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ほの研ブログ - NagahisaHさんのエントリ

 毎日を楽しくする工夫 撮影場所を探索し続けると…
 屋根裏部屋からでも撮れた日没場面です。この瞬間に合わせたように、『赤トンボ』の
曲が町じゅうに流れてきていました。1月のウオーキング中に日の出の写真を撮ることができたのが動機となり、日没の写真も撮りたいと、場所探しをしていました。ふと、以前家からでも富士山が見えていたのだから、屋根裏部屋からでも撮れるかもしれないと思い付き、試みてみました。そして、さらにこの窓と対面にあるもうひとつの小窓は東方向だと気付き、日の出の撮影も試みると、どうにか成功しました。おまけにベランダの屋根のない部分からは星も撮れそうなのです。これは超高望みですね。

市民研究員K.S.さん



屋根裏部屋からでも撮影できた日没

コメント:市民研究員M.M.さん
屋根裏部屋からの日没の写真とは、素敵ですね。街全体がシルエットになって空の雲が動いているようで、躍動感が伝わってきました。撮影した時刻が、「赤とんぼ」の曲のころと知って、本当は悲しい曲とは知らず、子供のころ元気に歌っていた時代を思い出しました。
 朝食にはいつもトーストを食べていますが、メリハリをつけてみようと思って、ホットケーキを焼いてみました。北海道産小麦粉ミックスに、牛乳、タマゴ、豆乳を入れたたねで2枚焼き、旬の苺をつぶしたものに砂糖を振りかけてはさみ、頂上にはいちごと青い大豆を飾りました。見た目も綺麗でお味も良く、いつもと違った変化のある食事で、大変快適な朝になりました。またぜひ作ってみたいと思いました。朝食にはコーヒーを飲んでいます。

継続コース参加者 Y.A.さん


イチゴをたっぷり使った朝食用ホットケーキ

コメント:市民研究員H.N.さん 
見るからに栄養豊富、フレッシュイチゴがたっぷりの焼き色もとても美しいホットケーキは、本当においしそう!これを召し上がれば、1日じゅうハッピーに、元気にお過ごしになれること請け合いですね。私も休日の朝には少し早起きして、趣向を変えた美味しいものを作ってみようかなという気持ちになりましたが、誰かがつくってくれたらもっとハッピー…というのが本音です。
 新しい発見をしながら歩くのは、毎日を面白くする工夫のひとつだと思っています。
 散歩中に、皇居の内堀で白鳥がすいすいと進むのを遠目に見つけて興奮しました。最初はカメラの拡大機能を使って、遠くの白鳥を撮影していましたが、餌をもらえると思ったのか、どんどん近づいてきました。それでも、シャッターばかり切っていて、餌をもらえないと分かったのか、首を水面に突っ込んで、何か餌を探すような仕草をした後、引き返して行きました。

市民研究員 M.O.さん



皇居の内堀を泳ぐ白鳥

コメント:市民研究員M.M.さん
皇居の内堀での白鳥の写真を拝見して、30年前に,皇居の内堀でのカルガモ親子が列をなして遊んでいたのを思い出しました。悠然と泳ぐ白鳥には、人間社会の世知辛い世相など、まったく眼中にないと感じられました。これこそ別格の白鳥だと思いました。
 明け方の富士山も、夕方の富士山も元気を与えてくれます。ワインがあれば、気分は一層楽しくなります。ベランダの端ギリギリにグラスを置いたので、落ちたら大変とドキドキしながら写真を撮りました。いい角度に調整しているうちにワインを飲んでしまい、残りが少なくなりました。
 富士山に登ったことはありません。登った人の話では、岩だらけでゴツゴツしていたということですので、高嶺の花は見ているだけで近づかない方が、怪我をしないようです。

市民研究員A.U.さん


富士山を眺めながらいただくワインは〜

コメント:市民研究員H.N.さん
共想法で提供される話題から、A.U.さんのお好きなものは富士山、高層階のお住まいのベランダでのひととき、ワイン〜と頭に入っていましたが、それらを上手にまとめての撮影にはさぞ熱が入り、ワインも進んで、格別楽しい日になったのではと想像しました。毎日異なる表情を見せてくれる霊峰を拝むことができるなんて、千葉県の低層階に住む私には夢のようです。
 娘家族が同じ市内に引っ越してきました。彼らの家のネット工事の遅れのため、我が家が仕事場のようになってしまった上に、夜の仕事もあったり、泊りがけが増えたりとで、その間、孫の子守と食事の世話をすることになり、大変多忙になりました。
 けれども、1日は24時間と限られています。そこで色々考えた末、朝の片づけをしながら昼ごはんの支度を済ませるという、食事支度の回数を減らすプランを思いつきました。
 孫の離乳食は市販品を使わないように言われている上に、大食いのためカロリー控えめにと、なかなか神経を遣います。最近は「ゴハン」「オフロ」だけはっきりと言えるようになりました。どうやら、既に亭主関白の兆しありというところです。

市民研究員E.N.さん


家事の効率化+α

コメント:市民研究員H.N.さん
コロナ禍で孫と会えないと嘆いているだけの同世代として、超多忙な生活に感服するばかり。ただ、お疲れはあるも、E.N.さんに最近活き活きした様子を感じるのは私だけでしょうか?あるコラムに、孫育(て)のメリットは〜追稱譴和垢寮長を感じる時間が増え、乳幼児期特有のかわいらしさを堪能できる孫は愛情をより多く受けて孫の精神が安定し、健やかに育つその両親達は余裕ができて仕事とストレス発散ができる とありました。ご苦労も多いと察しますが、上手な工夫で皆様がメリットを享受なされますように。
 2021年3月2日、2020年度ほのぼの研究所合同研修を開催しました。これは、毎年1回、防ぎうる認知症にならない方法について、共に考え行動するために設立された、NPO法人ほのぼの研究所の存在意義を改めて確認し、通期で得られた知見を持ち寄り、確認し、次の1年に繋げるために行われているものです。

 2020年度の活動は4月7日の緊急事態宣言でスタート。在宅高齢者の外出自粛による認知機能低下リスクが高まる中、集合して会話をすることが認知症予防につながるという考えから会話支援手法「共想法」の研究開発と普及に取り組んできたほのぼの研究所は、感染予防上集合して会話することが危険であるとして、活動をオンライン中心に切り替えた1年でした。
 果たしてオンライン活動にもかなり慣れてきたことから、昨年度同様、協働事業者(埼玉県の認定NPO法人きらりびとみやしろ、茨城県の介護老人保健施設マカベシルバートピア、大阪府の有限会社野花ヘルスプロモート)、共想法継続コース参加者、「お江戸共想法」の実施者、理化学研究所の担当者、そして市民研究員の20数名が、延べ4時間以上にわたり、オンラインにて参加いたしました。
 

2020年度合同研修参加者

 合同研修の開催意義と2020年度活動の概要を述べた大武所長のあいさつを皮切りに、以下の順にて各拠点の活動報告をしました。今回は司会の鈴木晃研究員の、10分間の持ち時間終了3分前にベルで合図するなど、徹底したスケジュール管理のもと、遅滞なく進行していきました。それぞれの発表報告を順にご紹介いたします。※氏名後(S)は発表者

≪2020年度活動報告≫

発表資料

【協働事業者 きらびとみやしろ】「令和2年度「きらりびと共想法」活動報告-<きらり姫宮〉〈子育て支援事業〉のコロナ禍の工夫・過ごし方」

野口宗昭市民研究員・田崎誉代市民研究員(S)


 10年目に入ったきらりびと共想法が、集合形式での実施が中断していること、他拠点で試行が始まった遠隔共想法のスタートが、諸般の都合で遅延しているとの報告がありました。2020年後半から準備が始まったということで、2021年度の本格導入を待ち望む気持ちが述べられました。福祉活動を広く行っている認定NPO法人きらびとみやしろが、綿密な感染予防対策を施して展開している「きらり姫宮」「子育て支援事業」の活動の実態報告もあり、ご苦労を痛感しました。そして、1日も早いきらりびと共想法のメンバーとの遠隔共想法を通しての交流再開が待たれることでした。

【協働事業者のマカべシルバートピア】「マカベ゙シルバートピアの活動報告」

永田映子市民研究員(S)


 2011年のスタートから9年16期を迎えた介護老人保健施設における共想法やお話の会の実施報告がありました。参加者の平均年齢が90歳近いこともあり、もとよりその実施のご苦労は並大抵ではありません。さらにコロナ禍で、参加が制限されたり、家族との交流が途絶えた中で、認知機能検査結果(長谷川式)が明らかに低下したという報告は、察せられる結果とはいえ、コロナ禍の影響を現実のものとしてとらえたのでした。
 最後の、全国介護老人保健施設記念大会別府大分(2019年度開催)での「会話支援ロボットと高齢者とともに創る共想法の未来」の研究発表が奨励賞を受賞したという嬉しい報告は、多忙の業務の中での絶え間ない研究活動に敬服、誇らしく思うと共に、メンバーへの良い刺激にもなりました。

【協働事業者有限会社野花ヘルスプロモート】「野花cocofit共想法から報告及び現状と報告」

「共野花cocofiモート 正木慎三(s)・篠倉拓


 施設関係者のコロナ感染者発生はなくても、介護福祉施設としては、参加者募集や集合、固定が不可能になり、加えてスタッフの勤務体制変化などもあり、共想法の実践はできなかったとの報告がありました。また、メンタルを傷めた方々を対象にした「こころと行動を支える施設」として、2019年に開設された同社が運営するcocofitは当初利用者への支援プログラムとして「共想法」を取り入れていましたが、コロナ禍で悩みを抱える利用者は増えるも、個別ニーズに応じた対応や心療内科との連携、Zoom等のツールも用いてのプログラム変更等があり、活用できていないという課題が報告されました。
 そのため、大武所長からは、次年度からの、使い勝手が改善された次世代遠隔共想法支援システムの活用の提案がありました。
 なお、事後のWEBアンケートでは、心に不安を持つ人々が多くなっているという時世がらもあるのでしょう、cocofitについては参加者の関心の高いテーマとされました。
 
 協働事業者3拠点の発表を終了した時点で設けた質疑応答の時間では、諸般の事情はあるものの、感染や自粛に対する誤った反応が、高齢者のQOL低下や、施設運営やスタッフへの影響にもつながったという現実が語られ、新型コロナウィルス感染を「正しく恐れる」ことの大切さを改めて実感しました。なお、事後アンケートでは、コロナ禍で難題、課題を有しながらも様々な工夫をこらして、果敢かつ柔軟に対応している3施設の事例の発表が、興味を持ったり、参考になった発表のトップに挙げられました。


発表資料
 
          
【ほのぼの研究所 共想法継続コース】「共想法継続コース」

田口良江市民研究員(S)・根岸勝壽市民研究員(S)


 10年目を迎える継続コースは「認知症になりにくい暮らし」を年間テーマに設定し、実施しました。コロナ禍により、実施会場:柏市介護予防センター:ほのぼのプラザの利用制限時期もあり、集合しての共想法を実施せず、可能な方から順に、遠隔共想法を実施しました。その間、参加者十数名それぞれと、Eーmail、ショートメッセージ、電話、郵送と、参加者の都合に合わせた手段で連絡を途切れずに行ったこと、ほのぼのプラザが制限を設けて利用可能になった時には、個別に時間を決めて1対1からの遠隔共想法を始めるサポートを丁寧に行ったこと、参加者と相互学習をしながら遠隔共想法の参加方法を会得していった事例など、交流の途絶えがちな方々とも密に連絡を取りながら、徐々に遠隔共想法の参加者が増えていったプロセスを語りました。まだ共想法と遠ざかっている方々の近況報告からは、誰もがいつでも快く参加を継続、再開できるよう、たゆまず、フラットな信頼関係を築いている熱意を感じました。最後に根岸研究員から、コロナ禍でも遠隔共想法を通して繋がることができることへの感謝が述べられました。

【ほのぼの研究所 柏市認知症予防講座】「柏市認知症予防講座『今こそおうちで認知症予防』」

松村光輝市民研究員・魚谷茜市民研究員(S)


 まず初めに、コロナ禍でありながら、9月から会場のほのぼのプラザますおの利用制限が緩和され、予定どおり9〜10月の3日間開講できた幸運を述べました。長い自粛期間による認知機能低下への懸念や、学びや外出の機会を得たいという気持ちの反映か、30名を超える応募者がありました。しかし、感染予防の観点で、会場の定員が本来の半分以下と定められたことから、参加者9名、現地スタッフ3名での開催となったとの報告がありました。その代わり、遠隔会議システム(Zoom)を活用し、講師の大武所長が東京から、市民研究員とテクニカルスタッフがそれぞれ神奈川、埼玉からサポートし、会場の千葉県と合計4カ所をつないでの、初のハイブリッドオンライン講座としたとの報告が続きました。
 会場スタッフの多大なご協力と入念な準備の結果、大過なく終講しました。しかし、オンライン会議システムの音声が対面と比べて聴き取りづらかったこと、遠隔共想法に用いるスマホ端末を感染予防上直接触って操作していただけなかったことなど、コミュニケーション上の制約を実感しました。withコロナ、afterコロナを含めた、魅力ある講座の企画や、より若い高齢者層や、男性の参加を促す講座タイトルについてが課題として挙げられ、その後の質疑応答に続きました。

【ほのぼの研究所 講演会】「2020年度講演会実施報告」

鈴木晃市民研究員・長久秀子市民研究員(S)


 例年、会場で開催してきた設立記念講演会、クリスマス講演会を、共にオンラインにて開催した報告をしました。2020年8月25日には、疲労学の権威である理化学研究所の渡辺恭良先生を講師にお招きして、設立記念講演会「今こそ、実践!真の健康づくり」を開催しました。2020年12月22日には、認知症予防学会副理事長で園芸療法を第一線で実践研究される西野憲史先生を講師にお招きして、クリスマス講演会「コロナ禍での認知症予防」を開催しました。いずれも、招待講演・大武所長の基調講演・両講師の対談の3部形式としました。
 12月末にはほのぼの研究所の公式YouTubeのチャンネルを開設し、2講演、計6講演の動画配信も始め、2020年度がオンライン講演会元年であったと述べました。
 2回のオンライン講演会と、2019年度までのオフラインの講演会の時系列の参加実態と比較して得られた、集客の課題、賛助会員様の特典としての講演会のあるべき姿、そして視聴しやすく、魅力的なオンライン講演会企画のための、運営初心者としてスキル獲得の必要性等の課題を述べて結びました。


合同研修資料

【お江戸共想法】「2020年度実施報告 お江戸共想法」

お江戸共想法実施者斉藤千鶴子(S)・江口美代子(S)


 お江戸共想法もコロナ禍で開催が中断されましたが、夏からは遠隔共想法を12名が参加して継続して実施しているという報告がありました。ほのぼの研究所の参加者同様、1人対1人から初めて、最近はシステムの扱いにも慣れてきて4名間でのグループ会話を楽しんでいる模様を報告しました。9月には、直接会ったことがない者同士で遠隔共想法ができるか確かめることを目的として、お江戸共想法参加者と、柏のほのぼの研究所の市民研究員、継続コース参加者とで、「早寝、早起きしてみた」のテーマにて遠隔共想法を実施、交流したとの報告がありました。
 次に、遠隔共想法に対する感想や、コロナ禍前後の交流の比較についてのアンケート結果報告では、コロナ禍での交流機会が激減した中、顔が見えなくて残念でも、遠隔地や在宅でも楽しんで交流ができることを楽しめるようになったこと、機器の不慣れ、不具合や使い勝手に課題があることが述べられました。最後に、コロナ禍がおさまった折には、実施したことのない街歩き共想法をしたい!という熱い思いで締めくくられました。

【ほのぼの研究所】「遠隔共想法アンケート結果」

松村光輝市民研究員(S)・清水きよみ市民研究員


 お江戸共想法と同じアンケート調査の、市民研究員と継続コース参加者の結果報告がありました。遠隔共想法については、在宅で、同世代の人に先駆けて、オンラインで共想法を通して交流が可能になったとの意見と共に、お江戸共想法で挙げられた課題の他、非対面であることにより、会話が対面ほどスムーズではないことが挙げられました。交流については、外出・対面機会が激減したため、電話やZoomでのコミュニケーションが増加したという実態や、空いた時間、いわゆるおうち時間の有効活用を考えたという前向きな意見に加えて、遠隔共想法参加や、定例のオンラインの研究会が心のよりどころになっているという、市民研究員の声もありました。
 質疑応答では、試作段階ながら、コロナ禍によるニーズに応えるために試験運用している現システムと平行して、次世代遠隔共想法支援システムを急ピッチで開発しており、間もなく試用できるという明るい情報を知るに至り、大いに期待を膨らませたことでした。

【企業連携】「企業連携を主として」

小暮純生理化学研究所 認知行動支援技術チーム 技術経営顧問


 各拠点の報告に続いての小暮先生の報告では、2020年度の概要報告に続いて、最近の主要活動として、飲料メーカーや和光市との共同研究の支援を引き続き行うこと、また新規の連携開拓、推進案件として、松戸PJ関連の東葛エリアで活動を開始したNPO法人と、さらにマスコミでも広く報道されたポテンシャルがあるとされるW社や、高齢者向けロボットの評価を期待するV社との連携開拓が推進されているという、興味深いトピックの報告がありました。これまで連携していた研究機関、企業との、別の形での関係維持等、幅広い分野での進捗状況の報告がありました。
 
【2020年度まとめ・2021年度方針】

NPO法人ほのぼの研究所 大武美保子代表理事・所長


 まず、2007年から5年ごとに設定した共想法研究の中期計画について、改めて整理しました。共想法を種(シーズ)とした時に、どのように展開するかをまとめたものです。
2007年- 種を苗(サービス)に
2012年- 苗を畑(非営利事業)に
2017年- 畑を試験農園(検証事業)に
2022年- 試験農園を各地、各国に、農園(営利事業)の立ち上げを支援
2027年- 農園を各地、各国に
2020年度に至るまでの共想法の研究体制の推移、ほのぼの研究所の役割、さらにほのぼの研究所の実施・普及・支援・育成・研究という5つの柱の事業の進捗説明がありました。
 続けて、2020年度の5つの事業の実績を述べた後、2022年- 試験農園を各地、各国に、農園(営利事業)の立ち上げを支援、を見据えた、前タームの最終年としての2021年度のイメージを述べました。
 次いで2020年度には「新型コロナウィルス流行により、薬やワクチンが確立するまで、集まって行動することができないこと」を前提に「目的に即して新しいやり方を考えて実践する」という目標を目指して活動した以下の成果を具体的に述べました。
〆濛陲任粒萋以法の確立(研究会・研修)
一カ所に集まらないで社会的交流を実現し、認知機能を訓練する方法の考案、実践
 続いて「ワクチン接種が進んでも、集合しての活動は慎重に行うことが求められること」を前提として、2021年度の目標を「新しいやり方の実践の輪を広げる」と掲げ、2020年度に構築を始めた遠隔共想法を基盤とするサービスを外部に展開すること(遠隔共想法参加者から実施者へ・連携先の遠隔共想法を支援)をメインに、これまでの事業を続けながら、さらに新しく取り組む活動案が示されました。


 すべての発表後の総合討論では、「初めての人に共想法の良さを伝え、参加してみたいという気持ちになっていただくためにはどうしたらいいか」という根本的かつ難しい質疑に対して、各拠点から経験に基づいた妙案が多数挙げられたのは大変興味深いことでした。一般的に、高齢者は何かを始めること自体に前向きでない場合が多いためです。共想法のよさは体験すると伝わるので、詳細に説明するよりもまず体験してもらった方がよい、といった意見が寄せられました。
 近々の高機能な次世代遠隔共想法支援システムの試用開始という、期待できる報告に加えて、「世の中に高齢者が受け身で使うシステムは多数あるものの、高齢者がシステムを使いながらサービスを提供する側に回ることができる、遠隔共想法のようなサービス・システムは最先端である。それによって、みんなを元気にする推進力になるよう一歩一歩近づいていきたい。」という、大武所長の熱い思いを伺い、2021年度の活動への意欲が高められたことでした。
 
 そして、1年間オンライン活動、相互学習を重ねた結果、合同研修への初参加者が増え、大変スムーズに遂行できたこと自体が、大きな成果のひとつであると確認し、無事終会となりました。

市民研究員 長久秀子

コロナ太り

カテゴリ : 
今日の共想法 » 去年のニ大ニュース
執筆 : 
NagahisaH 2021-3-21 8:00
 私にとっての昨年の一番大きなニュース、それはなんといっても半年間で、6.5kgも大きくなってしまったことです。ご多分に漏れず、コロナ太り。在宅勤務で通勤時間がない分、もっと運動できるかと思いきや、なんと、一生懸命仕事をし過ぎてしまいました(笑)。一日中、椅子からお尻が離れません。たまに出勤するときには、なんとかお肉を服に押し込める始末。あまりにお見苦しいので、写真はスマホアプリのスタンプにかえさせていただきました、悪しからず。
 すでにご想像のとおりだと思いますが、今年のテーマはこの大きくなった分を減らすことです。

お江戸共想法参加者S.I.さん



コロナ太り体重計測イメージ

コメント:市民研究員H.N.さん
私は出勤こそいたしませんが、自宅のパソコン前の椅子には、なるべく離席させないような魔法がかけられているのではないかと思うような時があります。集中できること、集中し過ぎることもできることが、在宅勤務の功罪かもしれません。3月になりました。そろそろ今年のテーマの達成効果が出始めた頃かしらと、想像しています。

ハチの逆襲

カテゴリ : 
今日の共想法 » 去年のニ大ニュース
執筆 : 
NagahisaH 2021-3-7 8:00
 7月にアシナガバチに顔を刺されました。ベランダの床に置いたハチの巣が気になっていましたが、夫が刺されないからそのままでいいと。しかし、夜に完全防備をして巣に殺虫剤をかけて家に入ったところ、その中の1匹が家の中に入ってしまい、それをやっつけようとして、顔を刺されました。翌日は何ともなかったのですが、だんだん腫れて臼のような顔になりました。残りのハチもどんどん飛び回り、結局業者を頼み、念のため医者にも行き、高い授業料になりました。
 自業自得だと夫からいわれ、もっともだと思い、これからはハチには近づかないことにしました。

継続コース参加者 C.O.さん


アシナガバチとその巣

コメント:市民研究員H.N.さん
テレビ等でスズメバチの巣の壮絶な駆除の様子を見ていたため、アシナガバチもスズメバチ科ということで、危険な存在かと思いましたが、益虫とのこと。巣を襲ったりしなければ人を刺したりしないということですから、きっと彼らの逆鱗に触れてしまったのですね。実に大変痛い目にあわれた貴重な体験をなさったと思います。身近な生物たちとのよりよい共生には、知識と経験が大切なことがよくわかりました。

オペラの価値

カテゴリ : 
今日の共想法 » 歳を重ねて気づいたこと
執筆 : 
NagahisaH 2021-1-31 8:00
 独身時代に買ったオペラ全集CDです。1巻に3枚の楽曲と説明のCDついており、それが10巻あります。ですから楽曲がおよそ30時間分、解説が3時間半分あります。全部聴き終わるのには、およそ1カ月はかかることになります。モーツァルトからヨハンシュトラウスまで、有名な楽曲がおさめられています。
 歳を重ねると、若い頃理解できなかったこともだんだんできてくるとみえ、オペラはなかなかセクシーな音楽なのだと気づきました。

市民研究員 M.M.さん



若い頃入手したオペラ全集CDをふたたび

コメント:市民研究員H.N.さん
素敵な時間を楽しまれているM.M.さんの様子を想像しながら話題を拝見しました。私は若い頃、父が好んで聴いていたバッハを理解できないでいましたが、年を経るにつれ、その奥深さや神髄を愛でる気持ちが芽生えてきました。年代や環境によって享受されるものが変わり、心を豊かにしてくれるのが、音楽の秘めたる力だと思っています。
 2020年12月22日(火)13時30分より、ほのぼの研究所クリスマス講演会を開催いたしました。ご存知のように、新型コロナウィルス感染拡大中のため、夏の設立記念講演会同様、今回もオンラインで行いました。ライブのオンライン講演会には60名近い方々、事後の動画のご視聴にも多数のお申込みいただきました
 新型コロナウィルス感染の拡大防止のために人との交流が制限された結果、高齢者の認知機能低下・認知症発症者増加へのリスクが高まっています。今回はその防止の取り組みにフォーカスした「コロナ禍での認知症予防」をテーマに掲げ、認知症予防学会を設立し、研究とその実践に日々ご尽力の西野憲史先生を招待講演講師としてお招きし、招待講演」「基調講演」「両講師の対談」の三部形式としました。

講演会投影資料表紙

 大武美保子弊所代表理事・所長の開会挨拶に続き、早速招待講演講師の西野憲史先生に北九州市のご自身の医療施設よりご登壇いただき、「認知症予防の基礎―コロナ禍における実践」と題した講話が始まりました。

招待講演講師 西野憲史先生

西野憲史先生は日本大学医学部ご卒業で、同大学循環器科にて動脈硬化症の予防にて博士号を取得なされました。1986年にご出身の北九州市に西野病院を開設、以降医療法人、社会福祉法人、NPOを設立され理事長として、地域での医療並びに認知症予防活動を実践なさっております。また2011年日本認知症予防学会(2019年に一般社団法人日本認知症予防学会に名称変更)の設立に寄与され、現在副理事長として幅広くご活躍です。また2007年以降、アメリカ、アジア各国の園芸療法士と連携され、園芸療法の非薬物療法としての認知症予防の実践、研究に積極的取り組まれております。
 
 なお、西野先生には、師走のお忙しい中、急遽のご登壇の依頼に加えて、ほのぼの研究所クリスマス講演会恒例のクリスマスコスチュームのご着用までご快諾いただきましたこと、心より感謝申し上げます。今回は視聴希望者にはガーデニングや家庭菜園などで園芸を楽しんだり、身近なテーマと感じたり、施設関係者も多く、先生のご講話への期待は高いものでした。
 ご自身の施設の美しい庭園をバックにご登壇の西野先生は1.わが国の高齢化、2.コロナ禍の暮らしの変化、3.認知症の原因、4.認知症の予防と対策、5.園芸療法の有用性について、興味深い資料や実生活の事例を挙げながら、大変わかりやすいご講話をご提供下さいました。
 講話早々、「加齢に伴う各種身体機能の変化」のグラフで示された20〜24歳の時の身体機能を100とした場合の55〜59歳の人の変化には、日頃の実感を証明されて大いに納得、各項目の変化の落差に愕然としたものでした。

加齢に伴う各種身体機能の変化

また、高齢化が進むにつれ、健康寿命の短縮の可能性があること、さらに、そうした背景や癌に比べて予防や治療が難しいとされていることからも、認知症が、高齢者が一番なりたくない病気でも、子供世代が親になってほしくない病気でもトップだという、厳しい現実を語るデータも示され、日本の超高齢社会の課題、大きな変化は認知症の発症者の増加だとされました。

 さらに、世界中で認知症に関する研究が進む中、認知症発症の様々な危険因子とされるもののうち、特に大きな危険因子として挙げられるのは、アルツハイマー型認知症では糖尿病、脳血管性認知症では高血圧症であること、しかしながらこれらを含めた危険因子の多くはライフスタイルの見直しでリスクを減らす可能性があるという研究が進んでいることを述べられ、アルツハイマー型の発症にかかわる脳へのアミロイドβの沈着を抑制、認知症予防につながるものとして、7時間以上の良い睡眠が注目されているというトピックも提供されました。


認知症の発症にかかる危険因子

 次いで、2011年の設立以来日本認知症予防学会が提唱する認知症予防の3段階予防法に基づき、2500人余の会員の認知症予防のためのエビデンス創出とそれに基づいた研究・実践活動により認知機能の障害を改善できる部分があるということがわかってきたと説明されました。

日本認知症予防学会が提唱する認知機能の3段階予防法

  最後に西野先生が欧米やアジアでその有用性への注目が高まっており、それらの地域の実践・研究の連携も通して、ご自身の各施設、NPOで研究、実践を推進していらっしゃる園芸(自然)療法について熱く語られました。施設で行われる様々なアクティビティに加えて、MCI(軽度認知障害)の進行抑制、認知症のBPSD(行動障害等の周辺症状)の予防と改善のための非薬物療法として、障害のレベルや能力に応じて(すべての予防段階において)取り入れられたところ、園芸療法のもつ「賦活」と「沈静」両作用が見られたと述べられました。BPSD症状を軽減するばかりか、様々な園芸活動に付随する関わりを通じて活動を活性化し、五感を豊かに刺激することになり、長期間実践することにより認知機能の改善が維持されたというエビデンスを解説、園芸(自然)療法の有用性や意義を述べられました。



園芸療法の有用性・効果

 そしてWHOの提唱するQOLの実現に向けての身体面、社会面、精神面に並ぶやる気、意欲の領域において、この不思議な力を持つ園芸療法等による自然とのかかわりが生活の質を大いに高めることができると確信していると結ばれました。

 画面に映し出された、美しい自然豊かな施設や、素晴らしい環境の中での様々な園芸療法の場面の画像から、充実した時間を満喫され、幸福そうにお見受けするご参加の皆様の表情に、心が潤う思いがいたしました。また、事後アンケートでは、自然豊かな環境での取り組みに心を打たれた、園芸療法に改めて興味を持った、やってみたい、できそうという感想や、自らが植物と対峙して心が癒された経験など、嬉しい声が届きました。
 最後に日本認知症予防学会からの新型コロナウィルス拡散に対する提言をお示しいただき、終講となりました。

日本認知症予防学会からの提言

  次いで、大武美保子代表理事・所長から「オンライン認知症予防活動」と題して、基調講演をいたしました。
 遺伝以外の要因が大きい病気に対しては病気ごとにその方策が存在するも、「人との密な接触をさけるべき」新型コロナウィルス感染症と「人との交流をすることが有効である」認知症では、その方策が衝突しており、それがまさしく今般のコロナ禍の課題であるとしました。そこにおいて、「人と交流する以外に、有効とされる活動をする」西野先生の講話にあった園芸療法、五感刺激療法、音楽療法等と並びうるものとして、「人との密な接触を避け、オンラインで人と交流する」方策として、2020年より本格的に取り組んでいる、集合することなく、「同じ写真が表示される端末を見て会話する」遠隔会話支援システムを用いる方策(手法)について解説しました。これらの手法は五感を刺激するという要素は欠ける面がありますが、その分を言葉の力を使う方法として位置づけているとしました。

 会話の認知機能訓練効果が認められているものとして、先行研究として行われた定期的に一定期間高齢者が会話を継続するWEB会議システムによる会話実験では、電話によるインタビューに対して言語流暢性※が向上したという研究とがあります。また、さらにエビデンスの収集が必要ですが、大武研究室が行った会話ロボットが司会する写真を介して行う会話実験研究(共想法)でも自由会話に対して同じような結果が見られています。(言語流暢性:ある文字で始まる言葉、あるカテゴリーの言葉を一定時間内にどれだけいうことができるかで測られる能力)
 
 今回の講話では、コロナ流行下、認知症予防につながると考えて継続してきた「集合して会話する」会話支援手法、共想法の研究開発及び普及が叶わなくなったため、感染症拡大以前より遠隔地との会話を実現するために開発していた、在宅で会話ができる遠隔会話支援システムを活用することで、集合しなくてもオンラインにて交流ができる方策に切り替えた経緯と実態を説明しました。

遠隔会話支援システムの動作フロー(一部抜粋)

 これは、スマートフォンおよびタブレットアプリケーション上に、順に映し出される、参加者が撮影した写真を見ながら、順に会話ができるものです。テーマに沿った写真を持ち寄り、時間と順番を決めて話題提供、質疑応答する、その後自分が話した内容を200字にまとめるという、共想法本来のルールとその活動に伴って加齢により落ちやすい認知機能を活用できるという原則を述べ、IT端末に慣れていない人とは地道にステップを重ねながら、併せて端末の機能評価・改善を図りながら、徐々に多くが参加できるようになった経緯を述べました。
 また、認知機能訓練として共想法に参加し、一定の質を保つ会話をするためには、決められたテーマを心に留めて観察、行動するライフスタイルが求められ、そのことが五感の感度を高め、言葉の理解力が上昇する、すなわち共想法で使われる「見る」「聞く」「話す」の感度が高まり、それが脳の働きにも反映するとの考えと述べ、この6か月間に行った共想法の「観察する」「行動する」カテゴリーのテーマの中から、「歳を重ねて気づいたこと」「免疫力を高める工夫」のテーマで提供された2つの話題を紹介しました。

共想法による認知機能訓練により高められるとされる感度

 最後に、今後しばらくは続くと思われる集合や外出が制限されるwithコロナ、そしてafterコロナの時代に向けて、新しくスタートを切ったこのオンラインによる認知症予防活動ツールを進化、拡大させていく展望と抱負を述べて、終講としました。

 5分間の休憩を挟んで、北九州市の西野先生と東京の大武所長との「コロナ禍での認知症予防」と題した対談が始まりました。今回は短い休憩時間でしたが、講師に質問する機会を設けました。最初に20件ほど寄せられ質問のうち、西野先生が関わっていらっしゃる園芸療法や音楽療法に関する質問に答えられました。なお、当日回答ができなかった全ての質問に対して後日メールにて回答しました。
 

西野憲史先生と大武美保子所長との二元対談

  その後、西野先生は、それまで認知症治療は精神科における重度患者の治療が中心だったため、「認知症になりたくない」という人々の思いを背景に、また内科医の立場から早期発見、生活習慣病の予防・治療を含めた幅広い予防が必要だという思いから、日本認知症予防学会を立ち上げた熱い思いを語られました。

 またご自身で園芸療法を始められたきっかけとして、通院、入院患者さんたちが植物や自然と接する活動の受容性が最も高く、植物が持つ賦活と沈静という不思議な両作用が人間をニュートラルな状態にしてくれることが実感できたからと述べられました。
 認知症の予防となる生活習慣病改善のために必要でも、どうしても食生活の節制ができない人は、入院も視野に入れて一定期間身体によいものを食して、身体にその心地よさを感じさせる方法も一法だとアドバイスされました。
 そして、認知症予防において重要な三要素である〕酸素運動、楽しく頭を使うことコミュニケーションをはかることのうち、共想法は、楽しく頭を使うことコミュニケーションをはかること、を具体的に高めていく上で素晴らしいツールになるとの励みになるコメントを頂きました。

 オンライン講演会は2度目、今回はウェビナーを利用しての開催となりましたが、準備はしたものの不安は尽きず、果たして音声等については、貴重なご意見をいただくことになりました。しかしながら、講演内容や今後の参加意向につきまして、好評価をいただき、大過なく終えることができたことを、安堵すると共に、ここに改めて、ご参加いただきました皆様に感謝申し上げます。
 今後もしばらくはオンラインでの講演会や企画が続くと思います。いただいた貴重なアドバイスやご希望に添える、よりよいものにしていきたいと思っております。

 なお、本講演会の模様は以下YouTubeにてご覧いただけます。
 https://www.youtube.com/channel/UCz7L-TE_oqgoLORFqNoIoZA

市民研究員 鈴木 晃・長久 秀子