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2025年7月15日(火))13時30分より、東京都中央区日本橋の理化学研究所革新知能統合研究センターのオープンスペースにて、代表理事・所長の大武美保子が勤務する理化学研究所とほのぼの研究所の共催で、NPO法人ほのぼの研究所設立記念講演会「認知症の予防と治療の未来」を開催しました。
なお、本講演会は、令和7年度柏市社会福祉協議会 共同募金配分金による助成を受けて実施したものです

2025年度設立記会チラシ
招待講演講師として、国立研究開発法人量子医科学研究所(QST)脳機能イメージング研究センターセンター長・大阪公立大学医学研究科健康長寿医科学講座 病因診断科学 教授である樋口真人先生をお招きし、「招待講演」「基調講演」「両講師の対談」「交流会」の4部形式としました。

樋口真人先生
前日来、梅雨明け前に早くも接近の台風5号の影響が案じられる不安定な天候でしたが、栃木県を含めて関東圏各地から70歳代を中心に40〜90歳代の40余名の方々にご参加いただきました。

メモを取りながら熱心に視聴なさる参加者
開会の挨拶では、かねてより根強いリクエストのあった認知症の基礎研究や治療の最前線に関する講話を、その分野でトップランナーである樋口真人先生から拝聴できる念願が叶った経緯と感謝の念を、大武所長代表理事・所長が述べました。
続いて、大武所長の東大時代の恩師で、ほのぼの研究所の設立以来の理事でもある岩田修一東大名誉教授より、ご参加の皆様と様々な知見を共有できる喜びと共に、教え子の研究がLarge Language ModelというAIのトレンドが始まっている中、彼女らの研究が日本の叡智として世界に役立つものとなってほしいという激励を述べられました。

岩田理事挨拶
招待講演のタイトルは「認知症の革新的な診療を身近に利用できる社会へ」。千葉市の量子科学技術研究開発機構の脳機能イメージング研究センターセンター長であるとともに、大阪公立大学で教授をお務めになりながら、大阪での認知症研究と診療を統合するセンターの立ち上げにも関わるというクロスアポイントメントで、両所を行き来していらっしゃるという自己紹介から始まりました。

樋口先生講演演目
鞠知症病態の基本概念
◆神経変性性3大認知症は初期症状での鑑別・診断は困難。
診断の手がかりとなるもの…脳にたまるタンパクのごみ(凝集体)
.▲襯張魯ぅ沺蕊➨アミロイドβ・タウ
∩案側頭葉変性症➨タウ・あるいはTDP43
レビー小体型認知症➨アルファシヌクレイン

認知症者の脳に沈着するタンパク
恭弯慧診断・医療技術の進歩
◆アミロイドβ病変を「見つけて」「治す」
・PET(電子放射断層撮影法)により可視化(25万円)
・除去する抗体薬の開発【アデュカヌマブ】
・その後【レカネマブ】等の抗体薬が承認され、臨床利用
課題:アミロイドβは7〜8割除去され、認知機能障害の進行が3割遅延
も、効果の割に薬価が高価(300万円/年)タウ病変には?
◆タウ病変を「見つけて」「治す」
・QSTグループ(樋口先生)によるタウタンパクに結合するPET薬剤を開発
➨様々な認知症におけるタウ蛋白の蓄積パターンの可視化に成功、
現在日本を含めた4カ国で臨床試験が進行中。2027年には診断薬として承認される
見込み
・タウ遺伝子発現を抑制し、タウを除去する治療薬(核酸医薬)開発
啓\ぢ紊稜知症の革新的診療に向けて
・血漿中アミロイドβの計測システムを国内で準備中
・画像検所見を反映する血液タウ検査法のネットワークMABB:Multicenter
Alliance For Brain Biomarkers により全国の研究機関と血液バイオマーカーを開発中
・大阪公立大学開発のラクシスシステムは迅速・安価・微量・高感度のタウ血液検査が
可能に

次世代診断・診療ワークフローイメージとファシリティのイメージ
◆認知症根絶に向けたムーンショット型開発事業
認知症病態は’焼發涼素鬚涼濱儉∈挧ο群臭1蠑鼻,箸、連携かつ悪影響を及ぼ
し合い、3つ巴になって進行する。中年期からの様々な危険因子(難聴、うつ、
頭部外傷、身体活動低下、糖尿病、喫煙、高血圧、肥満など)が認知症リスクの
約半分を占めており、これらは炎症と細胞老化の連鎖反応として共通のメカニズ
ムで説明でき得る。「ムーンショット型研究開発事業」として、西日本の認知症
研究拠点:大阪健康長寿医科学センター(大阪長寿)を含めた、全国10研究機関
と12人の分担者と共に、病態の進行を操る鍵物質を見つけ出す事業を行い次世代
の認知症予防・治療の開発を進行(2024/11〜)

認認知症根絶に向けたムーンショット型研究開発事業
乎翡期以降のレジリエンス低下(認知症予防)を防ぐためのコミュ力、絆の重要性
「教育歴の長さが、レジリデンス(脳の強靭さ・打ち勝つ力)認知症発症の低減と
関係がある」➨神経細胞の同士の繋がり、脳内免疫細胞と神経の繋がり、
脳と様々な臓器とのつながり、人と人との繋がりがレジリエンスを強化し、認知
症に打ち勝つ力となる。特に中年以降はコミュニケーション能力の低下により、
レジリエンスを低下させる可能性があるため、それを防ぐための職場・家庭・
職場での役割や、そして本人たちが夢中に・生きがいとなり得るモノ・ヒトの創
成や参加による相互の「絆」強化が、認知症予防の重要な要素となり得ると説かれ
ました。

【重要】中高年期からレジリエンスを高めること
最後に、多くの構想や展望に関しては、試行錯誤が続くも、確実に次世代には間に合うと確信しているので、皆様の協力も得ながら邁進していくと講話㋾締めくくられました。
続く大武代表理事・所長の基調講演「会話で言語能力を高め、認知症の発症を遅らせる」では、まず認知症になり、同じ話ばかりする祖母の記憶が、写真を使った会話によって記憶が呼び覚まされ、会話が広がることに気づいたこと、「共想法」という会話支援手法を2006年に考案したことが、会話による認知症予防の研究に着手した契機だとしました。
実践研究の拠点として、NPO法人ほのぼの研究所を設立してフィールドワークを続け、共想法により「工学的に脳をどのように使えば、長持ちするのか」という実践研究を一貫して行い、さらに2017年より、人間の知能を育む人工知能についての基礎研究を、理化学研究所の革新知能統合研究センターで行っていると、研究プロセスを述べました。また介護現場でのコミュニケーション支援のためにと『介護に役立つ共想法』を、また昨年末には、研究結果に基づく、認知機能向上のための会話についてまとめた『脳が長持ちする会話』を上梓したと伝えました。

大武代表理事の基調講演
次いで、認知症を脳や身体の疾患が原因で記憶や判断力等の障害が起こり、生活に支障を来たす状況であると定義づけ、その予防のためのアプローチとして、生理的アプローチと認知的アプローチが必要であると述べました。そして、若い時から言語能力が高かった人の中には、脳に疾患があっても認知症が発症しない人がいたという修道女研究を紹介しました。認知的アプローチの中でも、特に会話やコミュニケーション能力に着目し、テーマに沿った写真を持ち寄り、それについて話題提供、質疑応答をすることで、加齢になると低下しやすい体験記憶、注意分割機能、計画力、実行機能などの認知機能を活用する会話にフォーカスして開発した「共想法」について説明をしました。

修道女研究

共想法での行動と活用される認知機能
実践を重ねた結果、その効果検証のために、ランダム化比較試験を行い、介入群において、加齢により低下しやすい言語流暢性が有意に向上する結果が得られ、今後実施するより長期間の介入研究の基礎となる、急激に低下する恐れのある認知機能の底上げができることを確かめたと述べました。
最後に、ほのぼの研究所では、「脳が長持ちする会話」を日常に取り入れる習慣作りの重要性を鑑み、「長持ち脳検定」や「長持ち脳」のコミュニティづくり事業や、特に次世代の40〜50代をターゲットにした活動を拡大することで、「脳が長持ちする会話」を世の中に広めていきたいと抱負を述べ、終話しました。
小休憩を挟んだ講師2人の対談に先駆け、びっしりと記入された質問用紙が寄せられました。対談時間内にすべてにお答えすることは不可能であるものの、webサイトを含めすべて回答させていただくことをご承知おきいただき、幾つかの質問に両講師が対談をしながら回答しました。

対談しながら、参加者の質問に答える両講師
取り上げられた質問は「教育歴の長さと認知症リスクの関係」「アミロイドβは睡眠時にしか除去されないのか」「認知症予防と運動との関係性」「認知症検査における心理的ハードル」「芸術活動と認知症予防」とどれもが興味深いものでした。すべての質問に対しては、ご本人に必ず回答するほか、公開が承諾されたものに関しては、時宜を応じてブログ等にてご公開予定です。ここでは以下2例をご紹介します。
【質疑応答の2例】
Q―「認知機能検査を受けるのには、心理的ハードルがありますが…」
A―アミロイドβ除去治療法の発展により、将来的にはハードルは下がる可能性があります。早期発見により、ライフスタイルの変更などの予防的措置を講じる時間的委余裕が生まれるからです。血液検査等の新しい診断技術が脳内の変化をリアルタイムに捉えることができるので、早期介入の可能性を高めていくべきだと思います。(樋口先生)
現在は、認知機能検査を、測らなくても下がっていることが分かるくらい、認知機能が大幅に低下した後に行うことが多いです。血圧で言えば、高血圧と診断されるくらい、高い血圧になって初めて測るようなものです。本来は、高血圧ではない「血圧が高め」のような段階で気づければ、対策が立てられます。今後は、まだ大きな問題にならない、中年期のうちから認知機能を測定し、自分の特性を知っておいた上で、変化に気づけるようにする仕組みづくりをできればと考えています。(大武所長)
Q−「睡眠中にしかアミロイドβは除去されないのですか?。睡眠時間が不規則で短いので不安です」
A―基礎研究では睡眠中の方が脳内の水の流れがアミロイドβの除去に効果的だとされていますが、人間での実証はさらに必要だと思われます。起床時にも除去はされるものの、睡眠中の方が効果が高いとされています。(樋口先生)
最後に大武所長から投げかけられた「世界で初のタウタンパクに結合するPET薬剤開発の成功要因」に関する樋口先生への質問には、大手の製薬会社のような人工的なタウではなく、実際の患者の脳組織やモデル動物のそれを使ったこと、モデル動物の早期導入や、診断薬が微量で効果を発揮するという特性を活かした迅速な臨床応用の戦略が奏功したと思うと回答されました。そして何より小さな発見や疑問を見逃さず、立ち止まって考える姿勢や、他の人と違うことをしてみることも重要だったと、ご自身の真摯な研究への向き合い方を語られました。
休憩後の交流会は、認知症予防分野の推し活の重要メンバーに、大武代表理事に加えて、早速樋口先生を加えたといわれた、笑顔の岩田理事に再登場いただき、「みんなで元気に生きていきましょう」と乾杯の音頭をとっていただきました。

岩田理事の音頭で乾杯
樋口先生の講話から、様々な分野で進められている技術開発や事業構想から、早期発見、治療への道筋が身近になりつつあることを誰もが実感でき、光が見えてきた安堵の念を抱いたように思えました。そうした思いを反映したのか、なおかつ研究について熱く、しかも気さくにお話し下さる樋口先生の雰囲気もあいまって、対談に続く交流会は、レイアウト変更のためのインターバルを挟みながらも、中座する方はわずかでした。両講師とも積極的に参加者の輪に入って下さったので、そこここに笑顔の会話の花が咲き、閉会が延刻したほどでした。そして、夕刻のゲリラ豪雨再来も案じられる中、最後まで参加者をお見送り下さった樋口先生のお人柄に感謝いたしました。

参加者と歓談する講師
最後になりましたが、当講演会の開催にあたり、共催者として多大なご尽力をいただきました理化学研究所革新知能統合研究センター センター長室の方々、並びに助成金を賜りました柏市社会福祉協議会様を始めとする、全ての関係者の方々に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
なお、本講演会は、令和7年度柏市社会福祉協議会 共同募金配分金による助成を受けて実施したものです

2025年度設立記会チラシ
招待講演講師として、国立研究開発法人量子医科学研究所(QST)脳機能イメージング研究センターセンター長・大阪公立大学医学研究科健康長寿医科学講座 病因診断科学 教授である樋口真人先生をお招きし、「招待講演」「基調講演」「両講師の対談」「交流会」の4部形式としました。

樋口真人先生
前日来、梅雨明け前に早くも接近の台風5号の影響が案じられる不安定な天候でしたが、栃木県を含めて関東圏各地から70歳代を中心に40〜90歳代の40余名の方々にご参加いただきました。

メモを取りながら熱心に視聴なさる参加者
開会の挨拶では、かねてより根強いリクエストのあった認知症の基礎研究や治療の最前線に関する講話を、その分野でトップランナーである樋口真人先生から拝聴できる念願が叶った経緯と感謝の念を、大武所長代表理事・所長が述べました。
続いて、大武所長の東大時代の恩師で、ほのぼの研究所の設立以来の理事でもある岩田修一東大名誉教授より、ご参加の皆様と様々な知見を共有できる喜びと共に、教え子の研究がLarge Language ModelというAIのトレンドが始まっている中、彼女らの研究が日本の叡智として世界に役立つものとなってほしいという激励を述べられました。

岩田理事挨拶
招待講演のタイトルは「認知症の革新的な診療を身近に利用できる社会へ」。千葉市の量子科学技術研究開発機構の脳機能イメージング研究センターセンター長であるとともに、大阪公立大学で教授をお務めになりながら、大阪での認知症研究と診療を統合するセンターの立ち上げにも関わるというクロスアポイントメントで、両所を行き来していらっしゃるという自己紹介から始まりました。

樋口先生講演演目
鞠知症病態の基本概念
◆神経変性性3大認知症は初期症状での鑑別・診断は困難。
診断の手がかりとなるもの…脳にたまるタンパクのごみ(凝集体)
.▲襯張魯ぅ沺蕊➨アミロイドβ・タウ
∩案側頭葉変性症➨タウ・あるいはTDP43
レビー小体型認知症➨アルファシヌクレイン

認知症者の脳に沈着するタンパク
恭弯慧診断・医療技術の進歩
◆アミロイドβ病変を「見つけて」「治す」
・PET(電子放射断層撮影法)により可視化(25万円)
・除去する抗体薬の開発【アデュカヌマブ】
・その後【レカネマブ】等の抗体薬が承認され、臨床利用
課題:アミロイドβは7〜8割除去され、認知機能障害の進行が3割遅延
も、効果の割に薬価が高価(300万円/年)タウ病変には?
◆タウ病変を「見つけて」「治す」
・QSTグループ(樋口先生)によるタウタンパクに結合するPET薬剤を開発
➨様々な認知症におけるタウ蛋白の蓄積パターンの可視化に成功、
現在日本を含めた4カ国で臨床試験が進行中。2027年には診断薬として承認される
見込み
・タウ遺伝子発現を抑制し、タウを除去する治療薬(核酸医薬)開発
啓\ぢ紊稜知症の革新的診療に向けて
・血漿中アミロイドβの計測システムを国内で準備中
・画像検所見を反映する血液タウ検査法のネットワークMABB:Multicenter
Alliance For Brain Biomarkers により全国の研究機関と血液バイオマーカーを開発中
・大阪公立大学開発のラクシスシステムは迅速・安価・微量・高感度のタウ血液検査が
可能に

次世代診断・診療ワークフローイメージとファシリティのイメージ
◆認知症根絶に向けたムーンショット型開発事業
認知症病態は’焼發涼素鬚涼濱儉∈挧ο群臭1蠑鼻,箸、連携かつ悪影響を及ぼ
し合い、3つ巴になって進行する。中年期からの様々な危険因子(難聴、うつ、
頭部外傷、身体活動低下、糖尿病、喫煙、高血圧、肥満など)が認知症リスクの
約半分を占めており、これらは炎症と細胞老化の連鎖反応として共通のメカニズ
ムで説明でき得る。「ムーンショット型研究開発事業」として、西日本の認知症
研究拠点:大阪健康長寿医科学センター(大阪長寿)を含めた、全国10研究機関
と12人の分担者と共に、病態の進行を操る鍵物質を見つけ出す事業を行い次世代
の認知症予防・治療の開発を進行(2024/11〜)

認認知症根絶に向けたムーンショット型研究開発事業
乎翡期以降のレジリエンス低下(認知症予防)を防ぐためのコミュ力、絆の重要性
「教育歴の長さが、レジリデンス(脳の強靭さ・打ち勝つ力)認知症発症の低減と
関係がある」➨神経細胞の同士の繋がり、脳内免疫細胞と神経の繋がり、
脳と様々な臓器とのつながり、人と人との繋がりがレジリエンスを強化し、認知
症に打ち勝つ力となる。特に中年以降はコミュニケーション能力の低下により、
レジリエンスを低下させる可能性があるため、それを防ぐための職場・家庭・
職場での役割や、そして本人たちが夢中に・生きがいとなり得るモノ・ヒトの創
成や参加による相互の「絆」強化が、認知症予防の重要な要素となり得ると説かれ
ました。

【重要】中高年期からレジリエンスを高めること
最後に、多くの構想や展望に関しては、試行錯誤が続くも、確実に次世代には間に合うと確信しているので、皆様の協力も得ながら邁進していくと講話㋾締めくくられました。
続く大武代表理事・所長の基調講演「会話で言語能力を高め、認知症の発症を遅らせる」では、まず認知症になり、同じ話ばかりする祖母の記憶が、写真を使った会話によって記憶が呼び覚まされ、会話が広がることに気づいたこと、「共想法」という会話支援手法を2006年に考案したことが、会話による認知症予防の研究に着手した契機だとしました。
実践研究の拠点として、NPO法人ほのぼの研究所を設立してフィールドワークを続け、共想法により「工学的に脳をどのように使えば、長持ちするのか」という実践研究を一貫して行い、さらに2017年より、人間の知能を育む人工知能についての基礎研究を、理化学研究所の革新知能統合研究センターで行っていると、研究プロセスを述べました。また介護現場でのコミュニケーション支援のためにと『介護に役立つ共想法』を、また昨年末には、研究結果に基づく、認知機能向上のための会話についてまとめた『脳が長持ちする会話』を上梓したと伝えました。

大武代表理事の基調講演
次いで、認知症を脳や身体の疾患が原因で記憶や判断力等の障害が起こり、生活に支障を来たす状況であると定義づけ、その予防のためのアプローチとして、生理的アプローチと認知的アプローチが必要であると述べました。そして、若い時から言語能力が高かった人の中には、脳に疾患があっても認知症が発症しない人がいたという修道女研究を紹介しました。認知的アプローチの中でも、特に会話やコミュニケーション能力に着目し、テーマに沿った写真を持ち寄り、それについて話題提供、質疑応答をすることで、加齢になると低下しやすい体験記憶、注意分割機能、計画力、実行機能などの認知機能を活用する会話にフォーカスして開発した「共想法」について説明をしました。

修道女研究

共想法での行動と活用される認知機能
実践を重ねた結果、その効果検証のために、ランダム化比較試験を行い、介入群において、加齢により低下しやすい言語流暢性が有意に向上する結果が得られ、今後実施するより長期間の介入研究の基礎となる、急激に低下する恐れのある認知機能の底上げができることを確かめたと述べました。
最後に、ほのぼの研究所では、「脳が長持ちする会話」を日常に取り入れる習慣作りの重要性を鑑み、「長持ち脳検定」や「長持ち脳」のコミュニティづくり事業や、特に次世代の40〜50代をターゲットにした活動を拡大することで、「脳が長持ちする会話」を世の中に広めていきたいと抱負を述べ、終話しました。
小休憩を挟んだ講師2人の対談に先駆け、びっしりと記入された質問用紙が寄せられました。対談時間内にすべてにお答えすることは不可能であるものの、webサイトを含めすべて回答させていただくことをご承知おきいただき、幾つかの質問に両講師が対談をしながら回答しました。

対談しながら、参加者の質問に答える両講師
取り上げられた質問は「教育歴の長さと認知症リスクの関係」「アミロイドβは睡眠時にしか除去されないのか」「認知症予防と運動との関係性」「認知症検査における心理的ハードル」「芸術活動と認知症予防」とどれもが興味深いものでした。すべての質問に対しては、ご本人に必ず回答するほか、公開が承諾されたものに関しては、時宜を応じてブログ等にてご公開予定です。ここでは以下2例をご紹介します。
【質疑応答の2例】
Q―「認知機能検査を受けるのには、心理的ハードルがありますが…」
A―アミロイドβ除去治療法の発展により、将来的にはハードルは下がる可能性があります。早期発見により、ライフスタイルの変更などの予防的措置を講じる時間的委余裕が生まれるからです。血液検査等の新しい診断技術が脳内の変化をリアルタイムに捉えることができるので、早期介入の可能性を高めていくべきだと思います。(樋口先生)
現在は、認知機能検査を、測らなくても下がっていることが分かるくらい、認知機能が大幅に低下した後に行うことが多いです。血圧で言えば、高血圧と診断されるくらい、高い血圧になって初めて測るようなものです。本来は、高血圧ではない「血圧が高め」のような段階で気づければ、対策が立てられます。今後は、まだ大きな問題にならない、中年期のうちから認知機能を測定し、自分の特性を知っておいた上で、変化に気づけるようにする仕組みづくりをできればと考えています。(大武所長)
Q−「睡眠中にしかアミロイドβは除去されないのですか?。睡眠時間が不規則で短いので不安です」
A―基礎研究では睡眠中の方が脳内の水の流れがアミロイドβの除去に効果的だとされていますが、人間での実証はさらに必要だと思われます。起床時にも除去はされるものの、睡眠中の方が効果が高いとされています。(樋口先生)
最後に大武所長から投げかけられた「世界で初のタウタンパクに結合するPET薬剤開発の成功要因」に関する樋口先生への質問には、大手の製薬会社のような人工的なタウではなく、実際の患者の脳組織やモデル動物のそれを使ったこと、モデル動物の早期導入や、診断薬が微量で効果を発揮するという特性を活かした迅速な臨床応用の戦略が奏功したと思うと回答されました。そして何より小さな発見や疑問を見逃さず、立ち止まって考える姿勢や、他の人と違うことをしてみることも重要だったと、ご自身の真摯な研究への向き合い方を語られました。
休憩後の交流会は、認知症予防分野の推し活の重要メンバーに、大武代表理事に加えて、早速樋口先生を加えたといわれた、笑顔の岩田理事に再登場いただき、「みんなで元気に生きていきましょう」と乾杯の音頭をとっていただきました。

岩田理事の音頭で乾杯
樋口先生の講話から、様々な分野で進められている技術開発や事業構想から、早期発見、治療への道筋が身近になりつつあることを誰もが実感でき、光が見えてきた安堵の念を抱いたように思えました。そうした思いを反映したのか、なおかつ研究について熱く、しかも気さくにお話し下さる樋口先生の雰囲気もあいまって、対談に続く交流会は、レイアウト変更のためのインターバルを挟みながらも、中座する方はわずかでした。両講師とも積極的に参加者の輪に入って下さったので、そこここに笑顔の会話の花が咲き、閉会が延刻したほどでした。そして、夕刻のゲリラ豪雨再来も案じられる中、最後まで参加者をお見送り下さった樋口先生のお人柄に感謝いたしました。

参加者と歓談する講師
最後になりましたが、当講演会の開催にあたり、共催者として多大なご尽力をいただきました理化学研究所革新知能統合研究センター センター長室の方々、並びに助成金を賜りました柏市社会福祉協議会様を始めとする、全ての関係者の方々に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
市民研究員 長久 秀子
関東地方が梅雨明けした7月18日火曜日、ラコルタ柏の5階の柏中央公民館講堂で、大武美保子ほのぼの研究所代表理事・所長が「今から始める認知症予防 共想法体験」と題して講演を行いました。これは柏市シニアクラブ連合会のリーダー研修会の一環として実施されたものです。当会は高齢者により会員相互の親睦と総合扶助を目的とした自主組織で、支部毎に温泉地でのグランドゴルフ大会を含む一泊の研修旅行や、ボウリング大会など多彩なイベントが開催されているとのことで、羨ましく思いました。

柏市シニアクラブ連合会会長等リーダー研修会場
赤い椅子が印象的な会場には51名ほどの方々が参加され、初めて先生のお話に触れる方が大部分だったこともあり、熱心に聴講されていました。司会は副会長の亀田絹子様が担当され、会長の山田俊治様の開会挨拶では、大武所長の経歴を丁寧にご紹介いただきました。

柏市シニアクラブ連合会会長挨拶
続いて大武所長からは40分にわたる熱意溢れる講話がなされ、共想法の歴史や今後の展望、ご自身の体験を交えた分かりやすいお話が展開されました。共想法を考案した経緯やこれまでの研究のプロセスに加えて、会話が認知機能に与える影響が大きいという話、「話す」「聴く」「考える」という一連の作業を通して、加齢に伴う認知機能の低下を「脳の使い方を工夫する」ことにより、防ぐことを目指しているのが共想法だという説明がなされました。また、認知機能を高めて脳を長持ちさせてくれるのが共想法というツールであるとも述べました。た。
特に最近、自身の骨密度が上がったという事実は、日ごろの栄養管理と運動によるところが大きいとのことで、有言実行の研究者であるという印象を強く与えるものでした。毎日冷ややっこを食べる習慣は早速我が家でも真似してみたいと思いました。
最後に大武所長の近著『脳が長持ちする会話』について紹介がありました。認知機能を活用する性質を持つ会話、即ち、脳が長持ちする会話を、日常生活に取り入れることを提案するものです。共想法はその理論をもとに編み出された会話支援の方法ですが、日々の会話に一工夫加えることで、脳を長持ちさせることにつながると述べました。

大武所長による講話
講話の後は、市民研究員4名による共想法の実演がありました。テーマは「最近楽しかったこと」です。北海道旅行、理研での講演会、蛍の撮影、トリックアート展などが話題として提供されました。司会ロボットのぼのちゃんは、今日もしっかりお仕事をしてくれましたので、ほっとしました。
ほのぼの研究所担当の講話の後は、柏市の福祉担当者、高齢者支援課の島澤智宏課長による、柏市における超高齢社会への対応施策に関するお話がありました。特に柏市の女性の健康寿命が全国平均よりかなり長いという事実には衝撃を受けました。令和4年時点で、全国平均が75.5歳のところ、84.5と、9歳長いとのことです。(出典:全国平均については、厚生労働科学研究「次期健康づくり運動プラン作成と推進に向けた研究」、柏市については、「第2次柏市健康増進計画」より)

柏市高齢者支援課長島澤智宏様の講話
これは、柏市が長年高齢者問題に真剣に取り組んできたこと、市民の皆様が自分事としてその問題に向きあい、地道に努力されたことの結果だと感じました。ところで地元のつくば市はどうなのかと急に気になりだしましたが、仕事と家事にかまけて我が街を顧みなかったことも遅まきながら自覚され、大変学びの多い有意義な一日となりました。
研修会終了後、主催者の関係者と、講演、実演したメンバーで、集合写真を撮影しました。
この出講に当たり、ご尽力いただきました柏市シルバークラブ連合会の関係者の方々に深く御礼申し上げます。ありがとうございました。

柏シニアクラブ幹事と柏市講師、ほのぼの研究所講師・実演者

柏市シニアクラブ連合会会長等リーダー研修会場
赤い椅子が印象的な会場には51名ほどの方々が参加され、初めて先生のお話に触れる方が大部分だったこともあり、熱心に聴講されていました。司会は副会長の亀田絹子様が担当され、会長の山田俊治様の開会挨拶では、大武所長の経歴を丁寧にご紹介いただきました。

柏市シニアクラブ連合会会長挨拶
続いて大武所長からは40分にわたる熱意溢れる講話がなされ、共想法の歴史や今後の展望、ご自身の体験を交えた分かりやすいお話が展開されました。共想法を考案した経緯やこれまでの研究のプロセスに加えて、会話が認知機能に与える影響が大きいという話、「話す」「聴く」「考える」という一連の作業を通して、加齢に伴う認知機能の低下を「脳の使い方を工夫する」ことにより、防ぐことを目指しているのが共想法だという説明がなされました。また、認知機能を高めて脳を長持ちさせてくれるのが共想法というツールであるとも述べました。た。
特に最近、自身の骨密度が上がったという事実は、日ごろの栄養管理と運動によるところが大きいとのことで、有言実行の研究者であるという印象を強く与えるものでした。毎日冷ややっこを食べる習慣は早速我が家でも真似してみたいと思いました。
最後に大武所長の近著『脳が長持ちする会話』について紹介がありました。認知機能を活用する性質を持つ会話、即ち、脳が長持ちする会話を、日常生活に取り入れることを提案するものです。共想法はその理論をもとに編み出された会話支援の方法ですが、日々の会話に一工夫加えることで、脳を長持ちさせることにつながると述べました。

大武所長による講話
講話の後は、市民研究員4名による共想法の実演がありました。テーマは「最近楽しかったこと」です。北海道旅行、理研での講演会、蛍の撮影、トリックアート展などが話題として提供されました。司会ロボットのぼのちゃんは、今日もしっかりお仕事をしてくれましたので、ほっとしました。
ほのぼの研究所担当の講話の後は、柏市の福祉担当者、高齢者支援課の島澤智宏課長による、柏市における超高齢社会への対応施策に関するお話がありました。特に柏市の女性の健康寿命が全国平均よりかなり長いという事実には衝撃を受けました。令和4年時点で、全国平均が75.5歳のところ、84.5と、9歳長いとのことです。(出典:全国平均については、厚生労働科学研究「次期健康づくり運動プラン作成と推進に向けた研究」、柏市については、「第2次柏市健康増進計画」より)

柏市高齢者支援課長島澤智宏様の講話
これは、柏市が長年高齢者問題に真剣に取り組んできたこと、市民の皆様が自分事としてその問題に向きあい、地道に努力されたことの結果だと感じました。ところで地元のつくば市はどうなのかと急に気になりだしましたが、仕事と家事にかまけて我が街を顧みなかったことも遅まきながら自覚され、大変学びの多い有意義な一日となりました。
研修会終了後、主催者の関係者と、講演、実演したメンバーで、集合写真を撮影しました。
この出講に当たり、ご尽力いただきました柏市シルバークラブ連合会の関係者の方々に深く御礼申し上げます。ありがとうございました。

柏シニアクラブ幹事と柏市講師、ほのぼの研究所講師・実演者
市民研究員 永田 映子
2025年5月〜6月にかけてほのぼの研究所では「虹色未来大学」様とのコラボ企画−スマートフォンを活用した最新AI体験、地域の魅力を再発見する街歩き、そして写真を用いた対話「共想法」ーを、以下3日間にわたる楽しく学びのあるプログラムとして実施しました。
◆Day1 スマホでAI体験
◆Day2 街歩き体験
◆Day3 共想法体験

コラボ企画チラシ
虹色未来大学様は、2022年に設立、『志縁』をキーワードに掲げ、令和シニアの新3K(行動・経験・感動)を提唱し、人生100年時代の長い余生を仲間と共に再創造していく“ハッピーエイジング・メゾット”啓蒙活動を行っている柏市民公益活動促進基金に登録の任意団体です。柏市、我孫子市を中心にデジタル機器を活用した高齢者のつながり創出事業をはじめとして幅広く活動中です。
2024年1月に開催したほのぼの研所の認知症予防講座「共想法」体験会にメンバーが参加されたのをきっかけに、この企画が実現しました。
なお、本イベントは、令和7年度柏市社会福祉協議会 共同募金配分金による助成を受けて実施したものです。
3日間の様子を、先週(Day1)に引き続き、今週は(Day2・Day3)の模様を報告させていただきます。
◆Day2 街歩き体験
6月10日、千葉県流山市にある「白みりんミュージアム」にて街歩き体験を実施いたしました。あいにくの雨天となったため、当初予定していたつくばエクスプレス線柏の葉キャンパス駅周辺の散策コース」から変更、初めての「屋内での街歩き」となりました。が、お足元が悪い中にもかかわらず、参加者16名、虹色未来大学サポーター5名、ほのぼの研究所市民研究員6名 計27名の多くの方々にご参加いただきました。

切絵灯篭が迎えてくれる白みりんミュージアム玄関
□ミュージアムでの多くの学びと体験
20名を超える団体として、まずミュージアムのガイドの方に館内をご案内いただきました。参加者には地元にお住いの方もいらっしゃいましたが、みりんの歴史については初めて知ることも多かったようで、皆さん熱心に説明を聴いてくださいました。特に、「天晴(あっぱれ)」や「万上(まんじょう)」といったみりんの二大ブランドの歴史には強い関心が寄せられていました。

熱心にガイドさんの説明に耳を傾ける方々
続いて、地元にゆかりの深い俳優が登場するドラマ仕立ての動画「流山白みりんはじめて物語」を鑑賞した後は、それぞれが「もろみをかき混ぜる」等五感を使う体験コーナーやみりんに関するクイズコーナーを試される楽しく学べるひとときとなり、時間が経つのもあっという間に感じられました。

「流山白みりんはじめて物語」の鑑賞(左)色々な体験(右)
□ 「共想法体験」にそなえて写真の撮影と登録
いろいろな体験を通して、自由に写真撮影をしていただきましたので、終了が近づく頃に全員で集まり、Day3「共想法」で使用するための「新しい発見」をテーマにした写真登録も行いました。「どの写真にしようか迷うなぁ」という写真選びに困る声もありましたが、前回の学びを思い出し、スタッフの方々のサポートを受けながらスマホ操作を確認、全員が無事登録を完了しました。
□手厚いに感謝
あいにくの雨ではありましたが、皆さんの笑顔が詰まった集合写真が、当日の楽しさを物語っています。
ご参加の方々、そして手厚くスマホ操作のサポーをして下さったに虹色未来大学の方々に心より感謝申し上げます。

帆船の模型の前で全員で記念撮影
◆Day3 共想法体験
6月24日、ラコルタ柏での「共想法体験」には、参加者12名、見学者5名、虹色未来大学サポーター8名、ほのぼの研究所市民研究員8名 計33名にご参加いただきました。前回の街歩きには参加されなかった方にも「共想法に興味がある」と見学に来て下さる等、新たな広がりも見られました。
□ 認知症予防の学び
まずは、大武所長より「認知症予防」に関する講話があり、「身近に認知症の方がいるので勉強になった」という声も聞かれ、熱心にメモを取りながら耳を傾けて下さいました。

認知症予防に関する講話
□ 共想法:写真を介した対話の体験
「共想法」についての説明の後、いよいよ、写真を見ながら仲間と語り合う、認知症予防につながる会話支援手法「共想法」の体験開始!!。1グループ4人に分かれ、各自がDay2街歩きで撮影し登録した写真が映し出される画面㋾見ながら、1分間で説明→その後、他のメンバーが2分間質問をし、本人が答えるという流れで進められました。街歩きから2週間が経っていましたが、どなたも体験を鮮明に記憶されており、会話が盛り上がりました。「そうだったね!」、「ああ、そういう意味だったのだ」といった反応も多く、写真がきっかけとなって個人の記憶が他者との共通体験に変わる瞬間があちこちで見られました。

参加者による共想法体験

最終日、全員で記念撮影
□感謝とコラボの成果と今後について
今回のコラボレーションは初の試みでしたが、参加者の皆さまのご協力と前向きな姿勢に支えられ、笑顔と学びにあふれた3日間となりました。
ご参加・ご協力いただいたすべての皆さまに心より感謝申し上げます。
「学び合い、つながり合う場」として、今後も活動を続けてまいります。
今後も、虹色未来大学さんとの連携による新たな企画を予定しております。
詳細が決まり次第、またご案内いたしますので、ぜひご参加ください。
以下リンクにて、当報告前半をご覧いただけます。
リンク:スマホAI × 街歩き × 共想法体験3日間プログラム実施報告 その1
◆Day1 スマホでAI体験
◆Day2 街歩き体験
◆Day3 共想法体験

コラボ企画チラシ
虹色未来大学様は、2022年に設立、『志縁』をキーワードに掲げ、令和シニアの新3K(行動・経験・感動)を提唱し、人生100年時代の長い余生を仲間と共に再創造していく“ハッピーエイジング・メゾット”啓蒙活動を行っている柏市民公益活動促進基金に登録の任意団体です。柏市、我孫子市を中心にデジタル機器を活用した高齢者のつながり創出事業をはじめとして幅広く活動中です。
2024年1月に開催したほのぼの研所の認知症予防講座「共想法」体験会にメンバーが参加されたのをきっかけに、この企画が実現しました。
なお、本イベントは、令和7年度柏市社会福祉協議会 共同募金配分金による助成を受けて実施したものです。
3日間の様子を、先週(Day1)に引き続き、今週は(Day2・Day3)の模様を報告させていただきます。
◆Day2 街歩き体験
6月10日、千葉県流山市にある「白みりんミュージアム」にて街歩き体験を実施いたしました。あいにくの雨天となったため、当初予定していたつくばエクスプレス線柏の葉キャンパス駅周辺の散策コース」から変更、初めての「屋内での街歩き」となりました。が、お足元が悪い中にもかかわらず、参加者16名、虹色未来大学サポーター5名、ほのぼの研究所市民研究員6名 計27名の多くの方々にご参加いただきました。

切絵灯篭が迎えてくれる白みりんミュージアム玄関
□ミュージアムでの多くの学びと体験
20名を超える団体として、まずミュージアムのガイドの方に館内をご案内いただきました。参加者には地元にお住いの方もいらっしゃいましたが、みりんの歴史については初めて知ることも多かったようで、皆さん熱心に説明を聴いてくださいました。特に、「天晴(あっぱれ)」や「万上(まんじょう)」といったみりんの二大ブランドの歴史には強い関心が寄せられていました。

熱心にガイドさんの説明に耳を傾ける方々
続いて、地元にゆかりの深い俳優が登場するドラマ仕立ての動画「流山白みりんはじめて物語」を鑑賞した後は、それぞれが「もろみをかき混ぜる」等五感を使う体験コーナーやみりんに関するクイズコーナーを試される楽しく学べるひとときとなり、時間が経つのもあっという間に感じられました。

「流山白みりんはじめて物語」の鑑賞(左)色々な体験(右)
□ 「共想法体験」にそなえて写真の撮影と登録
いろいろな体験を通して、自由に写真撮影をしていただきましたので、終了が近づく頃に全員で集まり、Day3「共想法」で使用するための「新しい発見」をテーマにした写真登録も行いました。「どの写真にしようか迷うなぁ」という写真選びに困る声もありましたが、前回の学びを思い出し、スタッフの方々のサポートを受けながらスマホ操作を確認、全員が無事登録を完了しました。
□手厚いに感謝
あいにくの雨ではありましたが、皆さんの笑顔が詰まった集合写真が、当日の楽しさを物語っています。
ご参加の方々、そして手厚くスマホ操作のサポーをして下さったに虹色未来大学の方々に心より感謝申し上げます。

帆船の模型の前で全員で記念撮影
◆Day3 共想法体験
6月24日、ラコルタ柏での「共想法体験」には、参加者12名、見学者5名、虹色未来大学サポーター8名、ほのぼの研究所市民研究員8名 計33名にご参加いただきました。前回の街歩きには参加されなかった方にも「共想法に興味がある」と見学に来て下さる等、新たな広がりも見られました。
□ 認知症予防の学び
まずは、大武所長より「認知症予防」に関する講話があり、「身近に認知症の方がいるので勉強になった」という声も聞かれ、熱心にメモを取りながら耳を傾けて下さいました。

認知症予防に関する講話
□ 共想法:写真を介した対話の体験
「共想法」についての説明の後、いよいよ、写真を見ながら仲間と語り合う、認知症予防につながる会話支援手法「共想法」の体験開始!!。1グループ4人に分かれ、各自がDay2街歩きで撮影し登録した写真が映し出される画面㋾見ながら、1分間で説明→その後、他のメンバーが2分間質問をし、本人が答えるという流れで進められました。街歩きから2週間が経っていましたが、どなたも体験を鮮明に記憶されており、会話が盛り上がりました。「そうだったね!」、「ああ、そういう意味だったのだ」といった反応も多く、写真がきっかけとなって個人の記憶が他者との共通体験に変わる瞬間があちこちで見られました。

参加者による共想法体験

最終日、全員で記念撮影
□感謝とコラボの成果と今後について
今回のコラボレーションは初の試みでしたが、参加者の皆さまのご協力と前向きな姿勢に支えられ、笑顔と学びにあふれた3日間となりました。
ご参加・ご協力いただいたすべての皆さまに心より感謝申し上げます。
「学び合い、つながり合う場」として、今後も活動を続けてまいります。
今後も、虹色未来大学さんとの連携による新たな企画を予定しております。
詳細が決まり次第、またご案内いたしますので、ぜひご参加ください。
以下リンクにて、当報告前半をご覧いただけます。
リンク:スマホAI × 街歩き × 共想法体験3日間プログラム実施報告 その1
市民研究員 三浦 真代
2025年5月〜6月にかけてほのぼの研究所では「虹色未来大学」様とのコラボ企画−スマートフォンを活用した最新AI体験、地域の魅力を再発見する街歩き、そして写真を用いた対話「共想法」ーを、以下3日間にわたる楽しく学びのあるプログラムとして実施しました。
◆Day1 スマホでAI体験
◆Day2 街歩き体験
◆Day3 共想法体験

コラボ企画チラシ
虹色未来大学様は、2022年に設立、『志縁』をキーワードに掲げ、令和シニアの新3K(行動・経験・感動)を提唱し、人生100年時代の長い余生を仲間と共に再創造していく“ハッピーエイジング・メソッド”啓蒙活動を行っている柏市民公益活動促進基金に登録の任意団体です。柏市、我孫子市を中心にデジタル機器を活用した高齢者のつながり創出事業をはじめとして幅広く活動中です。
2024年1月に開催したほのぼの研究所の認知症予防講座「共想法」体験会にメンバーが参加されたのをきっかけに、この企画が実現しました。
なお、本イベントは、令和7年度柏市社会福祉協議会 共同募金配分金による助成を受けて実施したものです。
参加者の皆様から「また参加したい!」と好評だった3日間の様子を本日(Day
1)と来週(Day2・Day3)の2週間にわたり、報告させていただきます。
◆Day1 スマホでAI体験
5月27日、ラコルタ柏にて、虹色未来大学の代表者である柳葉様を講師として「スマホでAI体験」を実施していただきました。参加者18名、虹色未来大学サポーター8名、ほのぼの研究所市民研究員7名 計33名と多くの皆様にご参加いただき、会場は大いに賑わいました。
□初めての操作でも安心サポート
ご参加の皆様には、事前にApple/Androidのスマホの種類ごとに着席していただき、講座がスタート。柳葉様の丁寧な説明のもと、Googleマップ、Googleレンズ、そしてGoogle Geminiなど、AI技術が搭載されたアプリの活用方法を学びました。
まずはQRコードの読み取りから挑戦。最初は戸惑う方もいらっしゃいましたが、すぐに虹色未来大学のサポーターがマンツーマンでサポートし、安心して進められる環境が整っていました。何度か繰り返すうちに、皆さんどんどん操作に慣れていかれ、アプリを立ち上げたり、目的地を検索したり、身の回りのものを調べたりと、楽しみながらスマホを活用されていました。Googleマップではご自身がいきたいところを検索してみたり、Googleレンズでは持ってきたペットボトルを調べてみたりと皆さん、思い思いに楽しみながら操作をされていました。

「スマホでAI体験」受講中の皆様
□会場が笑顔に包まれた「AIとの会話」
特に盛り上がったのはGoogle Gemini体験。「今日の天気は?」「○○について教えて」「人生相談に乗って」と話しかけると、まるで友達のように応えてくれるAIに、参加者の皆さんも驚きと笑顔でいっぱいに!スマホに語りかける声があちこちから聞こえ、会場全体が和やかで活気ある雰囲気に包まれました。

AIアプリに関しての知識を共有
この日学んだスマホ操作は、次回Day2「街歩き体験」で活用予定。「学びっ放し」ではなく、実践につなげる設計だからこそ、参加者の皆様も真剣そのもの。AIやデジタル技術に対するハードルが下がり、「やってみたい!」という気持ちが育まれた一日となりました。そのため参加者同士で助け合いながら、熱心に取り組んでいる様子が印象的でした。初めての方も多く、スマホに対する親しみや自信が芽生えた様子がうかがえました。
□頼もしいサポートに感謝
虹色未来大学のサポーターの皆様には、スマホの扱いに不慣れな方や戸惑っている方々をみつけられては、迅速かつ大変親切で丁寧なサポートやアドバイスをしていただきました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
次週掲載の続きのご報告もお楽しみに。
◆Day1 スマホでAI体験
◆Day2 街歩き体験
◆Day3 共想法体験

コラボ企画チラシ
虹色未来大学様は、2022年に設立、『志縁』をキーワードに掲げ、令和シニアの新3K(行動・経験・感動)を提唱し、人生100年時代の長い余生を仲間と共に再創造していく“ハッピーエイジング・メソッド”啓蒙活動を行っている柏市民公益活動促進基金に登録の任意団体です。柏市、我孫子市を中心にデジタル機器を活用した高齢者のつながり創出事業をはじめとして幅広く活動中です。
2024年1月に開催したほのぼの研究所の認知症予防講座「共想法」体験会にメンバーが参加されたのをきっかけに、この企画が実現しました。
なお、本イベントは、令和7年度柏市社会福祉協議会 共同募金配分金による助成を受けて実施したものです。
参加者の皆様から「また参加したい!」と好評だった3日間の様子を本日(Day
1)と来週(Day2・Day3)の2週間にわたり、報告させていただきます。
◆Day1 スマホでAI体験
5月27日、ラコルタ柏にて、虹色未来大学の代表者である柳葉様を講師として「スマホでAI体験」を実施していただきました。参加者18名、虹色未来大学サポーター8名、ほのぼの研究所市民研究員7名 計33名と多くの皆様にご参加いただき、会場は大いに賑わいました。
□初めての操作でも安心サポート
ご参加の皆様には、事前にApple/Androidのスマホの種類ごとに着席していただき、講座がスタート。柳葉様の丁寧な説明のもと、Googleマップ、Googleレンズ、そしてGoogle Geminiなど、AI技術が搭載されたアプリの活用方法を学びました。
まずはQRコードの読み取りから挑戦。最初は戸惑う方もいらっしゃいましたが、すぐに虹色未来大学のサポーターがマンツーマンでサポートし、安心して進められる環境が整っていました。何度か繰り返すうちに、皆さんどんどん操作に慣れていかれ、アプリを立ち上げたり、目的地を検索したり、身の回りのものを調べたりと、楽しみながらスマホを活用されていました。Googleマップではご自身がいきたいところを検索してみたり、Googleレンズでは持ってきたペットボトルを調べてみたりと皆さん、思い思いに楽しみながら操作をされていました。

「スマホでAI体験」受講中の皆様
□会場が笑顔に包まれた「AIとの会話」
特に盛り上がったのはGoogle Gemini体験。「今日の天気は?」「○○について教えて」「人生相談に乗って」と話しかけると、まるで友達のように応えてくれるAIに、参加者の皆さんも驚きと笑顔でいっぱいに!スマホに語りかける声があちこちから聞こえ、会場全体が和やかで活気ある雰囲気に包まれました。

AIアプリに関しての知識を共有
この日学んだスマホ操作は、次回Day2「街歩き体験」で活用予定。「学びっ放し」ではなく、実践につなげる設計だからこそ、参加者の皆様も真剣そのもの。AIやデジタル技術に対するハードルが下がり、「やってみたい!」という気持ちが育まれた一日となりました。そのため参加者同士で助け合いながら、熱心に取り組んでいる様子が印象的でした。初めての方も多く、スマホに対する親しみや自信が芽生えた様子がうかがえました。
□頼もしいサポートに感謝
虹色未来大学のサポーターの皆様には、スマホの扱いに不慣れな方や戸惑っている方々をみつけられては、迅速かつ大変親切で丁寧なサポートやアドバイスをしていただきました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
次週掲載の続きのご報告もお楽しみに。
市民研究員 三浦 真代
自分の暮らしを観察してみると、近くの公園の散策は欠かせません。季節、季節の植物を愛でたり、小鳥のさえずりに耳を傾けたり。この日は、亀と青鷺が向かい合う姿に遭遇しました。何年も公園の散策をしていますが、亀の姿を見たのは初めてで、青鷺と何を思って向かい合っているのか?と思い、思わず写真に納めました。亀と青鷺が、お互いに意識はしているようなのに、近づく訳でも、威嚇したりする訳でもなく、不思議な空間でした。こういう出会いがあるので、公園の散策はやめられません。

亀と青鷺がであって・・・
コメント:市民研究員 A.U. さん
木々の緑と水面が初夏の訪れを知らせ、亀と青鷺の姿がまるで絵本の表紙のようです。貴重な場面に遭遇できたN.K.さん、散歩の賜物ですね。幸せのおすそ分けありがとうございます。
継続コース参加者 N.K.さん

亀と青鷺がであって・・・
コメント:市民研究員 A.U. さん
木々の緑と水面が初夏の訪れを知らせ、亀と青鷺の姿がまるで絵本の表紙のようです。貴重な場面に遭遇できたN.K.さん、散歩の賜物ですね。幸せのおすそ分けありがとうございます。
2025年6月9日13時より千葉県柏市柏の葉の東葛テクノプラザ多目的ホールにて、柏シルバー大学院第D組の方々へ「高齢者の認知症予防」をテーマに出前講座を行いました。
柏シルバー大学院は千葉県生涯大学校を修了した後も、さらに自主的に学習を続け、社会環境の変化に順応する能力を 高め、交遊の輪を広げ、併せて社会活動に参加し、生き甲斐の高揚に資することを目的として昭和56年5月に創立され、学生により自主的に運営されています。在校の皆様は月2日、年間18日(約72時間)の学習のほか、年3回の校外研修及び年2回の合同研修をなどに参加されるなど、まさに生涯学習を全うされている方々です。
柏シルバー大学院へ出前講座は2024年度にB組、C組の方々へ出講させていただきました。D組からは同年度にご依頼をいただきましたが、日程調整が叶わなかったため、今年度の出講となった次第です。
今回は、梅雨入り直前のぐずつき気味のお天気にもかかわらず、89名の向学心にあふれた方々がご参集下さいました。講師は大武美保子ほのぼの研究所代表理事・所長が務め、アシスタントとして市民研究員の根岸勝壽、松村光輝、鈴木晃、吉田美枝子が参加しました。

会場の東葛テクノプラザ多目的ホール
以上の3回の出講にて、3クラス約300名の方に共想法による認知症予防について知って頂く機会ができたことになりますことを、ありがたく思います。また、今講座に、D組にご在籍の柏シルバー大学院院長にご聴講いただけたことも、大変嬉しいことでした。
定刻13時より、開会の挨拶の後、講師側のご紹介があり、早速講話が始まりました。まず聴講の皆様やご家族・周囲の方々の認知症に関する認識や状況等について問いかけながら、認知症の定義を述べた後、人生100年といわれる中、95歳以上の高齢者の約8割が認知症と推計されるという喫緊の課題があることを、伝えました。
そして、その認知症予防対策として以下の2つを挙げ、詳細を説明しました。
1)生理的アプローチ(認知症の原因の約9割を閉めるアルツハイマー病と脳血管障害を防ぐこと=身体と脳の老化を防ぐこと)➨適度な運動、食事の工夫、充分な睡眠…エビデンスが豊富
2) 認知的アプローチ(たとえアルツハイマー病にかかったとしても、認知症 の症状が出るのを防ぐこと)➨社会生活を送る上で必要であり認知症になると急激に低下するとされている体験記憶、注意分割機能、計画実行機能、言語流暢性といった認知機能を必要とする、知的活動や社会的交流を行い、言語能力を高める)
併せて、80歳まで20本以上の歯を残すことをスローガンとした8020運動(口腔ケア習慣の徹底)により、55歳〜64歳で歯を失う人の割合が1975年から2005年までの30年間で、20%から2%に減少したサクセス事例を挙げ、認知機能の低下を防ぐために認知機能をバランスよく活用する認知ケア習慣を普及させれば、認知症有病率を劇的に減少させることは夢ではないと、認知症予防対策への展望と意欲を熱く語りました。
次いで、認知症の症状が出るのを防ぐために生活の中にどのようなことを取り入れたらいいかという観点から、講師が2006年に提唱した、認知症になると低下する認知機能を活用する社会的交流を高い確率で実現するための手法:「共想法」について説明をしました。設定されたテーマに沿った写真を撮影し、時間と順序のルール決めて、話す、聞く、質問する、答えることを行うもの。写真を撮影した時の体験について話題にすることで➨、体験記憶を、写真を見ながら、お互いによく聞き考えな がら、質問することで➨注意分割機能を、決められた時間内に話すことで➨計画実行機能をと、一連の作業を通して活用することになることを説明しました。2018年、NHKEテレに、あしたもはれ!人生レシピ「AIでどう変わる超高齢社会」の回で放映された、会話支援ロボットぼのちゃん司会による共想法の紹介動画を用いて、共想法の流れを御覧頂きました。

共想法実演の様子
10分間の休憩を挟んで、大武代表理事・所長、根岸、松村、鈴木市民研究員の4人による、ロボットぼのちゃんの司会で、1枚/人の写真に対して、話題提供1分、質疑応答2分の共想法デモンストレーションを観ていただきました。「最近体験した好きなものごと」のテーマに対し、孫の運動会、ヘラブナ釣り、蛍の写真撮影など、それぞれが紹介した、充実した暮らしの一面に関する会話を、興味深く御覧いただけたようでした。
その後、さらに前述の会話支援ロボットの発話量測定機能等を活用して、理化学研究所にて共想法ランダム化比較試験を実施した結果、介入群には言語流暢性(言葉を取り出す認知機能)が向上するというエビデンスが得られ、MRI検査からも、言語流暢性に関連する脳の領域間や大域的な領野間のつながりがよくなり、記憶機能や実行機能を司る脳の領域の体積が増加する可能性があることが明らかになったと述べました。現在、大阪府岸和田市および埼玉県和光市と、理化学研究所との共同研究で、実証実験が継続されている等、認知症予防の研究の進捗状況を述べました。
併せて、大武所長の近著『脳が長持ちする会話』について紹介しました。共想法のように、認知機能を活用する性質を持つ会話すなわち脳が長持ちする会話を、日常生活の中で取り入れることを提案するものです。

柏シルバー大学院D組幹事とほのぼの研究所講師、実演者
講座終了後、主催者の関係者と、講演、実演したメンバーで、集合写真を撮影しました。
この講座開催に当たり、ご尽力いただきました柏市シルバー大学院の関係者の方々に深く御礼申し上げます。ありがとうございました。
柏シルバー大学院は千葉県生涯大学校を修了した後も、さらに自主的に学習を続け、社会環境の変化に順応する能力を 高め、交遊の輪を広げ、併せて社会活動に参加し、生き甲斐の高揚に資することを目的として昭和56年5月に創立され、学生により自主的に運営されています。在校の皆様は月2日、年間18日(約72時間)の学習のほか、年3回の校外研修及び年2回の合同研修をなどに参加されるなど、まさに生涯学習を全うされている方々です。
柏シルバー大学院へ出前講座は2024年度にB組、C組の方々へ出講させていただきました。D組からは同年度にご依頼をいただきましたが、日程調整が叶わなかったため、今年度の出講となった次第です。
今回は、梅雨入り直前のぐずつき気味のお天気にもかかわらず、89名の向学心にあふれた方々がご参集下さいました。講師は大武美保子ほのぼの研究所代表理事・所長が務め、アシスタントとして市民研究員の根岸勝壽、松村光輝、鈴木晃、吉田美枝子が参加しました。

会場の東葛テクノプラザ多目的ホール
以上の3回の出講にて、3クラス約300名の方に共想法による認知症予防について知って頂く機会ができたことになりますことを、ありがたく思います。また、今講座に、D組にご在籍の柏シルバー大学院院長にご聴講いただけたことも、大変嬉しいことでした。
定刻13時より、開会の挨拶の後、講師側のご紹介があり、早速講話が始まりました。まず聴講の皆様やご家族・周囲の方々の認知症に関する認識や状況等について問いかけながら、認知症の定義を述べた後、人生100年といわれる中、95歳以上の高齢者の約8割が認知症と推計されるという喫緊の課題があることを、伝えました。
そして、その認知症予防対策として以下の2つを挙げ、詳細を説明しました。
1)生理的アプローチ(認知症の原因の約9割を閉めるアルツハイマー病と脳血管障害を防ぐこと=身体と脳の老化を防ぐこと)➨適度な運動、食事の工夫、充分な睡眠…エビデンスが豊富
2) 認知的アプローチ(たとえアルツハイマー病にかかったとしても、認知症 の症状が出るのを防ぐこと)➨社会生活を送る上で必要であり認知症になると急激に低下するとされている体験記憶、注意分割機能、計画実行機能、言語流暢性といった認知機能を必要とする、知的活動や社会的交流を行い、言語能力を高める)
併せて、80歳まで20本以上の歯を残すことをスローガンとした8020運動(口腔ケア習慣の徹底)により、55歳〜64歳で歯を失う人の割合が1975年から2005年までの30年間で、20%から2%に減少したサクセス事例を挙げ、認知機能の低下を防ぐために認知機能をバランスよく活用する認知ケア習慣を普及させれば、認知症有病率を劇的に減少させることは夢ではないと、認知症予防対策への展望と意欲を熱く語りました。
次いで、認知症の症状が出るのを防ぐために生活の中にどのようなことを取り入れたらいいかという観点から、講師が2006年に提唱した、認知症になると低下する認知機能を活用する社会的交流を高い確率で実現するための手法:「共想法」について説明をしました。設定されたテーマに沿った写真を撮影し、時間と順序のルール決めて、話す、聞く、質問する、答えることを行うもの。写真を撮影した時の体験について話題にすることで➨、体験記憶を、写真を見ながら、お互いによく聞き考えな がら、質問することで➨注意分割機能を、決められた時間内に話すことで➨計画実行機能をと、一連の作業を通して活用することになることを説明しました。2018年、NHKEテレに、あしたもはれ!人生レシピ「AIでどう変わる超高齢社会」の回で放映された、会話支援ロボットぼのちゃん司会による共想法の紹介動画を用いて、共想法の流れを御覧頂きました。

共想法実演の様子
10分間の休憩を挟んで、大武代表理事・所長、根岸、松村、鈴木市民研究員の4人による、ロボットぼのちゃんの司会で、1枚/人の写真に対して、話題提供1分、質疑応答2分の共想法デモンストレーションを観ていただきました。「最近体験した好きなものごと」のテーマに対し、孫の運動会、ヘラブナ釣り、蛍の写真撮影など、それぞれが紹介した、充実した暮らしの一面に関する会話を、興味深く御覧いただけたようでした。
その後、さらに前述の会話支援ロボットの発話量測定機能等を活用して、理化学研究所にて共想法ランダム化比較試験を実施した結果、介入群には言語流暢性(言葉を取り出す認知機能)が向上するというエビデンスが得られ、MRI検査からも、言語流暢性に関連する脳の領域間や大域的な領野間のつながりがよくなり、記憶機能や実行機能を司る脳の領域の体積が増加する可能性があることが明らかになったと述べました。現在、大阪府岸和田市および埼玉県和光市と、理化学研究所との共同研究で、実証実験が継続されている等、認知症予防の研究の進捗状況を述べました。
併せて、大武所長の近著『脳が長持ちする会話』について紹介しました。共想法のように、認知機能を活用する性質を持つ会話すなわち脳が長持ちする会話を、日常生活の中で取り入れることを提案するものです。

柏シルバー大学院D組幹事とほのぼの研究所講師、実演者
講座終了後、主催者の関係者と、講演、実演したメンバーで、集合写真を撮影しました。
この講座開催に当たり、ご尽力いただきました柏市シルバー大学院の関係者の方々に深く御礼申し上げます。ありがとうございました。
市民研究員 根岸 勝壽
汚いですが、愛用している2足の靴です。茶色の靴は月に7〜10日ぐらい出かける手賀沼へのウォーキングの時に履きます。1回に歩くのは、3万〜4万歩です 。白い靴は、私が2〜3年に1度行く四国の88箇所を全て歩いて廻るときに使っているものです。原則として8月にいくことにしていますので、今年も 7月か8月に、10回目の四国巡りをしようと考えています。この靴はもう私と5回ぐらい、四国88箇所を廻った相棒です。

相棒でもある靴
コメント:市民研究員 A.U.さん
I.K.さんの健康の基となる素敵な相棒ですね。今日の調子は僕に任せてと語りかけているようです。相棒と二人連れ、ご利益がたくさんありますように。お気をつけて四国巡りを楽しんでください。
継続コース参加者 I.K.さん

相棒でもある靴
コメント:市民研究員 A.U.さん
I.K.さんの健康の基となる素敵な相棒ですね。今日の調子は僕に任せてと語りかけているようです。相棒と二人連れ、ご利益がたくさんありますように。お気をつけて四国巡りを楽しんでください。
2025年6月3日13:30より、ラコルタ柏(柏市教育福祉会館)の2F多世代交流スペースにて、ほのぼの研究所主催の2025年度初めてのの認知症予防体験講座「今から始める認知症予防 親も私も心配な方へ」を開催いたしました。一昨年度より、コロナ禍で中断を余儀なくされていた対面講座を再開、ラコルタ柏での認知症予防体験講座開催は3年目に入りました。
なお、この講座を2025年に取り組む新規事業のうちの「多世代交流を通じた認知症予防意識向上プロジェクト」の一環として位置付けて、「親も私も心配な方へ」と冠しました。このプロジェクトは、認知症予防の知識を家族で共有することにより、子ども世代には、脳は自分の身体の一部として一生かけて意識して育てるものであることを啓発するとともに、その親世代、祖父母世代には、脳が長持ちするために有効な生活習慣を広める仕組みづくりを目指しています。
当日は、タイトルに魅力を感じて下さったようで、いつもの体験講座の参加者より若い50歳代から80歳以上までと、まさに多世代の13名がご参集下さいました。
柏市社協福祉協会の岩田様と、ほのぼの研究所の大武代表理事・所長の開会あいさつに続き、講座参加者とほのぼの研究所の市民研究員が自己紹介を行いました。そこでは、切実な講座参加動機が語られました。身近な方が認知症になられた方、ご親族や知人の認知症が心配な方、現在の生活スタイルや健康状態、そして認知症発症者が多い家系などがご自身の認知症に繋がるではないかと案じる方などから、具体的でつぶさなお声を伺うことができたことは、これまでに余りなかったことでした。

講座風景
講話では、共想法を考案した経緯やこれまでの研究のプロセス、海外の関連研究を含めた会話が認知機能に与える影響の実験結果等について説明しました。そして、認知症が進行すると、人の話を聴き、理解して、それに対して質問をするということができにくくなること。「話す」「聴く」考える」という一連の作業を通して、加齢に伴い誰にでも起こりうる認知機能の低下を「脳の使い方を工夫する」ことにより、防ぐことを目指しているのが、会話支援手法:共想法であると説きました。また、認知機能をあまり必要としない脳の使い方をしていると、加齢にともない、認知機能が低下する可能性が高くなるため、共想法は、脳を長持ちさせ、その人の人生を、豊かにしてくれるツールになるとも述べました。
休憩後には、市民研究員4名が、共想法デモンストレーションを行いました。テーマは、「最近体験した好きなものごと」で、孫の運動会、ヘラブナ釣り、蛍の写真撮影など、それぞれが紹介した、充実した暮らしの一面に関する会話を、興味深く御覧いただけたようでした。

共想法デモンストレーション
最後の質疑応答では、アルツハイマー病以外の認知症の割合、帯状疱疹ワクチンと認知症予防の関係性、普段のおしゃべりでも気をつけて行うと効果的な方法等、認知症予防に対しての関心を高さを伺える質問が寄せられました。
事後のアンケートでは、回答者全員が共想法や共想法と認知症予防との関係を理解したと回答され、満足度も、次回の同様講座への参加意向も9割と、認知症に興味があって参加した方々から、好評価をいただけたことは有難いことでした。今後もこの結果を活かして、さらに充実したものにしていきたいと思います。
さらに、参加者のうち、2名が賛助会員として入会され、そのうち1名が早速次々月から共想法に参加いただくことが決まったことは、何より嬉しい限りです。
最後に、この企画のためにご尽力いただきました柏市社会福祉協議会の関係者の方々に厚く御礼申し上げます。
なお、この講座を2025年に取り組む新規事業のうちの「多世代交流を通じた認知症予防意識向上プロジェクト」の一環として位置付けて、「親も私も心配な方へ」と冠しました。このプロジェクトは、認知症予防の知識を家族で共有することにより、子ども世代には、脳は自分の身体の一部として一生かけて意識して育てるものであることを啓発するとともに、その親世代、祖父母世代には、脳が長持ちするために有効な生活習慣を広める仕組みづくりを目指しています。
当日は、タイトルに魅力を感じて下さったようで、いつもの体験講座の参加者より若い50歳代から80歳以上までと、まさに多世代の13名がご参集下さいました。
柏市社協福祉協会の岩田様と、ほのぼの研究所の大武代表理事・所長の開会あいさつに続き、講座参加者とほのぼの研究所の市民研究員が自己紹介を行いました。そこでは、切実な講座参加動機が語られました。身近な方が認知症になられた方、ご親族や知人の認知症が心配な方、現在の生活スタイルや健康状態、そして認知症発症者が多い家系などがご自身の認知症に繋がるではないかと案じる方などから、具体的でつぶさなお声を伺うことができたことは、これまでに余りなかったことでした。

講座風景
講話では、共想法を考案した経緯やこれまでの研究のプロセス、海外の関連研究を含めた会話が認知機能に与える影響の実験結果等について説明しました。そして、認知症が進行すると、人の話を聴き、理解して、それに対して質問をするということができにくくなること。「話す」「聴く」考える」という一連の作業を通して、加齢に伴い誰にでも起こりうる認知機能の低下を「脳の使い方を工夫する」ことにより、防ぐことを目指しているのが、会話支援手法:共想法であると説きました。また、認知機能をあまり必要としない脳の使い方をしていると、加齢にともない、認知機能が低下する可能性が高くなるため、共想法は、脳を長持ちさせ、その人の人生を、豊かにしてくれるツールになるとも述べました。
休憩後には、市民研究員4名が、共想法デモンストレーションを行いました。テーマは、「最近体験した好きなものごと」で、孫の運動会、ヘラブナ釣り、蛍の写真撮影など、それぞれが紹介した、充実した暮らしの一面に関する会話を、興味深く御覧いただけたようでした。

共想法デモンストレーション
最後の質疑応答では、アルツハイマー病以外の認知症の割合、帯状疱疹ワクチンと認知症予防の関係性、普段のおしゃべりでも気をつけて行うと効果的な方法等、認知症予防に対しての関心を高さを伺える質問が寄せられました。
事後のアンケートでは、回答者全員が共想法や共想法と認知症予防との関係を理解したと回答され、満足度も、次回の同様講座への参加意向も9割と、認知症に興味があって参加した方々から、好評価をいただけたことは有難いことでした。今後もこの結果を活かして、さらに充実したものにしていきたいと思います。
さらに、参加者のうち、2名が賛助会員として入会され、そのうち1名が早速次々月から共想法に参加いただくことが決まったことは、何より嬉しい限りです。
最後に、この企画のためにご尽力いただきました柏市社会福祉協議会の関係者の方々に厚く御礼申し上げます。
市民研究員 松村光輝 吉田美枝子
庭に置いてある 小火鉢で育てているメダカの写真です。 4月に入ると魚の動きが活発になり 、桜の咲く頃には産卵が始まります。 小さなメダカにも 芽生える季節が来るのでしょうかね。この写真のメダカは昨年、友人から頂いたもので 青色の魚体で○○姫といったようなかわいい名前がついています。 おそらく今年も卵を産んでくれると期待しています 。産卵を確認したら、産み付けられたシュロの葉で作った巣を別の容器に移します。 卵からかえる 幼魚はとても小さいので、 探すのに苦労しますが 、成長が楽しみです。メダカは他にも飼っていて、 4ー5年生きているものもいます。

メダカにもめばえが?活発になったメダカ達
コメント:市民研究員 E.N.さん
メダカブームは一時期より落ち着いてきたようですが、丈夫なので人気がありますね。青いメダカをお持ちとは羨ましい限りです。美しい器に映えてとても綺麗です。我が家のメダカは庶民的な平たい大きな容器に入っているので、近所の野良猫の餌になることもあります。去年は暑さで何匹か失いましたが、この鉢だったら大丈夫そうです。
市民研究員 A.S.さん

メダカにもめばえが?活発になったメダカ達
コメント:市民研究員 E.N.さん
メダカブームは一時期より落ち着いてきたようですが、丈夫なので人気がありますね。青いメダカをお持ちとは羨ましい限りです。美しい器に映えてとても綺麗です。我が家のメダカは庶民的な平たい大きな容器に入っているので、近所の野良猫の餌になることもあります。去年は暑さで何匹か失いましたが、この鉢だったら大丈夫そうです。
これは、私の手帳紛失時対策で、手帳の内ポケットの中身を撮ったものです。内ポケットには、自宅の住所、名前を記載し切手を貼った封筒と拾って下さった方へのお願いの手紙、お礼の寸志をおさめてあります。過去に手帳を失くして大変な思いをした苦い経験から、この手を考えました。その後、この対策の実績は、1回ありました。今は、手帳を入れる場所を、服でも、バックででも定位置にと決めていますし、常にチェックしていますので、リスクは、少なくなりました。

手帳を紛失したら〜
コメント:市民研究員 E.N.さん
このような落とし物を拾われた方は、その心配りに感動されることでしょう。お礼の寸志も気持ちよく受け取れそうです。私は親切な女性に助けられたことがありますが、その時は名刺をいただき後日お礼をお届けしました。このように日頃の準備をしっかりとしておけば、お礼の仕方で迷うこともないですね。
お江戸共想法参加者 M.I.さん

手帳を紛失したら〜
コメント:市民研究員 E.N.さん
このような落とし物を拾われた方は、その心配りに感動されることでしょう。お礼の寸志も気持ちよく受け取れそうです。私は親切な女性に助けられたことがありますが、その時は名刺をいただき後日お礼をお届けしました。このように日頃の準備をしっかりとしておけば、お礼の仕方で迷うこともないですね。