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ほの研ブログ - NoguchiMさんのエントリ

ほのぼの研究所 2018年度合同研修会

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ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NoguchiM 2019-2-10 8:00
 2018年1月29日、流山市生涯学習センター3F市民活動推進センター大会議室にて、2018年度ほのぼの研究所合同研修会を開催しました。これは毎年1回、通期で活動を総括、課題を整理し、次期の展望や方針について、確認・討議するものです。
 大武所長ほか、理化学研究所の技術経営顧問、同技術開発顧問(兼ほのぼの研究所副代表理事)、協働事業者(埼玉県の認定NPO法人きらりびとみやしろ、茨城県の介護老人保健施設マカベシルバートピア、大阪府の有限会社野花ヘルスプロモート)、「お江戸共想法」の参加者、継続コース参加者有志、そして市民研究員の、合わせて18名が参集しました。

 午前の部は、この研修会をこの1年の活動と知見を全員で共有し、今後の発展につなげるための貴重な機会にしていきたいとの大武所長の開会挨拶で始まり、下記の順で2018年度の活動報告がありました。

大武所長の開会挨拶

≪2018年度活動報告≫
【きらりびとふれあい共想法30年度実施報告】

協働事業者 きらりびとみやしろ 野口宗昭さん・田崎誉代さん

 開始後8年目に入った健常高齢者を対象にした共想法を中心に、参加者の加齢に伴う問題点や、共想法操作機器、事業者の諸般の事情に伴って発生した課題とその解決方法、そして今後の展望が述べられました。それらは今後どの拠点や活動でも発生する可能性の高いものが多く、苦労がしのばれるとともに、身が引き締まる思いがしました。

【マカベ゙共想法報告】

協働事業者 マカべシルバートピア 永田映子さん

 2011年11月のスタートから7年が経過した共想法についての報告がありました。介護老人保健施設という特性上、平均年齢88.8歳である参加者に、楽しく、負担なく参加していただけるように様々工夫や細やかな配慮をして、一人だけで実施運営を継続させていることに大変感心しました。また、司会ロボットぼのちゃん5号導入時のエピソードも興味深いものでした。
 最後に、多忙で煩雑な業務に従事していながら、今秋開催の老健大会で7年間の共想法実施報告発表を目指しているという永田さんの熱い思いを伺い、頭が下がりました。

【のばな共想法】

協働事業者 有限会社野花ヘルスプロモート 正木 慎三さん

 協働事業者となって3年目。ケアマネジャーとして幾つかの業務を兼務しながら、地域ささえあい活動(岸和田みま〜も)の講座のひとつとしての「脳楽活動」と、野花が展開する各種介護施設スタッフ間のコミュニケーション能力アップのための活動との2本柱で共想法を展開している中で、共想法を根付かせる段階での、試行錯誤や課題が述べられました。多忙と知られている介護業務の中での共想法展開の難しさを改めて痛感したことでした。

 *以上の3協働事業者が展開している共想法は、事業者の特性や参加者の属性は異なりますが、例えば、写真を自ら用意しにくい超高齢者に、実施者が事前に写真を用意しておくマカベの写真共想法の手法を、参加者が固定していない岸和田の「脳楽活動」に採用するなど、手法の応用・改善につながる可能性も確認できました。

報告後に盛んに繰り広げられた質疑応答


【ほのぼのプラザますお 共想法継続コース】

田口良江市民研究員・根岸勝壽研究員

 2018年度から、柏市の認知症予防講座修了者の受け皿として、また、講演会などで興味を持った方々を受け入れる、途中からでも参加可能な新人コースが設置されて、長年共想法をしているベテランコースとの2本立てとなりました。田口研究員からは、年々難易度の上がるテーマにも果敢に取り組んで、さらに向上して下さっているベテランコース参加者への感謝を惜しまない一方、さまざまな属性の新人参加者の受け入れ対応には、課題が多いも、全力で前向きに取り組んでいる報告がありました。併せて、根岸市民研究員から、ぼのちゃん5号の使い勝手への改善要望が挙げられました。

【柏市認知症予防講座】(柏市より受託)

松村光輝市民研究員・魚谷茜市民研究員

 「質問力をつけて認知症予防」というテーマのもと、参加していない共想法にも参加したつもりで一緒に質問を考え、200字要旨も講座中記入する等、参加型の要素も取り入れた講座の評価は、「認知症予防を実践したい」意向の強い参加者が多かったこともあり、満足度も参加意向も良好でした。
 2019年度の受託も決定したため、さらにその評価と参加者数が上回るよう、楽しく気軽に参加を促すイメージの講座テーマ名設定や、講座内容をわかりやすく説明するチラシの工夫等が課題として挙げられました。 なお、修了生の数名が共想法継続コースの新人コースへ参加することになりました。

【「超かっこよく老いよう!」ワークショップ & 認知症予防無料講座報告】

清水きよみ市民研究員・松村光輝市民研究員;鈴木晃市民研究員

 前者は柏駅至近のパレット柏で初の開催で、実施人材発掘の目的も踏まえて、告知内容・方法、グループワーク採用等、工夫を凝らした結果、特に男性の参加が多く、大いに手ごたえを感じたとのことでした。
 後者は、自身の認知機能についてよく理解した上で、より効果的に認知症予防に取り組むことを意図した「よりよく生きるために、もっとよく識る」がテーマ。「認知機能の見える化で何がわかるの?」の講話の後に、グループワークでタブレット・パソコンを使用してゲーム感覚で認知機能の程度を知る「脳活バランサー・CogEvo」体験演習や意見交換を行う参加型に特化したため、参加者、実施者共に得ることが多かったようです。
 予想外の気力とパワーを要した「初めて」尽くしの2企画の報告は、事後に、担当者はもちろん、市民研究員も新しい知見とポテンシャルを大いに感じたことを思い出させてくれました。
 
【2018年講演会実施報告】

鈴木晃市民研究員・長久秀子市民研究員

 NPO法人設立10周年記念講演会と同クリスマス講演会の報告を、2017年度を含めた事後のアンケート結果や総括を踏まえて報告。2018年度に行った課題や仮説の検証結果と、今後の課題を述べました。節目の年の2つの講演会は、ご参加の方々に感謝の意を表することができ、好評を得ましたが、まだまだ力不足。ほのぼの研究所の「普及活動」の柱として、十分に機能するためには、開催の目的に即して、ターゲットとそのニーズ、トレンドにマッチした、参加を喚起するテーマを掲げて、効率よく運営する課題があると締め括りました。

参加者一同の記念撮影

【「お江戸共想法」実施報告】

お江戸共想法参加者 田村浩さん・今城悦子さん・京道隆夫さん

 記念撮影後を終えての、お待ちかねのランチタイムで一息ついた後の午後の部気蓮⊇蕕目見えのメンバーの報告からスタート。
 「お江戸共想法」は2018年6月から始まった理化学研究所革新知能統合研究センターの「健常高齢者の会話支援による認知機能訓練に関する研究」介入実験に参加した被験者有志の呼びかけで自発的に生まれた、総勢15名のグループで、名付け親は大武先生。
 12月より月1回、3グループに分かれて共想法に参加しています。介入実験参加中の3か月間、週1回十数回にわたり共想法に参加したメンバーだけに、共想法への思い入れや課題についての発表は、実施者としての市民研究員には大変新鮮に届き、初心に帰るとともに、参加者の声として大変参考になるものでした。今後交流を深めてお互いが切磋琢磨していけたらと思います。
 こうした共想法参加者の自発的なグループの誕生は、小暮、三宅両顧問が、大変好ましい結果だと評されました。

お江戸共想法の報告を聴く


≪2018年度活動報告&2019年度施策について≫ 
 以上の各発表を踏まえ、大武所長より、写真年表をもとに、2018年度の活動総括があり、続いて2019年の施策として、ほのぼの研究所のビジョン:「防ぎうる認知症にならない社会」に向けての1)続けつつ、やり方を変える、2)管理体制の構築、3)フォローアップ体制の構築、4)効果検証実験に基づく効果最大化、手順最適化、5)世話役タイプの方の発掘 の5項目が挙げられました。
 併せて、2018年度の理化学研究所における成果として、モノとしてぼのちゃん5号、対話ロボットの開発、手法として脳波やMRI等による認知機能計測技術、介入実験の結果解析に基づいた効果検証や理研内外での実験や共同研究が紹介され、さらに広がる2019年度の展望も述べられ、期待が膨らみました。

≪共想法の普及と社会実装に向けた取り組みについて≫ 
 小暮純生理化学研究所技術経営顧問から、和光市での高齢者への介入調査に向けての取り組みが緒に就いたという報告がありました。また、生命保険会社、損害保険会社、飲料会社等との連携や、共同研究構想に向けての検討の前向きな進捗状況も伺い、共想法のさらなる拡大・発展に期待を抱いたことでした

 ティータイム休憩後の午後の部兇蓮∋安霪禅徑化学究所技術開発顧問の、大武先生との出会いやご自身の研究を含めた自己紹介を皮切りに、それぞれの活動について質疑応答も交えながら全員が自己紹介等を行いました。

 終了時刻が迫っても、討議は尽きませんでしたが、今年度の最大の課題である「知識の構造化」のための知識の「種」を集めることができたので、それらを使えるように整理し、ほのぼの研究所のビジョンに近づけていきたいという強い思いを込めた大武先生の挨拶にて無事終会となりました。
 寒風がより強くなる中、一同で共有した熱い思いが吹き飛ばされないよう、家路を急ぎました。

(市民研究員 長久秀子)

 それは、駅での一瞬の出来事でした。前方から白杖を持った男性が歩いて来たので道を空けた時、その男性スレスレに若い人が走り抜けました。それを見た40歳前後の男性の一喝「少しは気をつかえ!」がかっこよかった。なかなか言えそうで言えない言葉に、思いやりと気づかいを感じました。帰宅後、その時に感じた「思いやり 気づかい」を忘れないようにと、半紙に書きとめました。

思いやりと気づかい

コメント:市民研究員 M.N.さん
一瞬の出来事の行動と言葉を感じ取り、その時の言葉を帰宅後忘れないよう半紙の書きとめ、写真に撮り、共想法で発表、このような視点で写真に撮ることに驚きました。視点を替えて話題を探すことに気づかされ、大変参考になりました。
 2008年にNPO法人ほのぼの研究所を設立してから、今年で10年の節目を迎えます。2017年度は、次の10年を見据えて、市民研究員発掘事業、共想法実施人材養成事業に重点的に取り組みました。この結果、新たな出会いがあり、市民研究員を発掘し、教育系企業との連携により、共想法実施人材を養成する本格的な研修を行うことができました。また、代表理事が理化学研究所へ移籍したことに伴い、共想法研究体制の強化が求められるようになった結果、市民研究員が理化学研究所の非常勤職員に着任し、協働事業者が理化学研究所と共同研究契約を締結することとなりました。共想法が社会実装された近未来に向けた実施体制となりました。
 2018年度からは、ほのぼの研究所の主な活動拠点である、介護予防センターほのぼのプラザますおが、柏市役所直営から、柏市社会福祉協議会を指定管理者とする施設となりました。以上を踏まえ、今年度は、昨年度の市民研究員発掘事業、共想法実施人材養成事業を継続した上で、主として以下の二つの事業に取り組みます。

 第一に、知識の構造化事業に取り組みます。10年の歩みの中で生まれた知識、具体的には、活動や運営の手順が、必ずしも明文化されていないため、新たな参加者にその趣旨が理解しづらいという課題が明らかになりました。新たに活動に参加頂く方が、新たな視点で抱く「なぜ?何のために?」という率直な疑問に答える必要があります。
 そこで、これまで取り組んできた、また、今後取り組む予定の一つずつの活動が、何を目的に、なぜ実施し、それがどのような意味や効果を持つのか、他に目的を達成する手段があるとすれば何があるか、その活動をもしも実施しなかった場合や、実施の仕方を変えた場合にどのような問題が発生しうるか、より効果的に実施するためには、何がポイントとなるか、どのような新たな工夫が考えられるか、丁寧に整理する計画です。具体的には、ほのぼの研究所ガイドブック、10周年史、規程、活動記録様式、ウェブサイトなどのアウトプットを考えています。

 第二に、自治体との連携による共想法事業に取り組みます。具体的には、柏市における事業を、新たな形で位置づけ、これを、自治体における事業のロールモデルとすることを目指します。
 2007年より、ほのぼの研究所は、介護予防センターほのぼのプラザますおを拠点に、柏市の支援を得て、共想法の活動を展開してきました。特に、2011年からは、共想法継続コースの形で、共想法を定期的に開催し、今日に至るまで、共想法に興味を持って下さった多くの方に参加頂いています。同時に、2016年からは、柏市が主催し、ほのぼの研究所が実施協力する形で、共想法の講座を開催しています。
 今年度からは、共想法継続コースを、柏市が主催する共想法の講座の受け皿として、柏市が行政として位置付けた上で実施します。公助による認知症予防活動を、共助による認知症予防活動につなげ、自治体がNPOを支援する一つの形となります。いつからでも参加しやすいよう、新たに参加する方向けのテーマと、継続参加者向けのテーマとを用意するなど、初めての方にも、継続している方にも、共に満足頂ける開催の仕方を研究します。

NPO法人ほのぼの研究所 代表理事・所長
理化学研究所 革新知能統合研究センター チームリーダー
大武美保子

 この部屋は、5歳児の虫研究所です。これまでは、この室内は、生きている虫が100匹位と沢山のおもちゃでごった返していて、足の踏み場もない状態。片づけるように注意しても、一向に従う兆しはありませんでした。
 そこで、母親が綺麗なボックスを”お宝物入れ”としてプレゼントしました。すると、5歳児は一人でおもちゃを種類別に箱に入れ、部屋がスッキリと片付きました。「片づけなさい!」と怒鳴るより、効果的な一工夫だと思いましたし、子供にも自信がつくのだと感じました。

継続コース参加者 A.K.さん



 すっきり片づけられた子供部屋・5歳児の虫研究所

コメント:市民研究員 M.N.さん
生きた虫が100匹とは、将来は昆虫博士ですね。片づけの自信をつけさせた、正に工夫の一言ですね。片付け上手な成人に成長すること請け合いです。
  家庭菜園として借りている畑の斜面を整地して、苺畑に活用できるようにしました。以前は傾斜地であるため、作物を作るには不適で、雑草も生い茂っていて除草も大変でした。
 9月に土を掘り起こして草の根っこを抜き取り、傾斜地を整地し、土の流出防止のためにその上に黒マルチ(農業用のビニールシート素材)を敷き、10月に入って苺を移植しました。しばらくは雑草が繁るのが抑えられると思います。
 60本の苗が植え付けることができましたので、来年の収穫が楽しみです。

継続コース参加者 A.S.さん



 畑の斜面を活用して整えた苺畑

コメント:市民研究員 M.N.さん
作物を作るには不適な傾斜地を整地して、苺畑に変身させたとは、大変な労力と時間がかかったのではと思います。しかし、その分来年の収穫が楽しみですね。

自然を取り込む

カテゴリ : 
今日の共想法 » 住まいの工夫
執筆 : 
NoguchiM 2017-6-18 8:00
 手洗い・洗面のスペースは、機能性を必要最小限にして、鏡は横壁面に掛け、動作している時の前面の視界が外の景色や低い台に置いた鉢植えや水栽培の植物になるようにしています。窓からは空の様子を、台の上では花の鉢植え、野菜の水栽培の生育を楽しむなど、自然からの癒しにこだわるように、工夫をしています。
 最近、使い残した小松菜から思いかけず、菜の花のような花が咲いたことに、喜びを感じているところです。

継続コース共想法参加者 K.S.さん



自然を取り込む

コメント:市民研究員 M.N.さん
自然を取り込む工夫とは、自然界のマイナスイオンを、毎日浴びながらの自然の中で生活しているようで、羨ましい限りです。身も心も癒され、一日の行動が、ここからスタートされるのでしょうね。

愛着をもって大事に使う

カテゴリ : 
今日の共想法 » 住まいの工夫
執筆 : 
NoguchiM 2017-6-11 8:00
最近、トイレの機器の一部に水漏れを発見しました。我が家の新築時に設置したものですから、40年位使用してきたことになります。時々不具合があっても、何とか修理や工夫をして、だましだまし使用してきて、現在に至りました。新品を買う予定ですが、長年使い続けただけに愛着があるため、不便ですが、止水栓を締めたりして使っています。
旧型の設備機器は、構造が分かりやすいため、応急処置や修理も容易でしたが、最近の製品は複雑で、素人には電池交換ぐらいしかできないというのも、何となく買い替えの決心に踏み切れない理由なのです。

継続コース共想法参加者 M.M.さん



愛着をもって大事に使う

コメント:市民研究員 M.N.さん
工夫の粋を凝らして修理をし、長年使い続けたものは愛着があり、なかなか手放せないものですよね。買い替えに決心がつかない気持ちがとても良く伝わってきます。

ペットのトカチャン

カテゴリ : 
今日の共想法 » 最近あったこと
執筆 : 
NoguchiM 2017-2-26 8:00
 我が家のペットのトカチャンは、フトアゴヒゲトカゲという品種のトカゲで、通称「フトアゴ」といい、原産地はオーストラリアですが、日本で繁殖、販売されたものです。
 トカチャンの体調は35?ほど、部分的に緑色や黄色をしているところがあります。どうやら、言葉も多少わかるようで、名前を呼ぶときょろきょろします。性格は温和で、小松菜の葉っぱが大好物、私がみかんを食べていると、「欲しい」と背伸びをして催促します。写真はまだ口の中にあるみかんを「おいしい」といっている顔です。
 実は、まだ触ったことはありません。

ロボット実験共想法参加者 Y.T.さん



ペットのトカチャン

コメント:市民研究員 M.N.さん
 品種のトカゲが日本で繁殖したとのことですが、ペットショップに行きますと、外来種のペットをよく見かけます。35?でどの位大きくなり、何年位生きるのか興味がありますね。名前を呼ぶと反応するとは、可愛いのでしょうね。色合いが分かると良かったですね。
 2017年1月24日、流山市生涯学習センター3Fの市民活動推進センター会議室にて、2016年度 ほのぼの研究所合同研修会を開催しました。これは毎年1回通期を総括、次期の展望や運営方法について、確認、討議し合うものです。

 今回は、大武先生、小暮純生山梨大学客員教授、協働事業者(埼玉県のNPO法人きらりびとみやしろ、茨城県の介護老人保健施設マカベシルバートピア、大阪府の有限会社野花ヘルスプロモート)のメンバー、市民研究員、そして千葉大学工学研究科大武研究室の学生、総勢15名が一堂に会しました。
 大武先生の挨拶を皮切りに、早速以下の過密なスケジュールがスタートしました。

 ?午前の部-≪2016年度活動報告1≫
 ?午後の部1-≪2016年度活動報告2≫
 ?午後の部2-≪大武先生2016年度総括、 2017年度及び中期計画≫


大武先生の開会の挨拶


≪2016年度活動報告1≫
 まず、協働事業者のマカべシルバートピアの永田映子さんから、「マカベ゙共想法報告」と題して、2011年のスタートから5年が経過した共想法と、月曜日自由会話の報告がありました。介護老人保健施設という特性上、運営や、テーマ選びに腐心するも、果たして共想法参加最高齢:98歳になられても参加できたり、共想法が楽しくて参加が待ちきれない方がいらっしゃるという喜ばしいエピソードが紹介されました。また、最後に、実施者として、「共想法は普段のおしゃべりと違い、会話の継続を可能にする効果がある」ことを検証できたという、嬉しい報告で結ばれました。

 次いで、昨年夏に協働事業者となった、大阪府岸和田市の有限会社野花ヘルスプロモートの正木慎二さんからは、「のばな共想法」の本格始動に向けての活動報告がありました。近畿圏初の協働事業者として、自らの法人内他業態のスタッフ間との、共想法についての情報共有により、理解を深めることを手始めに、行政への働きかけや、地域との連携に、試行錯誤を重ねているとの報告に、熱いエールを込めた、様々な角度からのアドバイスやアイデアが提供されました。

新規協働事業者野花ヘルスプロモート正木慎二さんとの質疑応答


 きらりびとみやしろの田崎誉代さんからは、「きらりびとふれあい共想法平成28年度の実施報告、課題、今後の計画」と題する発表がありました。開始後6年目に入った、健常高齢者を対象にしたきらりびと共想法をメインに、様々な場面で積極的かつ工夫を重ねて、共想法の実施や普及活動に力を注いでいる活動から、参加者の能力・機能を的確に観察した上で、時宜を得て対応していく柔軟な姿勢に頭が下がりました。また、共想法がより効果的に活かされるための、豊富な経験や技術から導かれた、幾つかの手法や方法に関する提案も挙げられました。

 ≪2016年度活報告2≫
 開始早々からヒートアップアップしたため、やむを得ず時間短縮せざるを得なかった、ランチタイムで英気を養った後、午後の部前半は、市民研究員の田口良江さんの継続コースの報告からスタートしました。
 活動拠点のほのぼのプラザますおにおける継続コースは、共想法に継続参加することで、認知症予防に役立つ生活習慣をつけていただくことが主目的です。また、共想法のより効果的な実施方法についての、検証の場とも捉えられています。活動報告と併せて、長い間に築かれた参加者との信頼関係や協力が、新しい共想法テーマ等実施方法のスムーズなチャレンジに、大いに寄与していると、感謝の念も語られました。そして、今後はさらにコミュニケーションを密にするとともに、「滑舌を滑らかにする」口腔体操等、アンチエージングトレーニングも加えて、より積極的に継続していきたいという抱負も述べられました。

 次いで、昨年11月に実施した「柏の葉公園街歩き共想法」について、市民研究員の根岸勝壽さんから、報告がありました。これは、街歩き共想法実施者養成も兼ねた行事でした。より多くの方々にご参加いただき、理解していただくために、この実施に際してご協力をいただいた、柏の葉ウォーキングクラブとの今後の共同企画に備えて、さらなる連携を図る必要性が述べられました。

 柏市から受託して、夏・秋の2学期開講した柏市認知症予防コミュニケーション体験講座については、講座の一環として実施した、ほのぼのプラザますお周辺の街歩き共想法の動画記録を交えて、市民研究員の松村光輝さん、魚谷茜さんから、報告がありました。認知症予防の必要性や共想法について、3回/学期のカリキュラムで、正確に体得していただくことはなかなか難しく、試行錯誤を重ねました。受講生の評価は概ね良好で、「認知症予防に関して知りたい」というニーズが高いことが、参加者の声から明らかである、との報告がありました。来年度も受託することになった柏市の講座では、これらの経験を活かして、さらに役立つ講座づくりに努めたいものです。

 平成28年度の科学技術振興機構のACCELのフィージビリティスタディとして採択された、大武先生の研究課題「共想法に立脚した会話支援技術の開発と応用展開」の進捗について、そのプログラムマネジャーとしてご尽力いただいている、小暮純生 山梨大学客員教授から、報告していただきました。ACCELとは、戦略的創造研究推進事業で創出された、世界をリードする顕著な研究成果のうち、有望なものの、すぐには企業などではリスクの判断が困難な成果を抽出し、プログラムマネージャー(PM)のイノベーション指向の研究開発マネジメントにより、技術的成立性の証明・提示(Proof of Concept:POC)および適切な権利化を推進することで、企業やベンチャー、他事業などに、研究開発の流れをつなげることを目指すものです。
 共想法が、社会展開に向けて進化していることを認識することができて、期待が膨らんだことでした。

小暮純生山梨大学客員教授によるフィージビリティスタディの進捗報告


 午後の部前半の最後は、大武研究室の上田哲也学生研究員による、鹿児島県出水郡長島町の地域活性化プラン「できるまで帰れません!」共想法の実施報告でした。大型台風襲来にもめげず、共想法を従来の共想法実施対象者のみならず、子育て世代のお母さん達等へもと、長島町の地域特性に応じて共想法を活用して頂くための、若い世代の果敢なチャレンジは、興味深く、頼もしさを感じたことでした。

学生研究員による長島町共想法報告


≪大武先生2016年総括、 2017年度及び中期計画≫
 待ち遠しかったティータイムブレイクは、またまた白熱した議論のため、短くなりましたが、親睦を深めながら、次の時間に十分に備えることができました。そして、大武先生の2017年度の総括と2017年度計画の報告に入りました。
 2016年度活動については、基礎研究、社会実装、基礎研究と社会実装を横断するものとに3分して、具体的事例が示されました。次いで紹介された、大武研究室メンバーの研究課題は、市民研究員が評価協力したものもあり、興味深いものでした。
 また、先刻、小暮客員教授から報告していただいた、ACCEL関連の2022年に至る具体的な中期計画が示され、共想法が認知症を予防する技術として、社会に役立つものとなる可能性を、感じることができました。
 次期、2017年度の計画として、中期計画に向けての情報・知見の整理整頓、データ化、システム化、スポンサー付き実施に向けてのマーケティング機能の強化と試行、各地展開に向けた模範プログラムの策定と試行、共想法資格化に向けた実施者養成のプログラムの策定と試行等、盛りだくさんのプランが提示されました。
 最後に、6月の設立記念講演会や継続コースの実施案の検討、参加者用共想法ハンドブック試作版評価等の後、年来の課題である、「ほのぼの研究所の活動や共想法を、ひとりでも多くの方々に普及させ、認知度を上げ、社会的責任を果たすためには?」、「共に活動をしていただける方々をどのように募るのか?」等についてのブレーンストーミングを行いました。

参加者記念撮影


 今回の研修会は、例年にも増して、共想法の多世代、多エリア展開等の多様化、産・官・学との連携強化、そして、社会的発展への可能性を、強く感じさせてくれたものでした。
 フル稼働して快く疲弊した脳や心身を、おりしも日本画家、後藤純男回顧展開催を祝って、会場入り口ロビーに飾られた多数の生花で、しばし癒しながら、寒中の薄暮、帰途につきました。

市民研究員 長久秀子

中央の木は、廣池学園になんじゃもんじゃの木とハンカチの木を見に行った時にみつけた、メタセコイアです。「三木博士によって化石で発見され、絶滅した木と思われていたところ、1945年(昭和20年)に中国四川省の奥地で、生木で発見され世界の話題となりました」という説明板がありました。私は1945年にはまだ生まれていないので、当然知りませんでしたので、驚きました。そういえば、以前テレビで、水元公園にメタセコイアの並木道があるといっていたのを思い出しました。

柏市認知症予防コミュニケーション体験講座参加者 Y.S.さん



近所の名所 メタセコイアの木

コメント:市民研究員 M.N.さん
絶滅の木が1945年に中国四川省の奥地で発見され、日本に渡ったのは何時なのか興味がありますね。また、水元公園に並木道があるとは、歩いてみたいですね。