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ほの研ブログ - ほのぼの研究所2025年度活動方針

ほのぼの研究所2025年度活動方針

カテゴリ : 
ほの研日誌 » お知らせ
執筆 : 
NagahisaH 2025-6-15 8:00
 2024年度は、認知症予防の当事者が、高齢者だけでなく、その前の、40〜50代であると言う考えのもと、そのことに気づいた40〜50代を、当研究所の仲間に加え、これまで主に活動してきた高齢者と共に、多世代で運営する体制を構築しはじめました。新事務局メンバーと共に助成金応募に挑戦したところ、2025年度に実施する2つのプロジェクトが採択されました。2025年度は、これらのプロジェクトを新規事業として重点的に取り組みつつ、これまで取り組んできた定常的な事業に新たな工夫を加えて継続します。

 第一の新規事業として、長持ち脳検定開発事業に取り組みます。2024年度末に代表理事が出版した書籍「脳が長持ちする会話」では、認知症予防知識を、共想法の考え方と共に普及することを目指しました。会話支援手法、共想法では、使わないと衰えやすく使えば伸びしろのある認知機能を意識的に活用できるよう、会話にルールを加えています。認知機能を意識的に活用する会話は、日常会話においても実践できることから、書籍では、日常会話をどのように工夫すればよいかを、具体例と共に説く構成としました。認知症予防を脳が長持ちすると言い換えることで、よい幅広い世代に興味を持って頂けるようにしました。新規事業では、書籍「脳が長持ちする会話」を教材とし、脳が長持ちするために必要な知識を、自己の状態のセルフチェックと共に身に着けられる仕組み、「長持ち脳検定」の開発に取り組みます。「長持ち脳検定」の普及を通じて、日常生活の中で、認知症予防につながる活動を無理なく実践する人を増やし、脳が長持ちする社会の実現に向けた一助とします。

 第二の新規事業として、多世代交流を通じた認知症予防意識向上プロジェクトに取り組みます。認知症予防知識を、子どもから高齢者まで幅広く広めることを目指します。特に子ども世代については、脳は自分の身体の一部として、一生かけて意識して育てるものであることを知る機会を設けます。子ども世代に伝えることを通じて、その親世代、祖父母世代にも、脳が長持ちするために有効な生活習慣を広める仕組みづくりに取り組みます。活動を通じて、より幅広い世代のメンバーで運営する体制の構築を加速します。

 これまで取り組んできた定常的な自主事業として、共想法継続コースおよび街歩き共想法、体験講座、講演会の実施などが挙げられます。これらに加えて、所外からの要請に応じて実施する出前講座があります。2024年度は、出前講座を通じて、柏シルバー大学院、虹色未来大学など、地域で活躍する高齢者のネットワークと接点を持ち、自主事業を周知することができました。この結果、多くの方に自主事業に参加頂くことができました。地域における、ほのぼの研究所や、認知症を予防するための会話支援手法、共想法の認知度を高めることに、意識して取り組みながら、自主事業に取り組みます。

 今年度は、新規事業、自主事業に取り組みながら、実施に必要な体制を構築して参りたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

NPO法人ほのぼの研究所 代表理事・所長
理化学研究所 革新知能統合研究センター チームディレクター
大武美保子

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