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ほの研ブログ - NagahisaHさんのエントリ

晩秋の長者ヶ原

カテゴリ : 
今日の共想法 » 季節を感じるもの
執筆 : 
NagahisaH 2016-2-21 8:00
 自転車旅行で訪れた長者ケ原の縄文遺跡の周辺には、紅葉が広がりつつありました。フォッサマグナミュージアムの庭の一部の木々は真っ赤に色づき、その上には既に防雪の準備が施されていました。
 豪雪地帯ときいているこの地の積雪深を想像して、驚かされるとともに、全山が白銀におおわれてしまう日が近いのだということを実感しました。

継続コース参加者T.S.さん



フォッサマグナミュージアム周辺の紅葉

コメント:市民研究員H.N.さん
 雪(冬)囲いの高さからも、一帯が12月から4月半ばまでの閉鎖されるとのことからも、積雪の深さは想像にかたくありません。この写真をきっかけに、日本には大切な木々を雪害から守るための色々な工夫や形があることを知ることとなりました。
 空と紅葉との見事なコントラストを見せたこの地の今年の冬景色に、静かに思いを馳せてみたいと思います。
 成田山街歩き共想法に参加したのは、ちょうど七五三の日でした。あいにくの雨のせいか、たくさんの晴れ着姿は見られませんでしたが、何組かの親子連れに「おめでとう」の言葉をかけ、撮影させていただきました。この五歳の男の子は羽織袴のいでたちで、幼い顔にも緊張気味のりりしさが見え隠れしていました。最後に「元気で大きくなってね」と頭を撫でたら、髪の毛がムースをつけてもらったのか、バリバリに固まっていました。きっと嬉しい気持ちのお父さんが手伝って仕上げたのだろうと思いました。

継続コース参加者A.K.さん 



りりしい、正装した五歳児の後ろ姿

コメント:市民研究員 H.N.さん
特に男の子は女の子と違って、一度きりのお祝いであることもあって、おしゃれなお父さんが念入りに髪を整えている様子が目に浮かぶようです。新勝寺境内で、正装をした子供達が少々ぎこちなく歩く様子に、目を細めていた家族連れの様子を目にして、ずっと忘れていた我が子の七五三祝いの頃の気持ちが蘇りました。
 2015年12月15日、千葉市中央区のきぼーる(Qiball)15階の千葉市ビジネス支援センター多目的室で開催された、ビジネス交流会・クリスマス講演会終了後、設営のための休憩をはさんで、交流懇親会が開催されました。15時55分の集合時間には、受付でクリスマスの帽子を受け取り、趣を一新した会場に三々五々56名の参加者が集まってきました。
 16時には、ほのぼの研究所の田口良江研究員の司会により、大武美保子所長から「普段は会えない方と大いに交流して、全員がお互いに、一言ずつでもいいので会話をして下さい」という開会の辞が述べられました。それを皮切りに、千葉興業銀行 営業統括部 ソリューション支援室部長代理の眞田心哉氏の乾杯の音頭へと続き、ビジネス交流会は次第に盛り上がっていきました。


千葉興業銀行 眞田心哉氏



全員で乾杯

 飲み物で喉を潤したころには、講演会講師の、株式会社ジェイティビーグループ本社事業創造部企画・開発部長の盒胸瓩函大武美保子所長より、講演会のワークショップで参加者が各自提出した「千葉でヘルスツーリズム」事業企画のうち、コンセプトにマッチしたすぐれたものの発表と講評がありました。
 1つ目は、ほのぼの研究所永田映子研究員の勝浦温泉での血糖値コントロールを目標としたツアー、2つ目は、ハニック・ホワイトラボの神抜空氏のタイムカプセルを5年後に掘り起こすというツアー、多世代交流ツアー等でした。


「千葉でヘルスツーリズム」企画案講評を聴く参加者

 神抜氏企画に対しては、「タイムカプセル事業に関わったこともある(盒胸瓠砲里蚤臺儷縮深く、面白い企画」、永田研究員企画に対しては、「ストーリーとターゲットがはっきりしているので、実行可能性が高い」というコメントをいただき、さらに両企画とも、「リピーターのことも考えられており、5年後の自分や半年後の健康に対する配慮もあり、見本となるプラン」という好ましい評価を受けました。


企画内容を発表する神抜空氏 



企画内容を発表する永田映子研究員

 雰囲気が盛り上がったところで、お互いの名刺を交換しながら、和やかな懇談が続いていきました。今回は千葉市ビジネス支援センターで行われたことで、地元の企業の方の参加が多くみられましたので、将来は具体的な協力関係が得られるのではないかと期待されます。



歓談する参加者



千葉銀行 櫛引永氏 氏

 宴たけなわの中17時には、千葉銀行 法人営業部 成長ビジネスサポート室 医療・介護担当 主任調査役 櫛引永氏 氏により、中締めが執り行われ、威勢の良い一本締めで閉会となりました。ビルの窓からはロマンチックな港の灯りが見え、興奮冷めやらぬなかでの帰宅となりました。


会場から見る夕焼けの千葉港


 このような素晴らしい会の共同主催に際して、ひとかたならぬご支援をいただいた千葉市産業振興財団の皆様に、あらためて 厚く御礼申し上げます。

市民研究員 永田 映子

 2015年12月15日13時30分より、今年で8回目になる恒例の、ほのぼの研究所クリスマス講演会・交流会を開催致しました。開催地はこれまでの東葛地域:千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールや東葛テクノプラザからはやや遠隔の千葉市中央区のきぼーる(Qiball)15階の千葉市ビジネス支援センター多目的室となりました。また、公益財団法人千葉市産業振興財団との共催という、初めての試みでもあります。このため、「へルスツーリズム〜健康観光事業の創出に向けて〜」をテーマに、正式名称を「ビジネス交流会・クリスマス講演会」と銘打った、従来とは趣向を変えたものとなり、民産官学から70名が参集いたしました。
 準備に当たっては、ビジネス交流会開催のご経験豊富な千葉市産業振興財団のご担当の、下田由美様、梶智裕様に、当初より全幅の信頼を寄せてご協力頂き、この日を迎えることができました。この場を借りて、感謝申し上げます。



千葉市のきぼーる(Qiball)

 千葉市街地にそびえ立つきぼーる(Qiball)は科学館、子供・子育て関連等複数の施設が集積する建物ですが、ガラス張りの明るくユニークなアトリウムに足を踏み入れた途端、いやがうえにも新しい知見や出会いへの期待が高まりました。早めに集合した大武所長、市民研究員、共想法継続コース受講者、大武研究室の学生等は、記念撮影をした後、皆様のご参集を待ちました。



ほのぼの研究所の関係者

 講演会はまず、主催者挨拶として千葉市産業振興財団理事長 北村彰英様が、新しいビジネスに取り組む産学連携の重要性を力強く語られ、次いでNPO法人ほのぼの研究所の大武美保子代表理事・所長から、新しいアイデアによる新事業を、企業、大学と連携してビジネスに繋げるNPOの存在の有用性が述べられました。



千葉市産業振興財団 北村彰英理事長



満員の講演会場

 特別講演は、株式会社ジェイティビー グループ本社事業創造部企画・開発部長の盒郷佳氏による「ヘルスツーリズムの過去・現在・未来‐新事業創出のポイント」。氏はJTBヘルスツーリズム研究所 所長をはじめとして、数々の要職に就かれている、日本のヘルスツーリズム分野の第一人者です。それだけに、日本のヘルスツーリズム創成期からの豊富な経験や見識に基づいて、時代の趨勢と照らし合わせて、マーケティング的見地を含めて国内外のビジネス事例をわかりやすく紹介、さらに課題や今後への期待、抱負も熱く語られました。参加者はややこれまで少々馴染みの薄かったヘルスツーリズムへの理解を深めるとともに、新事業創出の数々のヒントを得ることができました。



株式会社ジェイティビー 盒郷佳氏


 続く、千葉大学准教授、NPO法人ほのぼの研究所大武美保子代表理事・所長による基調講演:「多世代共創による健康観光支援サービスの開発」-街歩き共想法の事業化に向けた取り組み-では、認知症予防につながるヘルスツーリズム事業として「街歩き共想法」が挙げられました。千葉大学の普遍教育科目「地域NPO活動体験」参加者が、「健康観光支援サービス」の開発を目的とする授業の一環として企画・立案・運営を行う取り組みについて述べました。講演会1か月前の2015年11月15日に実施した「成田山街歩き共想法」の記録動画視聴では、展開事例を具体的に体感していただきました。
 また、ほのぼの研究所の活動実態や今後の展望の紹介とともに、認知症予防手法である「共想法」の「街歩き共想法」や「本作り街歩き共想法」への発展プロセスや付加価値、そして産学連携構想への強い思いが述べられました。



ほのぼの研究所 大武美保子所長

 最後に、「自身のアイデアで”千葉でヘルスツーリズム”企画に挑戦しよう!」のテーマで、個人ワークの時間が設けられ、参加者は先の講演から得た知見やこれまでの体験等から、思い思いにアイデアに知恵を絞りました。講師陣の目にとまった光るアイデアは、続く交流懇親会で披露されると告げられたこともあったからか、閉会までしばらくの間、会場には熱心にペンを走らせる音が響きました。



熱心に個人ワークの課題に取り組む参加者

市民研究員 松村 光輝

新年のご挨拶2016

カテゴリ : 
ほの研日誌 » お知らせ
執筆 : 
NagahisaH 2016-1-3 8:00

2016年 申年
長野県 地獄谷野猿公苑の母子猿

あけましておめでとうございます

 旧年は、「防ぎうる認知症にかからない社会」につながる、共想法を起点とする新しい認知症予防事業の創出に向けて、これまでにも増して、多方面との連携による事業を展開した一年となりました。活動を支えて下さったすべての方々に、心より感謝申し上げます。

 第一に、2014年よりはじめた街歩き共想法は、大学、病院、企業との連携により、ヘルスツーリズム事業としての展開を意識して開催しました。
 2015年3月には、愛知県豊田市足助町において、名古屋大学と足助病院との連携により、病院を中心とする健康な街づくりと観光による地域活性化をはかるモデル事業として実施しました。
 また、同じく3月に、千葉県柏市柏の葉スマートシティにおいて、スイスの研究者を主な対象に、インバウンドの健康観光のモデル事業として実施しました。科学技術振興機構、スイス大使館、チューリッヒ大学が共催する、日本―スイス 合同ワークショップの現地視察の受入機関として協力しました。
 11月には、千葉大学普遍教育科目「地域NPO活動体験」実習生、大日本印刷株式会社ソーシャルイノベーション研究所、株式会社JTBコーポレートセールス法人営業千葉支店と連携し、千葉県成田市成田山新勝寺および成田山公園一帯で実施しました。街歩き共想法に加えてフォトブックを作成することで、事業としての付加価値を高める可能性を探りました。

 第二に、「防ぎうる認知症にかからない社会」の土台となる「高齢者が役割を持ち、多世代へ貢献することができる社会」において共想法を活用する方法を明らかにするため、共想法の多世代への展開と、多世代による実施運営に取り組みました。
 2015年1月から2月にかけて、科学技術振興機構の調査事業として、多世代が参加するワークショップを開催し、高齢者が若者、次世代を支える持続可能な社会の実現に必要な要素を明らかにしました。
 さらに、新たな取り組みとして、8月より千葉大学の実習生を6名受け入れ、企業と連携し、上述したように、フォトブックを作成する本づくり街歩き共想法の企画運営を支援しました。

 第三に、年2回、夏と冬に自主事業として開催してきた講演会を、地域の産業振興を支援する公的機関との共催事業として実施しました。
 具体的に、2015年6月の設立記念講演会は、千葉県柏市の東葛テクノプラザにおいて、千葉県産業振興センターと共催しました。12月のクリスマス講演会は、千葉県千葉市の千葉市ビジネス支援センターにおいて、千葉市産業振興財団と共催しました。いずれも、講演だけでなく、参加者がアイディアを出し合うワークショップの時間を設ける、参加型の企画としました。

 一連の活動実績が認められ、2015年3月には、コープみらい地域かがやき賞を受賞し、8月には、大同生命厚生事業団のシニアボランティア活動助成に採択されました。10月には、当研究所の大武美保子代表理事・所長が、千葉大学先進科学賞を受賞しました。

 新年は、これまで活動を共にした、もしくは、今後の展開に必要な組織と連携しながら、活動と共に人の流れを作り出し、活動の推進に携わる人の輪を拡げて参ります。企業、自治体、公的機関、大学、病院や介護施設等と連携することを通じて、共想法事業を次々と生み出す触媒としての役割を強化し、「防ぎうる認知症にかからない社会」の実現に向けて、歩を進めたいと思います。

 本年もご指導ご鞭撻ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

2016年元旦
NPO法人ほのぼの研究所代表理事・所長
千葉大学准教授 大武美保子

春の訪れ Spring has come!

カテゴリ : 
今日の共想法 » 好きなものごと
執筆 : 
NagahisaH 2015-10-4 8:00
 この人形は、婚約時代にラブレターと一緒にいただいたものです。お見合いをした相手でしたが、このプレゼントをきっかけに優しい人柄にひかれて、ますます好きになり、結婚することになりました。私にとっては何より忘れられない記念の品なのです。
 最近は、お見合い結婚が大分減っているように聞きますが、私の一番のおすすめはお見合いをしてから恋愛関係になり、結婚することだと思っています。

About 60 years ago,these pretty dolls were sent from my fiancé with a letter.
When I saw the dolls, my heart was brimming with happiness.

マカべシルバートピア共想法参加者 K.O.さん


    

かけがえのない贈り物
 

コメント:市民研究員 H.N.さん
「お見合いか?、恋愛か?」というテーマの時に話題提供された写真とのこと。懐かしい雰囲気の、ほのぼのとしたお人形の表情に、贈られたときのK.O.さんの幸福に満ちた気持ちが伝わってくるようでした。そして、心がほんのり温かくなりました。

地震感知装置

カテゴリ : 
今日の共想法 » 私の工夫
執筆 : 
NagahisaH 2015-9-27 8:00
 まもなく発生から4年目を迎える東日本大震災が起こった頃のことです。当時小学1年生だった孫が、親が「今の照明器具は天井に直接付いていて、揺れるものがないので、小さな地震は気が付かない」という話をしているのとを聞いていました。すると、孫は私の机の中から糸と小さなもの(おもり)を出してきて、ぶら下げてくれました。
 それ以来、地震を感じるとついそれを見てしまい、我が家の地震感知装置になっています。その孫も小学5年生になりました。

きらりびと共想法 第2チーム M.N.さん



地震感知装置

コメント:きらりびと T.O.さん
お孫ちゃん、すばらしい発想ですね。うちにもその装置が欲しいです・・!確かに、地震が来ると、何かが揺れていないかと探して、確認しますよね。最近また地震が多いので、不安です。早速、小さな発明家さんのこのアイディアいただきます。
 2015年6月23日、柏市の東葛テクノプラザで開催の設立記念講演会・ワークショップが白熱したため、開始が少しずれこみましたが、交流会は引き続き16時30分より、2階のガラス張り、吹き抜けのラウンジにて行われました。
 
 ほのかにコーヒーの香りが漂う明るい会場に入ると、ご参加の方々はまずはシックな色合いの椅子に腰かけ、ワークショップのほとぼりを冷まして、ほっと一息つかれた様子でした。
 田口研究員の司会で交流会がスタート、ほのぼの研究所大武所長の開会の挨拶の後、共催頂いた東葛テクノプラザの山田伸所長のにこやかなご挨拶を頂き、ほのぼの研究所の上橋理事の親しみをこめたお言葉を添えた音頭で、40数名の参加者一同、大きな声で「乾杯」!体内スイッチは一気に交流会モードONとなりなりました。


ご挨拶をいただいた東葛テクノプラザ山田所長



乾杯の音頭をとって下さった上橋理事

そしていよいよ、色とりどりのケーキやサンドイッチ等を思い思いで取り分け、ゆったりと着席して歓談、心とお腹を存分に満たしました。


なごやかな雰囲気の中、くつろぎ、語らう参加者

 ワークショップのテーマについて、続きを熱く語り合う方々、持ち込んだパソコンで研究課題を披露する研究者を取り囲み、盛んに質疑応答をする方々、久しぶりの再会で積もるお話で盛り上がる方々など、講演会(ワークショップ)とは違うお話の輪、多世代、多分野の交流があちらこちらで見られ、会場の雰囲気は大変和やかなものでした。


市民研究員と学生達との多世代交流



参加者同士、研究課題について語り合う

 宴もたけなわになった頃、恒例の自己紹介の時間となりました。トップは企業関係の方々、そしてトリは、前回同様共催頂いた東葛テクノプラザの方々の順で進みました。どなたも、ウィットに富んだ自己紹介をして下さいましたので、参加者同士は打ち解け、会場はさらに和やかになったことでした。
 そして中締めの挨拶の後、熱気と気合の入った三本締めを行い、爽やかな余韻を残して、交流会は無事閉会となりました。
 
 最後になりましたが、このたびの設立記念講演会・交流会に対して、準備段階から、親身、かつ大変行き届いた多くのお力添えを頂戴いたしました、東葛テクノプラザの関係者の皆様に心より感謝申し上げる次第です。本当にありがとうございました。

市民研究員 清水きよみ

2015年ほのぼの研究所設立記念講演会

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NagahisaH 2015-8-30 8:00
 2015年6月23日(火)13時30分から、共催させていただいた東葛テクノプラザの多目的ホールにおいて開催された講演会について、報告いたします。テーマは、「高齢者が若者・次世代を支える社会」 〜社会的交流から考える共想法〜で、未来社会に向けて、行政、企業、大学、地域活動に携わる方を迎え、実現方法について討議してきた経過を報告するとともに、更に深める場としてワークショップが企画されました。

 梅雨の曇り空のもと、大武先生をはじめ講師の株式会社プレイケア代表 川崎陽一氏、6名の千葉大学学生、大日本印刷(株)の木村氏、横田氏、東葛テクノプラザの山田所長、藤原副所長、平賀氏他4名、他に産学官民の方々、そして9名の研究員、8名の継続コース参加者と70余名が参集いたしました。


設立記念講演会会場

 最初に、株式会社プレイケア代表である川崎陽一氏の実践報告がありました。玩具メーカーに勤務していた川崎氏は、介護現場の悩みであるレクリエーションを支援すべく、現在の仕事を立ち上げ広く活動しておられます。その並々ならない行動力は、これからのビジネスモデルとなっていくことでしょう。


招待講演 株式会社プレイケア代表 川崎陽一氏

 続く大武先生の基調講演では、本講演会のテーマが設定された経緯が説明されました。科学技術振興機構社会技術研究センターが設定した研究領域「持続可能な多世代共創社会のデザイン」の一環として、平成26年度企画調査事業「共想法による多世代交流支援方法の検討」が進められました。高齢者の認知機能訓練を目的として、高齢者を中心に共想法を実施してきましたが、社会実装に向けて、参加者と実施者を共に多世代に拡張することで、より根本から「防ぎうる認知症にかからない社会」に近づけると考えられます。そのための課題と解決策を明らかにすることを目指し、「高齢者が若者・次世代を支える社会」ビジョン作成のためのワークショップを、大日本印刷ソーシャルイノベーション研究所の協力を得て、先行実施しました。ここで得られた知見をもとに、今回同名のワークショップを企画しました。


基調講演 ほのぼの研究所所長 大武先生

 講演会に続くワークショップ「高齢者が若者・次世代を支える社会に向けて」では、まず、大日本印刷の横田氏から研究経過報告、総合ファシリテータの木村氏から実施説明がありました。その後以下の3つのテーマの中から1つを選び、6〜8名に分けられたグループ毎にテーブルを囲み、選んだテーマについて自分の意見を要旨に記入し、それぞれの班毎に討議しました。そのテーマとは、1.「みんなが参加しやすいいコミュニティとは?」、 2.「継続して参加し続けるための秘訣は?」、3.「さまざまな年齢の方が一緒に活動し続けるには?」の3件です。


ワークショップグループワーク



ワークショップグループ発表



ワークショップグループ発表に熱心に耳を傾ける参加者

 討議した内容は班毎に大きな模造紙にまとめ、パネルに貼り付けて公開しました。班の代表による熱心な発表は、予定時間を25分もオーバーするほどでした。最後に大武先生と川崎氏の講評を伺い、盛会のうちに講演会とワークショップの幕を閉じました。このような稀有な企画は、これからの未来社会に向けた対策を考える時、明るい見通しを抱かせると同時に、大きな励みを与えてくれるものとなりました。

市民研究員 永田映子

                                               
 今年は梅が豊作だと聞き、早速南高梅を注文しました。
 確かガラスのジャーがあるはずと、床下収納庫を開けたところ、去年漬けた梅酒が3つも残っているではありませんか。
 仕方がないので、急遽梅干に変更しました。

Every early summer, I make plum brandy. I ordered Japanese plums to make it.
Opening the underground storage this early summer, I found 3 glass jars of mature plum brandy which were made last year. Accordingly, I decided to make pickled Japanese plums. Then, I put the plums on the basket to be sunbathed for making pickles.

マカべ共想法参加者 E.N.さん



梅干しの天日干し

コメント:市民研究員H.N.さん
夏の太陽と庭先を抜ける風の恩恵を受けて、南高梅はふっくらとした美味しそうな梅干しに仕上がっているようですね。
古くから伝統的な健康食品として愛用されてきた梅には疲労回復をはじめ、身体に嬉しい効果がたくさんあるとのこと。自家製の梅干しと梅酒があれば、百人力。今年の猛暑も、夏バテ知らずで乗り切られることと思います。