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ほの研ブログ - ほの研日誌カテゴリのエントリ

長崎紀行

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ほの研日誌 » 旅行記
執筆 : 
TadenumaY 2010-8-22 10:00
 去る6月に人工知能学会in長崎に出席し、学会発表を行なった前川晃子さん(市民研究員)に「紀行文」を書いて頂きましたので掲載します。 長崎と云いますと、浦上天主堂にあったアンジェラスの鐘ににまつわる「長崎の鐘」の歌詞が胸をよぎります。“こよなく晴れた青空を、悲しと思う切なさよ・・・”すっかり復興した数々の写真がほのぼのとさせてくれます。

 学会の翌日、飛行機の時間まで、ほのぼの研究所の皆さんと一緒に長崎観光をしました。原爆ゆかりの地では、ノートを手にした小学生たちのいくつものグループが「平和案内人」の市民ボランティアたちに歴史の説明を受けていました。平和祈念公園では、“原爆、許すまじ”の歌声がスピーカーから静かに流れてきて、広島で高校時代を過ごした私にとっては懐かしい歌。半世紀ぶりに聞く反原爆のメロディーに心が引き締りました。 原爆資料館では、被爆直後の長崎を撮影したアメリカ軍人、ジョー・オダネル氏の有名な写真「焼き場に立つ少年」が展示されており、この強烈なメッセージを伝える写真を残したカメラマンも近年、亡くなっておられ、死因は皮膚ガンだったそうです。

 キリシタン殉教の地でもあり、訪問者には悲しみの影が色濃く感じられる長崎ですが、現在は『竜馬の街』として元気いっぱいのよう。「NHKドラマが終ったあとが怖い。」とグラバー園の案内人が言っておられました。
日本各地から集められた仕様の違う市電が走っていたり、あちこちに「○○発祥の地」があったり、食べ物はおいしく、山に囲まれたすり鉢状の盆地が海に向かって開け、その斜面に街が張り付いているような風光明媚な歴史の地。ぜひまたゆっくり訪ねたいと思います。長崎の猫の79%は遺伝子が変化して尻尾が曲がっていると聞いた大武先生は、長崎滞在中、かなり必死に「尻尾の曲がった猫」の撮影に奔走しておられましたが、成功しませんでした。尾曲がり猫については、日本「長崎ねこ」学会のホームページに、詳しく書かれています。(http://www.nagasakineko.com/)


長崎爆心地



一本柱鳥居



色とりどりの路面電車



長崎卓袱料理



長崎歴史文化博物館の龍馬人形



紫陽花に囲まれた眼鏡橋



尻尾は曲がっていないがどこか異国情緒の漂う猫

長崎学会 聴講記

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ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
TadenumaY 2010-8-15 10:20
市民研究員の塚脇章生さんに、去る6月に長崎市で行なわれた人工知能学会聴講記を書いて頂きました。写真と共に茲に掲載させて頂きます。

平成22年度・2010年度人工知能学会(第24回)は、6月9日(水)〜6月11日(金)に、長崎市・長崎ブリックホールで開催された。
ほのぼの研究所から、大武美保子先生、長谷川多度、前川晃子、豊嶋尉史、塚脇章生が参加した。以下はその概要である。

参加部会は、「近未来チャレンジ・認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学」で、9日(水)の午前9時より午後5時過ぎまで、17件の興味深い発表があった。部会は、主宰者である大武美保子先生のご挨拶でスタートし、約30名の参加者。 ほのぼの研究所からは、トップバッターで前川晃子が『認知症予防支援サービス「ふれあい共想法」における持続可能なサービス提供手法の開発』と題して、昨年新たに開発された「共想法体験コース」の概要と、実施評価を発表した。

概要では、従来の「標準共想法」で課題とされた参加者と実施者の時間負担の軽減を目的として、共想法と認知症予防の基本的な考え方を学ぶ二つの座学と共想法実習に分けたこと。これにより、ほのぼの研究所の市民研究員が研修を兼ねて、交替で体験コースの講師を務められるようになったことを説明した。

実施評価では、二つの座学と一つの実習で、基本的な講座運営のフォーマットが出来、市民研究員で入門レベルの講師と運営が可能になったこと。体験コース参加者から、標準共想法参加を経て共想法の実施・協力者への人材育成の循環の仕組みがスタートしたことを強調した。また、「共想法」サービス提供の持続可能性を保証するには、実施者の適正や継続可能性の見極め、専門性の向上などサービス提供手法を巡る課題は多いが、今後とも、行政の他、医療機関と連携しながら、問題点を順次解決し、高齢者の認知症予防と社会貢献を同時に実現したいと、15分の発表を締めくくった。会場からのご質問は、人材発掘、家族での実施効果、今後の目標、など5件あり、大武先生の助けも得て、無事終了した。

部会の最後17番目に、大武美保子先生が『回想法から見た共想法の考察と連携』と題して発表された。 内容は、?共想法の一般的な定義、?回想法と共想法の背景の比較、?回想法関連手法と共想法の比較、?回想法と共想法の連携、で今後とも回想法を実践研究する専門家の方と連携して、認知機能の維持向上を達成すべく、手法を深化させていくと締めくくられた。

学会初参加の私にとって、長時間にわたるハードな内容であったが、認知症に関係されている、第一線の研究者の方々との触れ合いは、前夜祭として恒例になっている部会参加者による夕方の交流会と併せて、楽しい一日であった。来年度の開催予定は、岩手県盛岡市。


セッション最初の発表者 前川晃子さん



熱心な参加者の熱気に包まれる会場



セッション最後の発表者 大武美保子先生



セッション前夜の交流会

手賀沼・我孫子ウォーキング

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ほの研日誌 » 旅行記
執筆 : 
TadenumaY 2010-6-6 11:00
J:COMいきいきウォーキングの報告を、当研究所の市民研究員である黒田征二さんに書いていただきました。開催後に速報としてまとめられたものですが、本日掲載出来ましたのでご覧ください。

平成22年4月4日(日)、J:COMいきいきプロジェクト主催の“手賀沼の花見と我孫子の文化にふれる”ウォーキングイベントが開催されました。私はプロジェクト実施者であると同時に当研究所の市民研究員として、参加しました。参加者は二六名、内、当研究所関係者が十名、全長約9kmのウォーキングを楽しみました。今年は天候不順が続き、桜の開花は大幅に遅れ、この日はちょうど見頃のすばらしい花見…と思いきや、朝から曇り、雨こそ降りませんでしたがとても寒い一日で、桜も開花予報から一週間以上もたってまだ七分、参加者の皆さんにとっては、ちょっと大変なウォーキングになってしまいました。

北柏駅を起点に、北柏ふるさと公園からはじまる前半の手賀沼沿いの花見ウォーキングは、約5km平坦な道を、左手に七分咲きの桜、右手に手賀沼を眺めながら歩きました。


北柏ふるさと公園のムスカリと桜



左手に七分咲きの桜、右手に手賀沼


手賀沼には我孫子市の鳥、オオバンをはじめ、マガモ、カルガモ、アオサギ、コサギ、ユリカモメ、コブハクチョウ等の水鳥が次々と現れ、花(?)を添えてくれました。午前中は約2時間半歩いて、ウォーキング最大の楽しみ「お昼ご飯」は、3月28日にオープンしたばかりの高野山の丘の上の?高野山桃山公園?手賀沼を見渡せるすばらしい景色…、やっぱり風が冷たく、ふるえながらのお昼でした。


我孫子市の鳥オオバンと手賀大橋

午後は我孫子にゆかりの文化人の足跡をたどる史跡めぐりウォーキング。旧村川別荘、滝井孝作仮寓跡、志賀直哉邸跡、杉村楚人冠邸跡、嘉納治五郎別荘跡三樹荘、柳宗悦邸跡、香取神社と辿って、午後四時頃ゴールの我孫子駅へ。手賀沼を見渡せる丘の上は、古代から住環境が良かったらしく、古墳も沢山残っています。


旧村川別荘前で説明を聞く



名作が生まれた志賀直哉邸跡



バーナード・リーチも滞在した柳宗悦邸跡



手賀沼を見渡せる丘の上の水神山古墳

ちょっと厳しいウォーキングでしたが、それでも、全員元気よく全行程を完歩。スタート前に”歩ききれるかなあ?”と心配していた方も無事歩ききり、ほっとしています。参加していただいた皆さん楽しんでいただけたでしょうか?

2009年度 ほの研十大ニュース

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
TadenumaY 2010-5-9 8:00
2009年度、ほのぼの研究所は、情報発信・人材育成・研究発表・継続実施の四つのコンセプトを掲げ、ほのぼの社会の実現に向かって各種の事業を進めてまいりました。以下に代表的な十項目を挙げ、十大ニュースとして発表します。

<情報発信>
情報発信は?五月よりほの研ブログを掲載開始?七月に設立二周年記念講演会?十月に第一回特別講演会(回想法の野村豊子先生)?十二月にクリスマス講演会を実施。


5月 ほの研ブログ掲載開始



7月 設立2周年記念講演会



10月 第一回特別講演会



12月 クリスマス講演会


<人材育成>
人材育成は?当研究所所長大武准教授による月二回全六回の連続講座?市民研究員を講師とする全三回の共想法体験講座で共想法の普及と、有能な人材の確保をはかる。


4月 全六回連続講座(〜6月)



10月 研究員による体験講座開始


<研究発表>
研究発表は、?六月に高松で開催された人工知能学会全国大会で、市民研究員が発表、?国際的には十一月に米国アトランタで開催の国際回想法学会において、大武准教授が共想法について発表。国内外で開催される学術講演会での参加発表を進めた。


6月 人工知能学会参加発表



11月 国際回想法学会参加発表


<継続事業>
継続事業としては、?賛助会員や新規見学者を対象に、月一回のティータイム共想法を八月に開始、?二〇一〇年二月から、体験講座修了者有志を対象に、全四回の標準共想法を行うなど、多彩な活動を行っております。


8月 ティータイム共想法開始(月一回)



2月 標準共想法開始


2009年度 ほの研十大ニュースをまとめ、ほの研ブログに掲載された記事へのリンクを貼ります。

?ほの研ブログ掲載開始
?設立2周年記念講演会
?第一回特別講演会
?クリスマス講演会
?全六回連続講座
?研究員による体験講座開始
?人工知能学会参加発表
?国際回想法学会参加発表
?ティータイム共想法開始
?標準共想法開始

TAMA市民大学講演会を聴講して

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
TadenumaY 2010-4-25 8:00
TAMA市民大学講演会の報告を、当研究所の市民研究員である塚脇章生さんに書いていただきました。開催後に速報としてまとめられたものですが、本日掲載出来ましたのでご覧ください。

平成22年2月20日(土)の午後、多摩市立関戸公民館で開催された「TAMA市民大学」講演会で、わが「ほのぼの研究所」の大武美保子先生が『話して、聞いて、脳を元気に〜ふれあい共想法について〜』と題して、ご講演された。以下は、その要旨である。



関戸公民館は、中央に見える円筒形のガラス部分にある。


講演会の参加者は、多摩市及び近隣在住の高齢者、男女約150名。
平均年齢67歳。

ご講演は、4つの主題、?サービス学、?共想法、?ほのぼの研究所、?タコ実現、と共想法のミニ実演であった。各主題で扱われたことがらは次の通りである。
?サービス学では、サービス学とはなにか、産業構造の変化とサービス学、製品とサービスの関係、サービス・サイエンスとサービス工学、マルチスケールサービス設計手法、について。
?共想法では、研究の背景、文明病としての認知症、会話による認知症の予防、知的活動と社会的ネットワークの実現、共想法における工夫は人と話しやすい材料の用意と聴いて話をすること。
?ほのぼの研究所では、スタートからの歩み、メンバーの状況など。
?タコ(他己)実現では、周り(「他」者)を楽しませて自分(自「己」)も楽しむこと、同じ時間、同じ場所にいることが重要、など。



配布資料を示しながらの講演。会場は大入り満員だった。


共想法のミニ実演は、テーマ「好きな食べ物」について、6人+4人=10人の方が各自用意した写真1枚を説明された。時間の関係で、質疑応答の時間は、残念ながら割愛されたが、ご年配の方らしく、甘党関連の題材が多く面白かった。メンバーの1人に、私も加えて頂き、先生のお気遣いに恐縮した次第である。



共想法のミニ実演。


事前に画像を送った参加者が、壇上でスクリーンに向かい、説明した。
尚、このご講演は、昨年5月頃、講演タイトルと同名の共想法の紹介記事が、年金受給者のための生活情報誌「長陽」に掲載されたことがきっかけである。主宰者の「共想法」へのご関心は高く、今後の展開が期待される。

※ 注: 一枚目の写真は、大武美保子先生より、二枚目、三枚目の写真は、TAMA市民大学TCC事務局関様より、それぞれご提供頂いたものです。

第18回人工物工学コロキウム 

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
TadenumaY 2010-1-31 8:00
 先日、東京大学人工物工学センター主催で行われました「第18回人工物工学コロキウム」への参加報告を、当研究所の市民研究員である塚脇章生さんに書いて頂きましたので、ご覧ください。

 平成22年1月18日(月)、東京大学柏キャンパスにて、「サービス工学における新たな付加価値の創造」と題してサービス工学に関する最近の研究動向と展望について研究発表会が開催された。

 プログラムは、?サービス工学に関する経済産業省の取り組み、?労働集約型サービスと複合現実情報環境技術、?ヒューマンモデリングによるサービス研究、?基調講演:サービス工学は学問領域か??日本最大級の利用者満足度調査JCSI、?看護サービスの解析と支援、?ほのぼの研究所におけるサービスの漸進的開発―2050年を見据えて―、?パネルディスカション:サービス工学のロードマップ、?交流会、と盛り沢山。

 参加者も会場ほぼ満杯の盛況で、ほのぼの研究所からは、長谷川副代表理事以下5名の市民研究員及び賛助会員1名が聴講した。



   大武先生の講演


 ほのぼの研究所の代表理事を務める大武美保子・東京大学准教授は、1) サービス工学に関する最近の研究、2) 実証的システム開発事例=漸進的開発(ピースミール)としての「共想法による認知症予防」、3) 高齢社会の新たな仕組みづくりを実践的に研究する拠点としての「ほのぼの研究所」と市民研究員、4) 2050年を見据えての展開コンセプト、と豊かな話題を提供された。



パネルディスカッション


 プログラム、?科学技術振興機構研究開発センター:吉川弘之先生の基調講演は、「サービス工学」という新たな学問領域が、世の中に受容されるための要件をユニークな視点で述べた、示唆に富んだ興味深い内容で、感銘を受けた。

※ 注: 写真は、市民研究員・佐藤由紀子さんの撮影によるものです。

新年のご挨拶2010

カテゴリ : 
ほの研日誌 » お知らせ
執筆 : 
TadenumaY 2010-1-3 10:40
新年のご挨拶 
              ほのぼの研究所 副代表理事 長谷川 多度

 皆さま新年おめでとうございます。
 旧年はブログ掲載に色々ご協力を賜り、皆さまのご厚意に厚く感謝申し上げるとともに、本年も何分のご支援の程をお願い申し上げます。

 昨年4月から掲載を開始致しましたほの研プログもはや1年近くになり、その間、皆さまが共想法で提出頂いた1、000点あまりの画像のうちから、逐次選定いたしましたものを、毎週発信いたしてまいりました。色々な素材の取り上げ方や、異なる視点からの解説など興味は尽きません。
どうぞこれからも引き続きご高覧を賜り、ほのぼの研究所の活動を応援頂ければと存じます。

 さて、新年度の研究所の活動予定ですが、新しい試みとして、共想法体験コースを常時開講し、入門コースとして軽易に参加頂ける企画を始めました。体験コースの内容は、「共想法とは、認知症とは、共想法実習」で1ヶ月3回のミニ版になっておりますが、これには懇談の時間を加え、参加者の自発的研修効果も期待しております。 終わりましたらご希望の方には続きのコースを準備いたしており、参加者から実施者へと輪を広げていきたいと考えております。その他に講演会や各種イベントも実施致したいと検討中です。また近未来にたいする新手法の開発なども逐次具体化致す予定です。

 以上変わらぬご支援ご協力を重ねてお願い申し上げ、新年のご挨拶といたします。
 クリスマス講演会とパーティーの報告を、当研究所の市民研究員である前川晃子さんに書いていただきましたのでご覧ください。
 
 2009年12月8日、東京大学柏キャンパス・メディアホールにて、クリスマス講演会を開催しました。11月に、アメリカにおける国際回想法学会、米国老年学会に出席された、大武美保子先生が、学会参加報告と共に、共想法に関する最新の研究発表内容を紹介しました。


クリスマス講演会 大武美保子先生

 70名以上の参加者の構成は、東京大学柏キャンパスの教員、学生をはじめ、遠方より、大学、研究所、企業の研究者や技術者、報道関係者、近隣から、ほのぼの研究所の賛助会員や共想法経験者、市民研究員と多様です。


クリスマス講演会 会場の様子

 背景知識の異なる参加者に合わせて、「回想法、国際回想法学会、共想法、老年学、米国老年学会、ほのぼの研究所」の六つのキーワードを軸に、参加報告と解説がありました。その中で、国際回想法学会での共想法と回想法それぞれの特徴、共想法の手法で回想法を行う場合の相乗効果など、興味深い話が展開されました。共想法が「未来から見て過去となる『現在』を創出するための手法」という視点は、回想法との比較から生まれました。参加報告については、12月20日の下記の記事をご覧下さい。

ほの研ブログ - 国際回想法学会・米国老年学会参加報告

 クリスマス講演会に引き続き、図書館の向かいにある食堂・プラザ憩いの一角で、クリスマスパーティーを開催しました。参加者は、赤と白の帽子、エプロン、マフラーの中から好きなものを選んで身につけて、サンタクロースに扮し、全員参加型(サンタ型)を実現し、一期一会の交流を楽しみました。


サンタの勢ぞろい

 「帽子、マフラー、エプロン、どれを選んだかでその方の性格が読めますね」とおっしゃったゲストが居ましたが、どんな性格が読めたかは聞き漏らしました。乾杯、クラッカーの発射音とともにパーティーが始まりました。


一期一会の会話を上空からみると・・・

 参加者の名札には大学・企業・卒業生などグループ別に異なる色の目印をつけました。パーティー前半は同じ色の名札の人と、後半は違った色の名札の人と会話をするよう大武先生の指示が。そのせいか、みなさんとってもよくミックスして、ちょっと狭い会場に熱気が立ちこめました。


パーティー会場に書道が登場

 市民研究員に達筆がいます。誰も読めなかった流麗な文字の意味は「本年も大過なく終わり、なにはともあれ、めでたいことだ」ということのようです。みなさまにもこの言葉をお贈りし、迎える新年のご健勝とご多幸を念じます。
2009年12月8日に、ほのぼの研究所のクリスマス講演会において、「国際回想法学会・米国老年学会参加報告」と題した講演の概要を、まとめましたのでご覧ください。

大武美保子

<概要>
2009年11月16日(月)から22日(日)まで一週間、米国南部の中心都市、ジョージア州アトランタを訪問し、国際回想法学会ならびに米国老年学会に参加しました。国際回想法学会は17日から18日にかけて開催され、米国老年学会は、19日から21日までを中心日程として開催されました。前者は全日程、後者は最初の二日間に参加しました。いずれも分野の重要人物が集まり、最先端の議論が行われましたので、その一端をご報告します。

<国際回想法学会>
国際回想法学会は、1995年に第一回が開催され、以後二年に一回、米国老年学会の前に開催されてきました。2009年で第八回です。回想法に関する専門家が集まり、参加者約50名と小規模で双方向の議論ができる国際会議でした。
 会場はホテルの会議室で、テーブルクロスのかかった円卓が部屋全体に設置されていて、パーティー会場のようでした。参加者は好きな席に座り、そこでコーヒーを飲んだり、時に食事をとったりしながら、くつろいだ雰囲気で講演を聞き、議論をしました。

○2009年11月17日 国際回想法学会 一日目
午前は、ライフレビュー(Life Review)、午後は、ガイド付き自伝(Guided Autobiography)に関するワークショップ。いずれも参加型で、テーマに沿って二人一組、または、円卓を囲んで話し合う形式で行われました。夕方からは講演と、立食パーティーでした。


ライフレビューワークショップ

○2009年11月18日 国際回想法学会 二日目
午前、午後と講演があり、間に昼食をとりながらのグループ討論が行われました。テーブルによって討論のテーマが異なり、好きなテーブルに座ります。二日目の午後の講演では、「共想法:同じ画像を見て制限時間の中で想いを共有する」と題し、発表しました。具体的な手順と共に、回想法との違い、文化的背景の違いを説明しました。
 午後の講演の後は、ポスターを含む全部の発表についての総合討論を行い、最後に会場をレストランに移して夕食会が行われました。


国際回想法学会での発表の様子



夕食会で少女達!の掛け声に集う参加者

回想法は、高齢者に過去の思い出を想起するように働きかけることで、情動の安定などの心理的な効果を導く対人援助手段で、アメリカの精神科医であるロバート・バトラー(1963)によって提唱されたライフレヴュー(Life review)という概念から発展、普及したものです。
 国際回想法学会の参加者は、医師、看護師、臨床心理士、芸術家、作家など、様々な職業に就き、研究分野は心理学、医学、看護学、美学に加えて、哲学、歴史学、女性学、ジャーナリズム、異文化コミュニケーション、そして工学と幅広く、回想法へのアプローチは多様であることを実感しました。

回想法の研究と実践の紹介サイト内に国際回想法ライフレヴュー学会2009 参加報告がありますので、併せてご覧下さい。

<米国老年学会>
米国老年学会は毎年開催され、今年で62回目の開催です。2009年の米国老年学会のテーマは「健康に老いを迎えるための創造的な方法」でした。ヒルトンホテルとマリオットホテルの両方を会場とする、とても大規模な会議で、参加者数は約3300名です。
 本会議は五日間、多くのセッションが一日組まれる中心日程は中三日間で、国際回想法学会の翌日から、一日目と二日目に参加聴講しました。複数のセッションが並列に開催され、同じ時間に見ることができるのは一つなので、以下の報告は、報告者個人の興味の赴くまま見聞きした、いわば虫の視点からのものです。

○2009年11月19日 米国老年学会 一日目
午前のオープニングセッションは、先見の芸術(The Art of Vision)と題する講演です。大画面に音楽つきの映像を映しながら、肖像画を上下逆さに描き、最後にひっくり返すことで、何を描いたかが分かる実演をしました。年を取ることによって制約が生じるからこそ、その制約を超える新たな工夫や知恵があると実感され、会場は興奮に満ちた雰囲気になりました。
 午後は、状況と加齢による認知機能の変化、シアトル縦断研究、医療と地域の連携による50歳から64歳までの疾病予防に関するセッションを聞き、ポスター発表を見て、夕食の後、技術と老化に関する分科会に参加しました。


オープニングセッション「先見の芸術(The Art of Vision)」



上下逆さの肖像画を描く講演者

○2009年11月20日 米国老年学会 二日目
午前は、健康な老いのための地域からのアプローチ、受賞講演を聞きました。昼は部門別会議で、ビュッフェ形式で行われました。午後は、積極的に暮らす事による健康な老い、高齢者が参加する世界中の研究に関するセッションを聞き、展示を見て、夕方は全体会議の後、回想と加齢に関する分科会に参加しました。
 高齢者が参加する世界中の研究に関するセッションの中で、イギリスの田舎の暮らしに関する研究の発表があり、若い研究者が導入を、研究に参加した高齢者が現場での実施報告をしました。研究対象は高齢者ではありませんが、研究する高齢者という点でほのぼの研究所と通じるところがあります。


ビュッフェ形式の部門別会議(行動社会科学部門)



研究成果を発表するイギリスの高齢者

老年学とは、老化あるいは加齢現象を研究する科学で、加齢現象のうち、老年学では特に、個体の成熟から自然死までの期間に生じる変化を対象とします。老年学会には、生命科学、健康科学、行動社会科学、政策実践社会学の四つの部会があり、老年学を構成する研究領域に対応します。
 米国老年学会会員の約60%が女性です。これは、看護学の分野の参加者が増えているためで、学会事務局によると、ここ5-6年の傾向とのことです。実際に参加してみて、医学系学会が多くを占める、今年の六月に参加した日本老年学会総会とは雰囲気が異なることを実感しました。老年期を扱う学問について、どの分野を出発点とするかは国により異なり、時代と共に変化するものと思います。

第一回特別講演会

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
TadenumaY 2009-12-13 10:53
第一回の特別講演会の報告を、当研究所の市民研究員である長井瑛さんに書いていただきました。開催後に速報としてまとめられたものですが、本日掲載出来ましたのでご覧ください。

 2009年10月9日、さわやかちば県民プラザに、野村豊子先生(東洋大学ライフデザイン学部教授)を外部講師にお迎えして、「回想と生きがい−回想法に学ぶ−」の講演会を開催致しました。当日は台風一過の秋晴れに恵まれ20数名の方にご参加頂きました。


第一回特別講演会

 回想法は数十年の歴史を持つ手法ですが、沢山の図表や写真を使って約1時間半に亘り、一寸駆け足でしたがわかり易く説明頂きました。印象に残ったお話は「高齢者は何々が出来る」という視点から、回想法を通じた高齢者ケアを実践されていると言うことでした。この「何々」には、変わることや学ぶことなどが入ります。我々の共想法とは相似点、相違点が色々あり、11月には、当研究所の所長が国際回想法学会で共想法について発表します。(編者注:講演会開催時点では発表前でした。)


東洋大学ライフデザイン学部教授 野村豊子先生

 講演会のあとは、野村豊子先生を囲んでの記念撮影の後、会場内のレストランで、有志10数名で講師を囲み、約1時間懇親会、もとい、座直りを行い、盛会裏に終了致しました。行事の後に参加者や開催者が打ち解けて交流する茶話会を、岩手県では「座直り(ざなおり)」というそうです。野村先生に教わりました。


野村豊子先生を囲んで



座直り(懇親会)の様子