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ほの研ブログ - 行事カテゴリのエントリ

 2014年12月9日(火)、千葉県柏市にある東葛テクノプラザ多目的ホールで開催された、ほのぼの研究所クリスマス講演会の後、交流会は、講演会場の真上にある、2階の明るく開放的な『ラウンジ』で行われました。講演会が終わる30分前から、東葛テクノプラザの職員数名の方が、テーブルセッティングを担当して下さりました。サイフォンで沸かす香ばしいコーヒーの香りが漂う中、すべての準備が整い、皆様が集まるのを待ちました。
 


皆様のお出でを待つロボット研究員のぼのちゃんとクリスマスツリー

 


ケーキやサンドウィッチ等々が皆様を待っています

 講演会が少し長引きましたが、その後の移動は速やかに行われ、講演会の熱気冷めやらぬ皆様が続々と会場に集合されました。殆ど定刻に、司会者の田口市民研究員による“開催宣言”にて、交流会が開始されました。
 ほのぼの研究所所長 大武美保子による開会の挨拶、千葉大学学術国際部産学連携課 清水睦久様の来賓挨拶の後、千葉県生涯大学校東葛飾学園長 伊沢寿男様の乾杯! と、千葉大学学生によるクラッカーを合図に、ティー・パーティーが始まりました。
 


ほのぼの研究所所長 大武美保子による開会挨拶



来賓挨拶:千葉大学学術国際部産学連携課 清水睦久様と司会者

 


千葉県生涯大学校東葛飾学園長 伊沢寿男様の音頭で乾杯!
散らからないクラッカーを鳴らし、場を盛り上げる学生や司会者

 間もなく司会者から、「A、B、C、D、と4種類の島が有ります。誕生月別に分かれ、それぞれ集まってお寛ぎください!」の合図が有り、全員がそれぞれ自分と分かるシールを貼った紙コップやケーキを手に指示された島に集まり、初めての方も顔見知りの方も和やかな歓談で推移しました。これは大武先生の発案で、初めて参加された方も一人にしない方法として、昨年から取り入れております。


皆様楽しそうに歓談中

 感想をお聞きしました。
  1、頑張れる高齢者の、社会参加について聞くことが出来て良かった。
  2、初めてのパネルディスカッションは上手に運営されていた。
  3、地元の団体の活動分野を紹介してもらった。又その活動状況も教えてもら
  えた。
  4、皆様の溌剌と活動なさっている姿に、元気をもらった。
  5、ケーキやコーヒーも美味しかった。
  6、また参加したいです。

 暫く食べて飲んでお喋りを楽しんだ頃、司会者のアナウンスが響き、恒例の自己紹介が始まりました。最初に呼ばれたのは、名札に青い印が付いている大学関係者です。ご自分の名札を確かめる様にして、前に進み、簡単に自己紹介をして頂きました。続いて名札に緑色の印が付いている、企業関係者が呼ばれて、企業名や所属などをご紹介くださいました。
 


自己紹介を聞いている皆様。サンタの帽子とトナカイの角がお似合いです。

 その後、もう一度干支別に席替えし、暫く懇談が続いた後、司会者の指示で再び自己紹介が始まりました。柏以外での拠点で共想法の協働事業を行っている皆様や、常日頃ほの研を支えて下さっているサポーターの方々、賛助会員、最後に研究員の自己紹介と続き、参加者60名全員の自己紹介が終わりました。


中締めの挨拶 千葉県流山市民活動推進センター長 木村正夫様

 クリスマスを祝う華やかなティー・パーティーを楽しんでいるうちに、日もとっぷりと暮れ、終わりの時間がきてしまいました。17:15分頃、千葉県流山市民活動推進センター長 木村正夫様により、中締めの挨拶をして頂き、一本締めで、名残惜しい交流会が幕を閉じました。

市民研究員 佐藤由紀子

  2014年12月9日13時30分より、今年で7回目になる恒例の『クリスマス講演会・交流会』が開催されました。今年は東葛テクノプラザとの共催ということで、これまでの開催地:千葉大学シーズホールから少し離れた、同じく柏市柏の葉にある東葛テクノプラザの多目的ホールでの開催でした。東葛テクノプラザのご担当者様には、初期の準備段階から実にご配慮のあるサポートを多数頂戴いたしましたので、安心してこの日を迎えることができました。

 ガラス張りの壁面から小春日和の陽ざしがふんだんに差し込む吹き抜けの明るく広々とした会場入口では、晴れがましさに加えて、初めてのパネルディスカッションへの快い緊張感、高揚感をもって80名の皆様をお迎えいたしました。

東葛テクノプラザ

 テーマは高齢社会そして、市民活動を継続する上でも大きな課題である「防ぎうる認知症にかからない社会に向けて、人材育成と生涯学習、高齢者福祉をつなぐ」。東葛テクノプラザ、千葉県生涯大学校東葛飾学園、流山市民活動推進センター、そしてほのぼの研究所と、違った立ち位置の機関に所属する4人がその実態や課題について話し合いました。 

 開会の挨拶で、大武代表理事から「高齢者ができること、やりたいこと、求められていることがバラバラであるという矛盾した状況を、ほのぼの研究所の活動の中で痛感してきた。この場を、課題を解決するための社会づくりに向けた議論の端緒としたい」という投げかけがありました。

山田伸氏の共催挨拶


亀田和宏氏の来賓挨拶

 東葛テクノプラザ所長山田伸様からの共催挨拶に次いで、ご来賓の大日本印刷株式会社ソーシャルイノベーション研究所所長亀田和宏様からは、科学技術振興機構の調査事業を協働するお立場として、大武代表理事の研究活動や講演会への強い期待感を承りました。

 話題提供のトップバッターは、千葉県生涯大学校東葛飾学園(流山市)学園長の伊沢寿男氏。現在55歳以上の県民が集い学ぶことのできる生涯大学校は、県内に5学校1教室があり、昭和50年に高齢者の仲間づくり・生きがいづくりを目的として「老人大学校」として設立されました。その後、「生涯大学校」への名称変更を経て、平成25年度に、地域活動の担い手となる人材育成という高齢社会の要請にも応えるべく、運営方法・授業内容に大幅な見直しをした経緯と、現況の紹介がありました。その中で、何より好ましく思ったのは、この大きな見直しに至る以前から、東葛飾学園の1000人近い卒業生が、地域活動に積極的に参加しているということ。他学園には見られない傾向ということで、地元エリアのお仲間達の意識の高さや活躍を頼もしく思ったことでした。

 次に、流山市民活動推進センター センター長木村正夫様から、174もの登録市民団体が活動しやすいよう、場や情報の提供ばかりではなく、スキルアップ講座、異業種交流のコーディネイト、相談等々、時宜に応じた支援や環境づくりでサポートしていること、また、あるべき市民活動や心構えについてのお話を伺いました。日頃から親身のサポートが話題になる当センターですが、会場参加者のアンケートから、「流山市の市民活動が盛んであることが確認できた」というお声もあり、登録団体でもあるほのぼの研究所も日頃のお力添えに感謝したことでした。

パネリスト 木村正夫氏、伊沢寿男氏

 山田伸所長からは、千葉県の総合産業支援施設:東葛テクノプラザについて盛り沢山のお話がありました。産官学民連携のもと、地域企業の技術・開発力の向上や、新産業創出、ベンチャー企業の育成に日々ご尽力とのこと。日頃馴染みの薄い機関ですが、好環境下、ものづくりに対する地道な支援が行われていることを確認できたことは、大きな収穫でした。千葉県のポテンシャルや東葛テクノプラザの好立地、サポート力等を活かして進んでいる、医工連携の健康長寿産業の育成と振興事業についてのお話には、特に認知症に関する技術支援や起業サポートへの期待が膨らみました。

パネリスト 山田伸氏、大武先生

 最後は、千葉大学准教授・ほのぼの研究所代表理事の大武美保子先生から、生活習慣病としての認知症の予防に有効とされる会話訓練としての「共想法」と、ほのぼの研究所の紹介の後、人材育成や高齢者組織とのネットワーク化の必要性といった、活動を通しての課題が述べられました。さらには、企業との連携や「共想法」の多世代への適用可能性の検討、相互学習による多世代への社会貢献、「街歩き共想法」の展開拡大、効果検証等々、ほのぼの研究所の今後の展開への熱い思いが続きました。

大武先生話題提供

 10分ほどの休憩を挟んで、質疑応答の時間になりました。会場からは予想外に多く質問が寄せられましたが、限られた時間のため、その中から、市民活動に対するニーズの変化(特に子育て)、東葛テクノプラザの成功事例、生涯大学校における認知症関連カリキュラム、相互学習における認識の転換についての質問への回答がありました。これだけでも実に多方向からのご質問があったことがわかり、ご参加の皆様の熱意や関心度の高さに感服、感謝した次第です。

 最後に、大武先生が、このパネルディスカッションを通して、それぞれの機関にそれぞれのネットワークがあることが確認できたので、今後はさらに相互理解を深め、活用しあえるようにしたい、と締めくくられました。
 多くの知見を提供、問題提起があった、有意義なパネルディスカッションは幕を閉じましたが、その熱気は、議論の続きや回答を求めて、交流会へと自然に流れていきました。

市民研究員 長久 秀子

柏の葉街歩き共想法 C班実施報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
TaguchiY 2014-12-7 8:00
 ほのぼの研究所では、話題探しのコツを楽しみながら学ぶことを目的として、街歩きと共想法を組み合わせた新しい企画に取り組んでいます。第四回は、千葉県柏市の北部地区にあります、柏の葉スマートシティを舞台に開催しました。街歩きしたグループ毎に報告します。
 前回までのA班、B班からの報告に続き、今回は、「柏の葉街歩き共想法C班」からの実施報告です。企画全体の報告については、
柏の葉街歩き共想法 実施報告 をご覧ください。
 
 色々見学して回りたい気持ちは十分あるものの、残暑の中、身体への負担が少々不安、しかしながら柏の葉の街づくりについては“じっくり知りたい”との強い思いから、スマートシティミュージアムツアーのみのコース(C班)を選んだのは男性1人、女性5人のメンバーです。


スマートシティミュージアムの全景

 2人のガイドさんの丁寧でわかりやすい説明を受けながら、官民学の連携のもと、環境エネルギー問題、経済再生、そしてほのぼの研究所の活動やメンバーにも関わりの深い、超高齢社会といった社会的課題に、解決モデルを創出していく街づくりの進捗と未来について見学しました。       
 入場した途端、目の前に広がる大型のジオラマには、以前の当地の様子を思い返してその変貌ぶりに驚かされ、超巨大な土地開発規模を感じ入ることができました。


柏の葉街づくり模型

 一瞬テーマパークを訪れたような快適な錯覚に陥っておりました。映像・音響技術を巧みに使った立体感のあるスクリーンによる街づくりの紹介には、安全で快適な暮らしを掲げる街づくりの理想像を感じることができました。
 また、ITを駆使した巨大な地球儀と映像からは、先の震災を含めた地殻変動の様子、温暖化が刻々と進む様子等がリアルに伝わり、はかりしれない自然の力や深刻な環境問題を再認識したことでした。 
 さらに快適な暮らしを支えるためのエネルギー・気象・防災・交通の情報等、あらゆるデータを収集・分析しているスマートセンターの仕組みは、未来都市さながらで、技術の粋を感じ取ることができました。


集中コントロールの仕組み図

 こうして予定を少々オーバーした濃密な1時間余のツアーは、夏バテ気味の脳みそを多方向からしっかりと刺激してくれたことでした。
 少子高齢化がさらに進む10年後、20年後、このスマートシティはどのように変遷していくのでしょうか。気になるところでもあります。
 見学終了後の、コミュニティラウンジでの、この街にお住まいのボランティア市民ガイドさんとの語らいは、心が和むものでありました。折りにふれ足元を気遣って下さった温かいご配慮には、心から感謝したことでした。

市民研究員 長久秀子

柏の葉街歩き共想法 B班実施報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NegishiK 2014-11-30 8:00
 ほのぼの研究所では、話題探しのコツを楽しみながら学ぶことを目的として、街歩きと共想法を組み合わせた新しい企画に取り組んでいます。第四回は、千葉県柏市の北部地区にあります、柏の葉スマートシティを舞台に開催しました。
 街歩きしたグループ毎に報告します。前回のA班からの報告に続き、今回は、「柏の葉街歩き共想法B班」からの実施報告です。企画全体の報告については、柏の葉街歩き共想法 実施報告をご覧下さい。

 B班は、柏の葉スマートシティの街歩き「ゲートスクエア」のコースを選びました。
最初、スマートシティミュージアムに入り、「環境への取り組み」「健康への取り組み」「新産業への取り組み」をガイドの方に案内、紹介していただきました。街づくりの全体の模型を見ながら、現在造成中の街が、どんなふうに発展していくのか、このエリアがどの様になるのか等、B班のメンバーは、どの取り組みにも関心を寄せ、メモを取ったり、カメラに収めたりの見学に大わらわでした。
 次に、人と地球に優しい省エネ活動、日本の新しい活力を生み出す新産業の水耕栽培、交通の取り組みでスマートサイクルとマルチ交通シェアリング、街全体のエネルギー管理をしてCO2にも配慮するシステム作りのコーナーでもたくさんの発見がありました。
 最も感動した巨大な地球儀、今世界中で暴れている風水害、温暖化による気象現象のいろんな場面を、自分の手で触りながら知る事が出来る最新システム、3.11東北大震災の地震波の伝播等々、目を見張るものばかりでした。時間が許されるなら、南極の氷が温暖化により日々溶けていく姿を、過去から比べて見てみたいものです。


巨大な地球儀

ミュージアムを出て、いよいよ街の探検です。全員にイヤホンが渡されて、ガイドによる説明付での街歩きです。体験型貸農場のオークビレッジ柏の葉の前を抜け、ゲートスクエアへ。ここでは、太陽光発電や、モビリティポートの説明を受け、電気の活用が十分行われていることがわかりました。


カーシェア用の電気自動車

次いで、KOIL(Kashiwanoha Open Innovation Labの略)の見学です。最先端の技術、機器を備えたデジタル工房では今話題の「3Dプリンター」や、水耕栽培による野菜を使ったレストラン等、話題と実りの多い発見に出会えました。

市民研究員 根岸勝壽

柏の葉街歩き共想法 A班実施報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
fri 2014-11-23 8:00
ほのぼの研究所では、話題探しのコツを楽しみながら学ぶことを目的として、街歩きと共想法を組み合わせた新しい企画に取り組んでいます。第四回は、千葉県柏市の北部地区にあります、柏の葉スマートシティを舞台に開催しました。
 街歩きしたグループ毎に報告します。今回は、「柏の葉街歩き共想法A班」からの実施報告です。企画全体の報告については、柏の葉街歩き共想法 実施報告をご覧下さい。

 心配された台風の影響もなく好天に恵まれ、スマートシティツアーに参加するA班は全部で7名です。
 A班のコースは「ゲートスクエアコース」を選びました。
ツアーの内容は
(1) オープニング(街づくりのコンセプトを映像で紹介)
(2) 柏の葉スマートセンター(地域エネルギー運用・監視・制御拠点)
(3) KOIL(新産業を生み出すイノベーションオフィス)
(4) 街のすこやかステーション(疾病予防型の健康サービス専門店街)
(5) エネルギー棟(創・省・畜エネルギーの供給・制御設備を集約させた施設)
(6) オープンスペース(モビリティポート・プラザなど)
です。
 つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅9時30分集合、本日街歩きを共にするB班と柏の葉アーバンデザインセンターで受付を済ませ、柏の葉スマートシティミュージアムに向かいました。
 建物の中に入ると、街づくりの全体図の模型を見ながら、現在造成中であるが、街ができたエリアを先導的に観てもらい、街ができて行くイメージを持ってもらいたいとの説明がありました。ドームシアターでは、館内を回りスマートシティに暮らすという、未来のライフスタイルを映像や展示で示されるなど、分かりやすい施設でした。
 スマートシティミュージアムを出て、ここからは街歩きです。今回の「テーマ」は「私の発見」です。全員トランシーバーによる説明で、ガイドとの距離が離れてもとても聞きやすく、初めての体験でした。まず、オークビレッジ柏の葉(体験型貸農園)の前を通り、ゲートスクエア(スマートシティの中心となる機能を集約)、モビリティポート(電動自転車・電動バイク・電気自動車)、最後にKOIL柏の葉オープンイノベーションラボ(最先端の機器を備えたデジタル工房や自然な交流を生み出すカフェを併設)、と歩き、受付に戻りアンケート用紙に記入し、街歩きを終了しました。


オークビレッジ柏の葉の前で説明を聞く参加者



KOIL柏の葉オープンイノベーションラボ


 街歩きで感じたことは、高齢者にとって最先端未来都市づくりはどのように映るのか?若者層向きの街づくりを直感した方もいたのではないか?ということです。一方、計画造成中なのでこれから先、街づくりがどのような形で進んで行くか、興味・関心事にも捨てがたく思いました。

市民研究員 野口宗昭

柏の葉街歩き共想法 実施報告

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ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NegishiK 2014-11-16 8:00
2014年9月9日(火)千葉県柏市の北部地区にあります、柏の葉スマートシティを舞台に、第四回街歩き共想法を実施しました。
  これまでの開催地は、第一回が谷根千で知られる東京都台東区の谷中、第二回が筑波山の北側に位置するひな祭りで有名な茨城県桜川市真壁町、第三回が高齢者向けのリフォームが進んでいる千葉県千葉市の海浜ニュータウンです。
  街歩き共想法は、街歩きに出かける機会をつくり、街歩きをして発見した話題を写真と共に持ち寄って共想法形式で会話するものです。話題探しと新しく話す相手を見つけることができます。今回は、環境と健康に配慮した街づくりを目ざす新しい街、柏の葉スマートシティにおいて、街歩き共想法の実施にいたりました。
  この日は、台風一過の秋晴れに恵まれ、午前9時30分につくばエクスプレス(通称TX)柏の葉キャンパス駅に集合し、参加者で集合写真を撮ったのち、3班に分かれて散策が開始されました。


参加者集合写真

9:30〜12:00
  参加者21名が3つのグループに分かれ、スマートシテイツアーA班7名、スマートシテイツアーB班7名、スマートシテイミュージアムツアーC班7名と、「私の発見」をテーマに2時間30分の見学ツアーとなりました。この街歩きの様子は、各班の報告にゆだねますのでご期待ください。

12:00〜14:00
  見学ツアーを終えると、大型店を歩き回って求めた昼食や、手持ちのお弁当など、それぞれに携え、街歩き共想法の会場となる千葉大学柏の葉キャンパスへ移動しました。会話を楽しみながらテーマに沿った写真の選定にも気を使います。実施担当者は、写真の取り込み等、共想法開始に備えるのに大わらわです。

14:00〜16:00
  当日午前中、街歩きする中で得られた「私の発見」をテーマに、共想法を開催しました。話題提供1分と質疑応答2分の持ち時間で、3組に分けての実施でした。
  話題は、柏の葉スマートシテイの最先端の技術革新に集まり、ミュージアムのジオラマ、触れる地球儀、植物工場や葉物栽培ディスプレイ、併せて自然環境や子どもの様子、駅周辺の近代的な建造物と広範囲にわたりました。


共想法実施風景

寄せられた主な感想

  • 話す時間は思ったより短く、1分で言いたいことをまとめるのに頭を使う。
  • 初めて参加してみてドキドキしましたが、皆さんの話に引き込まれ、いつの間にか一緒になって楽しめました。
  • 初参加の方もおられましたが、とてもスムーズで会話が盛り上がりました。
  • 新しい技術や斬新な発想、たくさんの新しい発見がありました。
  • 入手した耳より情報を帰り道などで、早速自分の目で確かめ共有できるのは、街歩きで共想法を行えることならではないでしょうか。

尚、午前中の街歩きの様子は、班ごとに3週にわたりまして、皆様にお届けいたします。

2014米国人工知能学会シンポジウム

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NegishiK 2014-11-9 8:00
2014年3月24日から26日まで、米国・スタンフォード大学で開催された国際会議AAAI Spring Symposia (米国人工知能学会春のシンポジウム)にて、ほのぼの研究所代表理事・所長の大武美保子が招待講演を行いましたので、報告します。

会議は、American Association of Artificial Intelligence (AAAI)(米国人工知能学会)が主催するものです。8つのシンポジウムが並列で開催され、そのうちの一つに参加しました。テーマは、Big Data Becomes Personal: Knowledge into Meaning (ビッグデータは個人的に利用できるようになる:知識から意味へ)です。人工知能の研究者を中心に、多様なバックグラウンドを持つ研究者が集い、23件の発表と5件のポスター発表があり、活発な議論が行われました。開催地は、米国カリフォルニア州にあるスタンフォード大学で、紅白の八重桜が咲き誇っていました。


スタンフォード大学の八重桜

発表は、ゲノムデータの解析、脳波データ、睡眠の分析、認知ケアやサポートシステム、個人データの利用基盤や適切な流通システム、携帯端末を用いた健康情報管理など、多岐に渡りました。その中で、当研究所代表理事の招待講演は、May Interactive Group Conversation Improve Our Cognitive Health?(双方向のグループ会話は認知的健康を向上させるか?)と題して行われました。認知症予防・回復を目的として、共想法と名付けた会話支援手法を提唱していることと、ほのぼの研究所でのフィールドワークを紹介しました。日常の双方向の会話や、日々の出来事を写真に撮って覚え、それを題材に最近あった出来事を写真から思い出すことが、加齢に伴って衰えやすい認知機能を訓練することにつながるという知見を報告しました。長寿で知られる、平均年齢92歳のぎんさんの娘さん姉妹の会話に見られる特徴的なパターン、たとえば、相槌が多いこと、話者交代が隙間なく行われることについても、触れました。活発で楽しい会話の動画は、言語を超えてたくさんの笑いを誘いました。


大武美保子代表理事の招待講演

会場のスタンフォード大学は、シリコンバレーの中心地に位置するため、自由な雰囲気と発想にあふれていました。シンポジウム終了後、シンポジウムで知り合った参加者と共に、スタンフォード大学のCenter for Design Research (CDR) (デザイン研究センター)と、隣接するInstitute of Design (d.school) (デザインスクール)を訪ねました。デザイン研究センター設立時からの所長である、Larry Leifer(ラリー・ライファー)教授から3時間にわたって、身振り手振りを交えた迫力ある説明を受け、所狭しと試作品が並ぶ工作室をくまなく見学しました。ライファー教授が運営するプロジェクト演習、ME310では、企業がスポンサーとなり、社員と教員とで相談して課題を設定します。学生のグループ発表に社員が参加して意見をフィードバックし、試作を繰り返しながらアイディアを形にするものづくりをするのが特徴です。隣接するデザインスクールでは、より概念、コンセプトを生み出すことに力を入れていて、シリコンバレーにオフィスのあるアップルなどのデザイナーを輩出しています。


ライファー教授による身振り手振りを交えた迫力ある説明
(本人の許可を得て掲載)

既存のものの改良ではない、新しい発想のものごとを生み出すこと、それを社会変革までつなげるイノベーションを起こすことが、人類が経験したことがない超高齢化に直面する現代に求められています。このため、スタンフォード大学で実施されているデザイン教育研究を参考に、世界各地の大学で、独自のプロジェクト演習やワークショップが開催されています。報告者は、d.schoolを参考に千葉大学で実施されたイノベーション対話型ワークショップ「超少子高齢社会における多世代共生社会の構築」に参加し、タブレットを用いた話題発見・多世代交流支援システムを開発しました。ほのぼの研究所の関係者による利用評価が進んでいます。共想法を基点として、希望の持てる近未来社会に向けてイノベーションを引き起こしていこうと、決意を新たにする訪問となりました。

代表理事・所長 大武美保子

2014年ほのぼの研究所設立記念交流会

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ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NagataE 2014-8-3 9:00
  2014年7月8日(火)、NPO法人ほのぼの研究所の設立6周年を記念して開催された講演会の後、会場を模様替えして交流会の始まりです。司会はウイットいっぱい、スピーチ上手な田崎研究員です。大武先生から花束へのお礼の言葉に始まり、笑いを交えて、年齢はタブーの話に盛り上がりました。ぼのちゃんもタイミング良く笑ってくれたので、またまた会場は大爆笑でした。次に古賀社長の挨拶を頂いた後、長谷川事務長の乾杯の音頭で立食パーテイーが始まりました。 



  テーブルは4つに分かれ、○1和食○2洋食○3中華○4多国籍と自分が好きな食べ物を思い浮かべてテーブル別に集います。懐石料理を思いサンドイッチを、ステーキを描きプチケーキを、飲茶を思いプリンを、インドカレーを食べる気分でお煎餅を、と皆さんパクパクしながら楽しい語らいです。ぼのちゃんと笑い比べをして大笑いしている方もいて、思わず写真をパチリとと撮りました。賑やかの中にも自己紹介の時間です。
  まずは千葉大学男性9人、先生の秘書の女性1人の合計10人、若さいっぱい優秀な学生の各専門分野の紹介に続き、企業の方々、大日本印刷と、今回初めて参加のトッパン印刷がライバル関係に有りと、胸の内の話に大爆笑となりました。ルミテックの方からは、システム開発して共想法を盛り上げていきたいと心強いご支援の言葉をいただき、古賀社長も元気溌剌のご挨拶でした。



  ここで血液型別の席替えとなりジュース、コーヒー、冷茶等で喉を潤し、きらりびと、マカベと自己紹介が続きます。賛助会員の7人からは立派なご挨拶を頂きました。最後に研究員について、長谷川事務長が他己紹介されました。(千葉大生が呟いていましたが造語でしょうか。)一人一人をユーモア一杯に的確な表現で語り、大武先生に関してはホームページを拝見すれば分かりますが、全てに万能で、工学系で有りながらピアノに俳句、合気道と多芸多才と、満面の笑みで紹介されました。長谷川さんの紹介は大武先生からで、「意外とおちゃめな人」とのことでした。



  時間も経過し中締めとして柏市市議会議員上橋泉先生よりご挨拶があり、楽しい時間はアッと言う間に過ぎ、閉会となりました。
  ご参加頂いた皆様、交流会に携われた方々の御協力に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

市民研究員 成富昌子

共想法一日体験コース実施報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
SatoK 2014-5-25 8:00
2014年4月22日(火) 13:30より、ほのぼのプラザますお「まなび館」において、一日体験共想法が、実施されました。
まず、大武先生より、共想法は日々進化していて、必ずバージョンアップすることを目標に、日々システムの改良に取り組んでいるとの、力強い挨拶がありました。次に各地からの参加者(青森県弘前市から1名、岩手県盛岡市から1名、東京都大田区から1名、千葉県内4名、合計7名)の方々の、参加のきっかけと自己紹介および市民研究員の自己紹介がありました。
続いて、本題の共想法に移りました。テーマ「すきな食べ物」で最初に研究員により、続いて参加者により、実施されました。その中で、九州長崎のびわ、東北津軽のりんご、銀座名店寿司屋の軍艦寿司、地元柏のフレンチトーストありで、最後には、鹿児島地鶏の鶏飯まで飛び出し、活発でにぎやかな会話の応酬でした。時間のたつのが早く、あっという間に終了したと感じました。


共想法一日体験コース

その後一時間の懇親会が開かれ、大武先生を囲んで、地域で街歩き共想法を開催する方法など、皆様との色々な情報交換が続き、参加者の熱心な取り組みに圧倒されました。
参加者の皆様、遠路はるばる柏までお越しいただき、ありがとうございました。ほのぼの研究所一同、厚く御礼申し上げます。

市民研究員 松村 光輝

海浜ニュータウン共想法 実施報告

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ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NoguchiM 2014-4-6 8:00
  千葉県の海浜ニュータウンは、1970年代から、高度経済成長下の東京のベッドタウンとして開発が進められました。全国各地にあるニュータウンは、街と住民の高齢化の問題に直面しています。千葉大学の教員が設立した、NPO法人ちば地域再生リサーチは、海浜ニュータウンをモデル地区として、住宅のリフォームを中心とした団地再生に取り組んでいます。
  NPO法人ほのぼの研究所は、高齢化に対応した住まいづくりについて学ぶため、海浜ニュータウンにある高洲団地を訪問し、リフォームされた団地を見学し、共想法をすることを計画しました。千葉大学 コミュニティ再生・ケアセンター、NPO法人ちば地域再生リサーチ、UR都市機構にご協力頂き、計画が実現しました。
  2014年3月17日(月)、JR柏駅に9時集合、マイクロバスで高洲団地に向かい、高洲第一ショッピングセンター内の千葉大学サテライトキャンパス準備室に11時過ぎに到着。現地に集合した団地住民、企業の方と合流しました。大武先生の挨拶と、参加者全員による自己紹介の後、UR都市機構が管理する高洲団地の高齢者向け賃貸住宅の改装前、改装後を見学しました。


千葉大学サテライトキャンパス準備室にて、大武先生の挨拶と自己紹介



UR都市機構の職員の説明を聞く参加者


  UR都市機構の職員の方に、住宅の改良点や新設設備について解説して頂きながら、そこの場所で各自が、感じたものや目に留まったものの写真を撮り、キャンパス準備室に再集合しました。共想法のテーマに沿って3つにグループ分けし、Aグループは外装、Bグループは内装、Cグループは工夫としました。グループ毎に、話が重ならないように、写真の選定をして昼食となりました。昼食と並行して、撮影された写真のパソコンへの取り込みを行い、共想法の実施となりました。写真、一人一枚です。持ち時間は、一人当たり、話題提供一分、質疑応答二分ずつです。例えば、次のことが話題になりました。

【外付けエレベータ】 五階建ての建物の外階段に、階段の上り下りを補助するため、外付けエレベータが設置されています。二階と三階の間、四階と五階の間の踊り場に止まります。(Aグループ 外装)


外付けエレベータの外観



外付けエレベータの出入口


【転倒防止金具取付壁】  台所の向かいの大きい壁です。従来、賃貸ではむやみに釘が打てませんでした。地震防災のために、転倒防止金具が取り付けられるよう、壁が厚くなっています。(Bグループ 内装)

転倒防止金具取付壁


【フローリングの床に新素材の襖】は面白い。 通常の襖は、紙製か布製ですが、新しい素材を使っていて、掃除が楽です。この襖はとりはずしが簡単で掃除が楽です。(Cグループ 工夫)

フローリングの床に新素材の襖



共想法の実施風景

  共想法終了後、参加者でお茶と、高洲団地第一ショッピングセンター内の和菓子屋さんで買ったお団子や桜餅を囲んで懇談しました。話が盛り上がり、終了は定刻を過ぎて16時半過ぎになりました。
  今回の共想法は、現地集合と、柏集合の2通りの参加方法を用意しました。特にこの団地にお住まいの方の参加が得られて、直接お話を伺えたことがよかったように思います。千葉大学 コミュニティ再生・ケアセンター、NPO法人ちば地域再生リサーチの方には、会場の手配から、地域住民の参加募集、UR都市機構との連絡調整等、全般にわたりお世話になりました。また、UR都市機構の方には、リフォーム前後の部屋を詳しくご案内頂きました。ここに感謝申し上げます。

市民研究員 根岸勝壽