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ほの研ブログ - 最新エントリー

諏訪湖間欠泉

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今日の共想法 » 水辺に行ってみた
執筆 : 
TasakiT 2021-10-3 8:00
 緊急事態宣言が束の間発出されていなかった今年7月、車で長野県の蓼科と諏訪湖に行ってきました。大きな諏訪湖の雄大な景色には圧倒されました。その湖の脇に間欠泉があり1時間半おきに噴水のように5 m くらいの高さまで水が吹き上げており、すぐ近くまで行くことができたので、迫力のある豪快な様子を楽しむことができました。そこから50 m ほど離れたところにあった足湯を使うと、心身ともに温まるような感じがしました。その前日は蓼科にある、ある会社の保養所に宿泊し、深い緑に包まれました。
 今年の夏の休暇に出かけたのは、ここだけでしたが、ゆったりとした時を過ごすことができました。

継続コース参加者M.A.さん



諏訪湖間欠泉

コメント:市民研究員 T.T.さん
間欠泉といえば、私も栃木の温泉に訪れた時、橋の上からでしたが家族で見に行き、やはりたまに湯気とともに吹き上げる噴水のような勢いの水に歓声をあげたことを思い出しました。足湯も気持ちよさそう・・浸かりたいです。景色が見えるようです。今、コロナ禍にて旅行に行ける機会がありませんが、お陰様でいろいろ思い出し行った気分になれました。

鳩ケ谷史跡巡り

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今日の共想法 » 街歩き
執筆 : 
NagahisaH 2021-9-26 8:00
 街歩き共想法のモデルコースとして、川口市鳩ケ谷の日光御成街道沿いの史跡巡りをおすすめします。日光御成街道は、徳川将軍が日光東照宮に参拝するために利用していた、将軍専用の街道です。街道沿いには、本陣跡、神社仏閣、郷土資料館、吹上橋など、見所がたくさんあります。周辺の昭和の面影のある商店街をそぞろ歩けば、新しい発見やお店の人との楽しいふれあいも出会えます。
 写真のからくり時計は、かつて地域振興のために交付された「ふるさと創生一億円」事業として造られたものです。私のサプライズプランは、このからくり時計が動き出して、かわいらしい人形たちが時を知らせてくれるのに、居合わせるようにすることです。

市民研究員 K.S.さん



御成坂公園のからくり時計

コメント: 市民研究員 H.N.さん
「ふるさと創生事業」では、話題性のある事業がたくさん取りあげられたことを思い出します。このからくり時計は地域の歴史を紐解くものとして、また土地の魅力スポットとしてお役目をはたしているものと思います。どのようなお人形が出てくるのか、どんなメロディなのか、昨今は調べることはできそうですが、サプライズ企画を温めて下さっているようなので、訪れるまでは待つこととします。

手賀沼支流沿いを歩く

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今日の共想法 » 街歩き
執筆 : 
SuzukiA 2021-9-19 7:30
 私の散歩コース:手賀沼の支流沿い歩きを、街歩き共想法モデルコースとしてどうかしらと、改めて歩いてみました。その日の気分によって、上流に行ったり、下流に行ったりしています。川に出てすぐのところに、バナナの木が群生しているところがあります。改めて数えてみると、なんと30数本もありました。春になると新芽をぐんぐん勢いよく伸ばし、猛暑の夏ほどたくさんの実をつけます。幼児の親指ほどのグリーンバナナの房が連なり、毎年この程度までで終わってしまいますが、猛暑日の多くなった日本の夏、バナナはこの先どうなることでしょう。
 またこの川辺では、大きな亀が土手に上がってくるのに出くわしたり、甲羅干しをしているのを見ることができます。また空飛ぶ宝石:カワセミの美しさをみとれることがあるなど、適度に運動しながら、身近で色々な動植物と出会えるおすすめのコースだと思います。

共想法継続コース参加者T.M.さん



バナナの木

コメント:市民研究員 A.S.さん
柏でバナナ、カワセミ、が見つけられる場所があるとは、まだまだ自然に触れ合える楽しみながらの散歩コースですね。

ラッキードクダミ

カテゴリ : 
今日の共想法 » 街歩き
執筆 : 
NagahisaH 2021-9-12 8:00
 街歩き共想法のモデルコースを探して、パブリックゴルフ場林間コースの側を歩いていたら、ドクダミの群生地がありました。林の中なので、全体がきれいに見えました。
 ラジオで「ラッキードクダミ」の話を聴いていたので、探してみました。ドクダミの白い花びら(正式は総苞という)は普通4枚ですが、5枚あるのはラッキードクダミとされ、見つけるといいことがあるというのです。
 探してみると、結構たくさんあり、ラッキー!ラッキー!となりました。普段庭などに生えていると、除草しようにも根を強くはり、なかなか厄介なので、マイナスイメージがありましたが、ちょっと見方が変わりました。花びらと花芯をアルコールに漬けて、痛みどめも作ってみました。

継続コース参加者C.O.さん



ラッキードクダミの花

コメント: 市民研究員 H.N.さん
ドクダミは、こうして活けられたのを見ると、葉もハート型でなかなか愛らしい花なのですが、独特のにおいと、草取りの気力を削ぐ力強さになかなか好きになれませんでした。一方、若い頃聞いた、友人のお父様の「ドクダミ酒を飲み続けられたら、頭髪がふさふさになった!?」という驚きのエピソードも思い出します。薬草として、和のハーブとしても効き目があるようなので、来年、咲きはじめの初夏には、意を決してラッキーを探しにいってみようと思います。

流山赤城神社

カテゴリ : 
今日の共想法 » 街歩き
執筆 : 
SuzukiA 2021-9-5 8:30
 流山鉄道の流山駅〜平和台駅周辺には由緒ある社寺や旧跡が点在していて、街歩きにはお勧めのエリアです。その中でも、おすすめのひとつに平和台駅から徒歩8分の赤城神社があります。毎年氏子や地域の人々の手で作られる500kgもの大注連縄のかかる門と鳥居を一礼して潜り、境内に進むと珍しい無患子の木や小林一茶の句碑があります。少しきつい階段を登った先には、2対のユニークなフォルムの狛犬も鎮座しています。本殿と幾つかの末社を丁寧にお詣りしてまわると、心が洗われてすっきり、コロナ禍の鬱々とした日常がリセットされた気分になります

共想法継続コース参加者N.S.さん



大注連縄が出迎えてくれる赤城神社

コメント:市民研究員 A.S.さん
流鉄線の沿線には歴史ある建物が多くあり、街歩きにも楽しいところですね。ここについては、かつて洪水の際に群馬県の赤城山の山体の一部が流れ着いた、群馬県の赤城神社からお札が流れついたので村人達が祭った、あるいは「流山」の地名の起源となった等々諸説ありますが、市内でも高台であるこの地を訪れると、群馬県から届く涼風も感じられそうですね。

カラスウリの花

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今日の共想法 » 早寝早起きしてみた
執筆 : 
UotaniA 2021-8-29 8:00
 早朝5時40分に撮ったカラスウリの花です。朝のいつもの散歩道をかえて、大通りの横道に入ってみると、ラーメン屋さんの駐車場の生垣に1輪咲いていたのを見つけました。何年かぶりの出会いに感動し、その後早朝1週間通いつめ、最多8輪まで見届けました。何色の実を見せてくれるのか楽しみです。朝7時ごろまで咲いていたので、オレンジカラスウリかもしれないと思っています。

継続コース参加者N.K.さん



カラスウリの花

コメント: 市民研究員 A.U.さん
うりというからには食べられるかもしれないと思って調べてみました。熟したものは苦いが青いうちは漬物にして食べる、葉は天ぷらや、ゆでて胡麻和えに、とありました。それにしても、この優雅な白い花から実になった時の鮮やかな色を想像できません。夜中に咲いて明け方には終わってしまうのも、神秘的で、早朝に一週間通いつめたN.K.さんのお気持ちが伝わってきます。
 2010年7月20日(火)13時30分より、ほのぼの研究所設立記念講演会「アルツハイマー病と認知症予防研究の最前線」を、昨年度からニューノーマルとして継続して採用しているオンライン形式にて開催しました。講演会のテーマは、認知症の主な原因疾患であるアルツハイマー病の仕組みについて学び、認知症予防に役立てることを意図して設定しました。招待講演「前臨床性アルツハイマー病と先制医療の最前線」、基調講演「言語活動を通じて認知機能の低下を防ぐ」、対談「アルツハイマー病と認知症予防研究の最前線」の三部形式としました。


                   
 ほのぼの研究所代表理事・所長の開会の挨拶に続き、ご来賓の公益財団法人キリン福祉財団の常務理事・事務局長 大島宏之様より、心強いご言葉をいただきました。ほのぼの研究所が提案するコロナ禍「自宅でできる共想法アプリ開発」プロジェクトは、2021年度の当財団の「地域のちから・応援事業」助成事業として、採択していただくという栄に浴しました。そこで、助成元として上記財団からご参加頂く運びとなりました。
  

ご来賓の助成元公益財団法人キリン福祉財団大島宏之常務理事・事務局長
   

 招待講演の理化学研究所脳神経科学研究センター 神経老化制御研究チーム チームリーダー西道隆臣先生に、埼玉県和光市の理化学研究所よりご登壇いただき、「前臨床性アルツハイマー病と先制医療への展望」の講話が始まりました。
  

招待講演 西道隆臣先生

 西道先生は筑波大学生物学類卒業後、東京大学大学院薬学系研究科修了 博士(薬学)。大学院在学中に米国コーネル大学に留学(応用物理)。東京都臨床医学総合研究所・遺伝情報研究部門主事を経て、1997年より現職。2014年に(株)理研バイオを設立、代表取締役を兼務。日本認知症学会理事。早稲田大学客員教授、慶應義塾大学医学部客員教授兼任。横浜市立大学・日本女子大学・千葉大学・東京大学・東北大学等の非常勤講師を歴任されております。また、「アルツハイマー病原因物質を分解する酵素ネプリライシンの発見」、「次世代型アルツハイマー病モデル動物の作製」等多くの業績を挙げられております。

まず、講話のタイトルの「前臨床性アルツハイマー病」とは、病気の原因となる現象が始まっているものの、症状がない状態であることを指します。「先制医療」とは、その段階で進行をとめてやることです。すなわち、先生の研究の目標は「アルツハイマー病がない世界をつくること」。そして団塊の世代の認知症有病率が特に増加する危険年齢:80歳代後半に及ぶまでが、研究開発の勝負の時であるとも述べられ、早々に研究に対する熱い思いを感じることができました。
 認知症発症者の6〜7割がアルツハイマー病、次いで脳血管性認知症が2割を占めるとされます。脳血管障害において、脳の血液の行き場がなくなることで神経細胞死が起きてしまうため、両方の病変がオーバーラップしており、脳血管障害もアルツハイマー病のリスクがあるとされました。
次いで アルツハイマー病の以下を3大病変として、挙げられました。
(1) 老人班(アミロイドβの蓄積)―脳内神経の外に蓄積
(2) 神経原繊維の変化(タウたんぱく質の蓄積)―脳内神経の中に蓄積
(3) 神経変性(神経細胞死→脳の萎縮

 さらに、アルツハイマー病の確定診断方法が、死亡した人の脳を解剖する剖検から、生きているうちから脳内の状態を可視化できるPET(Positron Emission Tomography):陽電子放出断層撮影法によるアミロイドイメージングやタウイメージング、MRIによる神経変性診断へと進歩したと、病変像を示して説明されました。

PETイメージングによる発症前診断画像

 また、1906年にアルツハイマー博士が脳の病気として発見して以来の、アルツハイマー病の研究や、それに伴う治療薬開発等の歴史を、図1によってひも解かれ、病変のもとになるアミロイドβがやくざの親分、タウたんぱく質がヒットマンとして脳細胞を殺してしまうと考えるとわかりやすい、と説かれました。

アルツハイマー病研究史概略(図1)

               
 そして、2000年以降のアルツハイマー病の機構研究から、アミロイドβの蓄積が発症20年前から既に始まっていることがわかったことを含めて、以下のように説明され(図2)、アルツハイマー病を予防する遺伝子変異の発見により、アルツハイマー病の治療標的が1)アミロイβ蓄積(老人班)、2)タウ蓄積(神経原線維変化)であることが確定するに至った経緯を述べられました。

アルツハイマー病の病理的時系列(図2)

               
 なお、先般話題となった18年ぶりにFDAで条件つきで認可された抗体医療であるアデュカヌマブについては、アミロイド蓄積を確かに抑制されるものの、効果が期待される病期が限定的であること、高額な薬価、副作用等に関して問題点を挙げられました。

アデュカヌマブに関する問題点

               
他方、脳内アミロイドβの沈着を抑制するためには、西道先生チームが世界で初めて発見した、アミロイドを分解する酵素【ネプリライシン】が鍵を握ります。すなわち、加齢やアルツハイマー病の進行に伴い低下する脳内ネプリライシン活性を増強することが有効と考えられます。この、ネプリライシン活性を高める遺伝子を、アルツハイマー病モデルマウスの脳に導入、遺伝子治療を試し、蓄積したアミロイドを除去することに成功しました。
まだ不安のある遺伝子治療以外で予防する方法も模索していますが、この実験結果をもとに、安価で安全な経口の先制医療薬の研究開発に邁進していることを強く述べられました。また発症メカニズム研究に欠かせない、アルツハイマー病の病理を持つ次世代型モデルマウスの作製にも世界で初めて成功され、それらは現在ほぼ世界中に供与され、アルツハイマー病治療研究のために貢献しているというエピソードも披露されました。   

 脳の遺伝子治療の概念的進歩

               

アルツハイマー病の病理を持つ次世代型モデルの作製に関する記事と
アルツハイマー病の病理組織の3次元的再現(緑:アミロイド、赤:血管)


 最後にアルツハイマー病のリスクを抑制するための要件を以下のように述べられ、さらに自身や身近な人に認知症の疑いがあった場合は、日本認知症学会の認定医資格を持つ医師による正しい診断を早め受けるようにとのアドバイスを下さり、終講となりました。
    

 アルツハイマー病のリスクを下げるためのアドバイス


 次いで、大武美保子代表理事・所長が東京の日本橋の理化学研究所から「言語活動を通じて認知機能の低下を防ぐ」と題して、基調講演をいたしました。
  

 基調講演 大武美保子 

 まず導入として、脳や身体の疾患を原因として記憶、判断力などの障害が起こり、普通の社会生活を送れなくなった状態が認知症の定義であると確認した後、認知症発症の原因の大部分がアルツハイマー病と脳血管障害であることから、アルツハイマー病と脳血管障害の危険因子を挙げて、それぞれ予防(進行を遅らせる)ための有効なアプローチ方法を説明しました。
危険因子の一方である生理的要因には、有酸素運動など適度な運動や抗酸化作用がある飲食物を摂るといった食生活の改善等により、認知症の主たる原因疾患である脳血管障害や、アルツハイマー型認知症の病理的徴候のひとつであるアミロイドβ蛋白の沈着をおさえ、神経病理変化を遅らせるという生理的アプローチで対応することが有効です。他方、認知的要因には、複数の料理を同時に準備したり、新聞を読んだりするなどの知的活動や、家族や友人と会うなどの社会的交流により、認知症になると衰える認知機能を必要とする認知活動を行うことで、神経病理変化が認知機能へ与える悪影響を減らすー認知機能の低下を遅らせる認知的アプローチで対応することが有効だと述べました。

 

認知症の予防

  

アルツハイマー病の予防


また、特にアルツハイマー病の予防の観点から、神経病理変化が進行しているにもかかわらず、認知機能が保たれる場合―知的行動や社会的交流が多い人は認知機能低下の幅が小さい―があると付け加えました。
 そうした神経病理変化があっても、認知機能が保たれるケースを示すもののひとつとして、アメリカの修道女の研究“Num Study”(修道女の剖検をしたところ、生前認知機能が保たれていても、アルツハイマー病にかかっていた修道女がいた。言語能力が鍵を握るとの知見)があります。この研究については『100歳の美しい脳』(Aging with grace)という書籍でも紹介されています。その著者らの書いたと論文の中に、20歳代に書かれた文章から推定される、青年期の言語能力が高い修道女は、低い修道女と比べて、80歳代におけるあるアルツハイマー型認知症発症率が低かったこと、その言語能力は意味密度で推定された(意味密度:一文に含まれる命題数÷単語数)ということが導かれていたことを紹介しました。
  

修道女研究が紹介されている『100歳の美しい脳』

 そして、この研究に着目した大武所長がその研究に関わった言語学者であるSusan Kemper先生を日本に招聘、日本語と英語の構造の違いを超えて言語特徴量から認知機能を推定するための考え方について議論することを経て、会話に用いられる語彙の豊かさから認知機能を推定することができるという研究論文を出す至った経緯を述べました。
  

 「会話に用いられる語彙の豊かさから認知機能を推定できる」

 また、言語活動と認知的アプローチの関係について、言語は知的活動(論理や思考)の基盤であると共に、社会的交流や感性・情緒の基盤でもあり、その言語能力を高めるためには言語活動(話す・聞く・書く・読む)をすればよく、このうち、話す・聞くが会話に相当すると整理しました。
 さらに、話す・聞くという言語活動をより効果的に行うために開発実践していた共想法の会話の効果を検証すべく、「ロボットが司会する写真を用いた会話による認知機能介入プログラム(PICMOR)のランダム化対称群付比較試験」を実施したことを報告しました。
   

  PICMORプログラム<

 共想法に参加する人はテーマに沿った写真を用意し、参加者が用意した写真を見ながら会話を行い、さらに(直後・1週間後)に写真を提供した人を当てるというプログラムを1週間に1回、12回行い、この共想法方式の会話をした人と、雑談に参加した人とを比較しました。プログラムに参加する前後に検査をしたところ、共想法形式の会話参加者の方が、言語流暢性という言語能力に関連した認知機能が向上したこと、共想法形式の会話中に用いられる単語数に対する単語種類数が雑談の場合よりも多く、共想法形式の会話は、雑談に比べて、言語能力をより発揮する機会を提供するものであることが確認できました。以上を論文として発表したことを報告しました。

 こうしたことから、神経病理変化がたとえ起こったとしても、言語能力を高めておくことで、認知機能に与える悪影響を小さくできる可能性があり、その言語能力を高めるためには会話を注意深く行うことが有効と説明しました。今後も長期的な影響を調査する実験を継続し、さらにどのような言語活動が認知機能低下の予防に役立つか究明していきたいという抱負を述べて、終講となりました。

 10分間の休憩を挟んで、和光市の西道先生と東京の大武所長との「アルツハイマー病と認知症予防研究の最前線」題した対談が始まりました。
 

 対談 西道先生・大武美保子


対談は、招待講演について、視聴者が難しく感じるであろう内容について大武所長より質問し、西道先生からよりかみ砕いた答えを伺うことから始まりました。西道先生が発見された【ネプリライシン】という酵素を活用した、誰もが手ごろな価格で利用できるような治療薬として開発が成功するまでの要件、点滴薬と経口薬の違い、実験モデル動物、遺伝子治療に関する質問にも丁寧に解説して下さいました。また、言語能力を高めるようなテレビの視聴方法は?睡眠導入剤を使った睡眠でも、脳の中で記憶が整理されるのか?という参加者からの質問を取り上げながら、幅広く議論しました。

分野や手法は異なるものの、西道先生は先制医療を通じて「アルツハイマー病のない世界をつくること」を、大武所長は非薬物療法をもって「防ぎうる認知症にならない社会づくり」を目的として、認知症発症者を一人でも少なくするという、喫緊の大きな課題解消のために同じ方向に向かって日々研究に邁進している研究者同士です。この専門用語が飛び交うことがあり、その道に詳しくない視聴者が入り込みにくい時もありましたが、そうした雰囲気から、かえって両講師の真摯な研究姿勢を感じることのできた対談でもありました。両者の研究がいずれ繋がり、その大きな目的に一歩でも近づく糸口がみつかる時を待ち遠しく思うのは、私達だけではないと感じたことでした。

 事後のアンケートでは、諸般の都合よる音声、進行の不備へのご指摘はいただきましたが、講演内容については、9割以上の方にご満足いただき、同率で「役立つ情報が得られた」というご意見をいただき、開催者として休心しております。今後は機器、進行に関する技術を向上させ、快適な環境で貴重な情報や知見を共有させていただく機会を提供していきたいと思っております。
ご視聴いただいた方々に感謝申し上げます。
なお、本講演会の講演および対談は、弊所公式YouTubeチャンネルにてご覧いただけます。
 NPO法人ほのぼの研究所YouTubeチャンネル

市民研究員 鈴木晃・長久秀子

踏み台の使い方

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今日の共想法 » 歳を重ねて気づいたこと
執筆 : 
NagataE 2021-8-15 8:00
  台所に置いてある踏み台です。2段式なっていて、高い方の台に上がる時には、低い段を手前にスライドして、階段のように上がって、上で作業をします。
  以前は下の台を利用しないで50cmぐらいある上段にまで上がれましたが、いつの間にか低い台を利用して上がるようになっていました。降りる際には、上から直接降りはしますが、腰を下して降りるようになりました。
  年を重ねるごとに体力の衰えを感じるこの頃です。様々な老化はいかんともしがたく、パソコン、スマホの文字体の設定も最近は大きくなっていますね。

市民研究員 A.S.さん


踏み台の使い方にも・・・
.
コメント 市民研究員E.N.さん
  最近階段を上がると息切れがするようになりました。都内に通っていたころは重い荷物を持って駅の階段を上がれていたのに、コロナ禍で外出が減ったためでしょうか。私も高い梯子はもう怖くて登れません。日々の生活で何とかしていかないとと気持ちだけが焦ります。
 2021年7月20日(火)13時30分より、ほのぼの研究所設立記念講演会「アルツハイマー病と認知症予防研究の最前線」を、昨年度からニューノーマルとして継続して採用しているオンライン形式にて開催しました。講演会のテーマは、認知症の主な原因疾患であるアルツハイマー病の仕組みについて学び、認知症予防に役立てることを意図して設定しました。招待講演「前臨床性アルツハイマー病と先制医療の最前線」、基調講演「言語活動を通じて認知機能の低下を防ぐ」、対談「アルツハイマー病と認知症予防研究の最前線」の三部形式としました。それぞれの動画を、Youtube上で配信しますのでご案内します。アルツハイマー病を予防したい方、アルツハイマー病になっても認知症を予防したい方、必見です。

 動画をクリックすると再生が始まります。大きい画面でご覧になりたい方は、その後右下に表示されるYouTubeという文字をクリックすると、YouTubeのページが開きます。YouTubeのページからは、全画面表示が可能です。


招待講演
【アルツハイマー病と認知症予防研究の最前線】前臨床性アルツハイマー病と先制医療への展望―西道 隆臣


基調講演
【アルツハイマー病と認知症予防研究の最前線】言語活動を通じて認知機能の低下を防ぐ―大武美保子


両講師の対談
【アルツハイマー病と認知症予防研究の最前線】対談ー西道隆臣×大武美保子


 季節を感じるものといえば、夏野菜、それならばトマトということになります。このトマトはコロナ禍でも楽しめる家庭農園のためにと、友人から苗を分けてもらって育てているものです。少し前に根元付近にクワガタの幼虫がいることがわかったので、甥っ子が主に育てています。
 本来ならば、片手ほどのサイズの大きな実がなるはずの苗でしたが、なぜかプチトマトサイズにしかなりません。どうやらクワガタに栄養を取られてしまったのかもしれない?と思っていますが。

お江戸共想法参加者 S.I.さん



大きくなりそこねた?トマト

コメント:市民研究員 A.U.さん
 栄養分をクワガタに分けてあげるとは優しいトマトです。山椒は小粒でもピリリと辛いと言います。ミニサイズでも、おいしいトマトになるといいですね。ところでクワガタは養分満点で大(くわ)型になったのでしょうか?