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ほの研ブログ - SatoYさんのエントリ

野菜炒め

カテゴリ : 
今日の共想法 » 5分でできる簡単料理
執筆 : 
SatoY 2013-8-18 8:00
野菜炒めを作ることに決めた。
  日常の料理作りでは 時間を計ることはあまりしない。実際に時間を計って見ると、考えていたのとは違うことが解った。とても新鮮に感じた。
  ピーマン、しめじ、ズッキーニを油でいため、味付けは砂糖と味噌。野菜を切る段階から測り7分かかったが、野菜炒めは野菜の切り方を工夫すれば5分に成功したかも。炊き立てのごはんに載せて頂くと食が進むこと請け合いで、熱中症にならずに済むのではないかと思います。
ほのぼの研究所 継続コース2グループ Y.H.さん


野菜炒め

コメント:市民研究員 Y.S.さん
砂糖と味噌の焦げるにおいっていいですね〜。よだれが出そうです。本当に食欲が無い時でも食べたくなります。あれ以来、我が家の献立に困ったときは、必ずこの野菜炒めを一品加える事にしています。栄養不足にならず、とても5分で出来たようには思えないほど充実していますから。

豚しゃぶ

カテゴリ : 
今日の共想法 » 5分でできる簡単料理
執筆 : 
SatoY 2013-8-18 8:00
  このテーマは加齢で低下する機能に刺激を与えてくれる。『産業教育機器システム便覧』によると、人間が日常的に情報量として脳がインプットしている割合は、視覚83%、聴覚が11%、臭覚3.5%、触覚1.5%、最後の味覚が1.0%、である。料理は視覚で食前から「美味しさ」を導く、器と盛り付けが大切な理由はここにある。聴覚で「料理の名前」を聞き同種の料理をイメージさせる。

  いよいよ口にする。臭覚で匂い、舌・歯或いは箸やフォークを持つ手の触覚を通じ固さ、柔らかさ、滑らかさを感じ、最後に味覚で味わうのだ。食前の視覚と聴覚の占める割合は大きい。共想法は料理を写真と言葉で説明する。同席者は食べずして「豪華でおいしそう」と言ってくれた。視覚と聴覚で参加者をその気にさせたかも知れないが、本当に美味しかった。
5分で作る料理は段取り次第、豚の湯通しは僅か1分、手伝ってもらった弟子に感謝。
ほのぼの研究所 継続コース2グループ Y.I.さん


豚しゃぶ

コメント:市民研究員 Y.S.さん
  男性でも素晴らしいお料理を作られますね〜。の質問に、弟子も使う(大笑い)。銀座のレストランのランチを参考にし、いろどりを良くした。と答えられました。盛り付け等を拝見すると、弟子の腕も相当なもので、かなりの豪華版でした。私も昨晩真似をして、ありあわせの材料で作ってみましたが、彩も悪く、ゆうに5分以上かかってしまいました。やはり美味しいものを食べる時は少々奮発しないと駄目の様です。私も有能な弟子が欲しいです。

サンマのマリネ

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今日の共想法 » 5分でできる簡単料理
執筆 : 
SatoY 2013-8-18 8:00
  お刺身用の新鮮なサンマを用意し、よく洗い、三枚におろす。食べやすい大きさに切り薄く塩をふり3分ほど塩をなじませる。その間に玉ねぎと、彩りに人参をを出来るだけ薄くスライスする。別の器に、酢、砂糖、麺つゆ、オリーブオイル少々を入れ味を調え合わせ酢を作る。
  器にサンマを形よく盛りその上にスライスした玉ねぎと人参を乗せ、上から合わせ酢をかければ出来上がり。有れば青じそを散らすと香りが良い。お酒の肴に合うと思う。
  新鮮なサンマが無い時は、小鯵を唐揚げにしてマリネにすると 、カルシウムもとれ、美味しく頂けます。
ほのぼの研究所 継続コース2グループ M.A.さん


サンマのマリネ

コメント:市民研究員 Y.S.さん
  サンマや鯵のマリネは、時間が掛かるものと思い込んでいて、特別な日にしか作りませんでした。
  ご紹介いただいたマリネの作り方は、お魚が手に入ればすぐにでも作れお酒の肴は勿論の事、すし飯の上に載せれば立派なメイン料理に早変わりです。

正木治恵先生招待講演

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
SatoY 2013-8-4 8:00
  2013年7月2日(火)千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールにおいて、「ほのぼの研究所NPO法人設立5周年」と「千葉大学―パラマウントベッド共同研究講座設立」を記念し、NPO法人ほのぼの研究所設立5周年記念講演会が開催されました。講演会のテーマは「ベッドと看護学から見た健康づくり」です。

  招待講演一件目は、千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生より「からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいから見た健康づくり」と題して、まず、看護学研究科と看護学について、説明がありました。学部では、看護師・保健師・助産師になる看護学生を教え、皆様方の健康に貢献できる人材を育成し、大学院では、看護学の研究を通して、対象の皆様方により良い看護を提供できるためには、どんな看護が必要なのか、看護技術を開発したり、看護の対象の方々に理解を含めたりする研究をされています。
  正木先生は、老年看護学を専門としており、看護の対象となる方をより理解することが、看護の重要な事項になり、どう老いていくか、老いながらもどう生きていくか、老いとはどのようなものかを理解していくかが、中心的な話となります。この話がきっかけとなり、今日の講演を聞いたご自身がどう生きるかを考えていただきたく思う、と話されました。

1、老いを生きるとは
  心理学者エリクソンの人間発達理論によれば、それぞれの人間の生涯は発達に応じて課題が異なり、それぞれの時期に応じて発達課題をこなして行くことで、人間的な成長あるいは、人間が生きていく意味に近づき、見えてくるとされています。
  乳幼児期は、信頼関係を親や近隣の人たちを結ぶことで、人が社会の中で生きていく、そこに安心をし自分の身を委ねるという、人間的発達を一つ一つを経て行く時期です。
  老年期は、統合対絶望あるいは嫌悪の課題と統合するか絶望するか、その両局面の中で葛藤したり努力したりする時期です。そして、統合と絶望の両局面に備え、そして乗り換えていくプロセスを通して人間は英知を獲得すると、人間発達理論では述べられています。


千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生

健やかに老いる上での目標は以下の項目に整理されます。(出典:正木治恵、老年看護学、放送大学出版、2009)
(1)ADL(基本的日常生活動作)を維持・回復すること
(2)セルフケア能力を高めて健康の維持・増進を図ること
(3)健康上の問題を予測し予防すること
(4)対人関係・社会交流を創り出すこと
(5)死の瞬間まで尊厳と安楽を維持すること

2、からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがい
健康について、以下の5つの側面から理解し、考えていくことが重要であると述べられました。
(1)からだとは身体的領域のこと
(2)こころとは心理的領域のこと
(3)かかわりとは人間関係的領域のこと
(4)暮らしとは生活的領域のこと
(5)生きがいとは価値的領域のこと

5つの側面は相互に関連し合っていて、良循環と悪循環があります。
・良循環を繰り返していくと心と体が良い方向に整っていく。
・悪循環となると、心と体の機能が低下し、閉じこもり、疾病が多くなる。また、心と体を使わないことで自然の老化より衰えてくる。

5つの側面の調査方法は、大きく分けて二通りあります。
  ?客観的機能側面
 活動能力、握力、疾病として診断されている数など、身体の側面を測る。
  ?主観的心理側面
 幸福、自分が今、幸せで充実している等、心の側面を測る。


からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいの5つの側面
(正木先生スライドより)

3、老いへの備え
(1)生活習慣病の包括的管理
 体を整えるための5つの側面、特に起こりやすくなっていく糖尿病、高血圧、動脈硬化等を、できるだけ自分の力で予防し管理すること。また、骨粗鬆症の予防や筋力、バランス能力の維持も大切です。
生活習慣病に備えるとは、日々の暮らしの中で、自分自身が健康のためにできることを行っていくことです。
(2)悪循環を断ち、良循環させる習慣
  最後のまとめになります。体は少しずつ細胞の老化とともに、これまで出来たことが、できなくなる体の変化を起こしています。そのような変化が心の変化までいかないよう、悪循環に至るところを断ち切ることで、良循環に戻していくことができます。

悪循環を断ち、良循環させる習慣を今から身に付けてくださいと、分かりやすく話され、正木先生の講演は終了しました。

市民研究員 野口宗昭

マカベ共想法ーお話の会 実施報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
SatoY 2013-3-24 10:00
  茨城県桜川市真壁町の介護老人保健施設、マカベシルバートピアでは、2011年11月から、共想法を実施研究しています。


マカベシルバートピアと桜

  火曜日と木曜日にそれぞれ月に2回、70代から90代の利用者が参加されていて、各曜日とも男性2名女性4名で構成され、毎回活発に会話をされています。2013年1月からは新メンバー5名を迎え、性能のよいプロジェクターも手に入れましたので、大画面が見られるようになりました。


マカベ共想法とビデオ撮影の様子

  2012年10月16日には、ほのぼの研究所によるビデオ撮影がありました。撮影担当の志茂さんは早朝7時に到着され、大武先生他、市民研究員と学生が合流して撮影は無事終わり、参加者との有意義な話合いがなされました。参加者からは、感想と共に、研究層を厚くするようにとの励ましの言葉がありました。
  創立以来15年が経過しましたが、共想法に出会ったことで新しい世界との交流が生まれたことは、職員のみならず、参加されている高齢者の方にも大いに刺激となっています。ハイテクを使った共想法は、都会でなくても十分活動に参加できるというメリットがあり、地縁を超えて世界と触れ合うことも、決して夢物語ではないところが魅力です。2年目となった今年度は、共想法のシステムを活用して、施設内をさらに明るく盛り上げていきたいと思っています。

市民研究員 永田映子記

ほのぼの研究所移籍記念講演会と交流会

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
SatoY 2012-9-23 10:00
7月に行なわれましたほのぼの研究所移籍記念講演会・交流会についての記事を、市民研究員の黒田征二さんに書いて頂きました。本日掲載できましたのでご覧下さい。

平成24年7月3日(火)、千葉大学柏の葉キャンパスのシーズホールにおきまして、ほのぼの研究所の設立5周年と、当研究所の活動拠点の東京大学から千葉大学への移籍を記念して、講演会と交流会を開催しました。100人を超える来場者を迎え、盛大に行われました。


受付風景

今年の新しい試みとして、第一部の記念講演、第二部の交流会とも、ほのぼの研究所、通称「ほの研」のロボット研究員「ほのちゃん」の司会により進行されました。昨年のクリスマス講演会で、一部対談の司会を行い、好評を博しましたが、今回は総合司会に挑戦、そのキャラクターと明るい語り口や会話の”間”が何ともいえない雰囲気を醸しだし大好評、堂々総合司会デビューを果たしました。
講演会は、NPO法人ほのぼの研究所代表理事所長を務める、本年より千葉大学大学院工学研究科ならびに環境健康フィールド科学センターに移籍した大武美保子准教授の開会挨拶に次いで、千葉大学環境健康フィールド科学センター長・高垣美智子教授、千葉大学副学長・野波健蔵教授のご挨拶を、引き続き来賓としてお招きした東京大学フューチャーセンター機構長ならびに大学院新領域創成科学研究科・大和裕幸教授のご挨拶をいただいた後、三つの講演が行われました。

はじめに、『これからの長寿社会と医療』と題して千葉大学大学院医学研究院・横手幸太郎教授にご講演をいただきました。肥満は健康の大敵であり、適度なカロリー制限と運動が長寿社会を維持していく上でとても大切だ、というちょっと耳が痛く、大いに役に立つお話がありました。


横手幸太郎教授御講演

次に『森、花の生理的リラックス効果と個人差』と題して千葉大学環境健康フィールド科学センター教授・宮崎良文教授にご講演をいただきました。森林セラピー、花セラピーがリラックス効果によりストレスを解消し、予防医学に役立つことを実証的に分かりやすくお話しいただきました。


宮崎良文教授御講演

そして、最後にほのぼの研究所代表理事所長として、千葉大学大学院工学研究科・大武美保子准教授が基調講演『ほのぼの研究所、これからの5年』を行い、今後、共想法の効果の検証と事業化を進め、世界初から世界一に発展してゆく「ほのぼの研究所」を目指す事で、記念講演会が締めくくられました。


大武先生講演 これからの5年

講演会終了後、約30分の休憩を挟んで同じくシーズホールにおいて交流会を開催いたしました。会場セッティングの為のこのインターバルを利用して、ご来場のお客様には、初めて開催した千葉大学柏の葉キャンパス内の見学会を企画し、大学の担当者の方に、ケミレスタウンをご案内いただきました。
交流会も、やはりほのちゃんの軽妙な語り口で始まり、はじめに来賓挨拶に柏市・秋山市長が紹介されると、市長も思わず破顔一笑、会場が一気に和んだのを感じました。
引き続き、東京大学名誉教授・吉本堅一先生の音頭での乾杯の後は、軽食を取りながらの交流がそこここで繰り広げられました。


秋山柏市長来賓あいさつ



交流会の様子

さらに、上橋泉柏市議会議員、宮地直丸元柏医師会会長はじめ、お集まりいただいた全ての参加者の方々に、大学関係者、企業関係者、地域活動組織、学生、ほのぼの研究所関係者等々のグループ毎に自己紹介をお願いし、相互交流を図りました。
また、連携する長崎北病院とのskype交信も行われ、全国的に広がりつつある活動が紹介されました。
楽しい交流会も、あっという間に過ぎ、最後に、上橋泉柏市議の中締めによりお開きとなりましたが、多くの方々のさらに交流が続き、なかなか名残つきない様子でした。

山口人工知能学会参加報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
SatoY 2012-9-9 6:00
市民研究員の田口良江さんに、6月に山口市で行われました人工知能学会参加報告を書いて頂きましたので、本日、写真と共に掲載します。

2012年度第26回人工知能学会全国大会は、6月12日(火)から15日(金)にかけて、山口県教育会館・山口県自治会館等(山口県山口市)において開催されました。テーマは、文化、科学技術と未来です。ほのぼの研究所からは、大武美保子先生、佐藤由紀子さん、武下秀子さん、田口良江が参加しました。

今年参加した、近未来チャレンジセッション「認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学」は5年目で卒業の年です。大武先生から発表のお話をいただいた時、私達佐藤、武下、田口とも異口同音「とても無理です」とお断りしました。「卒業セッションなので気楽でよいです」と勧められて参加することになりました。昨年は盛岡で開催された全国大会に3人で応援団として参加をしました。3人が一緒ならと気持ちが軽くなりましたが、それぞれに与えられた課題は別です。私たちほのぼの研究所、通称ほの研の佐藤・武下・田口が参加したセッションを中心に報告致します。

セッション前日の12日、新幹線の長旅の後夕方、山口に着くと明日の会場山口教育会館へ準備に向かいました。大ホールは500人収容の立派なホールで舞台は広く、会場は扇型に広がり階段状になっています。ゆっくりする間もなく会場作りのお手伝いや司会役のロボット研究員「ほのちゃん」の位置決めなど慌ただしく時間が過ぎて遅い時間にホテルに帰りました。明日の本番を考えて気をもんだり心配したりする余裕もない忙しさでした。


卒業セッション会場の山口県教育会館の大ホール


6月13日(水)当日。会場は、山口県教育会館の大ホール、時間は9時から12時までです。近未来チャレンジセッション(卒業セッション)「認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学」は、パネルディスカッション形式で、13名のパネリストが前半6名、後半7名登壇しました。パネルディスカッションは、それぞれ話題提供と質疑応答の時間に分かれ、話題提供では一人5分ずつ発表、質疑応答では全体で討論しました。総合司会は、ロボット研究員ほのちゃんという、人工知能学会において初の取り組みをしました。操作は、ほの研3名の研究員のち、2名が交替で行いました。


パネルディスカッションの司会をするロボット研究員 ほのちゃん



ロボットを交代で操作する市民研究員 武下さん、田口


前半の発表は次の通りです。
1) 認知症予防支援サ−ビス「ふれあい共想法」における人材育成課程の開発
2) 思い出写真の撮影プロセスが意味するものについての考察
3) 食事介助時におけるリソース配分と負担感の関係
4) 高齢者グループホームにおける介護者の身体動作
5) 気仙沼〜絆〜プロジェクト:KESENNUMA MODELの構築に向けて
6) 認知症者の生活支援

6名の発表者が着席。話題提供の時間です。話題提供者の第一番目は我がほの研の佐藤由紀子さん、発表タイトルは、“認知症予防支援サービス「ふれあい共想法」における人材育成過程の開発”です。以下佐藤由紀子さんの手記です。

発表は、次の四つの内容を盛り込むことになりました。
?「ほの研の背景と目的」、これまでの5年、何を研究してきたか 
? 結果何が分かり何を得られたか
? 結論は何か 
? 5年先の展望 
これらの事をたった5分で話さなくてはなりません。人数が多く時間超過は許されないのです。パワーポイントを操作しながら早口で話せば何とかなるかナ、と思いました。朝早めに食事を済ませ、会場へ急ぎ、東京から夜遠し車で駆けつけた動画記録担当の志茂さんを見つけ、急に緊張してきました。幸い私はトップバッター。5分経てばすべてが終わります。いよいよ司会の「ほのチャン」が私の名前を呼んでいます。志茂さんのカメラが回り始めました。さあ行こう!       佐藤由紀子さん記

佐藤さんの発表はとても素敵でした。日ごろの成果の発表は堂々と落ち着いて出来て、会場から盛大な拍手をいただきました。続く5名の方もスクリーンに映し出されたパワーポイント・映像を指しながら研究の説明をされました。それぞれが素晴らしい内容でした。


壇上で発表する市民研究員 佐藤さん


次に質疑応答の時間です。発表者は席に残り田口だけが新しく席に着きました。話題提供は佐藤さん、質疑応答は田口と役割分担したためです。原稿の無いぶっつけ本番です。始めから不安を抱えての着席でした。聞き慣れたロボット研究員ほのちゃんの「田口さん如何ですか?」の声を聞いて、ほっとするどころか頭の中が真っ白になり、他の発表について質問するはずが、気が付くとほの研の話をしていました。隣の席の永田映子さん(昨年度共想法研修コース卒業生、現在市民研究員)が、次に質問をしてくださり助かりました。次々に質問が出され、指名された方は明確に答えられて前半が終了しました。

後半は大武先生を含む7名の方の研究発表と質疑応答でした。
7)常同言語を音楽により緩和するシステムの構築に向けた試用
8)在宅及び施設での認知症介護における情報通信技術の活用
9)運転トレーニングと認知機能の関係
10)高齢者の会話における反応性の定量化と可視化
11)高齢者の発話音韻と脳血流を用いたベイジアンマイニングに基づく認知機能障害の早期スクリーニング
12) 神経伝導の量子モデルとその干渉、量子ベイズ統計、量子ニューラルネット
13) 複数の施設で利用可能な共想法支援システム「ほのぼのパネル」の開発

7名の研究者の質疑応答は活発で盛り上がりました。会場から多くの意見、質問、コメントが出て、タイムオーバーするほどの盛況でした。終了後は、壇上で卒業記念撮影をしました。


近未来チャレンジセッション終了後の卒業記念撮影


私たちは大急ぎでホテルに戻って昼食をとり、午後の部に備えました。午後の部は、ポスターセッションです。以下は、ポスターセッション担当の武下秀子さんの手記です。


人がひしめきあうインタラクティブセッション会場


インタラクティブ発表と呼ばれる、ポスターセッションとデモンストレーションの時間は15時から16時45分まで、会場は山口県自治会館2F大会議室です。大きなホールに、全国56チームのポスターが展示されました。発表タイトルは、午前の発表と同じく、“認知症予防支援サ−ビス「ふれあい共想法」における人材育成課程の開発”です。
大勢の研究者、学生さん、高齢者介護施設関係者、特に、産業技術総合研究所、静岡大学、東京大学からは大勢の研究者、学生さんにたくさんのご質問、ご意見を頂きました。大ホールは人でひしめき合い、遠くからでは声がほとんど聞き取れない状況でした。パネル前の机に座したロボット研究員のほのちゃんは混雑の中でもひときわ目立ちます。立ち止まる方たちに向かって『ロボット研究員、ほのと言います、ほのちゃんと呼んでね』という声掛けは、ほの研のポスター周辺に際立って響き渡りました。
質問は、ロボットに関すること、共想法の普及と人材について、写真から会話を引き出すだけでなくいろいろな角度から認知症予防をしてみたらいかがか、などがありました。
説明に当っては「ふれあい共想法」における人材育成課程の開発について、地域・近郊・遠隔、集中研修・相互学習、人とロボットの関係と、質問は多岐にわたりましたので、それぞれの質問に応じて手短に内容を濃く答えるのはたいへんでした。
参加者、会場スケールの大きさに圧倒されましたが、ほのちゃんだけは最後まで悠々と会場の皆さんに語りかけていました。あっぱれです。      武下秀子さん記


ポスターの前で丁寧に説明する武下さんとほのちゃん


ポスターの前では武下さんが大勢の中で声を張り上げるでもなく、一人一人丁寧に応じていました。少し離れた場所でほのちゃん操作は佐藤さん、田口でしておりました。ほのちゃん操作で移動するときに午前中の論文発表者の小島さんのポスターの前で挨拶しました。「ほの研の皆さんが(高齢なのに)前向きで元気に活躍しているのはどうしてでしょう?」と質問されてしまいました。「自分が認知症にならないように頑張っていると思いますが、大武先生は最新の研究も分かるように易しく説明してくださるし、共想法は前向きにどんどん進化して行くので私は追いつくのに精一杯です。その辺りに魅力を感じているのではないかしら。」と答えたような気がします。会場には、山口名物の蕨の粉で作ったういろうが沢山用意されていました。長い貴重な一日でした。

学会で発表出来たのは勿論生まれて初めてです。発表は成功にせよ、失敗にせよ、私たちにとって素晴らしい体験でした。この様な機会を与えて下さった大武先生に心から感謝を申し上げます。      佐藤由紀子・武下秀子・田口良江記

最後になりましたが、翌日14日の夕方開催された表彰式で、人工知能学会近未来チャレンジセッション「認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学」担当責任者大武美保子先生が、表彰を受けられました。



表彰式にて近未来チャレンジ卒業を表彰される大武先生

近未来チャレンジと卒業認定については、以下をご参照ください。
人工知能学会近未来チャレンジ卒業認定

亀の散歩

カテゴリ : 
今日の共想法 » 好きなものごと
執筆 : 
SatoY 2012-4-29 9:50
4月の快晴の日にあけぼの山公園へチュウリップを見に行った。ふと見ると見慣れない亀が歩いていた。さっそくデジカメで撮る。飼い主の娘さんに聞くと、日光浴と運動に連れて来たのだそうだ。豹柄を甲羅に付けた亀は「豹紋陸亀」。餌は市販の亀の餌とキャベツが好物で草食性。両掌に乗る大きさで重さは2〜3Kgほど。普通陸亀の甲羅はドーム型をしているが、日本で飼育されているのは紋様毎に突起しているのが多い。

市民活動フェアinあびこ 共想法デモンストレーション参加者Y.T.さん


亀の散歩

コメント:M.O.さん
犬の散歩はよく見たことがありますが、亀の散歩は初めて見ました。とても気持ち良さそうです。

サイズ比べ

カテゴリ : 
今日の共想法 » たからもの
執筆 : 
SatoY 2012-4-15 10:00
母と子の靴です。 右側のスニーカーは息子の靴で、左のブーツは私の靴です。息子の靴は大きいので、友人のお母さんは「舟みたいね〜 アハハ♪」と楽しそうに笑います。 東日本大震災で履物は足りているでしょうか? 私は、災害が起きて履物に困った経験が有ります。足に有った靴を履いていますか?これからも支援して行きましょう。
 2月継続コース参加者: K. U.さん記



 コメント: Y. S.さん
足は第二の心臓と言われます。ピッタリ合う靴がないと思うように動けません。私達は靴屋さんで気に入った靴を買う事が出来ますが、震災にあわれた人は瓦礫の上を走り回るのに、果たして足に合った靴を履いていらっしゃるかが気になります。

幻の、龍の貼り絵

カテゴリ : 
今日の共想法 » 笑い・失敗談
執筆 : 
SatoY 2012-4-8 10:00
暮れに介護施設で、辰年に向けて壁に飾る絵を作りました。インターネットから頂いた画像を拡大し、4つにわけてコピーし4グループにて、貼り絵を作ってもらいました。
私はなかなか良くできた!と思って飾ったのですが、大嫌いな蛇を連想するからダメ、という声が聞こえました。蛇を嫌う人は割合に多く、とってもいやがります。これが2人だったので、もしかしたら言えない人もいるんじゃないかと思い、その日のうちにはずしました。
 
   2月継続コース参加者 T.Y.さん記


幻の、龍の貼り絵

コメント: Y.S.さん
とても可愛らしい龍ですね。私もヘビは嫌いですが、ヘビよりも鹿やキリンに見えます。折角貼り絵を作ったのですから作り直して飾っては如何でしょうか?