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ほの研ブログ - 最新エントリー

SKIPシティ川口街歩き共想法 実施報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
SatoY 2015-2-8 8:00
  ほのぼの研究所では、街歩きと共想法を組み合わせた「街歩き共想法」が考案され、認知症予防と同時に健康づくりを目的とした取り組みとして、各地で実施してまいりました。2014年10月28日(火)、SKIPシティ川口(埼玉県川口市)において、街歩き共想法が実施されました。柏の葉スマートシティに続く第5回目は、総勢28名の参加者を得て、秋晴れの清々しい日に実施されました。
  定刻の午前10時には、柏よりチャーターバスで来た人、直接現地に集合した人全員が揃い、記念写真を撮影後、各グループに分かれて散策が開始されました。


集合写真

  初めに、全員でゆるキャラの“くらっしー”君のお出迎えを受け、彩の国くらしプラザの映像ホールに入場しました。ここでは、日々の暮らしのいろいろな問題点、オレオレ詐欺の対処法などと、映像を見ての解説がありました。
  11時からの映像ミュージアムでは、健脚グループと学生、ゆっくりグループとたっぷりグループの2班に分かれ、それぞれに解説者がついての散策でした。
色々な撮影設備の厖大さに驚き、触ったりカメラに収めたりの大忙しでしたが、皆さん子供にかえったように楽しんでおりました。
  この様子は、各班の報告に委ねることとして、12時には、くらしプラザの会議室に集合して、昼食となりました。昼食時、参加者は、共想法に必要な各自の写真を選びます。共想法支援システム、ほのパネ準備担当は、選ばれた写真を集め、システムに登録します。その後、14時30分の共想法開始まで、参加者は、健脚、たっぷり、ゆったりの3グループに分かれて散策に出かけました。
  14時30分、いよいよ共想法開始です。参加者を3班に分けて『私の発見』をテーマに、1分共想法を実施しました。


共想法風景

  15時40分、共想法が終了し、皆さん寛いでおやつを頂きました。昼食係おやつ係の幹事さん、ご苦労さまでした。
  16時15分、全員でチャーターのバスに乗り込み、現地集合の参加者がJR西川口駅で下車された後、バスは直通運転で柏に向かいました。ゆったりとした大型バスの中での会話は、盛りだくさんの情報の中から一つの話題にしぼる難しさや、いろいろな角度からの発見に共想法の楽しさが膨らんでいくことなど、街歩き共想法の話題は尽きることはなく、柏駅に到着しました。スタッフの皆様、参加者の皆様と街歩き共想法を共有できた、すばらしい一日となりました。
  尚、この街歩きの様子は、班ごとに3週にわたりまして、皆様にお届けいたします。

SKIPシティ川口街歩き共想法 健脚グループ実施報告
SKIPシティ川口街歩き共想法 たっぷりグループ実施報告
SKIPシティ川口街歩き共想法 ゆっくりグループ実施報告

市民研究員 根岸勝壽

  最近マカベ共想法に参加するようになったMさんは、手先の器用な方です。写真は、かまぼこに自由に絵を描いたものです。出身は都内の田端で、谷根千はお気に入りの場所でした。雑誌記事を見ながら、谷根千の話題で盛り上がることもあります。

Ms. M, a new member of Makabe co-imagination method, is good with her hands. She drew freehand pictures on the fish paste boards. She came from Tabata in Tokyo, so Yanesen was her favorite place to visit. We sometimes liven up sharing our memories of Yanesen over magazine articles.

市民研究員 E.N.さん

 

フリーハンドの蒲鉾板絵 Freehand drawing on fish paste boards

コメント 市民研究員 H.T.さん
  どこまでも広がっていきそうな楽しい絵の世界に、すっかり引き込まれてしまいました。ついお話したくなります。この軽妙な筆致が蒲鉾板と聞き、なおさら可能性は無限だと感じました。
  クリスマスシーズンに歯科医院で見たサンタさんは、何と歯医者でした。歯ブラシと練り歯磨きを手に、微笑んでいました。歯磨き習慣のように、写真を撮って脳磨きもするようにということを思い出させてくれたサンタさん、ありがとう!

I found Santa Claus at a dental clinic in the Christmas season. Surprisingly he was a dentist, smiling and carrying toothbrushes and a tooth paste. Thank you Santa! You remind me to take photos to have a good memory as well as brushing my teeth.

市民研究員 E.N.さん



歯科医院のサンタさん  Santa Claus at a dental clinic

コメント 市民研究員 H.T.さん
  歯磨きの習慣を脳に対して取り入れれば、認知症予防!
  昨年の講演会で聴いたショッキングな話が甦り、一日一話の話題探しや写真撮影なども習慣にしたいものだと痛感しました。まさにサンタさんからの贈りものでしたね。


 

空がひろい

カテゴリ : 
今日の共想法 » 私の発見
執筆 : 
SatoY 2015-1-18 8:00
  初めての<街歩き共想法>に参加しました。緑を敷き詰めた広場、その向こうに広がるさえぎるものがない広い空。私が住んでいる地域では、なかなか見ることのできない光景です。気持ちも晴れ晴れとのびやかになります。お母さんらしき人に向かってかけている女の子も楽しそう。
  説明によると、かつてこの辺りは飛行場だったそうです。未来型都市についての発見だったはずが、生活を豊かにしてくれる技術はありがたいけれど、一方、人には大地と空が一番恋しい存在だと気付かされました。

継続コース参加者 A.U.さん




空がひろい

コメント:市民研究員 H.T.さん
  私の発見<空がひろい>にほっとひと息つきました。長い間この地に居住する者にとっては、いっそうの感慨があります。最先端の技術に躍進する柏の葉だからこそ、A.U.さんのおっしゃるこの広い空、土地のめぐみが大切なものに思えます。
  去る、9月30日(火)千葉市民活動支援センター主催で、『自分らしくシニアライフを生きる』と題し、ほのぼの研究所の出前講座が開かれました。
当日は12時に講座担当の根岸、佐藤、田口、長久の4名が集合して、活動支援センターのスタッフの皆さんと、入念な打合せをして臨みました。講座参加者は、18名でした。

  定刻1時に主催者活動支援センターの出納様による挨拶で講座が開始され、ほの研の担当者の紹介が有り、講演に進みました。
  講演は、パワーポイントで作られた、認知症の現状と予防方法、共想法の実施方法と写真の撮り方などをお話ししました。認知症予防の大切さとして、家に引きこもらず、人と会話をして、「社会とのかかわりが大事」とのお話をし、その一つとして共想法があり、また地域コミュニティに積極的に参加することを薦めました。この予備知識を入れたうえで、ほの研の紹介ビデオ、NHKのおはよう日本放映ビデオを見て頂き、前半を終了しました。
  10分の休憩の後、共想法のデモンストレーションを、司会根岸、参加者佐藤、田口、長久の3名で行い、講座参加者の皆様に見て頂きました。その後、写真を事前に提出して頂いた参加者により、共想法の体験をしました。テーマは、「好きなもの」として8名の方より写真の提供があり、これを4名ずつの2チームに分けて、実施しました。共想法の司会は、田口研究員と佐藤研究員、パソコンでの記録は、根岸研究員、会話記録は長久研究員担当としました。初めて共想法に出会った方ばかりなので、どうなるかなと思っていましたが、スムーズに運び、笑いもたくさん出ておりました。

参加者による共想法実施風景

  最後に講演全体についての質疑応答の時間を10分取りましたが、皆さん関心が高く、多くの方から率直な質問が出されたのを、市民研究員全員で対応いたしました。「共想法に是非参加したいが、柏は遠すぎて通えない。千葉市でやって頂ければ行きたい」との意見もありました。
 午後4時15分講座が終わり、活動支援センターのスタッフの方々とお話をさせて頂きま
したところ、講座に参加された皆さんが和やかなお顔で帰られたとのお話を伺い、主催者、参加者ともにご満足いただけたと思いました。

市民研究員 根岸 勝壽

                          

新年のご挨拶2015

カテゴリ : 
ほの研日誌 » お知らせ
執筆 : 
SatoY 2015-1-4 8:00


早暁の大洗海岸


あけましておめでとうございます

  旧年は、防ぎうる認知症にかからない社会を創ることを目標に掲げ、社会に与える影響から逆算して活動した一年でした。目標の実現に近づくためには、ほのぼの研究所だけでなく、多くの方や組織との連携が必要になります。2014年2月に放映された、TBSテレビ夢の扉+「楽しい会話の力でさらば!認知症」を通じ、全国各地の個人や自治体、企業からの問い合わせがあり、これらに対応するための体制作りが急務となりました。
  そこで、認知症予防と同時に健康づくり、地域活性化の効果が期待できる、全国各地に展開しうる新たなプログラムとして、街歩きと共想法を組み合わせた「街歩き共想法」を考案しました。これまでに、東京都台東区の谷中、茨城県桜川市真壁町、千葉県千葉市の海浜ニュータウン、千葉県柏市の柏の葉スマートシティ、埼玉県川口市のスキップシティの五か所で開催し、効果的な手順を検討しました。
  本年は、旧年に開発した街歩き共想法を各地へ展開し、人と街に与える効果検証を行います。この他、旧年より準備を進めてきた事柄に取り組みます。具体的には、企業と連携し、「共想法」を受益者負担により営利事業として社会実装するための、プログラム開発と、講師の育成を行います。同時に、「防ぎうる認知症にかからない社会」の土台となる「高齢者が役割を持ち、多世代へ貢献することができる社会」において共想法を活用する方法を明らかにするため、高齢者だけでなく多世代の方に共想法に参加頂きます。共想法への参加が各世代に与える影響と、双方向の会話を通じた世代を超えた相互学習の可能性について検討します。国際連携については、2012年の在外研究がきっかけとなり、スイスと日本の研究者が健康な老化について議論するワークショップを日本で開催します。ここでも、街歩き共想法を実施します。
  旧年の一連の活動を支えて下さったすべての方々に、心より感謝申し上げます。本年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

2015年元旦
NPO法人ほのぼの研究所代表理事・所長
千葉大学准教授 大武美保子

 2014年12月9日(火)、千葉県柏市にある東葛テクノプラザ多目的ホールで開催された、ほのぼの研究所クリスマス講演会の後、交流会は、講演会場の真上にある、2階の明るく開放的な『ラウンジ』で行われました。講演会が終わる30分前から、東葛テクノプラザの職員数名の方が、テーブルセッティングを担当して下さりました。サイフォンで沸かす香ばしいコーヒーの香りが漂う中、すべての準備が整い、皆様が集まるのを待ちました。
 


皆様のお出でを待つロボット研究員のぼのちゃんとクリスマスツリー

 


ケーキやサンドウィッチ等々が皆様を待っています

 講演会が少し長引きましたが、その後の移動は速やかに行われ、講演会の熱気冷めやらぬ皆様が続々と会場に集合されました。殆ど定刻に、司会者の田口市民研究員による“開催宣言”にて、交流会が開始されました。
 ほのぼの研究所所長 大武美保子による開会の挨拶、千葉大学学術国際部産学連携課 清水睦久様の来賓挨拶の後、千葉県生涯大学校東葛飾学園長 伊沢寿男様の乾杯! と、千葉大学学生によるクラッカーを合図に、ティー・パーティーが始まりました。
 


ほのぼの研究所所長 大武美保子による開会挨拶



来賓挨拶:千葉大学学術国際部産学連携課 清水睦久様と司会者

 


千葉県生涯大学校東葛飾学園長 伊沢寿男様の音頭で乾杯!
散らからないクラッカーを鳴らし、場を盛り上げる学生や司会者

 間もなく司会者から、「A、B、C、D、と4種類の島が有ります。誕生月別に分かれ、それぞれ集まってお寛ぎください!」の合図が有り、全員がそれぞれ自分と分かるシールを貼った紙コップやケーキを手に指示された島に集まり、初めての方も顔見知りの方も和やかな歓談で推移しました。これは大武先生の発案で、初めて参加された方も一人にしない方法として、昨年から取り入れております。


皆様楽しそうに歓談中

 感想をお聞きしました。
  1、頑張れる高齢者の、社会参加について聞くことが出来て良かった。
  2、初めてのパネルディスカッションは上手に運営されていた。
  3、地元の団体の活動分野を紹介してもらった。又その活動状況も教えてもら
  えた。
  4、皆様の溌剌と活動なさっている姿に、元気をもらった。
  5、ケーキやコーヒーも美味しかった。
  6、また参加したいです。

 暫く食べて飲んでお喋りを楽しんだ頃、司会者のアナウンスが響き、恒例の自己紹介が始まりました。最初に呼ばれたのは、名札に青い印が付いている大学関係者です。ご自分の名札を確かめる様にして、前に進み、簡単に自己紹介をして頂きました。続いて名札に緑色の印が付いている、企業関係者が呼ばれて、企業名や所属などをご紹介くださいました。
 


自己紹介を聞いている皆様。サンタの帽子とトナカイの角がお似合いです。

 その後、もう一度干支別に席替えし、暫く懇談が続いた後、司会者の指示で再び自己紹介が始まりました。柏以外での拠点で共想法の協働事業を行っている皆様や、常日頃ほの研を支えて下さっているサポーターの方々、賛助会員、最後に研究員の自己紹介と続き、参加者60名全員の自己紹介が終わりました。


中締めの挨拶 千葉県流山市民活動推進センター長 木村正夫様

 クリスマスを祝う華やかなティー・パーティーを楽しんでいるうちに、日もとっぷりと暮れ、終わりの時間がきてしまいました。17:15分頃、千葉県流山市民活動推進センター長 木村正夫様により、中締めの挨拶をして頂き、一本締めで、名残惜しい交流会が幕を閉じました。

市民研究員 佐藤由紀子

  2014年12月9日13時30分より、今年で7回目になる恒例の『クリスマス講演会・交流会』が開催されました。今年は東葛テクノプラザとの共催ということで、これまでの開催地:千葉大学シーズホールから少し離れた、同じく柏市柏の葉にある東葛テクノプラザの多目的ホールでの開催でした。東葛テクノプラザのご担当者様には、初期の準備段階から実にご配慮のあるサポートを多数頂戴いたしましたので、安心してこの日を迎えることができました。

 ガラス張りの壁面から小春日和の陽ざしがふんだんに差し込む吹き抜けの明るく広々とした会場入口では、晴れがましさに加えて、初めてのパネルディスカッションへの快い緊張感、高揚感をもって80名の皆様をお迎えいたしました。

東葛テクノプラザ

 テーマは高齢社会そして、市民活動を継続する上でも大きな課題である「防ぎうる認知症にかからない社会に向けて、人材育成と生涯学習、高齢者福祉をつなぐ」。東葛テクノプラザ、千葉県生涯大学校東葛飾学園、流山市民活動推進センター、そしてほのぼの研究所と、違った立ち位置の機関に所属する4人がその実態や課題について話し合いました。 

 開会の挨拶で、大武代表理事から「高齢者ができること、やりたいこと、求められていることがバラバラであるという矛盾した状況を、ほのぼの研究所の活動の中で痛感してきた。この場を、課題を解決するための社会づくりに向けた議論の端緒としたい」という投げかけがありました。

山田伸氏の共催挨拶


亀田和宏氏の来賓挨拶

 東葛テクノプラザ所長山田伸様からの共催挨拶に次いで、ご来賓の大日本印刷株式会社ソーシャルイノベーション研究所所長亀田和宏様からは、科学技術振興機構の調査事業を協働するお立場として、大武代表理事の研究活動や講演会への強い期待感を承りました。

 話題提供のトップバッターは、千葉県生涯大学校東葛飾学園(流山市)学園長の伊沢寿男氏。現在55歳以上の県民が集い学ぶことのできる生涯大学校は、県内に5学校1教室があり、昭和50年に高齢者の仲間づくり・生きがいづくりを目的として「老人大学校」として設立されました。その後、「生涯大学校」への名称変更を経て、平成25年度に、地域活動の担い手となる人材育成という高齢社会の要請にも応えるべく、運営方法・授業内容に大幅な見直しをした経緯と、現況の紹介がありました。その中で、何より好ましく思ったのは、この大きな見直しに至る以前から、東葛飾学園の1000人近い卒業生が、地域活動に積極的に参加しているということ。他学園には見られない傾向ということで、地元エリアのお仲間達の意識の高さや活躍を頼もしく思ったことでした。

 次に、流山市民活動推進センター センター長木村正夫様から、174もの登録市民団体が活動しやすいよう、場や情報の提供ばかりではなく、スキルアップ講座、異業種交流のコーディネイト、相談等々、時宜に応じた支援や環境づくりでサポートしていること、また、あるべき市民活動や心構えについてのお話を伺いました。日頃から親身のサポートが話題になる当センターですが、会場参加者のアンケートから、「流山市の市民活動が盛んであることが確認できた」というお声もあり、登録団体でもあるほのぼの研究所も日頃のお力添えに感謝したことでした。

パネリスト 木村正夫氏、伊沢寿男氏

 山田伸所長からは、千葉県の総合産業支援施設:東葛テクノプラザについて盛り沢山のお話がありました。産官学民連携のもと、地域企業の技術・開発力の向上や、新産業創出、ベンチャー企業の育成に日々ご尽力とのこと。日頃馴染みの薄い機関ですが、好環境下、ものづくりに対する地道な支援が行われていることを確認できたことは、大きな収穫でした。千葉県のポテンシャルや東葛テクノプラザの好立地、サポート力等を活かして進んでいる、医工連携の健康長寿産業の育成と振興事業についてのお話には、特に認知症に関する技術支援や起業サポートへの期待が膨らみました。

パネリスト 山田伸氏、大武先生

 最後は、千葉大学准教授・ほのぼの研究所代表理事の大武美保子先生から、生活習慣病としての認知症の予防に有効とされる会話訓練としての「共想法」と、ほのぼの研究所の紹介の後、人材育成や高齢者組織とのネットワーク化の必要性といった、活動を通しての課題が述べられました。さらには、企業との連携や「共想法」の多世代への適用可能性の検討、相互学習による多世代への社会貢献、「街歩き共想法」の展開拡大、効果検証等々、ほのぼの研究所の今後の展開への熱い思いが続きました。

大武先生話題提供

 10分ほどの休憩を挟んで、質疑応答の時間になりました。会場からは予想外に多く質問が寄せられましたが、限られた時間のため、その中から、市民活動に対するニーズの変化(特に子育て)、東葛テクノプラザの成功事例、生涯大学校における認知症関連カリキュラム、相互学習における認識の転換についての質問への回答がありました。これだけでも実に多方向からのご質問があったことがわかり、ご参加の皆様の熱意や関心度の高さに感服、感謝した次第です。

 最後に、大武先生が、このパネルディスカッションを通して、それぞれの機関にそれぞれのネットワークがあることが確認できたので、今後はさらに相互理解を深め、活用しあえるようにしたい、と締めくくられました。
 多くの知見を提供、問題提起があった、有意義なパネルディスカッションは幕を閉じましたが、その熱気は、議論の続きや回答を求めて、交流会へと自然に流れていきました。

市民研究員 長久 秀子

掃除道具

カテゴリ : 
今日の共想法 » 季節を感じるもの
執筆 : 
TakeshitaH 2014-12-14 8:00
 これは、暮れに掃除するときに使っていました。うちは田舎だったので屋根のところに蜘蛛の巣がたくさんあって、それをとるのにこの笹を使うと、とても便利でした。屋根のところは、父とか兄とか男性陣が脚立を使ってしていました。床なんかは、ほうきとかぞうきんを使って私たちが掃除していました。暮れの大掃除は、男性女性関係なく家族総出でしたものです。いまはもう使いませんけど懐かしいです。

長崎北病院共想法参加者 Y.M.さん

 

暮れの大掃除

コメント:長崎北病院 Y.A.さん
  お正月前の掃除道具についてのお話をお聞きしました。高い場所の掃除は、男性が笹の葉をきってきてすす払いを行っていたそうです。逆に、床等の低い場所の掃除は女性が担当するとのことでした。笹の葉は高いところを掃除するのにはぴったりですね。男性、女性で役割分担するのもとても効率がいいと思います。

柏の葉街歩き共想法 C班実施報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
TaguchiY 2014-12-7 8:00
 ほのぼの研究所では、話題探しのコツを楽しみながら学ぶことを目的として、街歩きと共想法を組み合わせた新しい企画に取り組んでいます。第四回は、千葉県柏市の北部地区にあります、柏の葉スマートシティを舞台に開催しました。街歩きしたグループ毎に報告します。
 前回までのA班、B班からの報告に続き、今回は、「柏の葉街歩き共想法C班」からの実施報告です。企画全体の報告については、
柏の葉街歩き共想法 実施報告 をご覧ください。
 
 色々見学して回りたい気持ちは十分あるものの、残暑の中、身体への負担が少々不安、しかしながら柏の葉の街づくりについては“じっくり知りたい”との強い思いから、スマートシティミュージアムツアーのみのコース(C班)を選んだのは男性1人、女性5人のメンバーです。


スマートシティミュージアムの全景

 2人のガイドさんの丁寧でわかりやすい説明を受けながら、官民学の連携のもと、環境エネルギー問題、経済再生、そしてほのぼの研究所の活動やメンバーにも関わりの深い、超高齢社会といった社会的課題に、解決モデルを創出していく街づくりの進捗と未来について見学しました。       
 入場した途端、目の前に広がる大型のジオラマには、以前の当地の様子を思い返してその変貌ぶりに驚かされ、超巨大な土地開発規模を感じ入ることができました。


柏の葉街づくり模型

 一瞬テーマパークを訪れたような快適な錯覚に陥っておりました。映像・音響技術を巧みに使った立体感のあるスクリーンによる街づくりの紹介には、安全で快適な暮らしを掲げる街づくりの理想像を感じることができました。
 また、ITを駆使した巨大な地球儀と映像からは、先の震災を含めた地殻変動の様子、温暖化が刻々と進む様子等がリアルに伝わり、はかりしれない自然の力や深刻な環境問題を再認識したことでした。 
 さらに快適な暮らしを支えるためのエネルギー・気象・防災・交通の情報等、あらゆるデータを収集・分析しているスマートセンターの仕組みは、未来都市さながらで、技術の粋を感じ取ることができました。


集中コントロールの仕組み図

 こうして予定を少々オーバーした濃密な1時間余のツアーは、夏バテ気味の脳みそを多方向からしっかりと刺激してくれたことでした。
 少子高齢化がさらに進む10年後、20年後、このスマートシティはどのように変遷していくのでしょうか。気になるところでもあります。
 見学終了後の、コミュニティラウンジでの、この街にお住まいのボランティア市民ガイドさんとの語らいは、心が和むものでありました。折りにふれ足元を気遣って下さった温かいご配慮には、心から感謝したことでした。

市民研究員 長久秀子