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ほの研ブログ - 柏市シニアクラブ連合会リーダー研修会出講報告

柏市シニアクラブ連合会リーダー研修会出講報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NagahisaH 2025-8-17 8:00
 関東地方が梅雨明けした7月18日火曜日、ラコルタ柏の5階の柏中央公民館講堂で、大武美保子ほのぼの研究所代表理事・所長が「今から始める認知症予防 共想法体験」と題して講演を行いました。これは柏市シニアクラブ連合会のリーダー研修会の一環として実施されたものです。当会は高齢者により会員相互の親睦と総合扶助を目的とした自主組織で、支部毎に温泉地でのグランドゴルフ大会を含む一泊の研修旅行や、ボウリング大会など多彩なイベントが開催されているとのことで、羨ましく思いました。

柏市シニアクラブ連合会会長等リーダー研修会場


 赤い椅子が印象的な会場には51名ほどの方々が参加され、初めて先生のお話に触れる方が大部分だったこともあり、熱心に聴講されていました。司会は副会長の亀田絹子様が担当され、会長の山田俊治様の開会挨拶では、大武所長の経歴を丁寧にご紹介いただきました。

柏市シニアクラブ連合会会長挨拶

  続いて大武所長からは40分にわたる熱意溢れる講話がなされ、共想法の歴史や今後の展望、ご自身の体験を交えた分かりやすいお話が展開されました。共想法を考案した経緯やこれまでの研究のプロセスに加えて、会話が認知機能に与える影響が大きいという話、「話す」「聴く」「考える」という一連の作業を通して、加齢に伴う認知機能の低下を「脳の使い方を工夫する」ことにより、防ぐことを目指しているのが共想法だという説明がなされました。また、認知機能を高めて脳を長持ちさせてくれるのが共想法というツールであるとも述べました。た。
  特に最近、自身の骨密度が上がったという事実は、日ごろの栄養管理と運動によるところが大きいとのことで、有言実行の研究者であるという印象を強く与えるものでした。毎日冷ややっこを食べる習慣は早速我が家でも真似してみたいと思いました。
  最後に大武所長の近著『脳が長持ちする会話』について紹介がありました。認知機能を活用する性質を持つ会話、即ち、脳が長持ちする会話を、日常生活に取り入れることを提案するものです。共想法はその理論をもとに編み出された会話支援の方法ですが、日々の会話に一工夫加えることで、脳を長持ちさせることにつながると述べました。
 

大武所長による講話

  講話の後は、市民研究員4名による共想法の実演がありました。テーマは「最近楽しかったこと」です。北海道旅行、理研での講演会、蛍の撮影、トリックアート展などが話題として提供されました。司会ロボットのぼのちゃんは、今日もしっかりお仕事をしてくれましたので、ほっとしました。

  ほのぼの研究所担当の講話の後は、柏市の福祉担当者、高齢者支援課の島澤智宏課長による、柏市における超高齢社会への対応施策に関するお話がありました。特に柏市の女性の健康寿命が全国平均よりかなり長いという事実には衝撃を受けました。令和4年時点で、全国平均が75.5歳のところ、84.5と、9歳長いとのことです。(出典:全国平均については、厚生労働科学研究「次期健康づくり運動プラン作成と推進に向けた研究」、柏市については、「第2次柏市健康増進計画」より)

柏市高齢者支援課長島澤智宏様の講話

 これは、柏市が長年高齢者問題に真剣に取り組んできたこと、市民の皆様が自分事としてその問題に向きあい、地道に努力されたことの結果だと感じました。ところで地元のつくば市はどうなのかと急に気になりだしましたが、仕事と家事にかまけて我が街を顧みなかったことも遅まきながら自覚され、大変学びの多い有意義な一日となりました。

 研修会終了後、主催者の関係者と、講演、実演したメンバーで、集合写真を撮影しました。
 この出講に当たり、ご尽力いただきました柏市シルバークラブ連合会の関係者の方々に深く御礼申し上げます。ありがとうございました。


柏シニアクラブ幹事と柏市講師、ほのぼの研究所講師・実演者

市民研究員 永田 映子

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