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ほの研ブログ - ほのぼの研究所 2013年度合同研修報告

ほのぼの研究所 2013年度合同研修報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NegishiK 2013-12-22 8:00
 2013年10月5日(土)10:00〜17:40、千葉大学柏の葉キャンパス「シーズホール」において、2013年度 ほのぼの研究所 合同研修が開催されました。
参加者は、大武先生はじめ、NPO法人きらりびとみやしろ(埼玉県宮代町)(以下、きらりびとと略す)、介護老人保健施設マカベシルバートピア(茨城県真壁町)(以下、マカベと略す)、社会医療法人長崎北病院(長崎県時津町)(以下、長崎北病院と略す)、NPO法人ほのぼの研究所(千葉県柏市)(以下、ほの研と略す)のメンバー総勢16名でした。
開会のあいさつで、大武先生より、今回の研修の目的3点が提示されました。第一に、各拠点で得られた知見の共有、深化を図り、問題解決に繋げる。第二に、施設その他の対象で得られた工夫、技能をもとに、効果的な手法を明らかにする。第三に、効果検証のための、共想法支援システム新機能の実演を行う。


大武先生のあいさつ

その後、1)きらりびと、2)マカベ、3)長崎北病院、柏市で実施した、4)マザーズガーデンと5)継続コースの5拠点における、実施説明と実施記録動画の放映がありました。午前の部が終了したのは、13:00でした。1時間の食事、休憩の後、14:00から、5拠点のパネリストに参加いただいて、パネルディスカッション方式での、総合討議に入りました。午後の司会および総合討議のコーディネーターは、松村、清水が担当しました。
今年度の新しい取り組みとして、それぞれの報告の中で、設問に対する意見と自由な記述を、2枚のポストイットに書き込んで頂きました。全員の意見を集約したものから、皆さんとパネリストでディスカッションを実施しました。


全員の意見を記入したポストイットを掲示

その後、今年度事業として、マカベの永田さんからの人工知能学会報告、および、4件の講演会記録と報道動画の放映がありました。
30分の休憩をはさんで、大武先生から、共想法支援システムの新機能を実演していただきました。次に、実施中の実践コースの経過説明がありました。実践コースは、デジカメと会話、パソコンと会話の二テーマで構成され、それぞれ、佐藤さん、根岸さんより報告されました。その後に、人材募集の状況説明と続きました。最後に大武先生が、これまでに得られた5拠点の知見をもとに、各項目の標準化の重要性を述べられました。昨年に続き、来年の開催を楽しみに、研修会は盛会裡に終了しました。


合同研参会 参加者のみなさん

その後、会場を柏の葉ららぽーとに移し、18:00〜20:00は、夕食と飲み物を取りながら、和やかな雰囲気で歓談が続きました。皆さん、本日の研修会に十分満足された様子で、解散となりました。

各拠点の皆様より、合同研修についての感想をいただきました。

<きらりびと>
「きらりびとみやしろ」では現在、3チーム16名の方々が、楽しみながら、そして大いに頭を使いながら、共想法を実施しています。今回の合同研修では、各拠点の様子やスタッフの工夫を知ることができ、有意義でした。
きらりびとでは、共想法に参加してくださる近隣地域の、健常高齢者の方々と日程を合せたり、実施者側への参加も示唆しながら、より深く楽しんでいける工夫が必要であると気づきました。今後も、多くの近隣の方々に「共想法」を知っていただき、仲間に加わっていただけるようにやっていこうと感じました。

田崎誉代


<マカベ>
お話の会として発足してから2年が経過しました。今回の研修では、話が長引く傾向のある高齢者に時間を意識してもらう方法として、タイムオーバーを上手に使うこと、というヒントをいただきました。
実施者一人の場合、体調管理や介護現場での業務の流れに沿った時間設定をすることが大切です。マカベの参加者のうち、カメラを持っているのは5名です。テーマを早めに決めて、セッションの準備することが鍵となります。参加者募集は半年毎に行い、メンバーに合わせて、テーマや実施方法を検討していきます。

永田映子


<マザーズガーデン>
柏市特別養護老人ホーム、マザーズガーデン出前講座は、これまでの介護施設や、出前講座の実践により得られた知見、実績等を踏まえ、福祉関係者を対象とした連続の実施にいたったものです。今年度の合同研修では、拠点ごとの動画を含めた報告や、午後のポストイットによるディスカッション等で、多くのことを学ぶことができました。個別の事例報告の中に、共想法全体の発展への示唆、問題解決に結び付く要素が、包含されているものと感じました。これに倣い、共想法の特に出前講座のあり方について研鑽してまいります。

武下秀子


<長崎北病院>
 研修では、各拠点での現状、課題点の解決策を話し合う場が設けられ、今後の活動に活かしていけるような議論ができ、よかったと思います。特に、御家族に現在の活動状況を知って頂くためスケジュール表や、共想法通信を出しているという点は、参考になりました。また、ぎんさん4姉妹についての話題では、「そういえばそうだった効果」や、自分が体験したかの様に、ニュースなどを理解し吸収しているという話があり、とても興味深く聞かせて頂きました。共想法支援システムにも、グラフや図で会話の様子を確認出来るような機能が追加されており、今後有効に活用していけたらと思います。

岩下利沙


<継続コース>
継続コースは、12名2チームで始まり、3年目となりました。健康上の問題等、多少の出入りは有りましたが、殆ど変わらないメンバーで共想法を楽しむことができました。継続コースは、スタッフも増え、お互いにコミュニケーションを取りながら進めています。来年度の進め方について考えていたところ、今回の合同研修会で、各拠点での共想法の様子から、皆様の努力や工夫を知りました。それぞれ施設の条件は違いますが、各拠点の工夫を参考にしながら、これからの継続コースを頑張って行こうと決意を新たにしました。

佐藤由紀子


市民研究員 松村光輝、武下秀子 記

 

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