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ほの研ブログ - NagahisaHさんのエントリ

ほのぼの研究所2024年度活動方針

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ほの研日誌 » お知らせ
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NagahisaH 2024-6-16 8:00
 新型コロナウイルス感染症は5類感染症に移行し、約1年が経ちました。2023年度は、コロナ禍の間控えていた、対面による講演会、対面による認知症予防体験会、街歩き共想法を、それぞれ注意深く開催し、安全に執り行うことができました。コロナ禍の間、また、5類への移行後も、約4年にわたって、いかにコロナ禍を乗り切るかに注力してきました。ところが、改めて振り返ってみると、4年分だけ、参加者も実施者も年を重ねたことに気づきました。年を重ねると、それまでできていたことが、困難になることもあります。コロナ禍対応というよりは、時間の流れへの対応が不可欠です。そこで、2024年度は、時間の流れへの対応を重点項目とし、持続可能な活動に必要な体制を作ることを目指します。

 第一に、実施者の年齢層の幅を広げることに取り組みます。これまで、当事者である高齢者の手で、認知症予防に有効な方法を創り出して行こうとの考えのもと、高齢者を中心に実施、運営をしてきました。活動を進める中で、より早い時期、現在の高齢者の定義である65歳より前から、認知症予防を意識して、加齢対策を進めることが有効であると、切実に実感するようになりました。認知症予防、そして、その土台となるフレイル予防には、運動が有効ですが、運動を安全にできる状態にない高齢者が多いのです。特に女性は、70代後半になると、2人に1人は骨粗しょう症を発症しているとされ、実際に、高齢者を対象に認知症予防の取り組みをしていると、転んで大腿骨を骨折したり、手首を骨折したり、重いものを持ち上げて背骨を複雑骨折したりする人が後を絶ちません。骨密度低下は、40代後半から50代の間に急速に進み、その後も減り続けて、70代以降になると、ついに生活に支障が生じるほど、骨密度が低い状態になり、問題が顕在化するのです。認知症も同様で、認知症の原因疾患の第一位であるアルツハイマー病も、神経変性は発症の20〜30年前から始まり、20〜30年かけて症状が顕在化するとされます。このことから考えると、認知症予防の当事者は、高齢者だけでなく、その前の、40〜50代であると言えます。そのことに気づいた40〜50代を、当研究所の仲間に加え、同世代に向けて普及啓蒙すると同時に、これまで主に活動してきた高齢者と共に、多世代で運営する体制を構築して行きます。

 第二に、多地域での実施を支援する体制と、そのための手順を構築します。当研究所が提案する認知症予防手法、共想法の参加者は、ある期間集中して共想法の実験に参加し、実験を終了後、参加継続を希望される方を中心に発掘してきました。最近では、東京都中央区、文京区、埼玉県和光市、大阪府岸和田市在住の方を対象に、共想法の実験を実施してきました。これらの実験の参加修了者を中心に、上記地域での継続的なサービス提供体制を作ることが求められています。より持続可能なサービス提供を可能とする新たな方法、事業モデルを考えると共に、研究所としてそれを支援する体制を作ります。具体的には、これまでも試験的に試行してきた研修プログラムを洗練し、実施者養成に向けて標準化し、以前より構想している資格認定や検定の仕組みづくりに向けて、準備を進めます。

 第三に、これまでの活動を整理し、それを一目で見ることができるよう、また、最近の活動にスムーズにアクセスできるよう、ウェブサイトを刷新します。たとえば、これまでに主催した講演会は、2023年度までで、30回の開催を数えます。講演会の情報を一覧で見ることができるページなどを、これまでのブログの記事を整理し、編集することにより、作成します。また、最新のブログ記事を、リンクだけでなく、トップページに掲載することによって、毎週更新していることが、トップページから直観的にわかるように整備します。街歩き共想法についても、これまでにのべ15回以上開催しており、これらを一覧して見ることができるようにする計画です。
 以上に述べた取り組みのうち、特に第一に挙げた実施者の多世代化は、2023年度、2022年度の活動方針でも取り上げてきている、懸案課題です。実際、前年度までに着手しており、今年度は、取り組みを加速して参りたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。


NPO法人ほのぼの研究所 代表理事・所長
理化学研究所 革新知能統合研究センター チームリーダー
大武美保子

「蛋白質を摂る工夫」という共想法のテーマを聞いた後で、ラジオで卵を使う懐かしいお菓子についての投稿を聴きました。寒天を煮溶かし、醤油と砂糖で味付けして、最後にとき卵を流し入れて冷やして完成というもので、卵を使うのでいいのではないかと、まずは具体的な量はわからず半信半疑で適当に作ってみました。 スマホで検索したら、なんと富山県の郷土料理で「べっこう菓子」だということがとわかりました。レシピが載っていたので、再度それに沿って作り、美味しくいただき、おやつとしてよく食べるチーズと一緒に写真におさめました。飴色に散らされた溶き卵が べっこうかんざしに見える事から名付けられたようです。 卵以外に野菜、素麺、カニを入れるのも良いそうです。

継続コース参加者 C.O.さん



作ってみた、卵を使うべっこう菓子

コメント:市民研究員 H.N.さん
常にアンテナをはって、興味のあることを色々試されるC.O.さんには頭が下がります。私はどの地方のものかは定かではありませんが、豪華な食材を入れた季節催事やお祝い・仏事などにふるまわれる郷土料理としてテレビで観た記憶がありました。農水省のHPに「次世代に伝えたい大事な味」として「べっこう」とあり、富山県東部は甘さが際立つ味わいからおやつとして食べる人もおり、西部では甘さを抑えて仕上げるためおかずとして食べられることが多い。最近では、卵以外に、野菜、素麺、カニなど、いろいろな食材を使いアレンジを利かせて作られてもいる」とありました。これからの季節、口当たりもよさそうです。身近な食材で応用できそうですね。

柏シルバー大学院C組出前講座

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ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NagahisaH 2024-6-2 8:00
 2024年6月13日13時より千葉県柏市柏の葉の東葛テクノプラザ多目的ホールにて、柏シルバー大学院第C組33期の方々へ「高齢者の認知症予防」をテーマに出前講座を行いました。
 柏シルバー大学院は千葉県生涯大学校を修了した後も、さらに自主的に学習を続け、社会環境の変化に順応する能力を 高め、交遊の輪を広げ、併せて社会活動に参加し、生き甲斐の高揚に資することを目的として昭和56年5月に創立され、学生により自主的に運営されています。在校の皆様は月2日、年間18日(約72時間)の学習のほか、年3回の校外研修及び年2回の合同研修をなどに参加されるなど、まさに生涯学習を全うされている方々です。

 会場には荒天にもかかわらず、在籍者の出席率93.5%に及ぶ101名と、向学心にあふれた方々がご参集下さいました。講師は大武美保子ほのぼの研究所代表理事・所長が務め、アシスタントとして市民研究員の根岸勝壽、松村光輝、鈴木晃が参加いたしました。
 定刻13時より、開会の挨拶の後、講師側のご紹介があり、早速講話が始まりました。

東葛テクノプラザ多目的ホールにご参集の皆様

 まず「脳や身体の疾患を原因として、記憶・判断力などの障害がおこり、普通の社会生活が送れなくなった状態」であると、認知症の定義を述べた後、人生100年といわれる中、95歳以上の高齢者の約8割が認知症と推計されるという喫緊の課題があることを、聴講の皆様やご家族・周囲の方々の認知症に関する認識や状況等について問いかけながら、伝えました。

 そして、その認知症予防対策として以下の2つを挙げ、詳細を説明しました。
1)生理的アプローチ(認知症の原因の約9割を閉めるアルツハイマー病と脳血管障害を防ぐこと=身体と脳の老化を防ぐこと)➨適度な運動、食事の工夫、充分な睡眠…エビデンスが豊富
2) 認知的アプローチ(たとえアルツハイマー病にかかったとしても、認知症 の症状が出るのを防ぐこと)➨社会生活を送る上で必要であり認知症になると急激に低下するとされている体験記憶、注意分割機能、計画実行機能、言語流暢性といった認知機能を必要とする、知的活動や社会的交流を行い、言語能力を高める)

 併せて、1975年から始まった80歳まで20本以上の歯を残すことをスローガンとした8020運動(口腔ケア習慣の徹底)で55歳〜64歳で歯を失う人の割合が2005年までに20%から2%に減少したサクセス事例を挙げ、認知機能の低下を防ぐために認知異能をバランスよく活用する認知ケア習慣を普及させれば、認知症有病率を劇的に減少させることは夢ではないと認知症予防対策への展望と意欲を熱く語りました。

講話を行う大武代表理事・所長

 次いで、認知症の症状が出るのを防ぐために生活の中にどのようなことを取り入れたらいいかという観点から、講師が2006年に提唱した、認知症になると低下する認知機能を活用する社会的交流を高い確率で実現するための手法:「共想法」について説明をしました。設定されたテーマに沿った写真を撮影し、時間と順序のルール決めて、話す、聞く、質問する、答えることを行うもの。写真を撮影した時の体験について話題にすることで➨、体験記憶を、写真を見ながら、お互いによく聞き考えな がら、質問することで➨注意分割機能を、決められた時間内に話すことで➨計画実行機能をと、一連の作業を通して活用することになることを、NHKにEテレ2012年「あしたも晴れ!人生レシピ AIでどう変わる超高齢社会」で放映された会話支援ロボットぼのちゃん司会による共想法の紹介動画を御覧にいれながら、共想法の流れを説明しました。
 加えて下表左のような認知症につながる会話にはならないよう、共想法参加では下表右のような会話の訓練をすることにもなるので、会話支援手法より会話訓練法ともいえると述べました。

 認知症になるとできなくなる会話と認知症予防につながる会話

 10分間の休憩を挟んで、大武代表理事・所長、根岸、松村、鈴木市民研究員の4人で「最近でかけたところ」をテーマにロボットぼのちゃんの司会で、1枚/人の写真に対して、話題提供1分、質疑応答2分の共想法デモンストレーションを観ていただきました。各自が期せずしてこの連休に訪れたとした「家族旅行で訪れた伊東海岸での砂遊び」「霧の情景を撮ろうとはせ参じた廣幡八幡宮」「親族で訪れた善光寺」「大堀川河畔の空に勢いよく泳ぐ多数の鯉のぼり」の話題写真を提供、ついつい質問や説明が設定時間をオーバーし、容赦なく発話をさえぎるロボットには会場から笑いを誘うなど、実施の雰囲気を和やかな中でご理解いただけたようでした。

 「最近行ったところ」をテーマの共想法デモンストレーション

 その後、さらに前述の会話支援ロボットの発話量測定機能等を活用して、理化学研究所にて共想法ランダム化比較試験を実施した結果、介入群には言語流暢性(言葉を取り出す認知機能)が向上するというエビデンスが得られ、MRI検査からも、言語流暢性に関連する脳の領域間や大域的な領野間のつながりがよくなり、記憶機能や実行機能を司る脳の領域の体積が増加する可能性があることを明らかになったと述べ、現在、大阪府岸和田市と理化学研究所との共同研究で実証実験が継続されている等、認知症予防の研究の進捗状況を述べました。
 
 最後に配布資料をご覧いただきながら、ほのぼの研究所のご紹介や現在オンラインで在宅でスマホを用いて参加する遠隔共想法継続コースへのお誘いをさせていただき、終講しました。
 残念ながら、時間の関係で質疑応答の時間はありませんでしたが、視聴者の中にほのぼの研究所が設立間もない時に開催したさわやかちば県民プラザでの講座に参加された方がいらして、共想法や当所について、もっと知りたいというお声掛けをいただきました。こうしたご縁は、大変懐かしく喜ばしく、早速資料をお送りしたことでした。
 
 この講座開催に当たり、ご尽力いただきました柏市シルバー大学院の関係者の方々に深く御礼申し上げます。ありがとうございました。

市民研究員 根岸 勝壽

 
 シンガポールに行った時に屋台で食べたチキンライスが美味しかったので 、時々 作って食べています。鶏もも肉をお米と一緒に炊くだけなので簡単に作れます。もも肉がない時はウイングを使っていますが 、コラーゲンも一緒に摂ることができます。味付けは にんにく、 生姜 、ガラスープ 、お醤油 少々で十分です。パクチーを上に乗せて食べるとさらにすっきりした味わいになります。パクチーがない時は庭のハーブなどを摘んで食べると良いと思います。

市民研究員 E.N.さん 


シンガポールチキンライス

コメント:市民研究員 H.N.さん
炊き込みご飯は好物ですが、お肉をたっぷり使ったものは試したことはありませんでした。美味しそうな写真に興味を持って、私もご紹介のシンガポールチキンライスなるものを、早速もも肉を使って挑戦してみました。生憎パクチーも庭のハーブもなかったので、ミックスハーブの粉末を添えましたが、美味しくいただけましたし。後刻ウェブに掲載のレシピで一食分の蛋白質量を確認してみると、1日分の半分近くと、結構多く摂れるようでした。ただし、私は美味し過ぎて過剰摂取に要注意だとも‥。
 先日「パンツ派か?スカート派か?」というテーマでお話の会をした時のエピソードを幾つかをご紹介します。「若いころの写真を見ると、すらっとした足で、我ながら綺麗だった」と言われたのはHさん、「ミニスカートが流行した時には、自分で膝上ぐらいまで裾をあげて着ていた」というNさん。皆さん一様におしゃれをすると心が華やぐとおっしゃっていました。
 93歳のKさんは8人きょうだいの7女で、洋服はいつも姉たちのおさがりだったそうです。お姉さんの一人が服飾関係の学校に通っていたので、家ではファッションショーごっごをさせられ、そのおかげで服装選びが楽しくなり、センスが磨かれたそうです。デイサービスには季節ごとに素敵な装いをして通われています。彼女の言葉によれば、やはり育った環境と経験は大切だとのことでした。そんなKさんですが戦時中は国防色の服を着て女学校に通い、B29が飛来した時は列車から飛び降りて、畑の中にうつ伏せになって難を逃れたこともありました。その経験があるからこそ、おしゃれはより一層楽しいものになっていることでしょう。

市民研究員 マカベシルバートピア 永田 映子



パンツ派?スカート派?

コンサート三昧

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今日の共想法 » 今年の抱負
執筆 : 
NagahisaH 2024-4-14 8:00
 これは桜木町の横浜みなとみらいホールにあるパイプオルガンの「ルーシー」です。 ここでは年6回の「オルガン1ドルコンサート」がおこなわれます。1ドルと言っても100円でもよいです。 今年は何回か、オルガンコンサートだけでなく、2月にここで開かれたピアノとバイオリンのデュオのコンサートに行き、3月には吹奏楽のコンサートに行く予定にして、楽しみにしています。他に昼間やる興味のあるコンサートがあったら行きたいと思っています。(2024年にしたいこと)

継続コース参加者 F.W.さん



横浜みなとみらいホールのパイプオルガン

コメント:市民研究員 H.N.さん
立派なパイプオルガンの音色は身体にも心にも大きく響き渡り、染み入ることを経験しております。そうしたコンサートを驚くほどの料金で鑑賞なされる企画等が催されるコンサートホールの存在は羨ましい限りです。また、当日のコンサートはもとより、次は何を…と計画なさるのも心が躍り、豊かなお気持ちになられますね。

久方ぶりの編み物

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今日の共想法 » 今年の抱負
執筆 : 
NagahisaH 2024-4-7 8:00
 家のすぐ近くのお宅で、町内会の女性の集まりで、かぎ針で肩掛けやマフラーを作る編み物講習会がありました。 様子を見に行くと何人かがマフラーを編んでいて、 初めて行った私に 「家にあった毛糸の玉ですが、 お使いください。古いけど大丈夫 使えますよ」と分けてくれました。 それでは、仲間に入れてくださいとなり、編み物を今年の課題にしました。 今年中に仕上がりますようにと願っています。1人でもできるように編み方のプリントをいただきましたが とても難しいので、何回か習いに行くと思います。仕上がりはいつ頃になるのでしょうか。久しぶりの編み物への挑戦! でき上がったら作品を見て下さいね。(2024年にしたいこと)

市民研究員 Y.T.さん



完成がお楽しみ!

コメント:市民研究員 H.N.さん
とても艶やかでビビッドなカラーの毛糸ですね。色合いを考えたり、編んでいる時にもうきうきしそうです。肩掛けやマフラーは大作のようですから、根を詰めて眼や肩を傷められませんように。作品完成を楽しみにしております。
 2024年3月6日13:30より、ラコルタ柏(柏市教育福祉会館)の2F多世代交流スペースにて「今から始める認知症予防」と題した今年2回目の共想法体験会を開催いたしました。1月の開催と同様、コロナ禍以降、オンライン中心の活動になって、出会いが限られておりましたため、新しいお仲間にお目にかかる機会を持つ行動をしていきたいとの思いを強くしていたことと、共想法は、説明文章などだけでは、参加のイメージが湧きにくいため、興味を持って頂いた方には、直接お話を交わし、参加している様子を見学、体感していただくことが必要だと考え、企画したものです。
 
 弥生に入ったとはいえ、かなり肌寒い日でしたが、見学者を含めて60〜80代の方々11名にご参加いただきました。 
 柏市社協福祉協会の岩田様と、ほのぼの研究所の大武代表理事・所長の開会あいさつの後、実施関係者を含めて全員で自己紹介を行いました。「最近の自分の記憶力が気になる」「認知症の母を看取ったから」「家族を亡くしてから気分が‥」等、自分自身や家族、友人の認知症を予防したいという思いで参加された方が大半を占めました。今回は1月の体験会でいただいたお声を反映させて、3グループそれぞれに、開講時より市民研究員もお仲間に入れていただき、ご質問に対応したり、ざっくばらんにお話をする機会を設けました。また、共想法の楽しさ等の実態を体感していただくことを、優先するように工夫しました。
 
 共想法ガイドブック資料に基づいた大武先生の認知症予防や共想法に関する座学では、共想法は、加齢に伴い誰にでも起こりうる認知機能の低下を「脳の使い方を工夫するトレーニング」することで防ぐことを目指すものだと説明しました。
 次いで、研究員4人が参加した「笑い・失敗談」のテーマで司会ロボットぼのちゃんの司会で対面式共想法のデモンストレーションを見学していただきました。ご参加の方々も失敗談やそれにつっこむ質問に一緒に笑って下さったり、容赦なく長話をさえぎって仕切るロボットに驚かれたりと、楽しい会話の場面をご理解いただけたようでした。

見学していただいた共想法デモンストレーション

 次いで、途中でネットワークの接続不具合で、残念ながら中断せざるを得なくなりましたが、福岡市、東京都の継続コース参加者、鎌倉市在住の市民研究員とが、会場にいる市民研究員の司会で、スマホを使って行う共想法:遠隔共想法のさわりをご覧いただきました。

遠隔共想法を説明する大武講師


  事後のアンケートでは、1月の反省点の見直しが多少反映したようで、「役立つ情報を得た」「日頃の活動に役立った」というお声が多く、講座全体の満足度・共想法そのもの・認知症予防と共想法の関係性についての理解度も8割ほどと高くなりました。また嬉しいことに、終講直後、「共想法が認知症予防によさそうだから、スマホの操作には自信はないけれども、やってみたい!」という方と、2023年度の設立記念講演会にも参加なさった柏市フレイルサポーターの方が、ほのぼの研究所の賛助会員への入会をお申込みいただき、次年度から共想法に参加される運びとなりました。お仲間が増えることは、何より喜ばしいいことでした。
 今後もさらなる工夫を重ねながら、多くの皆様、さらに高齢者ばかりでなく、多世代の方へも認知症予防の必要性を理解していただく活動を続けていきたいと思います。

市民研究員 松村光輝 吉田美枝子

2023年度合同研修実施報告

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ほの研日誌 » 行事
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NagahisaH 2024-3-24 8:00
 2024年2月27日13時より、ほのぼの研究所恒例の2023年度合同研修を開催いたしました。コロナ禍がおさまり始めた2023年度から、理事会や講演会をハイブリッド形式で開催してきましたが、今回の合同研修会についても初のハイブリッド形式での開催となりました。
 オンサイトの理研のAIPセンターの会場には、大阪府岸和田市から上京された協働事業者:有限会社ヘルスプロモートの方々、理研の研究員・スタッフ、お江戸共想法、ほのぼの研究所の市民研究員有志が集合、大武先生、協働事業者きらりびとみやしろ、マカベシルバートピアのメンバー、お江戸共想法参加者、ほのぼの研究所の市民研究員がオンラインて参加しました。
 

オンライン(上)、オンサイト(下)参加者

 まず、大武代表理事・所長が共想法を基点に認知症にならない方法について共に考え行動するために設立した当法人の存在意義を確認するともに、1年間得られた知見を持ち寄り、持ち帰り、新しい方法につなげるために行うという開催目的と意義を述べました。
 また、発表時間を、招待講演部分を除き、1事案10分に設定、質疑応答は事後まとめて行うなど、効率的な時間の使い方をして、午後のみの開催形式に設定したことを添えました。
 

オンサイトでの参加の様子


 それぞれの事業の報告概要を順にご紹介いたします。(標題下記は発表者)
【協働事業者 野花ヘルスプロモート こころとからだへアプローチ認知症予防】 

正木慎三・村田智恵、蓑田真澄、新原和


 本発表は、共同研究先である理化学研究所からの招待講演として、位置づけて行われたものです。
 まず、2023年2月14日契約が成立した 理化学研究所 革新知能統合研究センター 目的指向基盤技術研究グループ認知行動支援技術チームと有限会社 野花ヘルスプロモートと岸和田市とが協力し、「遠隔会話法を用いた新しい社会参加とその認知機能向上効果に関わる実証研究」を、合計64名の認知症ではない高齢者に対して行ったランダム化比較試験の、準備段階から事後の認知機能検査までのプロセスが詳細に説明されました。この研究は共想法アプリの高齢者への効果を明らかにすること、及び地域での効果検証を通して遠隔ステムを用いた地域包括ケアシステムの中での新しい社会参加の可能性を模索することを目的としたものです。
 その後担当者4人それぞれがパネル形式で、実際に初めて遠隔共想法実験の実施者としての体験談を、被験者グループメンバーの特性を交えて述べました。共通して挙げられたのは被験者も実施者も「質問する」ということの難しさを痛感したこと。また業務で高齢者と常に接していても、話のキャッチボールを展開させるのがなかなか容易でなかったこと、そして、話題に使う写真の著作権に対する配慮。それらは、実施者を経験している者共通の課題であるため共感することでした。しかし試行錯誤を重ねる中で、終盤戦になると、共想法を続けたいという声を伺うことにもなったという嬉しい結果を伺い、ご苦労が報われたことを喜ばしく思いました。研修事後のアンケートではこの共同研究、共想法実験に興味を抱いたという声が多く挙がりました。
 
 なお、後日談になりますが、3月11日に岸和田市で開催された「今からできる認知症の予防」と題した、遠隔会話システムを活用した認知症の発症を楽しく予防する取り組みとして紹介する「認知症ケア報告会」(講師:大武所長・野花)には、被験者の多くがご参加になり、参加者の中から、共想法に興味を持たれ、即日ほのぼの研究所賛助会員になりたいと連絡を下さった方がいらっしゃいました。

【お江戸共想法2023年度共想法実施報告】

お江戸共想法 竹田加江子・小西達夫・山藤千賀子・熊坂正博



お江戸共想法メンバーS.T.さんの漢字デザインイラストを活用したテンプレート使用の報告書

 2020年から開始、42回目を迎えたお江戸共想法の2023年度の報告は、コロナ禍移住先の軽井沢の竹田加江子さんがオンラインでメインに発表し、参加者の小西達夫・熊坂正博・山藤千賀子鶴子さんらがそれぞれのサイトから、共想法参加への経緯や感想を添える形式で行われました。運営に関しては、連絡システムの構築や、役割を分担する等、徐々に理研のサポートから自立していこうという姿勢を感じさせるプロセスや結果を披露。また、独自に和光市の理化学研究所で街歩き共想法を実施、この3月に開催予定の日本橋桜通り街歩き共想法等々、お江戸共想法のモットー「楽しく参加する」を具現化しながら、アクティブに活動を進めている報告がなされました。

【協働事業者 マカべシルバートピアの活動報告】

マカベ―シルバートピア・市民研究員 永田映子




 2011年のスタートから12年、2024年1月の20期終了時には、驚くことに単身にて通算504回にもなるという、介護老人保健施設における共想法の実践について述べました。2023年度も引き続き感染予防上、通所者に対してのみ、共想法方式、写真共想法形式を織り交ぜて火・木曜日に実施。コロナ禍での工夫を凝らした継続実施が奏功したようで、コロナ禍後の参加者の認知機能は維持されていたこと、90代になると、セルフコントロールができなくなるなどの老化現象が誰にでもあらわれる傾向のようだとする興味深い知見も述べられました。
 なお、今年度は後期高齢者になった実施者が、入院が必要な病気や幾つかの体調変化を経験し不安の多かったこともあり、加齢に応じた充分な体調管理の重要性を実感するとともに、これまでと同じような実践の継続については大変悩ましいという、思いの丈を述べました。発表者の合同研修会における人生の大先輩を参加対象とする共想法実施報告からは、例年、参加者と実施者の時(歳)流れを実感し、同年代の仲間として共感することが年々増えているのを感じました。

【協働事業者 きらりびとみやしろ活動報告】

理化学研究所 岩田幸子(代理発表)




 2022年2月から開始した遠隔共想法には2023年度はほぼ欠席なく、他拠点と同じテーマで12名の参加があったとのこと。ただし、視力・聴力の低下によるスマホ操作困難、家庭環境等の変化などで参加が難しい、従来型の集合式共想法を参加したい要望が強い等の声があるため、当初のきらりびとみやしろの共想法参加ポリシー「住み慣れた地域でいつまでもきらきらと暮らしていく」ことを改めて具現化するために、次年度からは、集合式共想法を再開する方向で体制を作る準備を進めたいとの報告がありました。

【ほのぼの研究所 講演会2022年度講演会(ブログ)実施報告】

市民研究員 長久秀子




  新型コロナが第五類の伝染病に分類されたために、3年間続けたオンライン形式から、感染予防に留意して、初めてハイブリッド形式へと移行して開催したNPO法人設立15周年記念講演会(於・東大柏キャンパス)とクリスマス講演会(於・パレット柏)の実施報告を行いました。このハイブリッド講演会元年の講演会はコロナ禍でのオンライン講演会への参加阻害要因が解消され、久方ぶりの対面、新属性の方々の参加があり、さらに両講演会の招待講師が当研究所主催の2度目のご登壇の、高名な方々でいらしたこともあり、賑わいの再来は大変嬉しいことでした。
 ただし、ハイブリッド開催のための新しく複雑なシステム機器の操作等へのテクニカルな能力や(時間を含む)準備不足、高齢化を含む人員体制等の事情から、視聴者にご満足いただけるものをお届けできなかったことも大きな課題となりました。NPO設立以来15年、数十回にわたりヘルスケアや認知症研究分野の錚々たる講師陣が提供下さる知見を多くの方々と共有できることは、ご好評も得ている当所の「ウリ」や伝統でもあるとして認識しているため、これをつつがなく継承していくために、実施者側にも負担を軽減した、より好ましい開催のために、改善・検討を進めていきたいという思いを述べました。

【ほのぼの研究所継続コース】

市民研究員 魚谷茜

 


 コロナ禍の2020年の6月から、遠隔共想法のアプリの開発に応じて、理研の大きなサポートを受けながら、共に試行錯誤やトレーニングにも励み、進んできたプロセスを交えて、2023年の実施状況を説明しました。大武先生の積極的なPR戦略や様々な周知ツールを契機に、自発的に共想法参加を希望する方々もあり、福岡市、東京都、大阪府、横浜市等の遠隔地、拠点の東葛地域の15名の継続コース参加者(賛助会員)と9名の市民研究員の大所帯になりました。参加1年目の方には共想法の基本の12テーマで参加していただく等慣れていただく工夫をこらし、少々難しい「創造性を育みレジリエンスを高める」という年間テーマも共有していただきながら、ネットワークの接続不具合によるアクシデント以外は、スムーズな運用に至っているとしました。また、2020年から協力を始めた、飲料メーカーとの「お茶によるコミュニケーションが気分、QOLに与える影響」研究のために、お茶等のドリンク類の飲用を交互に行いながら、共想法後のフリートークを続けていることも添えました。
 参加者が増える予定の次年度は、複数日実施ともなりそうですが、快く参加していただくための実施者の接遇等、人材としてのクオリティの維持向上を目指したスキルアップ研修を行う等の方向性を述べ、共同研究に役立つ実施提案を添えて、終話しました。

【街歩き共想法 流山本町 実施報告】

市民研究員 根岸勝壽

 
 ほのぼの研究所主催によるものは6年ぶりとなった、流山市本旧市街界隈にて2023年11月7日(火)に行った街歩き共想法実施報告を様々な場面の写真を添えて報告。主に拠点である東葛地方の継続コース参加者、大武先生と理研のメンバー、共想法参加希望者2名を含めた21名が参加しました。最近は子育て世代の街としてのイメージが強いも、江戸川沿いの旧市街は江戸時代から明治、大正にかけて商業の中心地として栄えており、今も当時の面影を偲ばせる老舗の店舗や多くの社寺があり、白みりん発祥の地でもある界隈を散策し、カフェ併設の杜のアトリエ黎明で司会ロボットぼのちゃんの司会で共想法を行った経緯を述べました。
 コロナ禍以降、オンラインによる遠隔共想法がメインで、対面共想法実施は久しぶりであったため、進行にトラブルがややありましたが、久しぶりの再会、集合しての活動に、何より参加者誰もが楽しい時を共有できたこと、さらには、体験参加者2名が揃って共想法継続コース(賛助会員として入会)に参加下さるという、嬉しい結果が生まれたと述べました。

【ほのぼの研究所 柏市共想法体験講座 「今から始める認知症予防」実施報告】

 大武美保子・市民研究員 松村光輝・吉田美枝子

 
 ほのぼの研究所の命名の由来でもあり、設立以来定期的な共想法の実践や、柏市の認知症予防に関する講座を開催してきた介護予防施設:ほのぼのプラザますおの施設としての機能変更に伴い、当施設での継続的な活動は行わないこととなりました。これに伴い、柏市社会福祉協議会のご提案もあり、1月9日(火)ラコルタ柏(柏市教育福祉会館)の多世代交流スペースにて、当会場における初の体験講座を開催しました。共想法は話を聞いただけでは、参加のイメージが湧きにくいため、興味を持って頂いた方には、参加している様子を直に見学、体感いただくことが必要だと考えたためです。当日は、大武先生の講話の後、参加者全員が「好きなものごと」のテーマで対面共想法の体験、研究員による遠隔共想法の実施状況の見学をメインプログラムとしました。
 事後のアンケートでは、「役立つ知識を得られた」「参加者との交流や情報交換が得られた」と好評価がある一方、ロボットやスマートフォンを使うことが難しそう、説明が難解といったご意見を頂きました。続いて3月に実施の講座では、認知症予防を実践する手段としての共想法を、より身近に感じてわかりやすく理解していただけるような対策を講じていきたいと述べました。

 ティーブレイクの後は、大武代表理事、所長が2023年を総括し、2024年への展望を述べました。
【2023年度まとめ・2024年度方針】

ほのぼの研究所 代表理事・所長 大武美保子


 まず、初めて合同研修に初参加の方もいらしたため、共想法の成り立ちや、目的、さらに2007年からの研究体制と共想法についての研究成果を、次のように、5年ごとの中期計画に区切り、フェーズごとに述べました。2007年〜種(手法)を苗(サービス)に、2012年〜苗を畑(非営利事業)に、2017年〜畑を試験農園(検証事業)に、2022年〜試験農園を各地、各国に、農園(営利事業)の立ち上げを支援)。併せてほのぼの研究所の事業の柱(実施・普及・育成・教育・研究)と、現在行われている事業や研究との結びつきについても説明しました。
 そして、改めて2023年度の目標:「2022年度に引き続き、(コロナ禍4年目& afterコロナ1年目として)さらに新しいやり方を作る」に対して、できたことを、以下のようにまとめました。


2023年度にできたこと

 次いで、2024年度の目標としては、コロナ禍の2020〜2023年に得られた知見と、実施者や参加者が歳を重ね、時間の流れへの対応が必要であるということを踏まえて、持続可能なやり方に必要な体制を作るとする、と述べました。以下の具体例を挙げ、世の中に認知症予防活動や知識を伝え、それを常識にすべく一石を投じるため、活動の幅を広げる元年にしたいという構想を述べて、終話しました。


2024年度の目標

 その後、参加者のうち事業報告などで発言をしなかった人全員が、参加しての感想や担当の事業についての意見を述べたところで、終了の時間となりました。初めてご参加の方は、共想法やほのぼの研究所、そして大武先生の研究に関する時系列の情報を把握することができたとの感想をいただきました。また、担当者それぞれは、各拠点・各事業の報告によって、共想法を実施する上での共通の難しさを共有したり、基本のキに立ち返ることができたり、多くの拠点や事業報告で、キーワードとして散見された時(歳)の流れについての対応の必要性も共有できた3時間半でした。大武所長の今後の議論の種が沢山得られたという前向きな終わりの挨拶で、合同研修は終了しました。正に、引き続き議論は続けていかなければならないと実感したことでした。

市民研究員 長久秀子

ミモザ灯

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今日の共想法 » 昨年印象に残っていること
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NagahisaH 2024-3-17 8:00
 玄関灯がつかなくなり息子に修理を頼んでみたものの、なかなか直して貰えず困っておりました。昨年のお正月に大変元気に過ごしていらっしゃり、いつお会いしても前向きになれる8歳年上の先輩との楽しいランチの後、散歩がてら銀座に行ったとき、100円均一のお店に寄りました。そこでリースと造花、ワイヤーを買い求め、お花のリースを作り、そこに豆電気を絡めて玄関灯を作りました。我ながら上出来で嬉しくなりました。自分で工夫しただけに、細やかですが大満足です。名付けてミモザ灯です。 

継続コース参加者 M.K.さん



ミモザ灯
 
コメント:市民研究員 H.N.さん
 手作りがお好きとは伺っておりましたが、素敵な作品ですね。しかもお正月やクリスマスなどの比較的短期間のシーズンイベントに限定されないようです。最近品揃えが驚くほど豊富で巧妙な仕上がりのものが多くなってきた100均の造花を入れ替えたりなさると、オリジナルの素敵なエクステリアになりそうですね。M.K.さんに触発されて、私も100均にアイデア探しに行ってみたいと思いました。