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ほの研ブログ - 行事カテゴリのエントリ

2013年6月4日から7日まで、富山国際会議場で開催された、人工知能学会に参加したので報告します。ほのぼの研究所からは、大武先生、市民研究員の佐藤和子さん、永田映子が参加しました。昨年山口大会で無事卒業した近未来チャレンジセッションに引き続き、初の取り組みとして国際セッション「COGNITIVE TRAINING AND ASSISTIVE TECHNOLOGY FOR AGING (高齢者の認知機能訓練と支援技術)」が開催されました。私は次回が国際セッションと伺っていたので、自分とは無関係なものと考えておりましたが、英語での発表を勧められチャレンジすることにしました。辞書片手に発音記号を調べるところから始め、文字通り、狐につままれた思いで会場へと向かいました。


第27回人工知能学会富山大会が開催された富山国際会議場

5日午後の部、6日午前の部において、全部で12件の発表がありました。スイス、日本、韓国、インドネシアなどの国々から、国際色豊かな方々が集まりましたが、印象的だったのは、東南アジアの皆様が、母国語のように英語を話されるということでした。
5日午後の部では、最初にスイスのチューリッヒ大学Mike Martin教授の遠隔会議システムskypeを用いた遠隔招待講演があり、去年のクリスマス交流会で聞いたなつかしい声で、機能的生活の質(fQOL)モデルのお話が展開されました。


Mike Martin教授の遠隔招待講演(スライド右上に写っているのがMartin先生)

同じく5日には、私も施設の写真活動について発表させていただきました。直前に風邪をひいたので、滑らかとはいきませんでしたが、原稿を目で追うことだけは何とかできました。英語での発表が人生初という方が、私以外にも数名いらしたので、少し救われました。


報告者の発表

6日午前の部では、最初に韓国の成均館大学Sukhan Lee教授の招待講演がありました。アメリカ滞在の長い先生の英語は、うらやましい位流暢でしたので、生活支援ロボットの写真を拝見しながら、何となく分かったような気分になりました。


Sukhan Lee教授の招待講演

6日午前の部の最後には、大武先生が名古屋のぎんさん姉妹の会話研究について発表されました。NHKの取材映像をまじえて、明るい姉妹の会話が響きました。


ぎんさん姉妹の会話について発表する大武先生(右端)応援団の市民研究員(左端)

セッション終了後、その日に発表された方を中心にして、記念撮影がありました。中央の黒いスーツの方がLee先生です。


国際セッション発表者記念撮影

その後、近くの日本食レストランで、海鮮丼を囲んでの会食がありました。メニューを選びながら、Lee先生が「生の魚も大丈夫です。米国から帰ってきてから、韓国の料理の辛さにはまだ慣れない。」とおっしゃったので、一同爆笑となりました。


国際セッション発表者会食

6日の夕方、会場前の富山城を拝見しようと出かけ、お堀の前で写真と撮っていますと、何やら不思議な物体を発見しました。富山市はガラス産業が盛んだと伺っていましたので、おそらくはガラス製品かと思われます。題名は「ピカソ・銀」とあり、「金」も隣に並んでいました。これもぎんさんの娘4姉妹との、何かのご縁かもしれません。

 
富山城(左)、彫刻「ピカソ・銀」(右)

市民研究員 永田映子 記

共想法に参加するロボット

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
SatoK 2013-6-30 10:00
千葉大学大武研究室では、高齢者の共想法形式のグループ会話を盛り上げるロボットを開発しています。ロボットが人間の会話データを利用することで、質の高い会話セラピーを実施する試みは世界初となります。社会的交流の不足は認知症発症と相関があることが知られており、共想法は認知機能の維持向上を図る効果的なグループ会話手法として普及しつつあります。

共想法では、会話記録・実施記録等を通じて、実施したセッションを記録に残しています。記録に基づいて、参加者を盛り上げることのできた高齢者の話を、ロボット研究員「ぼのちゃん」が、ほのぼの研究所で実施している共想法継続コースの話題提供で再利用しました。再利用した話は、NPO法人きらりびとみやしろで実施している共想法の参加者である男性が提供してくださった「どら焼き」、「バナナ」、「筍」、「金環日食」のお話です。


ロボット研究員「ぼのちゃん」が参加した共想法

ロボットに実装した話題の提供者である男性およびロボットが、それぞれ提供した話題によって、参加者から話題提供1 分当たりに笑いをとった回数を下図に示します。ロボットの方が高い頻度で参加者から笑いをとれることがありました。


元の話題提供者とロボットが参加者から笑いをとった回数

本研究では、健常高齢者がロボットを操作できるように開発を進めています。共想法形式のグループ会話でロボットが司会したり、参加したりして、会話を盛り上げるには、熟練した技術が必要とされます。共想法が各地に普及するにつれて、優れた司会者やサポーターがより多く求められることが予想されます。優れた発言・スキルをロボットに実装することで、様々な場所で質の高いサービスの提供が可能になります。ロボットで好印象だった発言等を自分でも使うようになり、共想法をさらに楽しむ気持ちを持ったという感想を、ロボットを操作した研究員よりいただきました。

共想法に参加するロボットについて、解決すべきいくつかの問題があります。参加者の皆様より得られた御意見は次の通りです。
1)ロボットの音声は低い声の方が良いが、抑揚・方言が無いと面白みに欠ける。
2)参加者の間にロボットを置くと、参加者がロボットを見ない。会場前方のスクリーン側に置いてほしい。
頂いたご意見、ご感想とデータを基に、共想法をサポートするロボットの開発を進め、ロボットを活用して認知機能の訓練ができるようにしたいと考えております。

千葉大学大武研究室一期生 山口健太

2012年度ほの研ブログ

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
ShimizuK 2013-6-16 10:00
ほのぼの研究所では、2009年度4月から公式ホームページのブログを開設して以来、毎週日曜ごとに更新を行っています。ブログの更新の準備や作業は、現在、研究員がチームを組み、6チーム12名にて交代で担当しています。記載記事は、共想法で出された面白いお話や、素敵な写真にコメントを付けて載せます。また、ほのぼの研究所での行事や講座の実施報告なども掲載しますので、なかなか大変な作業です。

私たちは、普段ホームページは見ますが、ホームページの更新や投稿などは、あまりしませんので、すごく新鮮に見えます。掲載途中で、手順が分からなくなったり、うまく写真が入らなかったり、悪戦苦闘をしながらブログ更新ができた時の喜びや安堵感が、何とも言えない誇らしさを感じます。

我々高齢者は、常に何かの物ごとに取り組んで、それを達成していくことで、これからの長寿社会で健康に過ごしていけると思います。

市民研究員 黒田征二 記



☆以下は、2012年度ほの研ブログで掲載した共想法の中からピックアップしたものです。


<ひ孫の浴衣>
日ごろは生意気な口を利くひ孫も浴衣を着るとおしとやかになります。「ほれ、写真を撮ってやるから、後ろを向いて。」と言いながらパチリと一枚。最近の浴衣の流行は私にはよく分かりませんが、良い記念になって写真をやっていると楽しいです。

マカベ共想法参加者 U.H.さん



ひ孫の浴衣

コメント:市民研究員 E.N.さん
今年94歳のUさんはデジカメ歴3年のベテランカメラ女子です。ひ孫さんはバレーも習っている容姿端麗のお嬢さん、浴衣姿はフォトジェニック賞!これからもいい写真を撮られると思いますので皆様ご期待下さい。


<柳屋の鯛焼き>
人形町柳屋の鯛焼き、年間通して販売しているが、やはり鯛焼きは冬を感じる。真っ赤に熾きた炭火の上でコロコロ回しながら焼いていく柳屋の鯛焼きは、天然ものであると言った人がいる。鯛焼きに天然&養殖も有るの? ネットで検索、有りました、養殖は機械で流れ作業でつくる、だから餡子はお腹だけ入っている。そう言えば柳屋の鯛焼きは尾っぽまで餡子が詰まっていた。

きらりびと第1チーム S.S.さん



季節を感じるもの

コメント:市民研究員 M.N.さん
鯛焼きに養殖ものと天然ものがあるとは?全員大爆笑でした。また、S.Sさん楽しいお話を聞かせてください。


<土手の朝もや>
まだまだ日中は猛暑に見舞われることの多かった9月の半ば、散歩途中の土手の道に差し掛かると辺り一面が白い朝もやに包まれていました。いつもの風景とはまるで異なり、自然の織りなす情景にしばし足をとめました。“田んぼの稲が実って、朝もやがかかると秋だよ”と聞かされた昔のことなど思い起こしました。

市民研究員 H.T.さん



土手の朝もや

コメント:市民研究員 S.K.さん
そっと近づく秋をとらえたとても良い写真ですね。私も時々犬を連れて土手に散歩に行きますが、四季折々の自然の変化を感じるとても良い場所だと思っています。

2012年度ほの研通信

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NoguchiM 2013-6-9 10:00
ほのぼの研究所では、2009年度より、年3回のペースで、ニュースレター「ほの研通信」を発行しています。2012年度は、2012年5月、9月、2013年1月の3回、発行しました。

<ほの研通信第10号(2012年5月)>
5月号では、新年度の取組方針と前年度実施の長崎北病院での取り組みを、メイン記事として発行しました。トピックニュースとしては、当研究所大武美保子代表理事が東京大学から千葉大学へ准教授として移籍したのに伴い、ほのぼの研究所の移転を行ったことがあります。
- ほの研通信第10号,ほのぼの研究所,Vol.10, 2012.

【長崎北病院関係】


スクェアーステップを踏む



会議室での共想法の様子



トレーニング室での共想法の様子


<ほの研通信第11号(2012年9月)>
 9月号では、7月に開催された移籍記念講演会の報告と、6月に行われた人工知能学会での研究発表の記事をメインに編集しました。
- ほの研通信第11号,ほのぼの研究所,Vol.11, 2012.

【移籍記念講演会関係】


横手幸太郎教授ご講演



宮崎良文教授ご講演



大武先生講演 これからの5年



「ほのちゃん」と交流会の様子

【人工知能学会関係】


壇上で発表する市民研究員 佐藤さん



表彰式にて近未来チャレンジ卒業を表彰される大武先生



近未来チャレンジセッション終了後の卒業記念撮影


<ほの研通信第12号(2013年1月)>
 1月号では、毎年恒例の参加者の皆様がサンタクロースになって、楽しく過ごすことのできるクリスマス講演会・交流会の記事と、柏市社会福祉協議会、プロジェクトTへの出前講座の実施報告記事をメインに掲載しました。
 この回より掲載方法を、縦書きより横書きに変更しての編集になりました。これにより編集がしやすくなったようにも思えます。
- ほの研通信第12号,ほのぼの研究所,Vol.12, 2012.

【クリスマス講演会・交流会関係】


開会挨拶 ほのぼの研究所 長谷川多度事務局長



来賓挨拶 柏市医師会前会長 宮地直丸先生



乾杯の音頭 産業技術総合研究所主任研究員 麻生英樹先生
スクリーン上、マグカップで乾杯する
スイス チューリッヒ大学マイク・マーティン教授



会場での乾杯の様子



招待ビデオ講演 マイク・マーティン先生



基調講演 大武美保子先生



クリスマス講演会の会場の様子

【柏市社会福祉協議会関係】


ロボット研究員「ほのちゃん」を紹介する大武先生

【市民グループ プロジェクトT 出前講座関係】


説明を聞く参加者



共想法に初めて参加するプロジェクトTのメンバー


 2013年度より、今までの編集方針を変えて編集委員会を作り、ここで討議し掲載記事の検討をしてから制作に当たるようにしました。
 こうすることで、発行に参加する皆さんの脳の活性化を図り、一人でも多く認知症の予防につなげていきたいと思っています。このことは、ほのぼの研究所の理念にも合っていると考えます。

 将来は広く海外の皆さんにも読んで頂けるよう、英文化を計画しております。

市民研究員 根岸勝壽記

マカベ共想法ーお話の会 実施報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
SatoY 2013-3-24 10:00
  茨城県桜川市真壁町の介護老人保健施設、マカベシルバートピアでは、2011年11月から、共想法を実施研究しています。


マカベシルバートピアと桜

  火曜日と木曜日にそれぞれ月に2回、70代から90代の利用者が参加されていて、各曜日とも男性2名女性4名で構成され、毎回活発に会話をされています。2013年1月からは新メンバー5名を迎え、性能のよいプロジェクターも手に入れましたので、大画面が見られるようになりました。


マカベ共想法とビデオ撮影の様子

  2012年10月16日には、ほのぼの研究所によるビデオ撮影がありました。撮影担当の志茂さんは早朝7時に到着され、大武先生他、市民研究員と学生が合流して撮影は無事終わり、参加者との有意義な話合いがなされました。参加者からは、感想と共に、研究層を厚くするようにとの励ましの言葉がありました。
  創立以来15年が経過しましたが、共想法に出会ったことで新しい世界との交流が生まれたことは、職員のみならず、参加されている高齢者の方にも大いに刺激となっています。ハイテクを使った共想法は、都会でなくても十分活動に参加できるというメリットがあり、地縁を超えて世界と触れ合うことも、決して夢物語ではないところが魅力です。2年目となった今年度は、共想法のシステムを活用して、施設内をさらに明るく盛り上げていきたいと思っています。

市民研究員 永田映子記

共想法継続コース参加者の声

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
SatoK 2013-3-17 10:00
  ほのぼの研究所では、認知症を予防するための「共想法継続コース」を立ち上げ、2011年4月から1セッション毎に効果測定を取り入れ、50歳代から80歳代迄の12名が、楽しみながら年間12回の共想法を行っております。先日の2月19日に2年目が無事終了し、今年の4月から3年目が始まろうとしています。
  毎回テーマを工夫し、少し難しすぎるとのお叱りを頂きましたが、苦労したテーマの時ほど素晴らしい話題と写真が数多く集まりました。そして“共想法は楽しい〜♪”という声も皆様からお寄せ頂きました。来年度は研究員になる2名を除き全員が継続することに決定した事は、スタッフ冥利に尽きる思いです。
  皆様にアンケートをお願いしたところ、全員からご回答いただきましたので、ここに抜粋したものをご紹介致します。
 


共想法をしている継続コースの皆様

 


時折テレビ取材を受けながら(NHK名古屋)

1.二年間継続コースを続けられての感想
○良かった点

  • 考える事が頭の体操になると思った。
  • テーマごとに考えるのが楽しかった。
  • お互いを大事にしながら、効果的なコミュニケーションの方法について学ぶことが出来た。今後続けて学習して行く上で大切な事だと思った。
  • 写真提出ということで意識して視点を広げ、歩くようになった。
  • 話を聞くことで発想の広がりを体感し、同時に自分のイメージの狭さを痛感した。
  • 一年目に比べて楽に話が出来るようになった。
  • 一緒に活動する仲間と知り合えた。
  • 何事にも注意して物事を見るようになり、日々が楽しく過ごせるようになった。
  • 聞く力、話す力、見る力、心配りの出来る力、等が身に付いた。

○悪かった点

  • 説明が上手に出来なかった。
  • パソコンの扱い方に手間取ることが有り、会話ののりが中断されることがあった。
  • スピーカーの異音が気になった。

2.来年度の継続コースに求めるもの
         
  • 標準共想法も経験してみたい。
  • 皆様と語り合える時間を大切にしたい。
  • 過日先生からも言われたように、Before・After の違いという形で結果を出したい。
  • 継続コースを2年ではなく、4年も5年も続けて欲しい。

3.希望するテーマ

  • 自由
  • 何でも決められたテーマに挑戦するのが楽しみです。

  尚、この度の参加者の声は、継続コース参加者のみを掲載しましたが、入門コースや出前コースからも同じような回答を頂いております。紙面の関係上ご紹介が限られましたが、皆様全員から素晴らしい感想を沢山頂きました。ここに掲載できなかった方へお詫びを申し上げますと共に、ご協力頂きました皆様に心より感謝申し上げ、次年度の参考にさせて頂きます。
 


共想法終了後参加者、研究員全員でおやつを食べながら歓談

  おやつを食べながら歓談しているうちに、いつの間にか参加者同士友情が芽生え、テーマを相談し合ったり、お互いに助け合ったり、家族的な雰囲気になるのも共想法の特徴かと思います。
 


長谷川さんから修了証書を受け取る松村さん清水さん

  学期終了後、松村さん清水さんに、長谷川事務局長から継続コースの修了証書が授与されました。お二人共、これからは市民研究員として、ご活躍を期待されております。

市民研究員 佐藤由紀子記

        

柏商工会議所女性会出前講座

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
MatsumuraM 2013-3-10 10:00
  2012年11月に柏商工会議所女性会の連続3回体験型の出前講座を企画しました。場所は商工会議所内会議室、実施者はほのぼの研究所研究員一同、参加者は女性会会員のみなさんです。女性会は会議所内に女性会室を持ち、女性会担当の事務局があります。会員は50数名。会員の平均年齢は50から60歳代です。会員はご本人が事業主、または事業主である夫の片腕として事業を支えています。お一人何役もなさり、多忙な方が多いそうです。女性会では例会のほかに見学会や講演会を企画して見分を広めています。会の連絡はファックスです。講座の連絡担当は振興委員会会長の嶋田美奈子さんで、メールでの丁寧な交信は出前講座企画にとても参考になりました。


いただいた花束を前に、大武先生にこやかに講演開始です

  11月1日(初回)オリエンテーションに続き、大武先生の挨拶と講演、DVD2点「市長訪問」「NHKが取材した、脳血管障害にも負けないでほのぼの研究所の活動を続ける研究員の話」、研究員による共想法デモンストレーションです。
  大武先生はほのぼの研究所の成り立ちと、共想法と認知症について分かり易く話されました。30数名の参加者の皆さんは熱心にメモを取り、終わると認知症について多く質問が出されました。
  次は研究員4名による共想法です。条件を同じにして「模範的な共想法」と「良くない例の共想法」を演じて、参加者に比べてもらいました。写真1枚、説明2分、質疑3分、テーマは「好きな食べ物」。時間を気にせず長々と説明する黒田さん、メモ用紙を見ながら参加する清水さん、自慢話をする長谷川さん、先生は小声でもそもそと話す役です。会場から思わず「マイクをもっと口の近くで聞こえるように話してください」と声がかかり、先生の熱演は大成功です。共想法の解説は佐藤研究員で、よい例・悪い例の解説を分かり易く話しました。


研究員の共想法デモンストレーションを見る女性会会員


  11月8日(2回目)会員が初めて共想法に参加します。テーマは「好きなものごと」写真1枚、説明2分、質疑3分です。持ち寄った写真は多彩で質疑では初めてと思えないほど話題が弾みました。
  アンケートには、「質問の仕方が難しく、感想や体験談で話が長くなり、他の参加者の質問時間が無くなってしまう、次回は質問の仕方に気を付けたい」と、初めての参加とは思えない感想がありました。「仲間に親しみを感じた」等があり、早くも共想法の魅力に気がつかれたようでした。
  後半は千葉大学生山口さんの説明で、遠隔会議システムスカイプの実演です。交信先は埼玉県宮代町の「NPOきらりびと」の研究員田崎さんです。田崎さんを男性と思っていた会員が多く、4人の男の子のお母さんで本業は保育士、「きらりびと」では共想法を担当していると紹介しました。働く女性、4人の母親、共想法をよく分かっている田崎さんに共感を覚えた方が多かったようで、会員5名と田崎さんの楽しい交信ができました。ほのぼの研究所のこと、共想法について等質問もでました。
  11月22日(最終回)は研究員の黒田さんが座学を担当しました。会員の方にも資料としてお渡しした「福祉マイスターへの道 第1回から第5回まで」を要約しながら、易しく時にエピソードを交えて熱演されました。
2度目になる共想法のテーマは「苦手なこと」、写真1枚、説明2分、質疑3分です。写真と、伝えたい内容が奥深く前回以上に盛り上がりました。


苦手なことをテーマに共想法体験
「ケーキは好きだけど作るのは苦手でね〜」

  休憩をはさんでロボット「ほのちゃん」登場です。大学生の山口さんが開発中のロボットを紹介した後、2011年のクリスマス講演会で「ほのちゃん」が活躍した様子と、数日前にNHKクローズアップ現代に出演したぎんさんの娘さん、4姉妹の会話放映を短くDVD に編集されてスクリーンで見せてくれました。平均年齢93歳の姉妹の、間合いよく行きかう会話は生き生きとして、楽しいひとときでした。「ほのちゃん」がいきなり、講座の連絡を担当した嶋田さんに「嶋田さん如何ですか」と呼びかけました。びっくりされましたが、嶋田さんは落ち着いてこの度の講座の感想をはきはきと話されました。

アンケート・エピソード
  今回の企画については多数が、「満足」または「やや満足」と回答しました。感想として「役立つ情報が得られた」「スキルアップにつながった」「他の参加者との交流・情報交換が図られた」等がありました。今後このような講演会に参加したい方は多数ありました。

  • 大武先生の講演については、「短い時間で内容が充実しておりましたが、もっと沢山お話を聞きたかった」との感想が聞かれました。
  • 参加員数について1回目30名見学1名、2回目11名、3回目10名で、忙しい方が多く連続参加は難しいと言われましたが、9名が3回連続参加でした。
  • お茶の時間に会員のお店の銘菓をご馳走になり、会員相互の繋がりを感じました。
  • 12月4日のクリスマス講演会の来賓挨拶は女性会会長の高野山芳子さんにお願いしました。(2012年12月16日のブログに掲載)
  • 22日最終日は午後の講座(習志野市の出前講座)が重なり、研究員は直行
    しましたが、早く出るように促してくださり心遣いを嬉しく思いました。

  講座では共想法のルールを正しく伝え、実践出来るようにしなければなりません。認知症を予防するためにどの様な日常生活を心がけたらよいか上手く伝わったでしょうか。共想法に関心を持ち、前向きなアンケート結果をいただきながら、女性会の皆さんは全員が仕事を持ち忙しく、引き続いて共想法の入門コース等に参加は出来ないそうです。折を見て時間が出来た時には、いつでもほのぼの研究所をお訪ねください。心からお待ちしています。

女性会担当 市民研究員 田口良江記

 

習志野市 出前講座

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ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
SatoK 2013-3-3 10:00
  2012年11月22日、京成津田沼駅ビルサンロード6階大会議室にて「ふれあい共想法による健康づくりとほのぼのとした長寿社会の実現にむけて」と題して出前講座が実施されました。
  この講座は、習志野市、船橋市等に居住する方に、ふれあい共想法を知って頂こうと、習志野市の教育委員会、社会福祉協議会の後援を得て、同市に居住している共想法受講者が中心となり実施したもので、会場には約70名の方がご来場いただき、ほぼ満員になりました。
  定刻、実行委員の石津谷法子さんの司会で開会、ご来賓の社会福祉協議会会長・海宝嘉胤様のご挨拶をいただき、講座が開始されました。 初めにDVDにより認知症や、ほのぼの研究所の紹介を行った後、大武先生が「発想を豊かにし、脳を生き生きと保つ新しいコミュニケーション」と題し、講演しました。この時、双子の長寿姉妹で有名だった、きんさん・ぎんさんのうち、ぎんさんの娘さん四姉妹の会話を解析した結果を、NHKで報道された動画を見ながら解説しました。このことは、この会場で初めての公開でしたので、皆様は聞き耳を立てて聞き入っていました。


大武先生講演風景



講演会場

  この後、休憩をはさんで、共想法のデモンストレーションになりました。テーマは「好きなものごと」で、この地域から共想法入門コースに参加された方により、1分共想法が実施されました。
  最後に、記者会見の合間をぬって、宮本泰介・習志野市長がお見えになり、力強い来賓挨拶を頂きました。習志野市で福祉の街づくりをしようとお考えであると、今後の展開に期待が持てるお言葉を頂きました。


宮本泰介市長挨拶

  その後、約20分の質疑応答の時間になりました。時間が足りなくなりそうなぐらい活発な発言があり、盛会のうちに終了しました。
  アンケートの結果を集計しますと、この講演会に満足された方は満足、やや満足を合わせて85パーセントに上りました。また、“役に立つ情報が得られた”、“スキルアップにつながった”、“日頃の活動に役立った”に当てはまるとの回答が、多数集まりました。皆様熱心に聴講されていたことが分かります。その後、この講演会が船橋よみうりにて紹介され、記事を読んで興味を持たれた方が、増尾に見学に来られました。

市民研究員 根岸勝壽記

マザーズガーデン出前講座

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NegishiK 2013-2-24 10:00
  2012年6月より10月まで、柏市社会福祉協議会の支援を受け、柏市の特別養護老人ホームマザーズガーデンにおいて、当施設一部の職員及び近隣の富勢地区、松葉地区の民生委員、健康づくり推進員、ボランティア関係者を対象に連続出前講座を開催しました。

  現在、特別養護老人ホームでの待機者数は、相変わらず200名余の状況下にあります。当施設にて傾聴ボランティアを続けている人の声や共想法の経験者から、変わり行く施設の高齢者に共想法を実施できないものかとの要望が提起されました。そこで施設関係者との事前検討会を重ねました。その結果、今後の波及効果を鑑み、施設利用者に直接ではなく、支え手である福祉関係者を対象として、2012年前期6月から7月にかけての4回と、後期9月から10月にかけての4回の、合計8回にわたる連続出前講座を開催するにいたりました。


マザーズガーデン

  前期参加者は施設関係者2名、松葉地区の民生委員2名と傾聴ボランティア1名、認知機能低下傾向にある地域の高齢者1名となり、テーマに沿った写真は自作のものを用意していただきました。まず、今回の実施に備え、5月の入門コース参加者3名(松葉町)と市民研究員によるデモンストレーションを行い、参加者による共想法に入りました。参加を希望された高齢の方は難聴があり、質疑応答に補助を要しました。他の参加者も理解を示され、その対応に支え手である福祉関係者ならではの雰囲気に好転しました。後期は9月から10月、参加者が入れ替わり、富勢地区民生委員、同じく健康づくり推進員各2名と手話通訳者1名、地域ネットワークボランティア1名の参加となりました。10月3日はマザーズガーデンにおける共想法の全容を収める動画の撮影を行いました。


大武先生の話を聞く前期参加者

  認知症予防回復活動は、誰に対して、どの段階で、どのような機会を作り、どのような場で行ったら、もっとも効果的なのか。参加頂いた方と継続的に議論しながら、社会的に求められている認知症予防回復のために、共想法を役立てる方法を、実践研究していきたいと思います。


マザーズガーデンにおける共想法効果測定

市民研究員 武下秀子記

プロジェクトT 出前講座の報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NegishiK 2013-1-20 10:00
  2012年8月に行なわれました、プロジェクトT 出前講座についての記事を、本日掲載できましたのでご覧下さい。

  2012年8月10日、市民グループ プロジェクトTを対象に、柏市介護予防センターほのぼのプラザますおにおいて、出前講座を実施しました。午前10時の開始15分前には全員の方がお揃いになり、熱意のほどが伺えました。プロジェクトTは、柏市保健福祉総務課の企画、講師は千葉大学環境健康フィールド科学センター徳山郁夫教授による「地域を担う人材育成講座」第3期生の方々で立ち上げられたグループです。柏の葉UDCK(アーバンデザインセンター柏)において、月2回、紙芝居をしたり、市民活動団体のフェアでは、手作りの品を販売し、被災地の支援に当てられたりするなど、地域の子どもや高齢者の支援その他、幅広い活動を繰り広げておられます。今回は、2012年3月8日、松葉ふるさと協議会での出前講座参加者で、プロジェクトTのメンバーの藤田様のご紹介で、10名の方のご参加を得て、実施にいたりました。
定刻10時より、事務局長の長谷川さんのあいさつと、ほのぼの研究所の活動状況について、DVD放映に合わせ説明がありました。続いて、市民研究員の佐藤さんが、共想法と認知症予防効果について、パワーポイントによる解説を行いました。


説明を聞く参加者

  市民研究員5名による共想法デモンストレーションの後は、プロジェクトTの皆様による共想法体験です。5名ずつ2グループに分かれて全員が参加されました。話題提供2分、質疑応答3分で行いました。第一グループ、第二グループの会話記録者の所見は次の通りです。「皆様初めての体験とは思えない面白い話題と、充実した質疑応答で各所に笑いがあり、老後の不安など微塵も感じさせない元気一杯の方々でした。この方々がほのぼの研究所に協力してくれたら良いなと思いました。」「プロジェクトTの皆様は会話に慣れておられ、質疑応答では流暢な語り口で、どの話題にも興味深く対応され、たいへん盛り上がりました。」
  最後にアンケートの記入をお願いし、本日の共想法を終了しました。アンケートを通じ、「オーブ現象がおもしろかった。」「めずらしい石のアートを見たいものです。」「民話の地への訪問や書道の耕煙の話には興味が持てました。」など、共想法の中で語られた、バラエティーに富んだ話題に興味を持ったとの声がたくさん集まりました。
  そのほか、アンケートを通じて寄せられたご質問と感想をいくつかご紹介します。?共想法を日常でどのように生かすか、その方法をもう少し聞いてみたかった。?一緒に活動していたのに、これまで知らなかった趣味を持っている方がおられたと発見、プロジェクトTで今後活動する上で有意義であった。?人それぞれの興味や趣味の世界が違って面白かったです。着眼のしかたのユニークさにも興味を持ちました。?聴いてもらっていると思うと話すことに力が入ります。?次回参加できるときはテーマを考えてから写真の選択をしたく思います。
  共想法に初めて参加された皆様のご感想、ご意見に、共想法の可能性を改めて見出すことができました。


共想法に初めて参加するプロジェクトTのメンバー

  プロジェクトTの皆様、そしてこのブログをご覧の皆様。共想法を契機に面白い話題を見つけたり、写真に納めたりしながら、周りの方々と会話を楽しむことを続けられ、また、介護予防センターほのぼのプラザますおにて実施している共想法にご参加ください。共想法を日常で活かす方法などは、続けて参加することによって体得できるものと思います。ご一緒に学習しませんか。

市民研究員 武下秀子記