ほの研ブログ - ほの研日誌カテゴリのエントリ
さわやかちば県民プラザ3階大研修室での講演会終了後、ご参加の皆様には1階のレストラン赤坂クー・ポールに速やかに移動していただきました。すっかりクリスマスモードに整えられた会場に、サンタ帽やトナカイのカチューシャ等を身に着けた40名近い方が勢ぞろいしました。テーブルにはサンドイッチ、プチケーキが並び、フリードリンクコーナーも。乾杯用のドリンクもサーブされ、開会を待つばかりです。
定刻の16時15分に、司会の魚谷、根岸市民研究員の合図でクリスマス交流会がスタートしました。大武 美保子代表理事・所長は、ご参集のお礼と歓迎の意を述べ、一期一会の出会いを大切にしてご歓談いただきますようにと、開会の挨拶をしました。

大武所長開会挨拶
次にほのぼの研究所三宅 徳久副代表理事からは、従来の仕事に少し時間的余裕ができそうなので、来年からは頻繁に柏市のほのぼの研究所の活動に顔を出したいと、嬉しいお言葉を戴きました。

三宅 徳久 ほのぼの研究所副代表理事
まずは思い思いのテーブルを囲んでの乾杯の音頭は、住友生命保険相互会社の藤井 貴大様にお願いしました。「カンパ〜イ」の後は、瞬く間に同じテーブルの方々と打ち解けて、話が弾んでいきました。

歓談の輪

住友生命保険相互会社 藤井 貴大様の乾杯の音頭
しばらくすると、名札の裏に1枚ずつしのばせてあったトランプのマークにしたがって、定められたテーブルに着くようにという指示が出ました。つまり、また異なるメンバーとの会話が弾むようにという仕掛けです。
それに続いて、いよいよお待ちかねの景品当選発表とになりました。名札に入っていたトランプカードのマークと数字が読み上げられたら、相応の景品がプレゼントされる仕組みです。プレゼンターは大武所長です。
景品は、法人賛助会員様、個人会員様、その他、関係者の皆様から、脳トレアプリ1カ月無料お試しクーポン、環境対応洗剤、缶入り緑茶葉、そして、鉢植えの花など、多種多彩に提供されました。ネーミングも「Me Too賞」、「ボーッと生きないでチコりま賞」、「空前絶後の錬金術賞」、「スーパーシニアフード賞」と、今年の流行語大賞をもじるなど、色々工夫されたもので、当選者には大喜びしていただいたり、クスっと笑っていただけたりしました。
最後は、当たらなかった方全員が輪になってじゃんけん、「残り物には福がある」となかなかの優れものをゲットした方もいらして、楽しいひとときとなりました。改めて、景品をご提供下さった方々に御礼を申し上げます。

大武所長が景品のプレゼンター

かわいい鉢植えの花が当たりました!!

お励ましの挨拶を下さった上橋泉先生
次の自己紹介は、遠来の方、帰宅を急ぐ方を優先して、持ち時間1人1分が目安でスタート、最後の市民研究員は1人30秒と短縮されましたが、来年の抱負を盛り込んで要領よく進みました。
楽しい余興と談笑のひとときは刻々と過ぎて、夕闇が迫ってきたころ、市議会終了後急ぎかけつけて下さった柏市議会議員、ほのぼの研究所監事の上橋 泉様から、高齢者人口が増加中の柏市において、今後も介護予防への協力を期待したいという力強い励ましの挨拶をいただきました。そしてほのぼのとした交流会の最終章は、同じく上橋様による、今後の皆様の安寧とほのぼの研究所の発展を祈念しての元気な「いよ〜ッ」の掛け声の1本締めにて、無事終了となりました。
ご参加の方々に心より御礼申し上げます。また次回、お目にかかるのを楽しみにしております。
定刻の16時15分に、司会の魚谷、根岸市民研究員の合図でクリスマス交流会がスタートしました。大武 美保子代表理事・所長は、ご参集のお礼と歓迎の意を述べ、一期一会の出会いを大切にしてご歓談いただきますようにと、開会の挨拶をしました。

大武所長開会挨拶
次にほのぼの研究所三宅 徳久副代表理事からは、従来の仕事に少し時間的余裕ができそうなので、来年からは頻繁に柏市のほのぼの研究所の活動に顔を出したいと、嬉しいお言葉を戴きました。

三宅 徳久 ほのぼの研究所副代表理事
まずは思い思いのテーブルを囲んでの乾杯の音頭は、住友生命保険相互会社の藤井 貴大様にお願いしました。「カンパ〜イ」の後は、瞬く間に同じテーブルの方々と打ち解けて、話が弾んでいきました。

歓談の輪

住友生命保険相互会社 藤井 貴大様の乾杯の音頭
しばらくすると、名札の裏に1枚ずつしのばせてあったトランプのマークにしたがって、定められたテーブルに着くようにという指示が出ました。つまり、また異なるメンバーとの会話が弾むようにという仕掛けです。
それに続いて、いよいよお待ちかねの景品当選発表とになりました。名札に入っていたトランプカードのマークと数字が読み上げられたら、相応の景品がプレゼントされる仕組みです。プレゼンターは大武所長です。
景品は、法人賛助会員様、個人会員様、その他、関係者の皆様から、脳トレアプリ1カ月無料お試しクーポン、環境対応洗剤、缶入り緑茶葉、そして、鉢植えの花など、多種多彩に提供されました。ネーミングも「Me Too賞」、「ボーッと生きないでチコりま賞」、「空前絶後の錬金術賞」、「スーパーシニアフード賞」と、今年の流行語大賞をもじるなど、色々工夫されたもので、当選者には大喜びしていただいたり、クスっと笑っていただけたりしました。
最後は、当たらなかった方全員が輪になってじゃんけん、「残り物には福がある」となかなかの優れものをゲットした方もいらして、楽しいひとときとなりました。改めて、景品をご提供下さった方々に御礼を申し上げます。

大武所長が景品のプレゼンター

かわいい鉢植えの花が当たりました!!

お励ましの挨拶を下さった上橋泉先生
次の自己紹介は、遠来の方、帰宅を急ぐ方を優先して、持ち時間1人1分が目安でスタート、最後の市民研究員は1人30秒と短縮されましたが、来年の抱負を盛り込んで要領よく進みました。
楽しい余興と談笑のひとときは刻々と過ぎて、夕闇が迫ってきたころ、市議会終了後急ぎかけつけて下さった柏市議会議員、ほのぼの研究所監事の上橋 泉様から、高齢者人口が増加中の柏市において、今後も介護予防への協力を期待したいという力強い励ましの挨拶をいただきました。そしてほのぼのとした交流会の最終章は、同じく上橋様による、今後の皆様の安寧とほのぼの研究所の発展を祈念しての元気な「いよ〜ッ」の掛け声の1本締めにて、無事終了となりました。
ご参加の方々に心より御礼申し上げます。また次回、お目にかかるのを楽しみにしております。
市民研究員 田口 良江
2018年12月11日(火)13時30分より、柏市柏の葉のさわやかちば県民プラザ大研修室にて、ほのぼの研究所NPO設立10周年記念クリスマス講演会を開催いたしました。講演会テーマは「質の高いエージングを共に目指す」をコンセプトとした「介護予防のイロハ」。
当日は、師走に入っても続いていた暖かさに慣れていた身には少々つらい厳しい寒さが到来しましたが、介護予防に高い関心をお持ちの近隣の方々、病院・福祉、研究団体、企業等の関係者、70名あまりの方々がご参集下さいました。
まず、来賓のご挨拶として、さわやかちば県民プラザ 藤田 武所長から、人生100年時代における生涯学習実践の必要性と、ほのぼの研究所への期待が述べられました。

藤田 武所長
次に大阪府岸和田市からはるばるご参加下さった、有限会社野花ヘルスプロモート代表取締役 冨田 昌秀様よりNPO法人設立10周年のお祝詞と共想法との出会いや関わりについてご説明がありました。数年前から地域とも連携をはかりながら、ほのぼの研究所の協働事業者として、ご自身の施設等で認知症予防の手法として実践・活用するばかりでなく、スタッフ間のコミュニケーション能力の向上等にも役立てて下さっている事例の紹介もあり、大変嬉しいことでした。

冨田 昌秀様
招待講演1は、東京都健康長寿医療センター研究所、高齢者健康増進事業支援室研究員 河合 恒先生より「地域で取り組む介護予防〜介護予防リーダーのススメ〜」と題して ご講話いただきました。

河合 恒先生
研究所のフィールドワークや実習プログラムの開発等を通して養成された、地域で主体的に介護予防活動を行う人材:介護予防リーダーへの参加と育成が必要であることを熱く語られました。介護予防のターゲットは身体的&社会的フレイル(明確な病気とはいえない、加齢による生活機能低下)であるとして、国の介護予防の指針の移行にも準じて、専門家中心ではなく、「地域で」住民が「主体的」に進めるべきで、そのためには、地域住民がお互いに尊重し合い、協働しながら活動していくことが急務であることを、自治体の展開事例を挙げながら説かれました。なお、講義の中では、参加者全員が、豊島区で行っている、筋肉に軽く負荷をかけて立ち上がる「お尻上げ」体操を『くるみ割り人形』のメロディにのせて行うなど、笑顔で介護予防体験もすることができました。

参加者もそろって介護予防のための「お尻上げ」体操を体験
招待講演2では、社会医療法人財団仁医会 牧田総合病院 地域ささえあいセンター センター長 澤登 久雄様が、「まちづくりのために今、自分たちができること〜おおた高齢者見守りネットワーク(みま〜も)の取り組み〜」と題して、その生い立ちから活動実態までが披露されました。
長年携われた地域包括センター業務のご経験から、今後の超高齢社会においては、専門職による支援が必要な人を「点」で支えることには限界があるとして、地域で暮らすすべての人、地域で働くすべての人達と共に、「面」で支える仕組みづくりが始まりました。

澤登 久雄様
そして、みま〜もは多くの地域の方々、企業、医療・介護施設、福祉団体等と連携する新たなネットワークモデルとして28年度の厚労省の労働白書モデル事業に取り挙げられるほどに成長し、さらに「のれん分け」として、地域特性に準じて、開会のご挨拶をいただいた冨田様の野花ヘルスプロモートが所在する岸和田市をはじめとする、幾つかの自治体でも展開されるようになったという、サクセスストーリーが語られました。澤登様の熱い思いと語り口に、そして紹介される元気な高齢者や地域の方々の笑顔に、参加者は引き込まれ、元気や勇気をいただいたことでした。

みま〜ものキャラクター:みま〜もちゃん、みま〜も君と司会ロボットぼのちゃん5号
最後は、大武 美保子 ほのぼの研究所代表理事・所長、理化学研究所革新知能統合研究センター チームリーダーが、「認知症予防手法を高齢者と共に開発する取り組み」と題した基調講演で、ほのぼの研究所の10年の歩み、共想法の進化、そして高齢者と共に研究する意義を力強く語りました。
なお、会場入口付近にはNPO法人設立以来の『ほの研通信』や講演会・講習会・イベントなどの案内チラシを数十枚貼付して、これまでの歩みもご覧いただきました。また、併せて、スクリーン脇には、共想法にいろいろな形でかかわってきたロボットぼのちゃん1号〜5号の写真掲示と5号の実物を展示も行いました。~

大武 美保子代表理事・所長

会場受付前に掲示した10年間のニューズペーパーと講演会・講習会等販促物
今回の講演会において、改めて介護予防に対する正しい認識と知見を、そしてさらに進む超高齢社会において取り組むべき課題をご参加の皆様と共有できたことは、大きな収穫でした。 おかげさまで、事後のアンケートでは、それぞれの立場で、地域の人々と連携して進められている素晴らしい介護予防の活動や研究を知る良い機会であったこと、また地域連携の必要性を再認識した旨の自由回答が多く寄せられ、好評価をいただきました。
最後に今講演会開催に際し、ご尽力をいただきました皆様に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
当日は、師走に入っても続いていた暖かさに慣れていた身には少々つらい厳しい寒さが到来しましたが、介護予防に高い関心をお持ちの近隣の方々、病院・福祉、研究団体、企業等の関係者、70名あまりの方々がご参集下さいました。
まず、来賓のご挨拶として、さわやかちば県民プラザ 藤田 武所長から、人生100年時代における生涯学習実践の必要性と、ほのぼの研究所への期待が述べられました。

藤田 武所長
次に大阪府岸和田市からはるばるご参加下さった、有限会社野花ヘルスプロモート代表取締役 冨田 昌秀様よりNPO法人設立10周年のお祝詞と共想法との出会いや関わりについてご説明がありました。数年前から地域とも連携をはかりながら、ほのぼの研究所の協働事業者として、ご自身の施設等で認知症予防の手法として実践・活用するばかりでなく、スタッフ間のコミュニケーション能力の向上等にも役立てて下さっている事例の紹介もあり、大変嬉しいことでした。

冨田 昌秀様
招待講演1は、東京都健康長寿医療センター研究所、高齢者健康増進事業支援室研究員 河合 恒先生より「地域で取り組む介護予防〜介護予防リーダーのススメ〜」と題して ご講話いただきました。

河合 恒先生
研究所のフィールドワークや実習プログラムの開発等を通して養成された、地域で主体的に介護予防活動を行う人材:介護予防リーダーへの参加と育成が必要であることを熱く語られました。介護予防のターゲットは身体的&社会的フレイル(明確な病気とはいえない、加齢による生活機能低下)であるとして、国の介護予防の指針の移行にも準じて、専門家中心ではなく、「地域で」住民が「主体的」に進めるべきで、そのためには、地域住民がお互いに尊重し合い、協働しながら活動していくことが急務であることを、自治体の展開事例を挙げながら説かれました。なお、講義の中では、参加者全員が、豊島区で行っている、筋肉に軽く負荷をかけて立ち上がる「お尻上げ」体操を『くるみ割り人形』のメロディにのせて行うなど、笑顔で介護予防体験もすることができました。

参加者もそろって介護予防のための「お尻上げ」体操を体験
招待講演2では、社会医療法人財団仁医会 牧田総合病院 地域ささえあいセンター センター長 澤登 久雄様が、「まちづくりのために今、自分たちができること〜おおた高齢者見守りネットワーク(みま〜も)の取り組み〜」と題して、その生い立ちから活動実態までが披露されました。
長年携われた地域包括センター業務のご経験から、今後の超高齢社会においては、専門職による支援が必要な人を「点」で支えることには限界があるとして、地域で暮らすすべての人、地域で働くすべての人達と共に、「面」で支える仕組みづくりが始まりました。

澤登 久雄様
そして、みま〜もは多くの地域の方々、企業、医療・介護施設、福祉団体等と連携する新たなネットワークモデルとして28年度の厚労省の労働白書モデル事業に取り挙げられるほどに成長し、さらに「のれん分け」として、地域特性に準じて、開会のご挨拶をいただいた冨田様の野花ヘルスプロモートが所在する岸和田市をはじめとする、幾つかの自治体でも展開されるようになったという、サクセスストーリーが語られました。澤登様の熱い思いと語り口に、そして紹介される元気な高齢者や地域の方々の笑顔に、参加者は引き込まれ、元気や勇気をいただいたことでした。

みま〜ものキャラクター:みま〜もちゃん、みま〜も君と司会ロボットぼのちゃん5号
最後は、大武 美保子 ほのぼの研究所代表理事・所長、理化学研究所革新知能統合研究センター チームリーダーが、「認知症予防手法を高齢者と共に開発する取り組み」と題した基調講演で、ほのぼの研究所の10年の歩み、共想法の進化、そして高齢者と共に研究する意義を力強く語りました。
なお、会場入口付近にはNPO法人設立以来の『ほの研通信』や講演会・講習会・イベントなどの案内チラシを数十枚貼付して、これまでの歩みもご覧いただきました。また、併せて、スクリーン脇には、共想法にいろいろな形でかかわってきたロボットぼのちゃん1号〜5号の写真掲示と5号の実物を展示も行いました。~

大武 美保子代表理事・所長

会場受付前に掲示した10年間のニューズペーパーと講演会・講習会等販促物
今回の講演会において、改めて介護予防に対する正しい認識と知見を、そしてさらに進む超高齢社会において取り組むべき課題をご参加の皆様と共有できたことは、大きな収穫でした。 おかげさまで、事後のアンケートでは、それぞれの立場で、地域の人々と連携して進められている素晴らしい介護予防の活動や研究を知る良い機会であったこと、また地域連携の必要性を再認識した旨の自由回答が多く寄せられ、好評価をいただきました。
最後に今講演会開催に際し、ご尽力をいただきました皆様に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
市民研究員 松村光輝
2018年11月6日(火)13:30より、柏市介護予防センターほのぼのプラザますお まなび館において「よりよく生きるために、もっとよく識る」と題した認知症予防無料講習会を開催しました。これは、「認知機能」そのもの、また自身の認知機能について、より深く理解した上で、認知症予防に取り組むことがより効果的であろうと考え、企画したものです。
周知期間は約1か月と短いものでしたが、近隣の関連団体や福祉関係者向けの積極的告知が奏功し、当日正午過ぎからの突然の荒天にもかかわらず、関係者含めて70歳代を中心とした多世代、計34名が参集しました。
ただ「聴いて帰る」というのではなく、参加者それぞれが自身の立場で得た知見を共有し、高めていくという、「参加型」の講習会にしたいと、参加者には予め指定した席次の4グル―プに分けて着席していただき、動線やレイアウト等も工夫もしました。
まず、大武所長からの主催者開会挨拶に続き、講師の榎本哲先生が所属する、株式会社のトータルブレインケアの河越社長からもご挨拶をいただき、早速講話に入りました。
3部構成の第1部は、つむぐびとプロジェクト代表・トータルブレインケア認知機能見える化研究所顧問の榎本哲先生の、「認知機能の見える化で何がわかるの?」。資料「認知機能って知っていますか?」をもとに、まずは、計画力、記憶力、注意力、見当識、空間認識力という5つの認知機能が、日々の暮らしにどのように関係しているかという説明がありました。

榎本哲先生の「認知機能の見える化で、何がわかるの?」の講話スタート
その後、各グループに1台ずつ設置したタブレット・パソコンを使用してゲーム感覚で認知機能の程度を知る「脳活バランサー・CogEvo」体験演習に入りました。他のメンバーも賑やかに応援?しながら、数名が挑戦し、「注意分割機能」「エピソード(体験)記憶」「計画力」の3機能のゲーム結果について、年齢に照らして高めの得点-(特級)のレベルが画面表示されると、歓声や笑い声が挙がり、グループ全体が盛り上がりました。

初めはおそるおそるだった認知機能チェック演習が、間もなくエスカレート?!
演習終了後は、5つの認知機能を低下させないための、生活のなかでのトレーニング方法や工夫についての丁寧な説明で、講話が締め括られました。
10分間の休憩を挟んでの第2部は、大武所長の「認知症予防の最前線と『共想法』」と題する講話でした。『共想法』が、前の時間に演習で体験した、「注意分割機能」「エピソード(体験)記憶」「計画力」の3機能を活用する行動をすることで、長年の機能の使い方の偏りが引き金となるタイプの認知症を予防することを目指していると述べました。『共想法』の各プロセスにおける「話す」「見る」「聴く」「考える」の具体的行動が第1部の演習でもチェックに挑戦した3機能のうち、具体的にどれを鍛えるのに結びついているのかを定義づけて説明しました。
引き続いて第3部は、参加者全員の自己紹介から始まりました。その後、グループごとに、講習や演習を受けての感想、日頃の認知症予防への意識などについて、話し合いました。グループ全体で演習を楽しく体験したこともあったからでしょうか、なごやかな雰囲気での意見交換となり、最後に各グループの代表がまとめを発表しました。認知機能を見ることができた演習の楽しさや、体験者からの共想法参加の充実感等を評価する声が多く挙がったのが印象的でした。

講評を聴く参加者
最後にアンケートの記入のお願いと共想法やクリスマス講演会へ参加へのご案内をして、定刻の16時15分に終了致しました。
事後のアンケートでは、「認知機能」「認知症予防の取り組み方」についてよく理解していただいた模様で、講習会全体に対しても、堅苦しくなく、新しい情報や知見が得られ、さらに『共想法』への理解が深まったとする嬉しいお声を多くいただきました。また、いつも接している高齢者の方々とは違う、とても活動的で若々しい方々との出会いで元気をもらえたという感想もあり、安堵いたしました。
最後になりましたが、この講習会の企画立案のために、数カ月も前から重ねて打ち合わせにご協力を賜りました講師の榎本先生とその関係者の皆様に、心より感謝を申し上げるとともに、ご参加の皆様にも心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
周知期間は約1か月と短いものでしたが、近隣の関連団体や福祉関係者向けの積極的告知が奏功し、当日正午過ぎからの突然の荒天にもかかわらず、関係者含めて70歳代を中心とした多世代、計34名が参集しました。
ただ「聴いて帰る」というのではなく、参加者それぞれが自身の立場で得た知見を共有し、高めていくという、「参加型」の講習会にしたいと、参加者には予め指定した席次の4グル―プに分けて着席していただき、動線やレイアウト等も工夫もしました。
まず、大武所長からの主催者開会挨拶に続き、講師の榎本哲先生が所属する、株式会社のトータルブレインケアの河越社長からもご挨拶をいただき、早速講話に入りました。
3部構成の第1部は、つむぐびとプロジェクト代表・トータルブレインケア認知機能見える化研究所顧問の榎本哲先生の、「認知機能の見える化で何がわかるの?」。資料「認知機能って知っていますか?」をもとに、まずは、計画力、記憶力、注意力、見当識、空間認識力という5つの認知機能が、日々の暮らしにどのように関係しているかという説明がありました。

榎本哲先生の「認知機能の見える化で、何がわかるの?」の講話スタート
その後、各グループに1台ずつ設置したタブレット・パソコンを使用してゲーム感覚で認知機能の程度を知る「脳活バランサー・CogEvo」体験演習に入りました。他のメンバーも賑やかに応援?しながら、数名が挑戦し、「注意分割機能」「エピソード(体験)記憶」「計画力」の3機能のゲーム結果について、年齢に照らして高めの得点-(特級)のレベルが画面表示されると、歓声や笑い声が挙がり、グループ全体が盛り上がりました。

初めはおそるおそるだった認知機能チェック演習が、間もなくエスカレート?!
演習終了後は、5つの認知機能を低下させないための、生活のなかでのトレーニング方法や工夫についての丁寧な説明で、講話が締め括られました。
10分間の休憩を挟んでの第2部は、大武所長の「認知症予防の最前線と『共想法』」と題する講話でした。『共想法』が、前の時間に演習で体験した、「注意分割機能」「エピソード(体験)記憶」「計画力」の3機能を活用する行動をすることで、長年の機能の使い方の偏りが引き金となるタイプの認知症を予防することを目指していると述べました。『共想法』の各プロセスにおける「話す」「見る」「聴く」「考える」の具体的行動が第1部の演習でもチェックに挑戦した3機能のうち、具体的にどれを鍛えるのに結びついているのかを定義づけて説明しました。
引き続いて第3部は、参加者全員の自己紹介から始まりました。その後、グループごとに、講習や演習を受けての感想、日頃の認知症予防への意識などについて、話し合いました。グループ全体で演習を楽しく体験したこともあったからでしょうか、なごやかな雰囲気での意見交換となり、最後に各グループの代表がまとめを発表しました。認知機能を見ることができた演習の楽しさや、体験者からの共想法参加の充実感等を評価する声が多く挙がったのが印象的でした。

講評を聴く参加者
最後にアンケートの記入のお願いと共想法やクリスマス講演会へ参加へのご案内をして、定刻の16時15分に終了致しました。
事後のアンケートでは、「認知機能」「認知症予防の取り組み方」についてよく理解していただいた模様で、講習会全体に対しても、堅苦しくなく、新しい情報や知見が得られ、さらに『共想法』への理解が深まったとする嬉しいお声を多くいただきました。また、いつも接している高齢者の方々とは違う、とても活動的で若々しい方々との出会いで元気をもらえたという感想もあり、安堵いたしました。
最後になりましたが、この講習会の企画立案のために、数カ月も前から重ねて打ち合わせにご協力を賜りました講師の榎本先生とその関係者の皆様に、心より感謝を申し上げるとともに、ご参加の皆様にも心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
市民研究員 鈴木 晃
2016年度から柏市より受託開講している認知症予防講座は3年目を迎え、大武美保子代表理事・所長を講師として、柏市介護予防施設ほのぼのプラザますおにて、6月19日、7月10日、31日の全3日間コースが開講されました。『共想法』は「話す」「見る」「聴く」「考える」「質問する」ことで、体験記憶・計画力・注意分割機能をバランスよく使うように設計されています。今回は受講者がどの話題にも質問ができるくらい関心をもってよく「聴く」「考える」トレーニングのために、「質問力をつけて認知症予防」というテーマを掲げました。定員18名に、20名の応募があり、応募者の中に毎年参加されている方が見受けられることは、嬉しいことでした。
順調にスタートした1日目は、講話の後、市民研究員による『共想法』の実演を見て、見学者である受講生が『共想法』に参加したつもりで質問をするという試みを行いました。折よく、健康情報誌『健康365』の取材があり、早速10月号には掲載されましたので、『共想法』が周知される一助となるよい機会にもなりました。

熱心に聴講する受講生
2日目は受講者が「好きな食べ物」をテーマに『共想法』を体験、見学者からは、楽しい質問や「ヤマトイモの簡単な食べ方をもう一度教えてください」という熱心な要望も飛び出し、初めての『共想法』とは思えないほど、共感あり、笑いありの和やかな雰囲気になりました。
3日目は気温35度の猛暑にもかかわらず、大勢が参加、ご自身の話題を200字にまとめる作業にも挑戦しました。
今回は、受動的に聴講するだけでなく、体験参加型の講座でもあったため、集中して参加いただけたようでした。そのためでしょうか、事後アンケートでも満足度に関して、高い評価をいただきました。
本講座運営にご助力下さった柏市ならびに社会福祉協議会のスタッフの皆様、酷暑の中ご参加下さった受講者の皆様に厚く御礼申しあげます。
なお、今年度より、柏市認知症予防講座修了者が、ほのぼの研究所が月1回のペースで継続的に実施している『ふれあい共想法』継続コースに、スムーズにご参加いただける仕組みを整えました。また別途、認知症予防に興味のある60歳以上の方のご参加、ご見学も募っております。以下サイトにてご確認の上、お申込み、お問い合わせ下さい。(新しいウィンドウが開きます)
順調にスタートした1日目は、講話の後、市民研究員による『共想法』の実演を見て、見学者である受講生が『共想法』に参加したつもりで質問をするという試みを行いました。折よく、健康情報誌『健康365』の取材があり、早速10月号には掲載されましたので、『共想法』が周知される一助となるよい機会にもなりました。

熱心に聴講する受講生
2日目は受講者が「好きな食べ物」をテーマに『共想法』を体験、見学者からは、楽しい質問や「ヤマトイモの簡単な食べ方をもう一度教えてください」という熱心な要望も飛び出し、初めての『共想法』とは思えないほど、共感あり、笑いありの和やかな雰囲気になりました。
3日目は気温35度の猛暑にもかかわらず、大勢が参加、ご自身の話題を200字にまとめる作業にも挑戦しました。
今回は、受動的に聴講するだけでなく、体験参加型の講座でもあったため、集中して参加いただけたようでした。そのためでしょうか、事後アンケートでも満足度に関して、高い評価をいただきました。
本講座運営にご助力下さった柏市ならびに社会福祉協議会のスタッフの皆様、酷暑の中ご参加下さった受講者の皆様に厚く御礼申しあげます。
なお、今年度より、柏市認知症予防講座修了者が、ほのぼの研究所が月1回のペースで継続的に実施している『ふれあい共想法』継続コースに、スムーズにご参加いただける仕組みを整えました。また別途、認知症予防に興味のある60歳以上の方のご参加、ご見学も募っております。以下サイトにてご確認の上、お申込み、お問い合わせ下さい。(新しいウィンドウが開きます)
市民研究員 魚谷 茜
2018年6月26日、柏駅近くの京北ホールにおける、ほのぼの研究所NPO法人設立10周年記念講演会が無事に終わりました。その後、交流会参加者をお待たせして、同ホールを研究員がレイアウト変更、白いテーブルクロスが掛けられた3つ机の島に、サンドイッチ、ケーキ、フルーツ盛り合わせ、お菓子やスナック、コーヒー、ソフトドリンク、グラスが並ぶと、たちまち交流会場に早変わりしました。
司会は魚谷茜・根岸勝壽市民研究員です。大武美保子代表理事・所長の開会挨拶の後、三宅徳久様より、ほのぼの研究所副代表理事着任挨拶を兼ねたお言葉をいただきました。NPO法人設立当初から理事を務めて下さっている明るい、お馴染みの三宅様に、長谷川多度翁勇退に伴い、引き継いでいただくことになりました。「設立当初より長く副代表理事を務められた長谷川さんの誕生日は1月18日、私は1月19日です。その私がこのたび長谷川さんから副代表理事を引き継ぐことになりました」と述べられました。

三宅徳久 新副代表理事の着任挨拶
次いで、理化学研究所 革新知能統合研究センター 認知行動支援技術チーム技術経営顧問の小暮純生先生に、弊所のますますの発展を願って、「乾杯!」の音頭を取っていただき、参加者40名一同グラスを合わせてリラックスムードの交流会が始まりました。

理化学研究所 小暮純生先生の乾杯の音頭
魚谷研究員から、誕生日の下一桁の数字を3で割った時のあまりの数により、いずれかの島を囲むように指示があり、参加者は3テーブルに分かれて歓談を始めました。

歓談のひととき
まずは、司会者の、「お一人一分間で、自己紹介、そして、最近興味があることを一言加えて下さい」との指示で、自己紹介が始まりました。一番手は長谷川多度元副代表理事、「新聞を広げてまず読むのは漫画です。凝縮した内容を数コマに書いて最後に必ずオチがあります。今朝の漫画は……」。次々と隣の方にマイクが回りますが、それぞれが秘めた想いを語るにはとても一分では足りません。司会がロボットのぼのちゃんだったら、優しそうな顔をして、「タイムオーバーです、ありがとうございました!」とバッサリ切ることができるのですが、寛容な司会者だったため、皆様から沢山の話を聞くことができて、楽しい自己紹介タイムになりました。大勢の中でひときわ若い、千葉大学大学院大武研究室卒業生は、10周年の節目ということで有休を取ってのご参加でした。今後も、時間を作って、是非ほの研の活動に参加して頂きたいものです。
自己紹介が終わると、大武先生が中央に呼ばれました。研究員一同からの感謝の気持ちを伝えるサプライズ企画です。大武先生は、10年の長きにわたって、研究に携わりつつ、高齢の市民研究員一人一人に気配りをしながら、適切な指導をして下さいました。お陰様で年を重ねても、学びつつ、前向きに生きる術を身に付けることができました。

大武所長への感謝のプレゼント
思いがけなく、私が寄せ書き、プレゼント(ウェアラブルメモ)、花束をお渡しするプレゼンターの大役を仰せつかりました。それらを渡しながら、10年間のできごとが走馬灯のように浮かびました。プレゼントのウェアラブルメモは、ベルトが手首に巻きつくようにできており、油性ボールペンでメモが書け、不要になったメモは消しゴムできれいに消せて、また使えるすぐれものです。司会者が、ときどき忘れ物をする先生に、「大事なものを網棚に忘れたりしないように」と添えたところ、先生は「見つかったけれども、実はそういうこともありました」と告白、会場の笑いを誘いました。お気に召したのか、交流会が終わってもそのベルトを付けたままでいらしたのは、嬉しいことでした。
しばらく談笑が続き、早くも、終演の時が迫りました。中締めの挨拶は、ほのぼの研究所監事・柏市議会議員の上橋泉先生にお願いし、ご参加の皆様とほのぼの研究所の一層の発展を祈りつつ元気に一本締めで、名残惜しい中17時45分散会となりました。

上橋泉 監事・柏市議会議員の締めの挨拶
ご参加いただいた皆様に厚く御礼申し上げるとともに、次回もお目にかかるのを楽しみにしております。ありがとうございました。
司会は魚谷茜・根岸勝壽市民研究員です。大武美保子代表理事・所長の開会挨拶の後、三宅徳久様より、ほのぼの研究所副代表理事着任挨拶を兼ねたお言葉をいただきました。NPO法人設立当初から理事を務めて下さっている明るい、お馴染みの三宅様に、長谷川多度翁勇退に伴い、引き継いでいただくことになりました。「設立当初より長く副代表理事を務められた長谷川さんの誕生日は1月18日、私は1月19日です。その私がこのたび長谷川さんから副代表理事を引き継ぐことになりました」と述べられました。

三宅徳久 新副代表理事の着任挨拶
次いで、理化学研究所 革新知能統合研究センター 認知行動支援技術チーム技術経営顧問の小暮純生先生に、弊所のますますの発展を願って、「乾杯!」の音頭を取っていただき、参加者40名一同グラスを合わせてリラックスムードの交流会が始まりました。

理化学研究所 小暮純生先生の乾杯の音頭
魚谷研究員から、誕生日の下一桁の数字を3で割った時のあまりの数により、いずれかの島を囲むように指示があり、参加者は3テーブルに分かれて歓談を始めました。

歓談のひととき
まずは、司会者の、「お一人一分間で、自己紹介、そして、最近興味があることを一言加えて下さい」との指示で、自己紹介が始まりました。一番手は長谷川多度元副代表理事、「新聞を広げてまず読むのは漫画です。凝縮した内容を数コマに書いて最後に必ずオチがあります。今朝の漫画は……」。次々と隣の方にマイクが回りますが、それぞれが秘めた想いを語るにはとても一分では足りません。司会がロボットのぼのちゃんだったら、優しそうな顔をして、「タイムオーバーです、ありがとうございました!」とバッサリ切ることができるのですが、寛容な司会者だったため、皆様から沢山の話を聞くことができて、楽しい自己紹介タイムになりました。大勢の中でひときわ若い、千葉大学大学院大武研究室卒業生は、10周年の節目ということで有休を取ってのご参加でした。今後も、時間を作って、是非ほの研の活動に参加して頂きたいものです。
自己紹介が終わると、大武先生が中央に呼ばれました。研究員一同からの感謝の気持ちを伝えるサプライズ企画です。大武先生は、10年の長きにわたって、研究に携わりつつ、高齢の市民研究員一人一人に気配りをしながら、適切な指導をして下さいました。お陰様で年を重ねても、学びつつ、前向きに生きる術を身に付けることができました。

大武所長への感謝のプレゼント
思いがけなく、私が寄せ書き、プレゼント(ウェアラブルメモ)、花束をお渡しするプレゼンターの大役を仰せつかりました。それらを渡しながら、10年間のできごとが走馬灯のように浮かびました。プレゼントのウェアラブルメモは、ベルトが手首に巻きつくようにできており、油性ボールペンでメモが書け、不要になったメモは消しゴムできれいに消せて、また使えるすぐれものです。司会者が、ときどき忘れ物をする先生に、「大事なものを網棚に忘れたりしないように」と添えたところ、先生は「見つかったけれども、実はそういうこともありました」と告白、会場の笑いを誘いました。お気に召したのか、交流会が終わってもそのベルトを付けたままでいらしたのは、嬉しいことでした。
しばらく談笑が続き、早くも、終演の時が迫りました。中締めの挨拶は、ほのぼの研究所監事・柏市議会議員の上橋泉先生にお願いし、ご参加の皆様とほのぼの研究所の一層の発展を祈りつつ元気に一本締めで、名残惜しい中17時45分散会となりました。

上橋泉 監事・柏市議会議員の締めの挨拶
ご参加いただいた皆様に厚く御礼申し上げるとともに、次回もお目にかかるのを楽しみにしております。ありがとうございました。
市民研究員 田口良江
2018年6月26日(火)13:30から、柏駅至近の京北ホールにおいて、「認知症になりにくい社会をつくる」をテーマに、柏市後援、ほのぼの研究所主催のNPO法人設立10周年記念講演会を開催いたしました。
6月にもかかわらず、関東地方梅雨明け宣言間近の予想も出るほどの暑さが心配されましたが、会場外看板の案内チラシを御覧になっての飛び入り参加十余名を含めて、賛助会員、地域の皆様、そして、自治体、企業、研究団体、マスメディア、大学関係者等、20〜90代の多世代の100名近い方々で会場は埋め尽くされました。
大武美保子代表理事・所長の開会の挨拶に続き、まずご来賓の千葉大学の片桐大輔先生より、設立当初より市民と産官学の連携事業の実践の場として歩んできた、ほのぼの研究所の存在価値を評価していただく、ありがたい祝辞をいただきました。また、産業技術総合研究所の西村拓一先生からは、超高齢社会における『共想法』の意義や、今後の研究活動への期待を込めた励ましのお言葉をいただきました。

ご来賓の千葉大学 片桐大輔先生

ご来賓の産業技術総合研究所 西村拓一先生
講演に先立ち、10周年の節目として、これまで継続して長く賛助会員としてご支援いただいている賛助会員の皆様をご紹介し、御礼と感謝の念をお伝えしました。そして、法人賛助会員で、埼玉県宮代町の地域の方々と、共想法を継続的に実践して下さっている、認定NPO法人きらりびとみやしろ理事長の島村孝一様より、お言葉をいただきました。地域の皆様が生き生きと元気に共想法を楽しんで下さっている様子のご紹介は、何より嬉しい祝辞となりました。
また、長谷川多度前副代表理事に、設立以来の長年にわたる功労に対して、大武所長より感謝状、花束を贈呈しました。

法人賛助会員の認定NPO法人きらりびとみやしろ島村孝一理事長

設立当初より長年功労のあった前副理事長に感謝状を贈呈
招待講演として、千葉大学予防医学センター、国立長寿医療研究センターの近藤克則先生から「認知症になりにくいまちづくり〜ゼロ次予防を目指して」をテーマに、大変興味深い講話をしていただきました。主として本人の心がけによって病気にならないようにする一次予防とは違い、ゼロ次予防では、本人の努力ではなく、環境を変えることで、健康になり得る、すなわち、地域環境と社会環境を整備することで、そこに暮らしているだけで、健康になりうる社会を作ることができる、と力説されました。

招待講演の千葉大学予防医学センター 国立長寿医療研究センター
近藤克則先生

会場全体に問いかける熱い講話に聴き入る参加者
また、高齢者を対象とした大規模調査の結果、認知症になりにくいまちがあること。そうしたまちの一例として、千葉県柏市が挙げられ、高齢者の転倒事故が最も少ない「転ばない」まちとされた要因として、社会的交流もできる、日本ウオーキングクラブ協会公認のウォーキング団体が3つも存在するなど、他の自治体では考えられないほど、ウォーキング愛好者が多いことが紹介されました。活動拠点でもあり、自らが居住する地域だけに、大変嬉しいことでした。また、役割を担った社会参加、笑い等、認知症になりにくい幾つかの要因についても、調査結果を示して具体的に解説して下さいました。
認知症(介護)予防等については、マクロな視点から解明されることも多いという観点から、社会的要因を考えた、まち全体の環境の整備や改善により、認知症になりにくいまちづくりが可能であると締めくくられました。
休憩をはさんで、大武代表理事・所長が「防ぎうる認知症にならない暮らしを支える共想法」と題した基調講演を行いました。

基調講演のほのぼの研究所 大武美保子代表理事・所長

『共想法』司会ロボットぼのちゃん5号も登壇
ほのぼの研究所の活動や10年の歩みを紹介、「防ぎうる認知症」にならないよう、体験記憶、注意分割、実行機能などの認知機能の活用を支援する『共想法』について、わかりやすく解説しました。また、日本橋の理化学研究所で取材を受け、6月8日に放映された、AI搭載のロボット司会による『共想法』が紹介されたNHK Eテレ『あしたも6晴れ!人生レシピ』(AIでどう変わる?超高齢社会)動画をご覧いただきました。共想法開発、研究所設立当初から、司会ロボットによる共想法、そしてエビデンス検証のために介入実験が開始される「今」に至るプロセスを説明、今後への展望を熱く述べました。
近藤先生の、会場全体に問いかける熱のこもった講話はいうまでもなく、動画や司会ロボットぼのちゃん5号のお披露目も奏功したのでしょうか、事後のアンケートでは。多くの方々から好評価をいただくことができて、大変嬉しく思っております。そして、設立記念10周年の節目の講演会を大過なく終え、気持ちも新たに11年目のスタートをきることができたことを、一同感謝した次第です。
最後になりましたが、後援をして下さった柏市、暑い中ご参加くださった皆様、会の運営に携わって下さった皆様に、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
なお、NHK Eテレ『人生レシピ』(AIでどう変わる?超高齢社会)については、以下のウェブページにてご覧いただけます。(開始より19分〜27分ぐらいの間)
YouTube:あしたも晴れ!人生レシピ「AIでどう変わる?超高齢社会」
NHK Eテレ:あしたも晴れ!人生レシピ「AIでどう変わる?超高齢社会」
6月にもかかわらず、関東地方梅雨明け宣言間近の予想も出るほどの暑さが心配されましたが、会場外看板の案内チラシを御覧になっての飛び入り参加十余名を含めて、賛助会員、地域の皆様、そして、自治体、企業、研究団体、マスメディア、大学関係者等、20〜90代の多世代の100名近い方々で会場は埋め尽くされました。
大武美保子代表理事・所長の開会の挨拶に続き、まずご来賓の千葉大学の片桐大輔先生より、設立当初より市民と産官学の連携事業の実践の場として歩んできた、ほのぼの研究所の存在価値を評価していただく、ありがたい祝辞をいただきました。また、産業技術総合研究所の西村拓一先生からは、超高齢社会における『共想法』の意義や、今後の研究活動への期待を込めた励ましのお言葉をいただきました。

ご来賓の千葉大学 片桐大輔先生

ご来賓の産業技術総合研究所 西村拓一先生
講演に先立ち、10周年の節目として、これまで継続して長く賛助会員としてご支援いただいている賛助会員の皆様をご紹介し、御礼と感謝の念をお伝えしました。そして、法人賛助会員で、埼玉県宮代町の地域の方々と、共想法を継続的に実践して下さっている、認定NPO法人きらりびとみやしろ理事長の島村孝一様より、お言葉をいただきました。地域の皆様が生き生きと元気に共想法を楽しんで下さっている様子のご紹介は、何より嬉しい祝辞となりました。
また、長谷川多度前副代表理事に、設立以来の長年にわたる功労に対して、大武所長より感謝状、花束を贈呈しました。

法人賛助会員の認定NPO法人きらりびとみやしろ島村孝一理事長

設立当初より長年功労のあった前副理事長に感謝状を贈呈
招待講演として、千葉大学予防医学センター、国立長寿医療研究センターの近藤克則先生から「認知症になりにくいまちづくり〜ゼロ次予防を目指して」をテーマに、大変興味深い講話をしていただきました。主として本人の心がけによって病気にならないようにする一次予防とは違い、ゼロ次予防では、本人の努力ではなく、環境を変えることで、健康になり得る、すなわち、地域環境と社会環境を整備することで、そこに暮らしているだけで、健康になりうる社会を作ることができる、と力説されました。

招待講演の千葉大学予防医学センター 国立長寿医療研究センター
近藤克則先生

会場全体に問いかける熱い講話に聴き入る参加者
また、高齢者を対象とした大規模調査の結果、認知症になりにくいまちがあること。そうしたまちの一例として、千葉県柏市が挙げられ、高齢者の転倒事故が最も少ない「転ばない」まちとされた要因として、社会的交流もできる、日本ウオーキングクラブ協会公認のウォーキング団体が3つも存在するなど、他の自治体では考えられないほど、ウォーキング愛好者が多いことが紹介されました。活動拠点でもあり、自らが居住する地域だけに、大変嬉しいことでした。また、役割を担った社会参加、笑い等、認知症になりにくい幾つかの要因についても、調査結果を示して具体的に解説して下さいました。
認知症(介護)予防等については、マクロな視点から解明されることも多いという観点から、社会的要因を考えた、まち全体の環境の整備や改善により、認知症になりにくいまちづくりが可能であると締めくくられました。
休憩をはさんで、大武代表理事・所長が「防ぎうる認知症にならない暮らしを支える共想法」と題した基調講演を行いました。

基調講演のほのぼの研究所 大武美保子代表理事・所長

『共想法』司会ロボットぼのちゃん5号も登壇
ほのぼの研究所の活動や10年の歩みを紹介、「防ぎうる認知症」にならないよう、体験記憶、注意分割、実行機能などの認知機能の活用を支援する『共想法』について、わかりやすく解説しました。また、日本橋の理化学研究所で取材を受け、6月8日に放映された、AI搭載のロボット司会による『共想法』が紹介されたNHK Eテレ『あしたも6晴れ!人生レシピ』(AIでどう変わる?超高齢社会)動画をご覧いただきました。共想法開発、研究所設立当初から、司会ロボットによる共想法、そしてエビデンス検証のために介入実験が開始される「今」に至るプロセスを説明、今後への展望を熱く述べました。
近藤先生の、会場全体に問いかける熱のこもった講話はいうまでもなく、動画や司会ロボットぼのちゃん5号のお披露目も奏功したのでしょうか、事後のアンケートでは。多くの方々から好評価をいただくことができて、大変嬉しく思っております。そして、設立記念10周年の節目の講演会を大過なく終え、気持ちも新たに11年目のスタートをきることができたことを、一同感謝した次第です。
最後になりましたが、後援をして下さった柏市、暑い中ご参加くださった皆様、会の運営に携わって下さった皆様に、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
なお、NHK Eテレ『人生レシピ』(AIでどう変わる?超高齢社会)については、以下のウェブページにてご覧いただけます。(開始より19分〜27分ぐらいの間)
YouTube:あしたも晴れ!人生レシピ「AIでどう変わる?超高齢社会」
NHK Eテレ:あしたも晴れ!人生レシピ「AIでどう変わる?超高齢社会」
市民研究員 松村光輝
2008年にNPO法人ほのぼの研究所を設立してから、今年で10年の節目を迎えます。2017年度は、次の10年を見据えて、市民研究員発掘事業、共想法実施人材養成事業に重点的に取り組みました。この結果、新たな出会いがあり、市民研究員を発掘し、教育系企業との連携により、共想法実施人材を養成する本格的な研修を行うことができました。また、代表理事が理化学研究所へ移籍したことに伴い、共想法研究体制の強化が求められるようになった結果、市民研究員が理化学研究所の非常勤職員に着任し、協働事業者が理化学研究所と共同研究契約を締結することとなりました。共想法が社会実装された近未来に向けた実施体制となりました。
2018年度からは、ほのぼの研究所の主な活動拠点である、介護予防センターほのぼのプラザますおが、柏市役所直営から、柏市社会福祉協議会を指定管理者とする施設となりました。以上を踏まえ、今年度は、昨年度の市民研究員発掘事業、共想法実施人材養成事業を継続した上で、主として以下の二つの事業に取り組みます。
第一に、知識の構造化事業に取り組みます。10年の歩みの中で生まれた知識、具体的には、活動や運営の手順が、必ずしも明文化されていないため、新たな参加者にその趣旨が理解しづらいという課題が明らかになりました。新たに活動に参加頂く方が、新たな視点で抱く「なぜ?何のために?」という率直な疑問に答える必要があります。
そこで、これまで取り組んできた、また、今後取り組む予定の一つずつの活動が、何を目的に、なぜ実施し、それがどのような意味や効果を持つのか、他に目的を達成する手段があるとすれば何があるか、その活動をもしも実施しなかった場合や、実施の仕方を変えた場合にどのような問題が発生しうるか、より効果的に実施するためには、何がポイントとなるか、どのような新たな工夫が考えられるか、丁寧に整理する計画です。具体的には、ほのぼの研究所ガイドブック、10周年史、規程、活動記録様式、ウェブサイトなどのアウトプットを考えています。
第二に、自治体との連携による共想法事業に取り組みます。具体的には、柏市における事業を、新たな形で位置づけ、これを、自治体における事業のロールモデルとすることを目指します。
2007年より、ほのぼの研究所は、介護予防センターほのぼのプラザますおを拠点に、柏市の支援を得て、共想法の活動を展開してきました。特に、2011年からは、共想法継続コースの形で、共想法を定期的に開催し、今日に至るまで、共想法に興味を持って下さった多くの方に参加頂いています。同時に、2016年からは、柏市が主催し、ほのぼの研究所が実施協力する形で、共想法の講座を開催しています。
今年度からは、共想法継続コースを、柏市が主催する共想法の講座の受け皿として、柏市が行政として位置付けた上で実施します。公助による認知症予防活動を、共助による認知症予防活動につなげ、自治体がNPOを支援する一つの形となります。いつからでも参加しやすいよう、新たに参加する方向けのテーマと、継続参加者向けのテーマとを用意するなど、初めての方にも、継続している方にも、共に満足頂ける開催の仕方を研究します。
2018年度からは、ほのぼの研究所の主な活動拠点である、介護予防センターほのぼのプラザますおが、柏市役所直営から、柏市社会福祉協議会を指定管理者とする施設となりました。以上を踏まえ、今年度は、昨年度の市民研究員発掘事業、共想法実施人材養成事業を継続した上で、主として以下の二つの事業に取り組みます。
第一に、知識の構造化事業に取り組みます。10年の歩みの中で生まれた知識、具体的には、活動や運営の手順が、必ずしも明文化されていないため、新たな参加者にその趣旨が理解しづらいという課題が明らかになりました。新たに活動に参加頂く方が、新たな視点で抱く「なぜ?何のために?」という率直な疑問に答える必要があります。
そこで、これまで取り組んできた、また、今後取り組む予定の一つずつの活動が、何を目的に、なぜ実施し、それがどのような意味や効果を持つのか、他に目的を達成する手段があるとすれば何があるか、その活動をもしも実施しなかった場合や、実施の仕方を変えた場合にどのような問題が発生しうるか、より効果的に実施するためには、何がポイントとなるか、どのような新たな工夫が考えられるか、丁寧に整理する計画です。具体的には、ほのぼの研究所ガイドブック、10周年史、規程、活動記録様式、ウェブサイトなどのアウトプットを考えています。
第二に、自治体との連携による共想法事業に取り組みます。具体的には、柏市における事業を、新たな形で位置づけ、これを、自治体における事業のロールモデルとすることを目指します。
2007年より、ほのぼの研究所は、介護予防センターほのぼのプラザますおを拠点に、柏市の支援を得て、共想法の活動を展開してきました。特に、2011年からは、共想法継続コースの形で、共想法を定期的に開催し、今日に至るまで、共想法に興味を持って下さった多くの方に参加頂いています。同時に、2016年からは、柏市が主催し、ほのぼの研究所が実施協力する形で、共想法の講座を開催しています。
今年度からは、共想法継続コースを、柏市が主催する共想法の講座の受け皿として、柏市が行政として位置付けた上で実施します。公助による認知症予防活動を、共助による認知症予防活動につなげ、自治体がNPOを支援する一つの形となります。いつからでも参加しやすいよう、新たに参加する方向けのテーマと、継続参加者向けのテーマとを用意するなど、初めての方にも、継続している方にも、共に満足頂ける開催の仕方を研究します。
NPO法人ほのぼの研究所 代表理事・所長
理化学研究所 革新知能統合研究センター チームリーダー
大武美保子
共想法の継続コースは、活動的かつほのぼのとした質の高い生活を心掛けることによって、脳を鍛え、認知症を予防することを目指し、実施してきました。
4月24日のオリエンテーションで、大武先生は、「大事だと思うこと、大切にしたい物事を明らかにして、それを毎日の生活で実行することが、人生の質を高めることにつながる」と述べられ、今年のテーマは「価値観と遊び心」だと発表されました。少々難解に思え、毎回のテーマ探しに手こずるのではないかと、心配しましたが、「難しく考えずに、遊び心をもって、毎日を少しずつ面白くするコツを探していきましょう」と、結ばれましたので、新しい挑戦の年になりそうだと、参加者の皆様と心を新たにしたことでした。
また、昨年度刊行された『共想法ガイドブック』も使って、改めて共想法の基礎理論についても学ぶことになります。
今年は、オリエンテーションを皮切りに、月一回ずつ、年間12回の共想法を実施していきます。継続コースが、ほのぼの研究所が柏市から継続して受託開講している「認知症予防講座」の受け皿として、改めて位置づけられたため、新しい参加者とともに共想法を実施する機会が増え、さらに活発な活動が期待されます。
第1回目、5月8日のテーマは「かっこいいと思うものごと」。この大変興味深いテーマには、見た目のかっこよさはいうまでもなく、障害のある方に対する無遠慮なふるまいへの勇気ある叱責、凛として巧みな演技を続ける女優、端正な工芸作品を作り続ける作家、被災地での植樹に精を出す方等の真摯な生き様と、多種多彩な「かっこよさ」が、見せ方(写真の撮り方)にも工夫をこらして、提供されました。そして、参加者は、新しいことを知って感心したり、うなずいたりと、まさに「想」いを「共」にすることができたのでした。

継続コース1回目の様子
なお、共想法の最後に毎回行っている写真当てクイズが、今年から用紙に記入することなく、各自のタブレット(ほのタブ)画面上で実施できるようになり、使い勝手も進化、便利になりました。

「一度やってみたかったこと」のテーマで盛り上がった、2回目の共想法
8年目に入った継続コースには、初回から参加している90代の人生の大先輩2人を含む、魅力的な方々にご参加頂いています。しなやかでいきいきとした前向きな生き方を感じ、お互いに刺激しあえる共想法を、参加者と共に実施できることは、何よりの喜びです。
4月24日のオリエンテーションで、大武先生は、「大事だと思うこと、大切にしたい物事を明らかにして、それを毎日の生活で実行することが、人生の質を高めることにつながる」と述べられ、今年のテーマは「価値観と遊び心」だと発表されました。少々難解に思え、毎回のテーマ探しに手こずるのではないかと、心配しましたが、「難しく考えずに、遊び心をもって、毎日を少しずつ面白くするコツを探していきましょう」と、結ばれましたので、新しい挑戦の年になりそうだと、参加者の皆様と心を新たにしたことでした。
また、昨年度刊行された『共想法ガイドブック』も使って、改めて共想法の基礎理論についても学ぶことになります。
今年は、オリエンテーションを皮切りに、月一回ずつ、年間12回の共想法を実施していきます。継続コースが、ほのぼの研究所が柏市から継続して受託開講している「認知症予防講座」の受け皿として、改めて位置づけられたため、新しい参加者とともに共想法を実施する機会が増え、さらに活発な活動が期待されます。
第1回目、5月8日のテーマは「かっこいいと思うものごと」。この大変興味深いテーマには、見た目のかっこよさはいうまでもなく、障害のある方に対する無遠慮なふるまいへの勇気ある叱責、凛として巧みな演技を続ける女優、端正な工芸作品を作り続ける作家、被災地での植樹に精を出す方等の真摯な生き様と、多種多彩な「かっこよさ」が、見せ方(写真の撮り方)にも工夫をこらして、提供されました。そして、参加者は、新しいことを知って感心したり、うなずいたりと、まさに「想」いを「共」にすることができたのでした。

継続コース1回目の様子
なお、共想法の最後に毎回行っている写真当てクイズが、今年から用紙に記入することなく、各自のタブレット(ほのタブ)画面上で実施できるようになり、使い勝手も進化、便利になりました。

「一度やってみたかったこと」のテーマで盛り上がった、2回目の共想法
8年目に入った継続コースには、初回から参加している90代の人生の大先輩2人を含む、魅力的な方々にご参加頂いています。しなやかでいきいきとした前向きな生き方を感じ、お互いに刺激しあえる共想法を、参加者と共に実施できることは、何よりの喜びです。
市民研究員 田口良江
2018年4月6日(金)15:30から、柏市の文化・交流複合施設 パレット柏の多目的スペースにおいて、「超かっこよく老いよう!」−ラーニングフルエイジングのヒント−ワークショップを主催しました。講演会の一環としてのワークショップの開催は経験がありますが、単体でのワークショップは初めての試みでした。講師には、ワークショップやカフェイベントの企画・運営・評価に関する実践的な研究をなさっている帝京大学 学修・研究支援センター 准教授 森 玲奈先生をお迎えしました。
事前お申込みに、当日飛び入り参加を含めて、高齢社会の生き方についてご興味を持たれた20〜80代の幅広い年代の13名にご参加いただきました。

パレット柏のワークショップ会場入り口
まず、森先生、ほのぼの研究所大武所長の挨拶のあと、参加者全員で自己紹介をしました。前段は大武所長の「プロジェクトを通じた高齢者の学び」−ほのぼの研究所における取り組み―と題した講話でした。高齢者の学びの場としてのほのぼの研究所で、共想法を実践、普及、研究するプロジェクトを推進する意義や効果を述べ、困難はあるも、たゆみない相互学習によりそれらを乗り越え、生き生きと活動している事例を紹介しました。こうした活動を通して感じる「かっこよさ」とは、まさに「わからないことを正直にわからないといえること」。そして学び合うということも。

共想法について説明する大武所長
その後、認知症予防手法『共想法』の理解を深めていただくために、市民研究員4名により、「かっこよく思うものごと」というテーマの、共想法の実演もご覧に入れました。

市民研究員による共想法実演
休憩後の後段は、森先生のワークショップを行う注意ポイントの説明からスタート。早々に3グループに分かれてのワークに入りました。「かっこいい生き方に関するエピソード」をそれぞれがA4用紙に書き出し、メンバーで共有、さらにそれらをカテゴリー分類し、ネーミングを考えながら、「かっこよく生きるためには、何をしたらよいか、何ができるか」についてグループ討議を行いました。そして最後に、代表者が、カテゴライズしたメンバーの意見を壁やボードに掲示して発表しました。「自分にとってかっこいいもの」「他人から見てかっこいいもの」「望ましい生き様」「かっこよく生きるために必要な要素や能力」等々について、様々な切り口での結果発表がありました。納得したり、新しい考え方に刺激を受けたりと、果たして、かっこよい後半の人生を送るために、何をするべきなのか、何を続けていくべきなのかへのヒントを得ることができた有意義なひとときとなりました。

森先生によるワークショップ手法の説明

グループ討議の様子

発表のために掲示された「かっこいい生き方」エピソードの数々
当日初めて出会い、しかも多くがワークショップ手法にはあまり馴染みのない60 代以上という参加者のため、不安もありましたが、アンケートでは、他の参加者との交流や情報交換がはかれ、面白く楽しく時を過ごせたというお声を多くいただきました。改善提案として、グループワークのグループ分け次第で内容の濃淡が出てしまうので、配慮が必要ではという声もいただきました。認知症予防や共想法をはじめとする、ほのぼの研究所の活動への認識や興味を高められたという感想が多く、試行錯誤の末の開催の成果に安堵しました。今後はこの結果を踏まえて、より多くの方々に奮ってご参加いただけるよう、常に改善を図りながら認知症予防への認識や、ほのぼの研究所の活動や共想法について理解を深めていただく企画を開催したいと思います。
最後になりましたが、お忙しい中、ご尽力いただきました森先生、並びに積極的にご参加いただきました皆様に心より御礼申し上げます。
事前お申込みに、当日飛び入り参加を含めて、高齢社会の生き方についてご興味を持たれた20〜80代の幅広い年代の13名にご参加いただきました。

パレット柏のワークショップ会場入り口
まず、森先生、ほのぼの研究所大武所長の挨拶のあと、参加者全員で自己紹介をしました。前段は大武所長の「プロジェクトを通じた高齢者の学び」−ほのぼの研究所における取り組み―と題した講話でした。高齢者の学びの場としてのほのぼの研究所で、共想法を実践、普及、研究するプロジェクトを推進する意義や効果を述べ、困難はあるも、たゆみない相互学習によりそれらを乗り越え、生き生きと活動している事例を紹介しました。こうした活動を通して感じる「かっこよさ」とは、まさに「わからないことを正直にわからないといえること」。そして学び合うということも。

共想法について説明する大武所長
その後、認知症予防手法『共想法』の理解を深めていただくために、市民研究員4名により、「かっこよく思うものごと」というテーマの、共想法の実演もご覧に入れました。

市民研究員による共想法実演
休憩後の後段は、森先生のワークショップを行う注意ポイントの説明からスタート。早々に3グループに分かれてのワークに入りました。「かっこいい生き方に関するエピソード」をそれぞれがA4用紙に書き出し、メンバーで共有、さらにそれらをカテゴリー分類し、ネーミングを考えながら、「かっこよく生きるためには、何をしたらよいか、何ができるか」についてグループ討議を行いました。そして最後に、代表者が、カテゴライズしたメンバーの意見を壁やボードに掲示して発表しました。「自分にとってかっこいいもの」「他人から見てかっこいいもの」「望ましい生き様」「かっこよく生きるために必要な要素や能力」等々について、様々な切り口での結果発表がありました。納得したり、新しい考え方に刺激を受けたりと、果たして、かっこよい後半の人生を送るために、何をするべきなのか、何を続けていくべきなのかへのヒントを得ることができた有意義なひとときとなりました。

森先生によるワークショップ手法の説明

グループ討議の様子

発表のために掲示された「かっこいい生き方」エピソードの数々
当日初めて出会い、しかも多くがワークショップ手法にはあまり馴染みのない60 代以上という参加者のため、不安もありましたが、アンケートでは、他の参加者との交流や情報交換がはかれ、面白く楽しく時を過ごせたというお声を多くいただきました。改善提案として、グループワークのグループ分け次第で内容の濃淡が出てしまうので、配慮が必要ではという声もいただきました。認知症予防や共想法をはじめとする、ほのぼの研究所の活動への認識や興味を高められたという感想が多く、試行錯誤の末の開催の成果に安堵しました。今後はこの結果を踏まえて、より多くの方々に奮ってご参加いただけるよう、常に改善を図りながら認知症予防への認識や、ほのぼの研究所の活動や共想法について理解を深めていただく企画を開催したいと思います。
最後になりましたが、お忙しい中、ご尽力いただきました森先生、並びに積極的にご参加いただきました皆様に心より御礼申し上げます。
市民研究員 松村光輝
2018年2月28日(水)13:00〜15:00、川崎市社会福祉協議会の研修室に於いて、神奈川県川崎市の傾聴ボランティアさいわいへの、共想法の出前講座を実施しました。27名の方にお集まりいただき、ほのぼの研究所からは、市民研究員 根岸、清水、松村、魚谷、鈴木の5名が参加しました。また、神奈川県海老名市の終活ライフケアプランナーのボランティアの方も見学されました。
定刻より、傾聴ボランティアさいわい会長 春田公江様の挨拶にて開始、引き続き、ほのぼの研究所をご紹介頂いた後、市民研究員の自己紹介を経て「ほのぼの研究所と共想法」と題して、講話を行いました。
『共想法ガイドブック』に沿ったパワーポイント資料を用いた解説と、共想法説明動画、協働事業者であるNPO法人きらりびとみやしろで実施されている共想法のダイジェスト動画の2本のビデオ視聴で、認知症の予防を目的とする会話支援手法である、共想法についての理解を深めて頂きました。
その後、市民研究員による共想法のデモンストレーションを見ていただき、続いて、予め参加をお願いしておいた「傾聴ボランティアさいわい」のメンバー6名に、「好きなものごと」をテーマに、共想法を体験していただきました。体験した方々は、傾聴ボランティアの経験者であり、お互いが顔見知りであるからでしょうか、活発な発言が多く大変盛り上がりました。

講座参加者による共想法体験
最後に皆様からの質問を受け、アンケート記入をお願いして、講座を終了しました。講座について「満足」、「やや満足」と回答して頂いた方が88%というアンケート結果に、ほっと胸をなでおろしております。
定刻より、傾聴ボランティアさいわい会長 春田公江様の挨拶にて開始、引き続き、ほのぼの研究所をご紹介頂いた後、市民研究員の自己紹介を経て「ほのぼの研究所と共想法」と題して、講話を行いました。
『共想法ガイドブック』に沿ったパワーポイント資料を用いた解説と、共想法説明動画、協働事業者であるNPO法人きらりびとみやしろで実施されている共想法のダイジェスト動画の2本のビデオ視聴で、認知症の予防を目的とする会話支援手法である、共想法についての理解を深めて頂きました。
その後、市民研究員による共想法のデモンストレーションを見ていただき、続いて、予め参加をお願いしておいた「傾聴ボランティアさいわい」のメンバー6名に、「好きなものごと」をテーマに、共想法を体験していただきました。体験した方々は、傾聴ボランティアの経験者であり、お互いが顔見知りであるからでしょうか、活発な発言が多く大変盛り上がりました。

講座参加者による共想法体験
最後に皆様からの質問を受け、アンケート記入をお願いして、講座を終了しました。講座について「満足」、「やや満足」と回答して頂いた方が88%というアンケート結果に、ほっと胸をなでおろしております。
市民研究員 根岸勝壽