武所長代表理事・所長が開会の挨拶を行いました。
開会
開会挨拶 小沼理事 と 大武代表理事・所長
最初に、畑村先生はご自身の老いを当事者目線で失敗学的見地から表された『老いの失敗学』にて、「失敗は大事」であると述べられている。そのことと「高齢者がどうすれば認知機能を保って天寿を全うできるか」という自身の研究で見出された「失敗を避けて、チャレンジをしない=認知機能を使わない生活を続けていると、認知機能はどんどん低下する➨大きな失敗をしないため、上手に小さな失敗をしながら、チャレンジを重ねていくことが大切である」ということの間に、接点があると感じたと述べました。
そして、奇しくも、畑村先生は彼女の東大情報工学科時代に、後の研究にも役立つ考え方の基礎を授けて下さった、大変重要な先生方のお一人でもあったため、ぜひともと登壇をお願いし、ご快諾をいただき、約四半世紀ぶりの師弟対談が実現した経緯を述べました。
講演会は事前撮影の対談を以下の2部に分け放映、それぞれにミニ対談を添えました。
第1部―1.失敗学と老いの関係、 2.よい老いと悪い老い、3.老いによる大事故を防ぐ、 4.人の話を聞く)
第2部―5.悪い老いを避けるヒント、 6.制御できない自分に気づいた、 7.気遣いが老いによる失敗を防ぐ、 8.今の楽しみ、 9.面白く老いるヒント)
対談動画では、先生の日常の様々な失敗の一部や、失敗から得られた教訓、そして失敗なさらないために工夫されていることを穏やかに紹介されながら、以下のことを述べられました。
対談録画鑑賞とミニ対談
対談要約
また、ミニ対談で、畑村先生は、昨今多発している河川による水の事故について「川の水は(本当は深くても)浅く見える」といった研究者なら誰でも知っていることが、当事者目線でわかるように(その場のニーズに合うように)周知されていないことも課題であると、失敗学の権威として警鐘をならされました。これに対して、大武所長は、水の事故の問題は、物理学の知識が社会での問題解決に活かされていない事例であり、老いの分野についても同様に、当事者の目線でわかるように周知されていない課題があることが、畑村先生の近著「老いの失敗学」に書かれている、と述べました。
対談後の休憩中には、参加の皆様に以下の「老いに関するアンケート」
Q1よい老い(ありたい)老いと、悪い(避けたい)老い
Q2よい老いを実現し、悪い老いをさけるためにしている工夫
Q3自分の老いに気づいたこと
Q4今の楽しみについて
にご回答いただき、併せてポストイットに書きうつして特設のホワイトボードに貼っていただきました。
ワークショップ
そして、ホワイトボードを正面に据えるよう、座席を90度回転させ、ミニワークショップと交流会をスタート。ホワイトボードに貼られた回答を大武所長が幾つか披露し、それらに畑村先生がご意見を述べられました。全ての回答を披露することができませんでしたが、寄せられた意見をまとめてみると(N=40 FA)以下のように、自らのひたひたと忍び寄る老いの変化を甘受しながら、周囲とのコミュニケーションをはかり、明るくポジティヴにお過ごしの様子やご意見を伺うことができました。
その後、ほのぼの研究所副代表理事:三宅徳久先生の音頭で乾杯、しばし相互の交流のひとときをすごしました。
三宅副代表理事乾杯の音頭
会場の都合で畑村先生との交流は時間のあまり長くありませんでしたが、お名残り惜しく散会をした後も、畑村先生と積極的に記念写真を撮る方もいらっしゃる等、特に参加者の2/3ほどを占めた70〜80歳代の方々から、最後まで大きな元気をいただいたことでした。
そのことは、当日取材にいらしたある新聞社の方から、「高齢の参加者が多いと伺ってはいたが、元気に遠方から講演会に参加され、「老い」についての課題に向き合われていることに驚いたのに加えて、どなたもが若々しくお元気そうで、かつ考え方も前向きにみえて、会場全体の空気がアクティヴに感じられた」という声をいただいたことでも、おわかりいただけると思います。
初めてづくしの企画で、案じることの多い開催でしたが、数名の方に賛助会員に御入会いただいたのをはじめ、皆様からたくさんのお励ましもいただき、笑顔で会場を後にされるのをお見送りできて安堵したことでした。最後になりましたが、この共催企画のために、心を込めてご尽力いただきました理化学研究所革新知能統合研究センターの大勢の方々に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
市民研究員 鈴木 晃・長久 秀子
心の病を抱えている人たちを支えるボランティアグループに属しています。 写真はその人たちが描いた絵を表紙にした本です。活動を始めて20年以上経った時に 県の地域社会事業賞をいただきました。病気のことを多くの人に知っていただいて 差別のない社会になっていくように願って、これまでの活動を記録した記念誌を作りました。 1年に1回10回コースの病気のためのセミナーを開いて活動しています
活動記念誌の表紙
コメント:市民研究員 H.N.さん
今でこそ、SDGsの中の大きな目的のひとつとして、重要視され、取り挙げられることも多くなったようですが、それでも差別はなかなかなくなりません。かなり前からご参加の活動と伺って、ご苦労が偲ばれました。記念誌の表紙に採用された作品(原画)をつぶさに拝見すると、どれもがほほえましいものばかり、心が温かくなりました。
市民研究員 A.U.さん
活動記念誌の表紙
コメント:市民研究員 H.N.さん
今でこそ、SDGsの中の大きな目的のひとつとして、重要視され、取り挙げられることも多くなったようですが、それでも差別はなかなかなくなりません。かなり前からご参加の活動と伺って、ご苦労が偲ばれました。記念誌の表紙に採用された作品(原画)をつぶさに拝見すると、どれもがほほえましいものばかり、心が温かくなりました。
暇になったらやりたい事の一つが、保育園のボランティアです。孫がお世話になっている園は、感染対策にしても保育内容にしても、感謝しきれないほど手厚いので、いつか恩返しをさせていただきたいと考えています。園児がお迎えを待つ間、塗り絵を楽しんでいるそうですので、そのお手伝い位ならできるかもしれません。ずっと続けてきた仕事や研究の関係で、図案だけはたくさんあります。それを園でも活かせたならいいなと考えています。長い間高齢者と塗り絵を楽しんできましたので、今度は幼い皆さんと楽しみたいものです。
長年蓄えた題材を使って、幼子達と塗り絵を楽しみたい
コメント:市民研究員 H.N. さん
認知機能が少し衰えた母のために大人の塗り絵の本を何冊がプレゼントをしたものの、絵が大得意だった彼女には見向きもされなかった苦い経験があります。それではと、自分でそれらの塗り絵を試してみたら、意外に難しかったり、つまらなかったり…。その点、E.N.さん長年多世代の方々と培われたノウハウと題材を沢山お持ちです。きっと幼い方々と素敵なコミュニケーションが図れることうけあいです。楽しみですね。
市民研究院 E.N.さん
長年蓄えた題材を使って、幼子達と塗り絵を楽しみたい
コメント:市民研究員 H.N. さん
認知機能が少し衰えた母のために大人の塗り絵の本を何冊がプレゼントをしたものの、絵が大得意だった彼女には見向きもされなかった苦い経験があります。それではと、自分でそれらの塗り絵を試してみたら、意外に難しかったり、つまらなかったり…。その点、E.N.さん長年多世代の方々と培われたノウハウと題材を沢山お持ちです。きっと幼い方々と素敵なコミュニケーションが図れることうけあいです。楽しみですね。