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ほの研ブログ - ほのぼの研究所2020年度活動方針

ほのぼの研究所2020年度活動方針

カテゴリ : 
ほの研日誌 » お知らせ
執筆 : 
NagahisaH 2020-6-7 8:00
  2020年度は、4月7日の緊急事態宣言で始まりました。新型コロナウイルス流行に伴う外出自粛により、在宅高齢者の認知症リスクは軒並み高まっています。このような中で、防ぎうる認知症にならない社会に近づけるべく、新しい活動様式を作りだして行きたいと思います。基本的に在宅で活動することを前提とし、今年度は、以下の事業に取り組みます。
 
  第一に、遠隔による共想法実施、研究事業に取り組みます。具体的には、スマートフォンおよびタブレットアプリケーションを用いた共想法と、紙面による共想法の二通りに取り組みます。前者は、足が悪くて外出が難しい、過疎地に住んでいて集まるのが難しい高齢者を想定し、開発を進めていたものです。これを用いて、在宅にて共想法形式で写真を用いた会話を実施するために必要な手順を、実施を通じて明らかにします。開発途上のため、実施しながら改良を加えます。後者は、毎月、その月のテーマを出題して、写真と話題を提出して頂き、集まった写真と話題を、翌月、お手紙で共有する、共有すると共に、次の月のテーマを出題する、というものです。様々な形式での、人との交流が参加者に与える効果を評価する方法について、検討します。

  第二に、遠隔による人材育成、連携事業に取り組みます。ほのぼの研究所では、2012年より、各地に広がった共想法実施拠点の実施者が集まり、得られた知見を持ち寄って共有し、次の活動に活かすことを目的として、合同研修事業を行ってきました。2019年度末に予定していた2019年度合同研修は、この時点で会場が利用できない状態になったため、2020年度初めに延期となりました。この合同研修を、初のオンラインでの開催としました。従来、出張のため業務の調整が必要であった遠隔地の実施者にとって、参加しやすくなるというメリットがありました。今後、さらに実施の輪が広がった場合に対応できるよう、効果的な研修の実施方法を、実施を通じて明らかにします。


  第三に、オンラインによる普及事業に取り組みます。具体的には、講演会をオンラインで開催します。2008年度より、夏に設立記念講演会、冬にクリスマス講演会と、年2回、講演会を開催してきました。2020年度は、講演を動画で記録し、インターネット配信する形で開催したいと考えています。そして、集まれるようになった時には、改めてビデオ鑑賞会を開催する計画です。これまで開催した講演会についても、ハイライト部分を一部動画として配信する取り組みに挑戦して行きたいと考えています。

NPO法人ほのぼの研究所 代表理事・所長
理化学研究所 革新知能統合研究センター チームリーダー
大武美保子

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