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ほの研ブログ - 行事カテゴリのエントリ

千葉大学「地域NPO活動体験」

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ほの研日誌 » 行事
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NoguchiM 2015-10-18 8:00
 千葉大学では、学生が地域社会の課題やニーズ、地域活動の役割や実践について体験的に深く学ぶことを目的とする、「地域NPO活動体験」という科目が開講されています。主として学部1、2年生を対象とする科目で、地域活動の担い手となっているNPOにおいて、所定の時間実習を行います。NPO法人ほのぼの研究所は、2015年度、6名の意欲的な学生の実習を担当することになりました。
 
実習に参加する学生は、法政経学部、工学部、看護学部、園芸学部と多岐にわたります。志望理由も、「自分が生まれ育った地元を活性化したい」「将来、地方自治体で働きたい」「高齢者を対象とする仕事に就きたいので、高齢者について知りたい」等、様々です。
 実習のテーマは、「健康観光支援サービスの開発による地域活性化体験」です。認知機能低下の予防を目指す「共想法」(写真を使用するバランスのとれた会話手法)の普及と事業化を促進するため共通の体験を「街歩き」で行い、その記録を「本づくり」にする、健康観光支援サービス「本づくり街歩き共想法」事業の開発を企業と共同で行うものです。

 本格的な実習に先行して、6月に体験実施を行いました。具体的には、西千葉キャンパスを題材にした写真を各自持ち寄りって、共想法を行い、その後集まった写真と話題を素材に本を試作しました。キャンパスを舞台とするおとぎ話に仕立てのものから、ガイドブック調のものまで、多様なフォトブックが仕上がりました。

西千葉街歩き共想法の実施の様子


机いっぱいに写真を広げて、本づくりのためのシナリオを作成


シナリオに沿って、本に載せる写真の並び順を考える

  実習生、ほのぼの研究所、旅行社、印刷会社が連携して行う「本づくり街歩き共想法」事業開発にむけて、8月の事業者様宛て企画セールス体験、9月のほのぼの研究所の活動拠点での共想法継続コース見学と市民研究員によるほのぼの研究所の活動に関する座学、そして「街歩き共想法」の企画立案、準備〜実施へと、体験と座学とを織り交ぜて多彩に授業を進めていきます。

 次週のブログでは9月15日に行われた座学の様子をお伝えいたします。また11月15日(日)に開催する千葉県成田市での「街歩き共想法」のご案内もさせていただきます。共想法継続コース参加者に加えて、幅広い方々のご参加を募りますので、どうぞご期待下さい。

ほのぼの研究所所長 大武美保子

 2015年7月29日(水)14:00−16:10、千葉県八千代市米本の南自治会館において、阿蘇地域包括支援センター主催の『防ぎうる認知症にかからない社会を目指して』(ふれあい共想法の紹介と体験ワーク)と題した出前講座を行いました。


講座開催先八千代市米本南自治会館

 猛暑にもかかわらず、社協関係者1名、ディサービス指導員1名、地域包括支援センター関係者4名、そして地域の方々14名と、計20名にお集まりいただき、ほのぼの研究所からは、根岸、田口、松村の3名の市民研究員が参加しました。
 ご担当の吉田様のご挨拶・紹介に続き、まずは先般TBSTVで放映された『夢の扉+』のビデオを観ていただき、大武先生の研究内容と認知症予防回復支援手法である共想法の概要を紹介しました。




講座の様子


 次にPPT資料『防ぎうる認知症にかからない社会を目指して』を用いて、ほのぼの研究所の活動や『ふれあい共想法』について解説しました。さらには2015年3月に名古屋大学や愛知県の足助病院との連携で、初めて関東地区以外で実施した「足助街歩き共想法」のビデオも観ていただき、日々進化している『共想法』やほのぼの研究所の実際の活動についての理解を深めていただきました。

 そして10分間の休憩をはさんで、いよいよご参加の皆様に共想法体験をしていただくことになりました。6名の方に「私の好きなもの・こと」というテーマでご用意いただいた写真をもとに1分間共想法をしていただきました。比較的広いテーマだったからでしょうか、忘れられない思い出深い旅、季節を感じさせるもの、そしてペットと、大変幅広い範囲から話題が提供され、皆様が思いの丈を熱く披露されました。そして初めてとは思えないほど、色々な角度から質問が投げかけられ、それにいきいきと笑顔で答えられる様子に、会場全体は大変和やかな雰囲気に包まれました。
 講義終了後の質疑応答では、共想法の実施人数や手順など具体的な質問を多数いただきましたので、ご興味を持っていただけたことを実感したことでした。

 今回は講義中心にせずに、ビデオを多用、『共想法』のデモにも参加していただく等、理解を深めていただくよう努めましたので、その反応が気になりましたが、事後のアンケートでほぼ全員から「役立つ情報が得られた」とのお声をいただき、満足度も想定外の高い評価となりました。『共想法』デモに参加された方からいただいた「実際に参加して、考えることが沢山あり、頭を使っている感じがした。機会があればまた参加してみたいと思いました」というお言葉には、伺った甲斐があったと感じる共に、今後の大きな励みになったことでした。
 この講座の開催にあたり、ご尽力いただいた皆様に改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。

市民研究員  根岸勝壽 田口良江 松村光輝

 2015年6月23日、柏市の東葛テクノプラザで開催の設立記念講演会・ワークショップが白熱したため、開始が少しずれこみましたが、交流会は引き続き16時30分より、2階のガラス張り、吹き抜けのラウンジにて行われました。
 
 ほのかにコーヒーの香りが漂う明るい会場に入ると、ご参加の方々はまずはシックな色合いの椅子に腰かけ、ワークショップのほとぼりを冷まして、ほっと一息つかれた様子でした。
 田口研究員の司会で交流会がスタート、ほのぼの研究所大武所長の開会の挨拶の後、共催頂いた東葛テクノプラザの山田伸所長のにこやかなご挨拶を頂き、ほのぼの研究所の上橋理事の親しみをこめたお言葉を添えた音頭で、40数名の参加者一同、大きな声で「乾杯」!体内スイッチは一気に交流会モードONとなりなりました。


ご挨拶をいただいた東葛テクノプラザ山田所長



乾杯の音頭をとって下さった上橋理事

そしていよいよ、色とりどりのケーキやサンドイッチ等を思い思いで取り分け、ゆったりと着席して歓談、心とお腹を存分に満たしました。


なごやかな雰囲気の中、くつろぎ、語らう参加者

 ワークショップのテーマについて、続きを熱く語り合う方々、持ち込んだパソコンで研究課題を披露する研究者を取り囲み、盛んに質疑応答をする方々、久しぶりの再会で積もるお話で盛り上がる方々など、講演会(ワークショップ)とは違うお話の輪、多世代、多分野の交流があちらこちらで見られ、会場の雰囲気は大変和やかなものでした。


市民研究員と学生達との多世代交流



参加者同士、研究課題について語り合う

 宴もたけなわになった頃、恒例の自己紹介の時間となりました。トップは企業関係の方々、そしてトリは、前回同様共催頂いた東葛テクノプラザの方々の順で進みました。どなたも、ウィットに富んだ自己紹介をして下さいましたので、参加者同士は打ち解け、会場はさらに和やかになったことでした。
 そして中締めの挨拶の後、熱気と気合の入った三本締めを行い、爽やかな余韻を残して、交流会は無事閉会となりました。
 
 最後になりましたが、このたびの設立記念講演会・交流会に対して、準備段階から、親身、かつ大変行き届いた多くのお力添えを頂戴いたしました、東葛テクノプラザの関係者の皆様に心より感謝申し上げる次第です。本当にありがとうございました。

市民研究員 清水きよみ

2015年ほのぼの研究所設立記念講演会

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ほの研日誌 » 行事
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NagahisaH 2015-8-30 8:00
 2015年6月23日(火)13時30分から、共催させていただいた東葛テクノプラザの多目的ホールにおいて開催された講演会について、報告いたします。テーマは、「高齢者が若者・次世代を支える社会」 〜社会的交流から考える共想法〜で、未来社会に向けて、行政、企業、大学、地域活動に携わる方を迎え、実現方法について討議してきた経過を報告するとともに、更に深める場としてワークショップが企画されました。

 梅雨の曇り空のもと、大武先生をはじめ講師の株式会社プレイケア代表 川崎陽一氏、6名の千葉大学学生、大日本印刷(株)の木村氏、横田氏、東葛テクノプラザの山田所長、藤原副所長、平賀氏他4名、他に産学官民の方々、そして9名の研究員、8名の継続コース参加者と70余名が参集いたしました。


設立記念講演会会場

 最初に、株式会社プレイケア代表である川崎陽一氏の実践報告がありました。玩具メーカーに勤務していた川崎氏は、介護現場の悩みであるレクリエーションを支援すべく、現在の仕事を立ち上げ広く活動しておられます。その並々ならない行動力は、これからのビジネスモデルとなっていくことでしょう。


招待講演 株式会社プレイケア代表 川崎陽一氏

 続く大武先生の基調講演では、本講演会のテーマが設定された経緯が説明されました。科学技術振興機構社会技術研究センターが設定した研究領域「持続可能な多世代共創社会のデザイン」の一環として、平成26年度企画調査事業「共想法による多世代交流支援方法の検討」が進められました。高齢者の認知機能訓練を目的として、高齢者を中心に共想法を実施してきましたが、社会実装に向けて、参加者と実施者を共に多世代に拡張することで、より根本から「防ぎうる認知症にかからない社会」に近づけると考えられます。そのための課題と解決策を明らかにすることを目指し、「高齢者が若者・次世代を支える社会」ビジョン作成のためのワークショップを、大日本印刷ソーシャルイノベーション研究所の協力を得て、先行実施しました。ここで得られた知見をもとに、今回同名のワークショップを企画しました。


基調講演 ほのぼの研究所所長 大武先生

 講演会に続くワークショップ「高齢者が若者・次世代を支える社会に向けて」では、まず、大日本印刷の横田氏から研究経過報告、総合ファシリテータの木村氏から実施説明がありました。その後以下の3つのテーマの中から1つを選び、6〜8名に分けられたグループ毎にテーブルを囲み、選んだテーマについて自分の意見を要旨に記入し、それぞれの班毎に討議しました。そのテーマとは、1.「みんなが参加しやすいいコミュニティとは?」、 2.「継続して参加し続けるための秘訣は?」、3.「さまざまな年齢の方が一緒に活動し続けるには?」の3件です。


ワークショップグループワーク



ワークショップグループ発表



ワークショップグループ発表に熱心に耳を傾ける参加者

 討議した内容は班毎に大きな模造紙にまとめ、パネルに貼り付けて公開しました。班の代表による熱心な発表は、予定時間を25分もオーバーするほどでした。最後に大武先生と川崎氏の講評を伺い、盛会のうちに講演会とワークショップの幕を閉じました。このような稀有な企画は、これからの未来社会に向けた対策を考える時、明るい見通しを抱かせると同時に、大きな励みを与えてくれるものとなりました。

市民研究員 永田映子

                                               

コープみらい地域かがやき賞受賞

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ほの研日誌 » 行事
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NagataE 2015-8-2 8:00
 ほのぼの研究所は、このたび生活協同組合コープみらいより、ちばエリアにおける地域かがやき賞を受賞し、表彰状と助成金を頂戴することができました。
 コープみらい地域かがやき賞は、コープみらいかがやき賞とともに、旧3生協(ちばコープ、さいたまコープ、コープとうきょう)の助成制度を引き継ぎ、2014年8月に新設され、各都県で社会貢献活動する団体の功績をたたえて助成金が贈られる制度です。弊所は公募を経て、県内他4団体とともに受賞するに至りました。
 
 これまでの活動が評価されたことは感慨深いものがあり、とりもなおさず、設立以来の多くの方々の変わらぬご支援、ご鞭撻のたまものと、心より御礼申し上げる次第でございます。

《コープみらいかがやき賞、コープみらい地域かがやき賞合同表彰式》
 2015年3月8日の15時15分からの両賞合同授賞式(於:コーププラザ浦和)には大武所長と2人の研究員が出席しました。 
    

受賞者記念撮影
 
 表彰式では、田井理事長から「地域課題の解決には自助、公助、共助のネットワークが大切。今回を機に豊かな地域社会づくりと地域ネットワークづくりにつなげてほしい」との挨拶があり、さらに、選考委員の一人である地方新聞の方から、活動の効果的普及方法のひとつとしてマスメディアの活用が提案され、今後のあり方の示唆も受けることができました。
    

表彰状を授与される大武代表理事・所長
 
 表彰団体には、当所の課題とは別ジャンルにおいて喫緊の課題とされる、不登校、発達障がい、障がい者、自閉症等社会的弱者、並びに子育てに関して尽力しているところが目立ちました。各団体の地道で真摯な取り組みや切実な思いに触れ、実に頭が下がる思いがいたしました。

《2015年度ちばエリア社会貢献活動助成金活動交流会》           
 2015年7月11日(土)午前10時より千葉市のコーププラザ千葉会議室において、受賞団体関係者とコープみらいちばエリア関係者100名ほどが集い、2015年度ちばエリア社会貢献活動助成金活動交流会が開催されました。ほのぼの研究所からは2人の研究員が出席いたしました。

 開会挨拶、主催者挨拶に続いて、第一部は助成団体活動発表でした。最初のNPO法人たからばこ(地域かがやき賞)に続いて、NPO法人ほのぼの研究所(地域かがやき賞)が、パワーポイントによる活動報告をしました。写真や図表を多く用いた説明は、分かりやすく説得力があったようで、会場からの手ごたえを感じました。その後、NPO法人外国人の子どものための勉強会(地域かがやき賞)、千葉大学コミュニティガーデンプロジェクト( くらしと地域づくり助成金制度)の学生さんによる活動報告が続き、最後は生協ピースの会全県(暮らしと地域づくり助成金制度)と、それぞれ熱のこもったお話がありました。

 11時35分からは、第二部として交流分散会がありました。参加者と生協エリア担当スタッフとが8つのグループに分かれて、活発な交流がなされました。それぞれの自己紹介や活動の紹介、助成金の使途等についてお話を伺い、最後のアンケートには、今後の活動課題や、コープみらいと一緒にできることなどを記入しました。代表者の方による懇談結果発表とまとめがあり、13時に閉会となりました。

 会場内は自由に写真を撮ることが許されなかったので、様子をお伝えできないのが残念ですが、参加者の熱意が印象に残る交流会でした。
 今回の交流会には、前年度の地域かがやき賞受賞者や社会貢献活動助成を受けた方々も多く参加されていたため、ほのぼの研究所としては、交流の機会の少ない他の分野の方々に認知していただく良い機会を得ることができました。
 ふれあい共想法の説明ビデオも参加者の皆さんに観ていただけたので、インパクトのある紹介ができたように思います。コープみらいの事務局から、終了後のアンケートに、「共想法に興味を持った」という感想が散見されたというご連絡もあり、今後の他団体との連携活動が楽しみになりました。

市民研究員 清水きよみ 永田映子 長久秀子

27年度継続コースがスタート

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NegishiK 2015-5-31 8:00
  継続コースでは、防ぎうる認知症にかからない生活を保つことを目標に、認知機能訓練となる会話支援手法として、共想法を実施しています。
  「最近の体験を覚える。最近の体験を思い出す。過去の体験を思い出す。」これらの事は認知症が進行するとだんだん難しくなります。これを防ぐには日頃から、良く見る、聞く、話す、覚えて思い出すという訓練が必要で、常に新しい話題を吸収することが、大切だといわれています。
  いよいよ、今年度の継続コースがスタートしました。まずは4月21日オリエンテーションには9名に参加していただきました。13時30分から15時30分まで、?大武先生の挨拶 ?継続コースのビデオ鑑賞 ?研究員を含む全員の自己紹介 ?講師の田崎研究員によるタブレット演習のスケジュールで実施しました。
  ほのぼの研究所より全員にタブレットを1台ずつ貸し出し、タブレットに触れるのが初めての方でも写真が撮れる段階まで、丁寧な説明をしました。例え何度か失敗しても夏学期を通じてマスターしていただければ、幸いだと思っています。


タブレットで特訓中の参加者と田崎講師

  夏学期は5月12日から7月7日までにわたり4回実施、テーマは「小さな発見」「居心地の良い場所」「衣替え」「これも芸術」と毎回異なるテーマで、話題提供していただくつもりです。また今学期から、併せて話題提供していただいた写真の説明を200字にまとめていただく作業もしていただきます。
  秋学期には街歩き共想法にも参加していただき、旅行をしながら脳トレをして思い出す、そして皆様が写した写真を中心にした本作りにも着手する予定にしています。
  今年度も楽しみながら継続コースを行っていきたいと思っています。


継続コースの受講者と市民研究員

市民研究員 佐藤由紀子

千葉市生涯学習センター講座報告

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SatoK 2015-5-24 8:00
 2015年3月27日(金)10:00-12:00、千葉市生涯学習センター大研修室において、同所主催『60代からのハッピーライフ』〜脳を活性化して健康寿命をのばそう!〜シリーズ「『共想法』から学ぶ ことばの力で加齢に強い脳をつくる」と題した講座を受け持ちました。
 50余名の方々に受講いただき、ほのぼの研究所からは、事務局長の長谷川と講師として市民研究員田口が参加しました。なお、開講に当たっては、同所ご担当はもとより、講座運営支援ボランティア学びコムの方々にも多大なご協力をいただきました。

 ご担当の佐々木陽子様の挨拶・紹介に続き、大武先生監修の動画資料並びに論文、寄稿記事をもとに認知症、認知症予防に関する考え方、そして認知症予防回復支援手法である『共想法』、『街歩き共想法』、大武先生の研究やほのぼの研究所の活動について講義を進めていきました。


体験を交えて講義する田口市民研究員と長谷川事務局長


 最初にNHKの『おはよう日本』のビデオで『共想法』やほのぼの研究所の概要を伝えしました。その後、「10年前にくも膜下出血で緊急入院をしました。幸い後遺症もなく回復した私でも、3週間の集中治療室での生活を余儀なくされ、52日間の入院生活で身体じゅうの筋肉が萎えて体力は落ち、思考力も低下、退院後も四六時中赤ちゃんのように眠る生活が1年間続きました。これではいけないと歩く練習を始めました。柏市介護予防センターに通いリハビリに努めました。今日の講義でも触れますが、皆さんは脳障害を起こさないように心掛けて下さい、周りで不自由な方がいたら、支えて上げて下さい。ひとりひとり障害の程度は違うので、リハビリの効果が上がらない人もいます。私は一例ですから比べないでいただきたい」と当事者としての思いの丈を披露、さらに、認知症になりたくない一心で参加したほのぼの研究所の『共想法』との出会い、現在の元気を取り戻すまでの8年間の体験を述べさせていただきました。

 次の『夢の扉+』のビデオ視聴では、大武先生の認知症予防等に関する研究やほのぼの研究所の活動、認知症予防手法である『共想法』についての興味をさらに深めていただきました。

 さらに、「認知症予防に役立つICT(情報通信技術)―防ぎうる認知症にかからない社会に向けて」と題する大武先生の論文(論文[1])をもとに、認知症の定義、発生リスクを高める生活習慣とその予防方法について、図1を用いて説明いたしました。


図ー1認知症の発症リスクを高める生活習慣、症状と生活習慣病(論文[1]より)


 《認知症は、一度発達した認知機能が後天的な障害によって持続的に低下し、日常生活や社会生活に支障を来すようになった状態であることです。その発症を防ぐには、発症のリスクを高める危険因子を取り除く、すなわち中年期からかかりやすい糖尿病、高血圧、心臓病といった生活習慣病を防ぐことが大切です(図ー1)。生活習慣を改善しこれらの病気を予防、症状を抑えたりすることで認知症発症の確率を下げることができるのです。》


表ー4 認知症の発症を抑制する因子と栄養の関係(論文[1]より)


 《また、その予防のためには、認知症発症の抑制因子であるところの食事、運動、知的活動、社会的交流生活を生活の中に積極的に取り入れることが大切です(表-4) 。食事は量と質を考えて摂ること、運動については1週間に3回以上、少々汗をかく程度の有酸素運動がお奨めです。文章を読んだりゲームをしたり囲碁、将棋、料理、パソコンなど楽しみながら知的活動を生活習慣に取り入れることや、引きこもらずに積極的に外に出て人と社会的交流の機会を持ち、会話することが有効であるとされています。》

 いよいよ今講座の本題「『共想法』による認知症予防、言葉の力で加齢に強い脳を作る」:認知機能訓練のための認知症予防会話支援手法『共想法』の説明になりました。
 《認知症発症を抑制する因子のうち知的活動と社会的交流の基礎となるのが会話です。テーマに沿って話題と写真を用意し、一人ずつの持ち時間を決めてグループで会話をする『共想法』は、話題や写真を用意する段階で体験記憶の活用を支援し、人の話を聞きながら話を考え、話をしながら周囲の反応を聞く、複数のことに同時に注意を向けることで注意分割機能の活用力が養われます。さらにテーマに沿って準備した話題を、時間内にまとまるよう組み立てて話す計画力を含む実行機能の活用を支援します。こうして実施項目と認知機能を対応づけてみると、『共想法』は参加者が認知症予防を目的としていることを意識して参加し、認知症予防効果が上がるように一工夫して行うことから見て、目的型の認知症リハビリと位置付けられます。》

 《認知症は現状では一度発症すると、進行の遅延や症状の緩和はできても、完治する治療法は確立していません。そのため発症の予防が最も重要であり、今後の超高齢社会を考えると社会全体としての発症率を減らすことが不可欠です。
近年、口腔ケアの習慣化普及活動や「8020運動」が奏功して、それまで20%だった55歳から64歳の歯が1本もない人の率が、今ではその10分の1の 2%に激減しました。脳に対してもこのような生活習慣が行き渡ることで認知症発症率が低く抑えられ、「防ぎうる認知症にかからない社会を創る」ことを目標に、研究が続けられています。》

 最後にこれまでの『共想法』を、社会の中でより自然にやっていくひとつの手法として開発された『街歩き共想法』を、川口SKIPシティでのレポートビデオと大武先生の『毎日フォーラム』「視点」寄稿記事「認知症を防ぐ 新しい話題で会話する『共想法』を開発」(記事[2])を用いて紹介しました。『街歩き共想法』は従来の『共想法』に「街歩き」と組み合わせ、健康づくりと楽しみを付加した新しい会話支援手法です。

 千葉市での講座のため、同市海浜ニュータウン高洲団地にて団地再生プロジェクトの一環として、住民の意見を反映した高齢者向けリフォームを話題にして行った『海浜ニュータウン街歩き共想法』の写真も紹介して、興味を持っていただきました。


床を上げ、手すりをつけてどの世代にも使いやすくリフォームされた風呂場
(海浜ニュータウン街歩き共想法話題提供写真)


 また、『街歩き共想法』が参加者や実施者の利便性や社会への受容性を高めるために、撮影や画像登録にタブレット端末を使用するようになったこと、他の機関・企業、多世代との連携、他エリアでの開催等々、回を重ねるごとに進化を続け、多角的になってきていることも伝えました。

 講義終了後の質疑応答では『共想法』は高齢者同士だけではなく、多世代間の交流においてさらに効果が発揮されるのではないかという前向きな意見を頂戴し、大いに納得するとともに、興味を持っていただけたことに感謝しました。

 今回の講座は『共想法』体験デモを実施せず、講義中心だったため、十分に理解していただけたのかと反応が大変気になりましたが、事後のアンケートでは回答者の9割近くから好意的ご意見をいただきました。そして、「会話」「コミュニケーション」やそれらによる脳の活性化、そして認知症予防の大切さについて同感、理解していただけた感想が多かったのは大変嬉しいことでした。また、講師の体験に裏打ちされた講義内容に共感して下さったという温かいお声を頂戴したことは有難く、今後の励みとなりました。

[1] 大武美保子.認知症予防に役立つ ICT ─防ぎ得る認知症にかからない社会に向けて─, 情報処理, Vol.56, No.2, pp. 145-151, 2015.
[2] 大武美保子.認知症を防ぐ 新しい話題で会話する「共想法」を開発, 毎日フォーラム, 2014年10月号,pp.38-39.

市民研究員 田口良江

                                  

スイス交流街歩き共想法 実施報告

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ほの研日誌 » 行事
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NegishiK 2015-5-3 8:00
 2015年3月20日13時より、ほのぼの研究所市民研究員は、3月18日から東京で開催された独立行政法人科学技術振興機構とスイスのチューリッヒ大学が主催し、スイス大使館が協賛するJAPANESE-SWISS JOINT WORKSHOP ON "AGING,HEALTH, AND TECHNOLOGY” (「加齢と健康とそれらに関する技術」に関する日本ースイス共同ワークショップ)の最終日に組み込まれた、柏の葉スマートシティにおける現地視察の、現地サポートをさせていただきました。

日本−スイス「AGING, HEALTH, AND TECHNOLOGY」共同ワークショップの開催について(科学技術振興機構トピックスへリンク)

 このワークショップの議長は、ほのぼの研究所の海外研究交流拠点であるチューリッヒ大学教授のマーク・マーティン先生と、千葉大学准教授でほのぼの研究所所長の大武先生でした。マーティン先生とは以前、スカイプを介して交流をさせていただいたこともありましたので、お目にかかるのが大変楽しみでした。



参加者とほのぼの研究所研究員との顔合わせ・挨拶



 ミュージアム内ドームシアターを見学する参加者

まずは、柏の葉スマートシティミュージアムロビーで、連日の研究発表や討議の疲れも見せずに訪れた参加者30余名と、サポートを受け持つ研究員とのグループごとの初顔合わせです。記念撮影、挨拶、タブレット操作方法の説明等を済ませた後、ミュージアムの見学がスタートしました。ここでは、英語のイヤホンガイドサービスが提供され、ITを駆使したダイナミックなプレゼンテーションや展示は好評で、街づくりのコンセプトや概要を理解していただけたようでした。


ゲートスクエアのインフォメーションボードで施設を検索する参加者

 いよいよ、屋外に出て1グループにつきプ2台のタブレットを携えての、街歩きグループ行動が始まりました。研究員の役目は、日本人研究者に通訳をお願いしてガイド、タブレットによる写真撮影をサポートすることでした。幸いなことに、研究者の方々にはタブレット操作はお手のものでしたので、身振り手振り、年々在庫減少の途を辿る英語語彙をフル稼働して、街並みや施設の迷ガイドに専念することができました。


まちの健康研究所を見学中の参加者

 次いで訪れたのは、ららぽーと北館3階の、街のすこやかステーションフロアのまちの健康研究所「あ・し・た」。「食べる」「歩く」「しゃべる(コミュニケーションをとる)」ことで、年齢を問わず、街ぐるみで健康づくりを目指すというコンセプトは、参加者の研究にも関係が深いことから、所長みずから英語のガイドを買って出て下さいました。熱の入ったトークには笑いが起こり、体力測定にも渾身でチャレンジして下さる等、関心を持っていただけた様子でした。


スイスから訪れた研究者が多数参加した「共想法」



「共想法」の質疑応答に会場も引き込まれて…

いよいよ共想法デモンストレーション実施会場KOIL(柏の葉オープンイノベーションラボ)に到着。3Dファクトリーの見学後、季節の和菓子(桜餅、草餅等)等を添えてのティーブレイクで一休み。女性達には、お土産に用意した古裂の小物や千代紙も好評で,笑顔の輪が広がりました。
 海外の方にとっての共想法の受け止め方には関心がありましたが、提供された話題はスマートートシティ関連ばかりでなく、コカ・コーラや沿線鉄道のディスカウントチケットの自販機等、日本の不思議発見にも至り、多様な発想はとても興味深いものでした。また質疑応答も盛んに行われ、それに聴衆の方々も引き込まれている様子を実感できたことは収穫でした。

 盛会の余韻を楽しむ余裕もなく、あわただしくお別れの時が到来してしまいましたので、バス延着で30分短縮された過密スケジュールの現地サポートは、実に濃密すぎるものでした。言葉の厚い壁がある中、大勢の、しかも外来の参加者への準備や対応は初めて尽くしで、いつも以上に脳も身体も活性化され、かつ少々疲労したことも事実です。しかしながら、アンケートの中に私たちのサポートに対して、「非常に友好的で親切…」という温かいコメントをみつけた時には、それは快いものに変わったことでした。

 最後に、大勢の英語ガイド受け入れや度重なるスケジュール変更に、臨機応変に快く応じ、アドバイスをして下さった柏の葉スマートミュージアム、まちの健康研究所、KOIL、UDCK等、関係各位に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

市民研究員 長久秀子

 

足助街歩き共想法 実施報告2

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ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
ShimizuK 2015-4-26 8:00
 ほのぼの研究所では、2014年1月来、共想法と街歩きを組み合わせた手法「街歩き共想法」を本拠地の関東地方で実施してきました。6回目は2015年3月12日愛知県豊田市足助町にて実施しました。全体の流れについては、「足助街歩き共想法 実施報告1」にて紹介しましたので、ここでは、街歩きの様子について報告します。
 足助町の街歩きは足助観光モデルコースのうち、「おすすめコース」(30分)、「伊那街道コース」(20分)、「よくばり散歩コース」(60分)のコースを辿るという、3グループに分かれてスタートしました。
 それぞれのグループは案内役の名古屋大学の先生や学生、地元の方が3〜4人、岸和田や岡崎からの共想法体験希望の参加者を含めたほのぼの研究所関係者からなり、リーダー、サブリーダーは、ほのぼの研究所の市民研究員が務めました。それぞれに企業からの見学者も加わりましたので、多世代によるにぎやかな街歩きとなりました。
 幸い?にも、観光客が押し寄せる町ひな祭りのイベントや、花の季節の端境期でしたので、車の往来を多少気にしつつも、各コース共通の常夜灯を起点に、豊かな自然の中に大切に残された古い街を、気兼ねなくゆるりと巡ることができました。

足助商工会を地元の参加者とタブレットで撮影する


昔の趣を残している魚屋さん店舗

「おすすめコース」のメンバーは、案内役の名大の剣持先生、地元女性3人と岸和田から共想法体験参加の方を含めたほのぼの研究所、以下略して、ほの研関係者4名。「年齢詐称では?」と伺ってしまうほど、女子力いまだ健在の疲れ知らずの地元の3人は、タブレット操作も程なくマスター、かわるがわる写真を撮っては、見学の若い方々を含めた周囲に説明して下さいました。そして時には、他のグループと合流してと、非常に和やかな雰囲気で巡ることができました。また、この街歩きが、これまで面識のなかった地元の方同士が、親しくなられるきっかけになったと確認できたことも、嬉しいことでした。

マンリン書店周辺をじっくり観察して往時をしのぶ


漆喰塗籠の壁や下見板の仕上げが歴史を感じさせるマンリン小路

「伊那街道コース」のメンバーは、案内役の名古屋大学生、地元の方3名、岡崎市からいらした共想法体験参加の方を含めた、ほの研関係者4名でした。スタート早々、地元の方々から伺った、間もなく咲き始めるかたくりの花や、猪や鹿の獣害の話に、豊かな自然にも興味が膨らみました。他のグループと比べると、見学スポットは少なめの設定でしたが、その分、地元の方のお話をじっくり伺うことができました。例えば、おすすめスポットのマンリン小路ではお話を参考に狭い路地を何度も行き来したり、残念ながら当日休業のマンリン書店の中を外から覗いて想像を巡らせたりと、来し方に思いを馳せながら、古い建物や街の雰囲気を満喫できたような気がします。

古い造りのままの和菓子屋さん店舗奥吹き抜けの部屋


猪料理を扱う料理屋さん店舗前に吊るされていた猪の皮

「よくばり散歩コース」には、案内役の名古屋大学生、地元の方4名、岸和田からの共想法体験参加の方、大武先生を含めた、ほの研関係者7名が参加しました。このグループの強みは、地元参加組女性3人の長めの所要時間も楽々クリアの元気パワーと、「足助のことなら全てお任せ」の名ガイドジェントルマンの存在でした。何を伺っても即、淀みなく案内パンフレットに及びもつかないことまで克明に説明して下さり、さらに地元の方々がご自身にまつわるお話を添えて下さいましたので、 多くのスポットを巡ったにもかかわらず、疲れを感じる間もなく充実した時間を過ごすことができました。
 街歩き半ばに昼食に立ち寄った塩の道づれ家では、他のグループの方々ともご一緒できましたので、地元食材を添えた美味しいおそばに舌鼓を打ちながら、街のことばかりでなく、足助の皆様の日々の様子も伺うことができました。
 街歩きの後の共想法では、観光スポットや何気なくみつけた街中の発見について、自身のエピソードや街の歴史・慣習などをもとに多様な話題が提供され、質疑応答では様々な角度から、街歩き時には収集しきれなかった盛りだくさんの情報が加えられましたので、今それが叶わないことはわかっていても、「もう一度確認しに行きたい」「知らなかった(行かなかった)ので、訪れたい」、「ひな祭り、かたくり、桜、紅葉…の時季にはまた必ず!」との思いを強くしたことでした。何より嬉しかったのは、地元や体験参加の方々が、初めてとは思えないほど活発に話題提供をして下さり、他のグループの共想法の様子を楽しそうにご覧になっていたことです。

澄んだ足助川と河畔に立ち並ぶ住宅

 足助町で強く感じたのは、環境保全にも配慮して、美しい自然と古い街並みを保存している足助町への誇りと親しみがとても強いこと、そして、足助病院を中心とした街ぐるみの高齢者の健康づくりが、生活に根付いていることです。町民も協力した、河川の環境保全や自然資産の保全・育成や街づくりによって、豊かで美しい自然を享受でき、観光資産の創生が叶ったことを話題にする時の面差しは誇らしげで、満足げに見えました。

足助病院で開催されている高齢者向け教室の案内

 院長先生を中心に開催されている、足助病院の高齢者向けの様々な教室は楽しく、中山間地でも利用しやすいよう、足の便も工夫されているとのこと。地域に密着した心身の健康づくりに、高齢者が積極的に参加できることは非常に羨ましく、その結果、今回こうした元気な方々と出会い、初対面同志でもすぐに打ち解けることができて、楽しい時と情報を共有できたことを心より感謝した次第です。

市民研究員・足助町街歩き共想法グループリーダー:田口良江、清水きよみ、長久秀子

足助街歩き共想法 実施報告1

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ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
ShimizuK 2015-4-19 8:00
 ほのぼの研究所では、2014年1月来共想法と街歩きを組み合わせた手法「街歩き共想法」を、本拠地の関東地方で実施してきました。6回目は、2015年3月12日、愛知県豊田市足助町にて実施しました。
 これは中部地方での初の試みであるばかりか、名古屋大学、足助病院のご協力のもと、中山間地の観光地という地域特性の中での、健康づくりに熱心な住民の方々を交えての実施、名古屋大学未来社会創造機構が進める研究の一環として、認知症の予防法としての効果が期待される「共想法」の、名古屋大が開発する行動センシング技術や対話理解技術の適用可能性を検討する実験としてと、初めて尽くしの多角的なものとなりました。
足助町から11名(60代〜80代)、名古屋大学から3名、かねてより共想法に興味を持たれていた愛知県岡崎市や大阪府岸和田市からの共想法体験参加の方を含めた、ほのぼの研究所関係14名が参加しました。
こうした研究テーマは企業からの注目度も高いのでしょう、T社:3名、名古屋大学COIサステナブル基盤:4名(含むP社2名)、名古屋大学COI情報基盤:2名(含むF社1名)、H社:1名と、企業からの見学者も大勢ありました。
 前々日の雪が解けても、「春浅し」を感じさせる気温でしたが、お天気には恵まれました。

 受付にて各種測定端末機器を受け取る

10時、足助病院に集合して各種測定端末を受け取った後、名古屋大学の剣持先生の司会で、オリエンテーションが始まりました。名古屋大学の武田先生や未来社会創造機構の方、大武先生の挨拶の後、共想法(TBSテレビ『夢の扉+』のビデオ視聴を含む)や、タブレットによる写真撮影方法の説明がありました。
 11時、地元の参加者と顔合わせをして早速、「おすすめコース」、「欲張り散歩コース」、「伊奈街道ゆっくりコース」の3コースに分かれて、足助町旧市街の街歩きに繰り出しました。


 共通のスタート地点常夜灯前にて地元情報に精通した参加者の説明を聞く

地元の参加者は、高齢者の健康づくりに熱心な足助病院での公募に応じられた方々だけに、元気で活発な方々が多く、早速打ち解けることができました。

足取りも軽くいざ、街歩きに出発

町のあらゆることに詳しい生き字引のようなガイドさんがいらしたグループ、仲良くタブレットで写真を撮り合いながら、地元情報を披露し合ったグループ、メンバーのペースや要望に応じてゆっくり、でもじっくりと散策したグループと、それぞれが親交を深めながら、自然と歴史が美しく融合した足助町を楽しく巡ることができました。

塩の道づれ家にて昼食のおそばを待ちながら歓談

 昼食は、塩の道ずれ家というおそば屋さんでいただきました。かつて塩の道で栄えた頃を彷彿とさせる構えのお店で、鮎の甘露煮や蕗の薹の天ぷらなど足助の素材を活かしたものを添えたおそばは、大変美味で心まで休まり、ここでもまた地元のお話をたくさん伺うことができました。
 昼食後もしばらく街歩きを続けた後、足助病院に戻り、14時30分よりいよいよ共想法が始まりました。
 タブレットで撮影した各自「一押し」の観光スポットや、何気なくみつけた街中の発見について、話題提供され、それに質疑応答という流れはいつもどおりでした。しかし知らない土地へ赴いての共想法では、特に来訪者の話題に対して、地元の方々が歴史や恒例の季節行事、慣習などの情報を提供して下さることが多く、一緒に巡ったところや興味を持ったことに対しての興味が一段と高まり、時間と情報を共有する楽しさを味わい、笑顔の絶えないひとときとなりました。地元の方々や遠方から初めて体験参加をされた方々が初めての共想法とは思えないほど活発に話題提供をして下さったことは嬉しいことでした。一方、限定された時間内に話すことの難しさを痛感した体験者の声も印象に残りました。

地元の方々、体験参加の方々を交えての共想法実施風景

 16時の共想法終了後は、しばしお茶のひととき、甘いお菓子で本日の快い疲れを癒しました。
 そして、かたくり、桜、もみじの頃にはまた訪れてみたいという思いを募らせつつ、名残惜しい足助町を後にしました。 
 最後になりましたが、この街歩き共想法に対して参加者募集、街歩きコースの計画等、企画段階から多大なご尽力を頂きました名古屋大学情報科学研究科武田一哉先生、同環境学研究科研究員剱持千歩先生、足助病院早川富博院長先生並びに関係の皆様に厚く御礼申し上げます。有難うございました。
 なお、この街歩きの様子は、次週「足助街歩き共想法 実施報告2」にて引き続きお届けいたします。

市民研究員 根岸勝壽