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ほの研ブログ - NegishiKさんのエントリ

2013年ほのぼの研究所クリスマス講演会

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ほの研日誌 » 行事
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NegishiK 2013-12-29 8:10
  2013年12月17日(火)13時30分より、千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールにおいて、恒例の『ほのぼの研究所クリスマス講演会・交流会』が開催されました。講演会112名、交流会65名と、多数の方々に積極的にご参加頂くことができました。師走の半ば過ぎの開催は懸念材料のひとつでしたが、参加お申し込みは猛烈にラストスパートをかけました。仲間に声をかけて一緒に参加するなど、この機会を一人でも多くの方と共有できるよう、働きかけて下さった皆様に、感謝申し上げます。

  「ことばの力で老化に強い脳をつくる」という、時流のニーズにマッチしたテーマの魅力も奏功したのでしょうか、ちょっぴりクリスマス色に染まった開演前の会場は、期待感と穏やかな熱気に包まれていました。
  代表理事の大武先生の開会挨拶に続いて、来賓挨拶を頂きました。千葉大学大学院工学研究科長:北村彰英先生の、大きなエールを込めたご挨拶も、女性研究者として極めてポジティブな研究姿勢に期待を寄せて下さった情報・システム研究機構理事、郷通子先生のご挨拶も、大武先生、ほのぼの研究所の背中を強く押して下さる、心温まるものでした。


来賓挨拶の北村先生



来賓挨拶の郷先生

  最初は、この日のためにアメリカ、カンザス大学からお招きした「言葉と老化の関係」研究の第一人者である、スーザン・ケンパー先生の「ことばの一生」(一生を通じて会話を楽しむために)の講演です。


講演するケンパー先生

  私たちが正しく理解しているつもりの、特に認知機能の衰えが顕著になる80歳代、90歳代の高齢者の気持ちや立場、心身の機能への認識、そして正しく実践しているつもりの彼らとの接し方について、様々な調査・研究から導き出された、沢山の提案・助言をいただきました。それらは、既存の認識や概念を無意識に踏襲し、日々に流されて、おざなりになりがちだった、老親と接する機会の多い報告者にとって、原点に立ち戻り、見直す機会を提供する意義深いものでした。


講演会場風景

  講演は、高齢者とよい関係を保つためには、何よりもよりよいコミュニケーションを図ることが大切との話から始まりました。そのためには、彼らの特徴や立場を理解して、良いイメージを持った上で、認知機能の変化に配慮した話し方をすることが効果的です。具体的な工夫として、次のようなものが挙げられました:「わかりやすく言い換える」「繰り返す」「単純な構文で話す」「一度に複数のことをいわない」「具体的な言葉を使う」「考えを聞く開かれた質問をする」「単語が思い出せずに探している時、音や意味が似た単語をヒントに出す」。この他、言葉以外の工夫も添えて、お互いが集中して対等に向き合う環境づくりが必要である、という大きな助言で締めくくられました。
  気さくなお人柄とお見受けしたケンパー先生と、名通訳のロボット:ぼのちゃんとの初共演は、張り詰めた緊張感がありつつも、絶妙に感じられました。日本人聴衆へのご配慮もあったと思いますが、高齢者ばかりでなく、すべての世代とよりよいコミュニケーションを図るためのお手本となるような、程よいスピードの、丁寧ではっきりした心に染み入る語り口でした。テーマはもとより、ロボットの通訳つき英語での講演という、魅力的企画にひかれて参加された方々も、十分に満足、納得されたことと確信しました。

  続く基調講演は、大武先生の「100歳の美しい脳に学ぶ」です。まずは、ケンパー先生の研究成果が記された書籍『100歳の美しい脳』(Aging With GRACE)との出会いと、この度の講演会に至るまでのケンパー先生への積極的アプローチが熱っぽく語られました。ケンパー先生の研究成果とは、修道女達が修道院に入る前に書いた短い自伝の「意味密度」と、高齢になってからの彼女達の「認知機能」とに相関があるというものです。


基調講演する大武先生

  英語おいて認知機能との関係が示された、意味密度や発話速度等の尺度を、日本語に当てはめるのには、言語学的にかなりの困難や課題があります。この課題を解決する方法について、ケンパー先生から、有意義なヒントやアドバイスを頂いたエピソードも紹介されました。例えば、同一人物の若年期と高齢期の言語能力の比較であれば、言語が異なっても可能ではないか、といったことです。
  そして、「防げる認知症」予防のための会話訓練としての共想法の開発経緯やメソッド、現時点での効果、ケンパー先生の講演内容との関係、ほのぼの研究所の活動が紹介されました。最後に、千葉大学での臨床試験の計画、来年早々の企画「谷中で共想法」を含めた、今後の方向性の披露となりました。

  研究所メンバーの熱い思いが通じたのでしょう、講演終了後間もなく、交流会飛び入り参加、さらには谷中のイベント参加のお申し込みもいただくことになり、一同、今後の活動継続への意義を改めて噛みしめたことでした。

市民研究員 長久秀子

ほのぼの研究所 2013年度合同研修報告

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ほの研日誌 » 行事
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NegishiK 2013-12-22 8:00
 2013年10月5日(土)10:00〜17:40、千葉大学柏の葉キャンパス「シーズホール」において、2013年度 ほのぼの研究所 合同研修が開催されました。
参加者は、大武先生はじめ、NPO法人きらりびとみやしろ(埼玉県宮代町)(以下、きらりびとと略す)、介護老人保健施設マカベシルバートピア(茨城県真壁町)(以下、マカベと略す)、社会医療法人長崎北病院(長崎県時津町)(以下、長崎北病院と略す)、NPO法人ほのぼの研究所(千葉県柏市)(以下、ほの研と略す)のメンバー総勢16名でした。
開会のあいさつで、大武先生より、今回の研修の目的3点が提示されました。第一に、各拠点で得られた知見の共有、深化を図り、問題解決に繋げる。第二に、施設その他の対象で得られた工夫、技能をもとに、効果的な手法を明らかにする。第三に、効果検証のための、共想法支援システム新機能の実演を行う。


大武先生のあいさつ

その後、1)きらりびと、2)マカベ、3)長崎北病院、柏市で実施した、4)マザーズガーデンと5)継続コースの5拠点における、実施説明と実施記録動画の放映がありました。午前の部が終了したのは、13:00でした。1時間の食事、休憩の後、14:00から、5拠点のパネリストに参加いただいて、パネルディスカッション方式での、総合討議に入りました。午後の司会および総合討議のコーディネーターは、松村、清水が担当しました。
今年度の新しい取り組みとして、それぞれの報告の中で、設問に対する意見と自由な記述を、2枚のポストイットに書き込んで頂きました。全員の意見を集約したものから、皆さんとパネリストでディスカッションを実施しました。


全員の意見を記入したポストイットを掲示

その後、今年度事業として、マカベの永田さんからの人工知能学会報告、および、4件の講演会記録と報道動画の放映がありました。
30分の休憩をはさんで、大武先生から、共想法支援システムの新機能を実演していただきました。次に、実施中の実践コースの経過説明がありました。実践コースは、デジカメと会話、パソコンと会話の二テーマで構成され、それぞれ、佐藤さん、根岸さんより報告されました。その後に、人材募集の状況説明と続きました。最後に大武先生が、これまでに得られた5拠点の知見をもとに、各項目の標準化の重要性を述べられました。昨年に続き、来年の開催を楽しみに、研修会は盛会裡に終了しました。


合同研参会 参加者のみなさん

その後、会場を柏の葉ららぽーとに移し、18:00〜20:00は、夕食と飲み物を取りながら、和やかな雰囲気で歓談が続きました。皆さん、本日の研修会に十分満足された様子で、解散となりました。

各拠点の皆様より、合同研修についての感想をいただきました。

<きらりびと>
「きらりびとみやしろ」では現在、3チーム16名の方々が、楽しみながら、そして大いに頭を使いながら、共想法を実施しています。今回の合同研修では、各拠点の様子やスタッフの工夫を知ることができ、有意義でした。
きらりびとでは、共想法に参加してくださる近隣地域の、健常高齢者の方々と日程を合せたり、実施者側への参加も示唆しながら、より深く楽しんでいける工夫が必要であると気づきました。今後も、多くの近隣の方々に「共想法」を知っていただき、仲間に加わっていただけるようにやっていこうと感じました。

田崎誉代


<マカベ>
お話の会として発足してから2年が経過しました。今回の研修では、話が長引く傾向のある高齢者に時間を意識してもらう方法として、タイムオーバーを上手に使うこと、というヒントをいただきました。
実施者一人の場合、体調管理や介護現場での業務の流れに沿った時間設定をすることが大切です。マカベの参加者のうち、カメラを持っているのは5名です。テーマを早めに決めて、セッションの準備することが鍵となります。参加者募集は半年毎に行い、メンバーに合わせて、テーマや実施方法を検討していきます。

永田映子


<マザーズガーデン>
柏市特別養護老人ホーム、マザーズガーデン出前講座は、これまでの介護施設や、出前講座の実践により得られた知見、実績等を踏まえ、福祉関係者を対象とした連続の実施にいたったものです。今年度の合同研修では、拠点ごとの動画を含めた報告や、午後のポストイットによるディスカッション等で、多くのことを学ぶことができました。個別の事例報告の中に、共想法全体の発展への示唆、問題解決に結び付く要素が、包含されているものと感じました。これに倣い、共想法の特に出前講座のあり方について研鑽してまいります。

武下秀子


<長崎北病院>
 研修では、各拠点での現状、課題点の解決策を話し合う場が設けられ、今後の活動に活かしていけるような議論ができ、よかったと思います。特に、御家族に現在の活動状況を知って頂くためスケジュール表や、共想法通信を出しているという点は、参考になりました。また、ぎんさん4姉妹についての話題では、「そういえばそうだった効果」や、自分が体験したかの様に、ニュースなどを理解し吸収しているという話があり、とても興味深く聞かせて頂きました。共想法支援システムにも、グラフや図で会話の様子を確認出来るような機能が追加されており、今後有効に活用していけたらと思います。

岩下利沙


<継続コース>
継続コースは、12名2チームで始まり、3年目となりました。健康上の問題等、多少の出入りは有りましたが、殆ど変わらないメンバーで共想法を楽しむことができました。継続コースは、スタッフも増え、お互いにコミュニケーションを取りながら進めています。来年度の進め方について考えていたところ、今回の合同研修会で、各拠点での共想法の様子から、皆様の努力や工夫を知りました。それぞれ施設の条件は違いますが、各拠点の工夫を参考にしながら、これからの継続コースを頑張って行こうと決意を新たにしました。

佐藤由紀子


市民研究員 松村光輝、武下秀子 記

 

2013年度実践コース

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ほの研日誌 » 行事
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NegishiK 2013-12-15 8:00
 ほのぼの研究所の活動の幅が広がるにつれ、新しい研究員を募集し養成する必要性が生じ、2013年度は5月14日を皮切りに5回の実践コースが計画された。根岸、佐藤(由)、永田の3名が担当者となり、根岸は主にパソコンと会話、佐藤と永田は主にデジカメと会話を担当した。デジカメと会話のテーマで2回、パソコンと会話のテーマで2回、両者を総合した内容で1回で構成した。当初6名が応募してきたが1名が辞退、のちに1名が加わり最終的には6名での実施となった。


お茶会

? 2013年5月14日(火)13:30〜15:30、ほのぼのプラザますおにおいて、実践コース・デジカメと会話の第1回目が実施された。お互いの自己紹介、大武先生のあいさつやパワーポイントを使った講義がなされ、その後「好きなもの」というテーマでの1分共想法が続いた。

? 6月11日のパソコンと会話の第1回目では、記録の重要性、インターネットを外部記憶として有効的に活用すること等が説明され、参加者の興味をひいた。


共想法の実施

? 夏休みの宿題として、夏というテーマで2枚の写真を撮ることが求められ、参加者は一夏頭を悩ませたようであった。その写真を使った共想法を含む、デジカメと会話の第2回目は、9月10日に実施された。その回から新たな参加者が1名加わった。

? 10月8日のパソコンと会話の第2回目では、研究員による共想法デモンストレーションに加えて、会話記録や実施記録などの記入方法を先輩研究員から学んだ。また2班に分かれてお互いの間でスカイプ交信をし、楽しみながら新しい経験を積んだ。

? 最終回となる11月12日は、小物の撮影とその画像を使った参加者による共想法など盛りだくさんの内容となった。ぼのちゃんも参加した共想法では、初心者とは思えない活発な質疑応答がなされた。講義の最後には、大武先生からほのぼの研究所の今後の展望が語られ、研究員へのお誘いがあった。その日はTBSの取材もあり、ぼのちゃんとの記念撮影など、記憶に残る1日となった。


最終回の記念撮影

 熱心なお誘いの甲斐あってか、6名のうち2名が研究員となり、残る参加者も何等かの形で研究所との絆ができたことは、大変に幸運なことであった。また参加者に、暇をみて研究会に出席して頂けるようになったことは、研究員にとって嬉しい限りである。 

市民研究員 永田映子

NPO法人ACOBA出前講座

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ほの研日誌 » 行事
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NegishiK 2013-12-8 8:00
 長いお付き合いの我孫子の友人から出前講座の依頼を受けたのは、2013年8月の半ば過ぎでした。「ACOBA」はコミュニティビジネスを支援・実践し、活き活きとした地域づくりに取り組み、地域活動を目指す人たちを支援することを目的として設立された、組織的にしっかりしたNPOです。活動に対応して、複数の事業部があります。友人はまちづくり、あびこ市民活動等地域を元気にするための活動をしており、いきいき生活倶楽部「まほろば」に属しています。

 9月より、複数回の打ち合わせを重ね、計画を練りました。ACOBAへの出前講座の実施計画の中で重視したのは、1) 日常生活の心構えについて伝える、2) 動画を活用する、3) 参加者には積極的な姿勢で参加していただく、4) 共想法を体験、参加していただく、の4点です。当日は、ほのぼの研究所スタッフ4名が手分けして講座に臨みました。

日時:2013年10月18日(金)13:30〜16:30
場所:我孫子駅前けやきプラザ我孫子市南近隣センター8階第一会議室

☆NPO法人ほのぼの研究所の挨拶と概論講義の担当は、副代表理事の長谷川さんです。
 「認知症とは」「共想法とは」「ほのぼの研究所(以後略してほの研)の活動」の三点について、配布資料を見ながら説明しました。ほの研の活動として、五周年史の中の日本地図を示しながら、拠点の柏市増尾、協働で共想法の実施研究に努める長崎県の長崎北病院、埼玉県宮代町のNPO法人きらりびとみやしろ、茨城県真壁町の介護施設マカベシルバートピアが紹介され、世界地図を示しながら、研究交流拠点のスイスが紹介されました。地道な活動の広がりを、参加の方々は静かに聞き入っていました。
 


講座風景


☆次は認知症予防の実例です。
 NHKで紹介された動画2点「認知症の予防」と「ぎんさんの娘4姉妹のグループ会話」を放映しました。自らの体験を踏まえて「継続して参加している共想法により、心身ともに回復、元気に活動に参加しています」と、田口が報告しました。

☆休憩をはさんでいよいよ共想法の体験です。
 今回初めて、参加者全員と一緒に滑舌をよくするように、音読と早口言葉を唱和して共想法の準備体操としました。
共想法は5人分の写真をいただき準備を整えましたが、2名が欠席、3名での実施となりました。テーマの「好きなこと」を2分で説明、3分で質疑です。初参加で戸惑いもあり、一人目の質問に対して答えが時間ぎりぎりまで続いたため、パソコン記録担当の佐藤さんが「質問も回答も簡潔にして、時間内に多くの質疑が出来るように」と助言、二人目の質疑からはスムーズに進行ができました。体験型での実施の場合、初めて参加頂く方に、短い時間でコツを理解頂けるよう、さらなる工夫が必要です。

☆千葉大学西千葉キャンパスにおられる大武先生と、会場がskypeでつながりました。
 先生の挨拶と10分間のミニ講義が始まりました。演題は著書「介護に役立つ共想法」の紹介と「介護を防ぐ共想法」です。



大武先生のSkypeによる講義


 『共想法』は今日あったこと、最近のことを話すことで、情報の新陳代謝を上げることが出来ます。常に新しい情報を頭に入れます。平均年齢94歳になるぎんさんの娘姉妹は、昔のことを覚えているのと同時に、最近のこともよく御存知です。その時々の「今」の情報を入れて、生きている時間のことを整理しながら毎日を生きている。頭を使いながら会話をしていることが頭の健康に繋がっています。
 気づいたこと、ちょっとした出来事をデジカメで撮る。目で見る情報は頭に残ると言われています。毎日に、きっかけを作る、そう!そのきっかけを作るのが『共想法』です。
会場の様子が先生によく見えるように、佐藤さんはパソコンを持って調整しました。先生は会場の質問に丁寧に答えられました。質問の中の一つを紹介します。

Q:柏の広報を読んでいると、増尾の方で活動が活発なのはどうしてですか?
A:ほのぼの研究所は「柏市介護予防センターほのぼのプラザますお」に拠点を置いています。ほの研も、ときに広報に載ります。柏は、研究者が街の中で研究する取り組みが盛んです。柏には東大の小林先生の十坪ジムがあります。小林先生に先ず看板を掛けなさいとアドバイス頂き、ほのぼの研究所という看板(名前)を掲げるところからはじめました。ほの研の活動は原則週一回、毎週火曜日です。

☆プログラムの最後は、会場の皆さんにアンケートに答えていただき、即、集計して解説しました。スタッフが前に並び、長谷川さんがアンケートに答えました。

Q:共想法と介護の関係は?
A:共想法は認知症予防がもともとの目的のため、従来の講座では余り介護には触れていません。ただご質問があったので、身近な人が認知症になった場合の対応について、要点を説明いたします。対応は、家庭によって異なりますが、次の手順になります。
  ? 地域包括センターに相談。
  ? 受診拒否が多いので、ホームドクターに先ず相談。
  ? なるべく専門医にかかる。
  ? 財産管理等は任意後見人制度や法定後見人制度を活用。
*質問者からお礼の言葉が聞かれました。

Q:教育と教養とは?
A:「教育と教養」と書かれた方がいた。以前、高齢者の問題を研究している先生に伺った。・今日行くところがある(きょういく)・今日用事がある(きょうよう)の意味です。
今日はやることがなくてテレビを見ている。奥さんといても会話がない。これが続いたらよくない。
*一同納得。笑いあり。

☆賛助会員、研究員募集・クリスマス講演会・交流会のご案内をして、無事に出前講座を終了しました。

市民研究員 田口良江

フラワーアレンジメント

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今日の共想法 » 好きなものごと
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NegishiK 2013-12-1 9:00
 私の趣味で月に一回、教室で季節の花でアレンジし、作品を作っています。美しい花に囲まれ、心が和みストレス解消になります。作品を見て利用者さんと楽しいコミュニケーションが出来、心の和むひと時です。

      兵庫県老人福祉事業協会 軽費ケアハウス部会職員研修会 
      共想法参加者M.F.さん


フラワーアレンジメント

コメント:M.O.さん
きのこやまつぼっくり、果物や木の実など、花にとらわれない作品に驚きました。四季折々のものに接することは、時間の流れを肌で感じるために、とても大切だと思います。
2013年7月2日(火)、「ほのぼの研究所NPO法人設立5周年」と「千葉大学―パラマウントベット共同研究講座設立」を記念した講演会の終了後、休憩を挟んで講演会会場と同じ 千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールにおいて、交流会が開かれました。参加者数は、59名(スカイプ(遠隔会議システム)にて繋がった長崎北病院のスタッフ2名含)でした。

 講演会終了後の休憩時間には、控え室において、共想法の記録ビデオをご覧いただきました。ホールでは担当スタッフにより着々と交流会会場の準備が整って・・さぁ 交流会スタートです!


ほのぼの研究所 研究員・スタッフ
          
 交流会の司会は佐藤さん、ビデオ撮影は講演会に引き続き、志茂さんです。大武先生の開会挨拶から始まりました。来賓のご挨拶を上橋先生、宮地先生に頂きました。さて、今回はちょっと趣向を変えて・・ご来場の皆様には、多くの方々と広く交流していただけるよう、血液型別で4つに分かれてテーブルへ、なんとなくにこやかに、楽しそうに皆様各テーブルへの移動が完了し、乾杯となりました。乾杯はほのぼの研究所の長谷川副代表理事です。「A型が多いですねぇ」と微笑ましい乾杯となりました。


柏市議会議員 上橋 泉先生



かんぱ〜い!!

 「あらぁ △型なのぉ」「あなたも?」・・と会話のつかみはOK!すぐに賑やかにお話が弾んでいる様子で明るい交流があちこちで行われていました。盛りつけもステキでおいしそうなお料理、サラダ、飲み物・・次々とお腹の中に入っていきました。とってもおいしく頂きました。


美味しい料理と楽しいふれあい



広がる、深まる交流
  
 宴もたけなわ、皆様のお話も盛り上がっている中、名札のシールの色分けによるチームごと(学校関係・企業関係)の自己紹介をお願いする佐藤さんの声に、皆様前に出て並び、1人ずつお話してくださいました。各テーブルはお話したり拍手をしたり、もちろんお食事したり・・ますます盛り上がり マイクの声も通らない程でした。


長崎北病院の小砲気鵝Πて遒気  



きらりびとみやしろの皆さん

 さて、ここで本日第2弾の席替えです。今度は出身地別に分かれてテーブル移動です。「北海道・東北チーム」、「関東・北陸チーム」、「西日本チーム」、「四国・九州チーム」の4つです。今回も皆様 楽しそうに移動して下さり、会話も弾んでいる様子でますます交流を深めてくださっているようでした。そして、スカイプで長崎北病院ともつながり、協働チームとしての自己紹介が再開、会場内の協働チーム(きらりびと・マカベ)、賛助会員、研究員と続き、長崎の映し出されている画面に向かって挨拶をしたり手を振ったり楽しい時間は あっという間に過ぎていきました。きらりびと理事長、島村孝一さんに中締めの言葉をいただき、皆さんで三三七拍子をし、盛会のうちに無事終了致しました。


賛助会員の皆様



中締め・きらりびと島村孝一理事長

このように素晴らしい会になりましたこと 皆様のご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。

市民研究員 田崎 誉代

 2013年7月2日(火)千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールにおいて、「ほのぼの研究所NPO法人設立5周年」と「千葉大学―パラマウントベット共同研究講座設立」を記念し、NPO法人ほのぼの研究所設立5周年記念講演会が開催されました。講演会のテーマは「ベッドと看護学から見た健康づくり」です。多方面に渡る賛助会員様、共想法参加者様、企業関係者様等、ほのぼの研究所の活動の広さが伺える95名の方々に参加をいただき、盛況のうち無事終了いたしました。
 講演会は、定刻の13時30分より黒田市民研究員の進行司会に始まり、NPO法人ほのぼの研究所大武美保子代表理事・所長の開会挨拶に続き、お二方の来賓挨拶をいただきました。千葉大学工学部長教授 北村 彰英先生の来賓挨拶では、研究者にとって大学を移ることは大きな決意がいるお話、看護学と工学が連携して研究講座が今年4月から開設されたこと、看工連携高齢者支援工学研究室の説明がありました。NPO法人きらりびとみやしろ前理事長 安倍 晨様からは、「ふれあい共想法」を地域福祉役立てることを目的とし、取入れる経過についての説明がありました。そして、招待講演2件、基調講演と進みました。


NPO法人ほのぼの研究所大武美保子代表理事・所長開会挨拶



千葉大学工学部長教授 北村 彰英先生



NPO法人きらりびとみやしろ前理事長安倍 晨様



講演会会場の様子 

 招待講演一件目は、千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生より「からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいから見た健康づくり」と題して、まず、看護学研究科と看護学について、説明がありました。学部では、看護師・保健師・助産師になる看護学生を教え、皆様方の健康に貢献できる人材を育成し、大学院では、看護学の研究を通して、対象の皆様方により良い看護を提供できるためには、どんな看護が必要なのか、看護技術を開発したり、看護の対象の方々に理解を含めたりする研究をされています。
 正木先生は、老年看護学を専門としており、看護の対象となる方をより理解することが、看護の重要な事項になり、どう老いていくか、老いながらもどう生きていくか、老いとはどのようなものかを理解していくかが、中心的な話となります。この話がきっかけとなり、今日の講演を聞いたご自身がどう生きるかを考えていただきたく思う、と話されました。
- 正木治恵先生招待講演(リンク)


千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生

 休憩15分の後、招待講演二件目として、千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授三宅 徳久先生より「私たちの暮らしを見守る、人にやさしいベット」と題して、ベッドに関する基礎知識と、睡眠と転倒を研究テーマとする千葉大学―パラマントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座について、お話を頂きました。

 アクティブライフの基本は人間性である、安全・安心を支援するベッドを中心とした環境づくり、近江商人の三方よしをもじって、買い手(使い手)である患者や高齢の方によし、ナースやケアをする人にもよし、社会よし、作り手よし、の「四方」よしを目指して行く、としめくくられました。
- 三宅徳久先生招待講演(リンク)


千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授 三宅 徳久先生

 最後に基調講演として、千葉大学大学院工学研究科・環境健康フィールド科学センター准教授、NPO法人ほのぼの研究所代表理事・所長 大武美保子先生が、「写真で見る、ほのぼの研究所の歩み」と題して、当日受付で配布した資料の「特定非営利活動法人ほのぼの研究所5周年史」をもとに説明しました。この5周年史は、初期段階から参加した研究員有志が、記事を集め討議を重ねて完成したものです。最後のページにある編集後記を示し、掲載された5周年史編集担当5名の方々の紹介がありました。ページに沿って大武先生が詳しく説明され、ほのぼの研究所の5年間の歩みが、写真を通して分かりやすく理解されたと思います。そして、ほのぼの研究所賛助会員ならびに市民研究員への参加募集がありました。


千葉大学大学院工学研究科・環境健康フィールド科学センター准教授
NPO法人ほのぼの研究所代表理事 大武美保子先生

 閉会の挨拶では、NPO法人ほのぼの研究所 長谷川多度 副代表理事が、NPO法人設立前から数えて6年間共想法に携わり、思うことを述べました。施設のバリアフリーがあるのはあたりまえだが、日常生活の中には社会的バリアフリー、物的バリアフリーがあり、共想法に出会ったことで、共想法の場がこれらの問題を解決してくれる場面にもなっていると、閉会の挨拶の中で話され、終了しました。


NPO法人ほのぼの研究所 長谷川 多度 副代表理事

市民研究員 野口宗昭

マザーズガーデン出前講座

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ほの研日誌 » 行事
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NegishiK 2013-2-24 10:00
  2012年6月より10月まで、柏市社会福祉協議会の支援を受け、柏市の特別養護老人ホームマザーズガーデンにおいて、当施設一部の職員及び近隣の富勢地区、松葉地区の民生委員、健康づくり推進員、ボランティア関係者を対象に連続出前講座を開催しました。

  現在、特別養護老人ホームでの待機者数は、相変わらず200名余の状況下にあります。当施設にて傾聴ボランティアを続けている人の声や共想法の経験者から、変わり行く施設の高齢者に共想法を実施できないものかとの要望が提起されました。そこで施設関係者との事前検討会を重ねました。その結果、今後の波及効果を鑑み、施設利用者に直接ではなく、支え手である福祉関係者を対象として、2012年前期6月から7月にかけての4回と、後期9月から10月にかけての4回の、合計8回にわたる連続出前講座を開催するにいたりました。


マザーズガーデン

  前期参加者は施設関係者2名、松葉地区の民生委員2名と傾聴ボランティア1名、認知機能低下傾向にある地域の高齢者1名となり、テーマに沿った写真は自作のものを用意していただきました。まず、今回の実施に備え、5月の入門コース参加者3名(松葉町)と市民研究員によるデモンストレーションを行い、参加者による共想法に入りました。参加を希望された高齢の方は難聴があり、質疑応答に補助を要しました。他の参加者も理解を示され、その対応に支え手である福祉関係者ならではの雰囲気に好転しました。後期は9月から10月、参加者が入れ替わり、富勢地区民生委員、同じく健康づくり推進員各2名と手話通訳者1名、地域ネットワークボランティア1名の参加となりました。10月3日はマザーズガーデンにおける共想法の全容を収める動画の撮影を行いました。


大武先生の話を聞く前期参加者

  認知症予防回復活動は、誰に対して、どの段階で、どのような機会を作り、どのような場で行ったら、もっとも効果的なのか。参加頂いた方と継続的に議論しながら、社会的に求められている認知症予防回復のために、共想法を役立てる方法を、実践研究していきたいと思います。


マザーズガーデンにおける共想法効果測定

市民研究員 武下秀子記

プロジェクトT 出前講座の報告

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ほの研日誌 » 行事
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NegishiK 2013-1-20 10:00
  2012年8月に行なわれました、プロジェクトT 出前講座についての記事を、本日掲載できましたのでご覧下さい。

  2012年8月10日、市民グループ プロジェクトTを対象に、柏市介護予防センターほのぼのプラザますおにおいて、出前講座を実施しました。午前10時の開始15分前には全員の方がお揃いになり、熱意のほどが伺えました。プロジェクトTは、柏市保健福祉総務課の企画、講師は千葉大学環境健康フィールド科学センター徳山郁夫教授による「地域を担う人材育成講座」第3期生の方々で立ち上げられたグループです。柏の葉UDCK(アーバンデザインセンター柏)において、月2回、紙芝居をしたり、市民活動団体のフェアでは、手作りの品を販売し、被災地の支援に当てられたりするなど、地域の子どもや高齢者の支援その他、幅広い活動を繰り広げておられます。今回は、2012年3月8日、松葉ふるさと協議会での出前講座参加者で、プロジェクトTのメンバーの藤田様のご紹介で、10名の方のご参加を得て、実施にいたりました。
定刻10時より、事務局長の長谷川さんのあいさつと、ほのぼの研究所の活動状況について、DVD放映に合わせ説明がありました。続いて、市民研究員の佐藤さんが、共想法と認知症予防効果について、パワーポイントによる解説を行いました。


説明を聞く参加者

  市民研究員5名による共想法デモンストレーションの後は、プロジェクトTの皆様による共想法体験です。5名ずつ2グループに分かれて全員が参加されました。話題提供2分、質疑応答3分で行いました。第一グループ、第二グループの会話記録者の所見は次の通りです。「皆様初めての体験とは思えない面白い話題と、充実した質疑応答で各所に笑いがあり、老後の不安など微塵も感じさせない元気一杯の方々でした。この方々がほのぼの研究所に協力してくれたら良いなと思いました。」「プロジェクトTの皆様は会話に慣れておられ、質疑応答では流暢な語り口で、どの話題にも興味深く対応され、たいへん盛り上がりました。」
  最後にアンケートの記入をお願いし、本日の共想法を終了しました。アンケートを通じ、「オーブ現象がおもしろかった。」「めずらしい石のアートを見たいものです。」「民話の地への訪問や書道の耕煙の話には興味が持てました。」など、共想法の中で語られた、バラエティーに富んだ話題に興味を持ったとの声がたくさん集まりました。
  そのほか、アンケートを通じて寄せられたご質問と感想をいくつかご紹介します。?共想法を日常でどのように生かすか、その方法をもう少し聞いてみたかった。?一緒に活動していたのに、これまで知らなかった趣味を持っている方がおられたと発見、プロジェクトTで今後活動する上で有意義であった。?人それぞれの興味や趣味の世界が違って面白かったです。着眼のしかたのユニークさにも興味を持ちました。?聴いてもらっていると思うと話すことに力が入ります。?次回参加できるときはテーマを考えてから写真の選択をしたく思います。
  共想法に初めて参加された皆様のご感想、ご意見に、共想法の可能性を改めて見出すことができました。


共想法に初めて参加するプロジェクトTのメンバー

  プロジェクトTの皆様、そしてこのブログをご覧の皆様。共想法を契機に面白い話題を見つけたり、写真に納めたりしながら、周りの方々と会話を楽しむことを続けられ、また、介護予防センターほのぼのプラザますおにて実施している共想法にご参加ください。共想法を日常で活かす方法などは、続けて参加することによって体得できるものと思います。ご一緒に学習しませんか。

市民研究員 武下秀子記

高層実験棟

カテゴリ : 
今日の共想法 » 健康・食べ物
執筆 : 
NegishiK 2012-10-14 9:00
 私がたまに行く、ある研究所の実験設備棟です。六角形の11階建てです。ハニカム構造といって、力学的にとても丈夫な構造です。私は5年位前から、この螺旋階段を11階まで上がる運動をしています。当初、螺旋階段をグルグル登っていくと目が回り、途中5階あたりで休んでしまいました。『向きを変えなければ、目がまわらないかもしれない』。自分の体の向きを変えずに、まずは前に上り、右横に、後ろに、左横に、と。楽勝です。足の筋肉がつきますよ。
       入門コース:G.Mさん記


高層実験棟

コメント:K.N記
高層建築物での健康つくりがんばっています。老いは、足から来ると言いますので、続けられるといいですね。