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ほの研ブログ - ShimizuKさんのエントリ

神輿

カテゴリ : 
今日の共想法 » 季節を感じるもの
執筆 : 
ShimizuK 2013-11-17 8:00
神輿は、初めて長崎に転勤できた時に主人と【おくんち】にいって長坂(奉納踊りが行われる諏訪神社の参道にある石段のこと)でみました。その頃は、階段で見るのはお金はいらなかったんです。朝早くに行って、それでも途中ぐらいまで一杯になっていましたので、階段の途中に座りました。【おくんち】をみて、大満足したことを覚えています。何十年も前なので、どこの町がどの踊りかは覚えていませんが、龍踊りはありました。

長崎北病院参加者 M.Y.さん



神輿

コメント:長崎北病院 Y.A.さん
 長崎ならやっぱり【おくんち】ですね。奉納踊りはたくさんの人がいると聞くので、見る事ができたなんてうらやましいです。私は早起きが苦手なので、まだ見たことはありませんが、この写真を見て是非行って見てみたいと思いました。

長崎北病院脳リハビリ外来研修報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 旅行記
執筆 : 
ShimizuK 2013-6-23 10:00
2013年3月12日から14日まで2泊3日の旅です。研修は13日、朝9時から夜7時まででした。参加メンバーは大武先生、千葉大学4年生の山口健太さん、動画を撮影する志茂さん、記録担当の田口です。

研修日3月13日(水)強風で大雨、気温19℃ <長崎は今日も雨だった>

研修目的は、軽度認知症の方を対象とする共想法の効果的な実施方法を検討するために、脳リハビリ外来に通院する、患者さんと実施者の一日を動画記録に撮ることです。午後は軽度アルツハイマー型認知症で脳リハビリ外来に通う女性2名、男性1名、合計3名の患者さんが参加する共想法の撮影があります。強風雨の中、10名近い患者さんが集まりました。
9時30分から12時迄、午前中のリハビリです。



パソコンに取り込んだ桃の花を題材に患者さんと話し合う小縫好織奪


看護師さんから血圧の測定を受け、計算ドリル、次に作業療法士さんの合図で発声練習、音読、早口言葉を全員で唱和します。2グループに分かれ、片方は椅子に腰かけたまま体操をするグループです。もう片方はパソコンに取り込んだ写真を見て話し合うグループで、回想法をします。休憩のあと、夏目漱石作「三四郎」の部分を音読、スタッフの解説と質問で患者さんと問答して理解を深めます。午前中のみリハビリへ参加する患者さんは昼前に帰宅、午後から共想法または脳トレに参加する患者さんは、テーブルを囲んで昼食です。



全員が声を揃えて発声練習をします。担当は岩下スタッフ


朝一番、志茂さんはカメラの位置を確かめ設置して、早速撮影にかかります。患者さんに刺激を与えないように姿勢を低くしての撮影です。
 患者さんは全体に静かで、大声を出すなど他の方の迷惑になるような方はいません。発声練習の「音読」「早口言葉」ではスタッフが「ゆっくりでいいからはっきり読んでください」と言います。活舌をよくする練習は声がよく揃っていました。「今日は何年何月何日何曜日でしょうか」はとても大事な質問です。
 花を当てるクイズではたまたま花瓶に活けてあったボケの一枝が話題になりました。患者Bさん「ボケの花、名前が気の毒だわ」患者Cさん「この頃は(認知症を)ボケといわないのよ」患者Bさん「それでも名前が気のどく」とボケの花の名前にこだわっていました。

2時からは、3人の軽度アルツハイマー型認知症患者さんが参加する共想法です。ロボット研究員ぼのちゃんも飛び入り参加します。



1週間前に撮った写真の小道具をのせたワゴン


司会者の阿南さんが手早くパソコン、プロジェクター等の準備を完了。記録者と副司会者を兼ねる小砲気鵑、小道具を乗せたワゴンを引いて部屋に来ました。補助司会者の岩下さんが参加者3名と入室します。ぼのちゃんの担当は山口さんです。見学は名誉院長の辻畑先生、大武先生、田口です。
共想法が始まる前に司会者が必ず参加者に伝える言葉があります:「これから共想法をします。共に想うと書きます。みんなと一緒に想い合う、撮った写真を見ながら話し合いましょう。テーマは日本の行事です。」なお、テーマは毎月変わります。岩下さんの指導で発声練習は音読と早口言葉です。「バッチリ声が出ていましたよ」と参加者を励まします。次のフェイススケールは、にこにこ顔から泣いている顔まで6つ並んでいます。「皆さんは今どのような気持ちですか。あまり考え込まないで自分の気持ちに近い顔の番号に○を付けてください。」と述べ、用紙を回収します。



機材のセッティングをしながら打ち合わせをする阿南さん・小砲気鵝志茂さん


司会者は言います、「今日はお客様が来ています。ぼのちゃん自己紹介してください」。いよいよ共想法開始です。参加者の一人Aさんは聞いてもらいたい話を、唐突に何度も話し始めるので、その都度司会者は「今は○○の話をしていますからね。」ときっぱり伝えます。副司会者は参加者の撮った道具類をワゴンの上から取り出して示します。参加者の間に入った補助司会者は、気配りをして参加者に発言を促し又見守りますが、今日はお客様があり、皆さんのテンションが上がっていることもあって、促しはありません。参加者のBさんは午前中のテレビによるクイズの都道府県問題にもよく答えていましたし、産地の名産品もよく知っていて、ほとんどの場面でリーダーシップをとっていました。そのBさんが共想法の最後に司会者が「月見団子とすすきの写真はBさんが撮りました」と言うと「これ!わたしが撮ったのですか」といいました。「先週撮りましたね」と言われても全く思い出せない様子でした。



患者さんのリハビリ共想法風景


ぼのちゃんの感想を聞かれると、Aさんは「まあまあ」あとのお二人は「可愛かった」「よかった」とのこと。ぼのちゃんのベストを見て「かっこいい。長崎では毛皮はちょっとね。千葉は寒いのですか」とBさん。
一度話しだしたら止まらないBさんは、とくによく話されました。冗談も分かるし認知症の症状が感じられないのです。大武先生が、「どうして認知症がわかったのでしょうか」と聞きましたら「ちょっと気になって外来に行ったそうです」とスタッフが答えてくださいました。
夕食の時、向かい側にいらした名誉院長の辻畑先生に私が質問しました。「私が認知症を心配して病院に行った時に、どのようにして診断されるのでしょうか。」「あなたの日常生活をよく分かっている方が同行されるのがいいでしょう。この頃あなたの日常生活で、以前と違ったことを教えてくださいと聞きます。あなたは変わったことはない、物忘れがあるくらいですと答えるでしょう。同行者がいろいろ気付いたことを言います。あなたはその一言ずつに反論し、否定します。自分を正当化します。これが認知症の特徴です。」なるほど、自分では気が付かないのだと思いました。
実りの多い長い1日研修でした。リハビリとして行う共想法の難しさと、取り組んでいる病院・スタッフの研究熱心さには頭が下がりました。長崎北病院の脳リハビリ外来に通う患者さんは幸せだと思いました。認知症ができるだけ進みませんように願っております。

開花の季節にちょうど重なったので、14日は3時間ほどハウステンボスに立ち寄り、チューリップ畑を見て帰りました。初めて行ったハウステンボスの写真をご覧ください。



晴れて満開のチューリップが見事でした

市民研究員 田口良江記

2012年度ほの研ブログ

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
ShimizuK 2013-6-16 10:00
ほのぼの研究所では、2009年度4月から公式ホームページのブログを開設して以来、毎週日曜ごとに更新を行っています。ブログの更新の準備や作業は、現在、研究員がチームを組み、6チーム12名にて交代で担当しています。記載記事は、共想法で出された面白いお話や、素敵な写真にコメントを付けて載せます。また、ほのぼの研究所での行事や講座の実施報告なども掲載しますので、なかなか大変な作業です。

私たちは、普段ホームページは見ますが、ホームページの更新や投稿などは、あまりしませんので、すごく新鮮に見えます。掲載途中で、手順が分からなくなったり、うまく写真が入らなかったり、悪戦苦闘をしながらブログ更新ができた時の喜びや安堵感が、何とも言えない誇らしさを感じます。

我々高齢者は、常に何かの物ごとに取り組んで、それを達成していくことで、これからの長寿社会で健康に過ごしていけると思います。

市民研究員 黒田征二 記



☆以下は、2012年度ほの研ブログで掲載した共想法の中からピックアップしたものです。


<ひ孫の浴衣>
日ごろは生意気な口を利くひ孫も浴衣を着るとおしとやかになります。「ほれ、写真を撮ってやるから、後ろを向いて。」と言いながらパチリと一枚。最近の浴衣の流行は私にはよく分かりませんが、良い記念になって写真をやっていると楽しいです。

マカベ共想法参加者 U.H.さん



ひ孫の浴衣

コメント:市民研究員 E.N.さん
今年94歳のUさんはデジカメ歴3年のベテランカメラ女子です。ひ孫さんはバレーも習っている容姿端麗のお嬢さん、浴衣姿はフォトジェニック賞!これからもいい写真を撮られると思いますので皆様ご期待下さい。


<柳屋の鯛焼き>
人形町柳屋の鯛焼き、年間通して販売しているが、やはり鯛焼きは冬を感じる。真っ赤に熾きた炭火の上でコロコロ回しながら焼いていく柳屋の鯛焼きは、天然ものであると言った人がいる。鯛焼きに天然&養殖も有るの? ネットで検索、有りました、養殖は機械で流れ作業でつくる、だから餡子はお腹だけ入っている。そう言えば柳屋の鯛焼きは尾っぽまで餡子が詰まっていた。

きらりびと第1チーム S.S.さん



季節を感じるもの

コメント:市民研究員 M.N.さん
鯛焼きに養殖ものと天然ものがあるとは?全員大爆笑でした。また、S.Sさん楽しいお話を聞かせてください。


<土手の朝もや>
まだまだ日中は猛暑に見舞われることの多かった9月の半ば、散歩途中の土手の道に差し掛かると辺り一面が白い朝もやに包まれていました。いつもの風景とはまるで異なり、自然の織りなす情景にしばし足をとめました。“田んぼの稲が実って、朝もやがかかると秋だよ”と聞かされた昔のことなど思い起こしました。

市民研究員 H.T.さん



土手の朝もや

コメント:市民研究員 S.K.さん
そっと近づく秋をとらえたとても良い写真ですね。私も時々犬を連れて土手に散歩に行きますが、四季折々の自然の変化を感じるとても良い場所だと思っています。

新年のご挨拶2013

カテゴリ : 
ほの研日誌 » お知らせ
執筆 : 
ShimizuK 2013-1-6 10:00
新年おめでとうございます

  旧年は、ほのぼの研究所が、2007年の研究拠点設立から数えて五周年を迎える節目の年でした。これまでお世話になりましたすべての方に、この場を借りて、心より感謝申し上げます。
  研究拠点設立とほぼ同時期に開始した、人工知能学会全国大会における近未来チャレンジセッション「認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学」は、五回の審査に合格し、2012年6月に修了認定を受けました。この間、ほのぼの研究所の市民研究員が毎年、通算7名、研究発表に挑戦し、実施研究について報告することができました。
  同時に、変化の年でもありました。4月の代表理事の千葉大学への移籍に伴い、5月にほのぼの研究所の本籍地が千葉大学柏の葉キャンパスに移転し、7月には移籍記念講演会を、同キャンパスシーズホールにて開催しました。
  前年度より開始した通年の継続コース、入門コース、集中研修に加え、各地で認知症予防出前講座を行いました。単発の講座もしくは講演会6件に加え、7月より10月まで、柏市の特別養護老人ホームマザーズガーデンにて、11月に柏商工会議所女性会にて、連続出前講座を開催しました。
  この間、ほのぼの研究所は、次の五年に向けた国際展開の一歩を踏み出しました。夏から秋にかけて、代表理事がスイスで在外研究を行いました。一連の研究活動を通じ、チューリッヒ大学老年学研究センター長・教授、マイク・マーチン先生と共に、スイス―日本研究交流拠点を設立しました。12月に開催したクリスマス講演会の交流会では、遠隔会議システムを用いてスイスと中継しました。

  本年は、2008年のNPO法人設立から数えて五周年を迎えます。これまでの歩みを整理すると共に、得られた知見に基づいて、共想法を核に、知的機能、社会的機能をより効果的に高めることができる、人材養成プログラムを開発します。人類が経験したことがない超高齢化が進む中、一人でも多くの人が、生涯を通じて自立し、質の高い生活を送ることができる社会の実現に向けて、民産官学連携により活動の幅を拡げ、理論を深化して参ります。本年も御指導、御協力、御支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

2013年元旦
NPO法人ほのぼの研究所代表理事・所長
千葉大学准教授 大武美保子



八ヶ岳よりあけぼのの富士