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2011年12月13日、クリスマス講演会が、東京大学柏キャンパス・柏図書館メディアホールで開催されました。クリスマス行事も四回目を数え、年々盛況になってきています。今回は大武先生の著書『介護に役立つ共想法』の出版を記念して開催し、会場のメディアホールがほぼ満員となりました。内容も例年にない、とてもユニークな講演会でした。まず、本研究所・大武美保子代表理事の開会挨拶に続き、柏市・秋山浩保市長からビデオによるほのぼの研究所への応援メッセージをいただきました。

秋山浩保・柏市長からのビデオメッセージ
招待講演には、人気のSF作家、瀬名秀明先生をお迎えして、「ほのぼの未来の作り方 SFとコミュニティの想像力」についてお話頂きました。空と飛行機のお話に始まり、「ほのぼの」の定義、SFの中で描かれている「ほのぼの」のあり方など、夢のある楽しいお話、考えさせられるお話を、沢山聞かせて頂きました。

招待講演 瀬名秀明先生
次に、基調講演として、ほのぼの研究所所長で、東京大学准教授の大武美保子先生が、「ほのぼの会話のすすめ 現在過去未来をつなぐ共想法」と題して熱くお話をして下さいました。共想法に参加する人は、少し先の「未来」で語るための話題として、ビビッドな「現在」を写真と共に切り取り、少し前の「過去」として保存します。このようにして、共想法は現在と過去、未来をつなぐということです。

基調講演 大武美保子先生
休憩をはさんで引き続き行われたのが、瀬名先生、大武先生の対談を、新たにほの研に参加したロボット研究員“ほのちゃん“の司会で進めるというユニークな企画でした。両先生の知識あふれる対話に、ほのちゃんのちょっととぼけた司会ぶりと絶妙な間が会場を大いに盛り上げ、とても楽しい対談となりました。132名の参加者の皆さんにとって楽しく、満足をいただけた講演会であったと思います。

ロボット司会による対談 瀬名秀明先生x大武美保子先生

ほぼ満席の柏図書館メディアホール
市民研究員 黒田征二さん、佐藤由紀子さん 記
講演会の様子は、工作舎ウェブサイトの[書評&イベント]のページ、および、ロボコンマガジンオンライン版で詳しくご紹介頂きましたので、ご案内します。
○『貢献する心』の瀬名秀明さん・大武美保子さん講演報告(2011年12月20日)
○ ほのぼの研究所 クリスマス講演会(2011年12月27日)

秋山浩保・柏市長からのビデオメッセージ
招待講演には、人気のSF作家、瀬名秀明先生をお迎えして、「ほのぼの未来の作り方 SFとコミュニティの想像力」についてお話頂きました。空と飛行機のお話に始まり、「ほのぼの」の定義、SFの中で描かれている「ほのぼの」のあり方など、夢のある楽しいお話、考えさせられるお話を、沢山聞かせて頂きました。

招待講演 瀬名秀明先生
次に、基調講演として、ほのぼの研究所所長で、東京大学准教授の大武美保子先生が、「ほのぼの会話のすすめ 現在過去未来をつなぐ共想法」と題して熱くお話をして下さいました。共想法に参加する人は、少し先の「未来」で語るための話題として、ビビッドな「現在」を写真と共に切り取り、少し前の「過去」として保存します。このようにして、共想法は現在と過去、未来をつなぐということです。

基調講演 大武美保子先生
休憩をはさんで引き続き行われたのが、瀬名先生、大武先生の対談を、新たにほの研に参加したロボット研究員“ほのちゃん“の司会で進めるというユニークな企画でした。両先生の知識あふれる対話に、ほのちゃんのちょっととぼけた司会ぶりと絶妙な間が会場を大いに盛り上げ、とても楽しい対談となりました。132名の参加者の皆さんにとって楽しく、満足をいただけた講演会であったと思います。

ロボット司会による対談 瀬名秀明先生x大武美保子先生

ほぼ満席の柏図書館メディアホール
市民研究員 黒田征二さん、佐藤由紀子さん 記
講演会の様子は、工作舎ウェブサイトの[書評&イベント]のページ、および、ロボコンマガジンオンライン版で詳しくご紹介頂きましたので、ご案内します。
○『貢献する心』の瀬名秀明さん・大武美保子さん講演報告(2011年12月20日)
○ ほのぼの研究所 クリスマス講演会(2011年12月27日)
2011年12月13日(火)、ふれあい共想法書籍出版を記念して、ほのぼの研究所 『クリスマス講演会・交流会・展示会』 が、東京大学柏キャンパス柏図書館「メディアホール」(講演会)「コンファレンスルーム」(展覧会)「プラザ・憩い」(交流会)にて、楽しくまた盛大に開催されました。順にご報告します。
講演会参加者は132名、交流会参加者は82名でした。多数の参加者をお迎えするにあたって、市民研究員の他、研修コース参加者7名全員と、継続コース参加者4名に、献身的にご協力頂き、ここに終了出来ました事を、紙面をお借りして御礼申し上げます。有難うございました。
●各記事を個別にご覧頂けるよう、それぞれにリンクを貼りましたので、クリックしてご覧ください。
ほのぼの研究所
クリスマス講演会 / クリスマス交流会 /クリスマス展覧会
講演会参加者は132名、交流会参加者は82名でした。多数の参加者をお迎えするにあたって、市民研究員の他、研修コース参加者7名全員と、継続コース参加者4名に、献身的にご協力頂き、ここに終了出来ました事を、紙面をお借りして御礼申し上げます。有難うございました。
NPO法人ほのぼの研究所事務局一同
●各記事を個別にご覧頂けるよう、それぞれにリンクを貼りましたので、クリックしてご覧ください。
ほのぼの研究所
クリスマス講演会 / クリスマス交流会 /クリスマス展覧会
昨年の12月13日に行われましたクリスマス講演会に、ロボット研究員が登場しました。
「名前は“ほの”といいます。みなさんは“ほのちゃん”って呼んでね。」目玉のくりっとした小さいロボットが、サンタクロースの装いで壇上の中央に座り、会場の皆さんに自己紹介をしました。
“ほのちゃん”の初仕事は、ゲストの瀬名秀明先生と大武美保子先生の対談の司会です。瀬名先生が話し始めると、先生の顔を見て大きくうなずきます。瀬名先生は、にこやかに“ほのちゃん”相手に話を進めます。大武先生が話し始めると先生の方を向いてうなずき、会場を見渡して体をゆすり両手を振って、「いいお話でしょう。」とパントマイムです。大武先生に向かって(お話は)「手短にお願いします。」に会場は大爆笑です。“ほのちゃん”だからこそ言えるセリフです。
ロボットを操作している3人の市民研究員は全くの黒子で、今日の主役は、ロボット研究員の“ほのちゃん”です。司会は大成功でした。
市民研究員 田口良江さん記

司会者をする“ほのちゃん”

ほのちゃんの裏方・市民研究員の田口さん、佐藤さん、長谷川さん

すましている“ほのちゃん”
解説:
ほのちゃんの機体は、京都のATR 知能ロボティクス研究所で開発され、柏のほのぼの研究所にやってきました。コミュニケーションロボットの研究開発用のプラットフォームRPC-S1(アールピーシー・エスワン)として、ヴイストン株式会社で販売されています。新学術領域研究「人ロボット共生学」における東京大学、ATR、ほのぼの研究所の共同研究の成果です。
「名前は“ほの”といいます。みなさんは“ほのちゃん”って呼んでね。」目玉のくりっとした小さいロボットが、サンタクロースの装いで壇上の中央に座り、会場の皆さんに自己紹介をしました。
“ほのちゃん”の初仕事は、ゲストの瀬名秀明先生と大武美保子先生の対談の司会です。瀬名先生が話し始めると、先生の顔を見て大きくうなずきます。瀬名先生は、にこやかに“ほのちゃん”相手に話を進めます。大武先生が話し始めると先生の方を向いてうなずき、会場を見渡して体をゆすり両手を振って、「いいお話でしょう。」とパントマイムです。大武先生に向かって(お話は)「手短にお願いします。」に会場は大爆笑です。“ほのちゃん”だからこそ言えるセリフです。
ロボットを操作している3人の市民研究員は全くの黒子で、今日の主役は、ロボット研究員の“ほのちゃん”です。司会は大成功でした。
市民研究員 田口良江さん記

司会者をする“ほのちゃん”

ほのちゃんの裏方・市民研究員の田口さん、佐藤さん、長谷川さん

すましている“ほのちゃん”
解説:
ほのちゃんの機体は、京都のATR 知能ロボティクス研究所で開発され、柏のほのぼの研究所にやってきました。コミュニケーションロボットの研究開発用のプラットフォームRPC-S1(アールピーシー・エスワン)として、ヴイストン株式会社で販売されています。新学術領域研究「人ロボット共生学」における東京大学、ATR、ほのぼの研究所の共同研究の成果です。
共想法に関する世界初の書籍が出版されました。介護専門職のための総合情報誌「おはよう21」での連載をもとに、連載で書ききれなかったことを加えてまとめられたものです。
本書の特徴は、各地で開催された共想法において、実際に用いられた写真と話題が、全部で30件以上掲載されていることです。共想法を通じて繰り広げられるほのぼのとした会話の雰囲気を豊富な具体例から楽しむことができます。基礎的な考え方と共に、準備や実施手順と活用事例が述べられています。共想法の入門に最適の一冊です。
(もくじ)
<第1部 コミュニケーションを面白くするコツ>
第1章 日常会話のむずかしさ
第2章 聞くことと話すことのバランスをとる
第3章 聞く力をつける
第4章 話す力をつける
第5章 交流する場をつくる
<第2部 「むずかしい」を「面白い」に変える共想法>
第6章 共想法とは何か
第7章 共想法を準備し実施する
第8章 共想法を活用する
大武美保子.介護に役立つ共想法−認知症の予防と回復のための新しいコミュニケーション,中央法規出版,2012.
介護に役立つ共想法Facebookページに、関連情報があります。
また、オンライン書店Amazonから購入できます。

書籍「介護に役立つ共想法」の表紙
本書の特徴は、各地で開催された共想法において、実際に用いられた写真と話題が、全部で30件以上掲載されていることです。共想法を通じて繰り広げられるほのぼのとした会話の雰囲気を豊富な具体例から楽しむことができます。基礎的な考え方と共に、準備や実施手順と活用事例が述べられています。共想法の入門に最適の一冊です。
(もくじ)
<第1部 コミュニケーションを面白くするコツ>
第1章 日常会話のむずかしさ
第2章 聞くことと話すことのバランスをとる
第3章 聞く力をつける
第4章 話す力をつける
第5章 交流する場をつくる
<第2部 「むずかしい」を「面白い」に変える共想法>
第6章 共想法とは何か
第7章 共想法を準備し実施する
第8章 共想法を活用する
大武美保子.介護に役立つ共想法−認知症の予防と回復のための新しいコミュニケーション,中央法規出版,2012.
介護に役立つ共想法Facebookページに、関連情報があります。
また、オンライン書店Amazonから購入できます。

書籍「介護に役立つ共想法」の表紙
あけましておめでとうございます。旧年は、国内外で歴史的な災害、事件が起こった一年でした。大自然に対する人間の存在の小ささと、人のつながりの大切さを再認識する契機となりました。写真を用いた会話で、日常の中でのささやかな発見と、人と人との相互交流を促し、認知機能の維持向上を目指す共想法は、時代の要請に応えることが益々求められるようになったと言えるでしょう。
共想法の基本は人づくりであることから、ほのぼの研究所では、2011年度、人材育成を実施研究の中心に据え、研修コース、継続コース、入門コースを順次開始しました。出前講座、介護施設における共想法も、引き続き行っています。長崎県の病院、埼玉県のNPO、茨城県の介護施設と、全国各地における共想法の実施研究が本格的に始まりました。これらの実施研究を支援し、ネットワークする新たな仕組みづくりを行っています。一連の活動を通じて得られた知見をまとめた共想法に関する世界初の書籍「介護に役立つ共想法−認知症の予防と回復のための新しいコミュニケーション」が出版されました。発行日は本日、2012年1月1日です。これまで共想法にご参加、ご支援、ご指導頂いてきたすべての方々に感謝申し上げます。
本年は、ほのぼの研究所設立5周年に向けて、一連の活動を支える組織基盤を充実して参ります。特に、これまで実践してきた、「高齢者が、老後の時間を趣味など自分のためだけに使うのでなく、周囲を楽しませながら共に認知症予防活動を行うことを通じてしなやかに社会貢献する、新しいライフスタイル」の情報発信と、この考え方に基づいて活動をする人の輪を広げます。これまで出会い、また今年も新たに出会うであろう多彩で魅力的な方々と共に、本年も活動していくことを、心より楽しみにしています。

安芸の宮島 弥山山頂の鹿
共想法の基本は人づくりであることから、ほのぼの研究所では、2011年度、人材育成を実施研究の中心に据え、研修コース、継続コース、入門コースを順次開始しました。出前講座、介護施設における共想法も、引き続き行っています。長崎県の病院、埼玉県のNPO、茨城県の介護施設と、全国各地における共想法の実施研究が本格的に始まりました。これらの実施研究を支援し、ネットワークする新たな仕組みづくりを行っています。一連の活動を通じて得られた知見をまとめた共想法に関する世界初の書籍「介護に役立つ共想法−認知症の予防と回復のための新しいコミュニケーション」が出版されました。発行日は本日、2012年1月1日です。これまで共想法にご参加、ご支援、ご指導頂いてきたすべての方々に感謝申し上げます。
本年は、ほのぼの研究所設立5周年に向けて、一連の活動を支える組織基盤を充実して参ります。特に、これまで実践してきた、「高齢者が、老後の時間を趣味など自分のためだけに使うのでなく、周囲を楽しませながら共に認知症予防活動を行うことを通じてしなやかに社会貢献する、新しいライフスタイル」の情報発信と、この考え方に基づいて活動をする人の輪を広げます。これまで出会い、また今年も新たに出会うであろう多彩で魅力的な方々と共に、本年も活動していくことを、心より楽しみにしています。
2012年元旦
NPO法人ほのぼの研究所代表理事・所長
東京大学准教授 大武美保子

安芸の宮島 弥山山頂の鹿
平成23年11月17日(米国東海岸時間)、2011年度国際回想法とライフレヴュー学会の開会式を、許可を得て、各地の共想法実施研究拠点に同時中継することができましたので報告します(大武美保子 報告)。
国際回想法とライフレヴュー学会は、2年に一回開催され、今年で9回目となります。2011年は、11月17日夕方から18日にかけて、米国東海岸マサチューセッツ州ボストンにて開催されました。この国際会議の特色は、研究者(researcher)と実践者(practitioner)が一同に介し、相互に意見交換する点にあります。私は、2009年に初参加し、今回2回目の参加となりました。
開会式は、The Heart of Grievingという喪失経験からの立ち直りを支援するサービスを運営しているソーシャルワーカーのJennifer Wortham氏による基調講演から始まりました。サービスは、個人相談、ワークショップ、グループワークやセミナーで構成されます。特に、The Art of Grievingワークショップでは、過去の人生を批判的に検討するライフレヴューの他、コラージュや絵画、仮面を作るといった創造活動を行います。

Jennifer Wortham氏による基調講演
この間、共想法実施研究拠点とグループビデオ通話により中継しました。具体的には、千葉県柏市のほのぼの研究所、長崎県時津町の長崎北病院、埼玉県宮代町のNPO法人きらりびとみやしろ、茨城県真壁町の介護老人保健施設マカベシルバートピアの4拠点と接続しました。

グループビデオ通話により基調講演を聞く
基調講演の後の休憩時間には、会議の運営に当たったDonna Sisloさんと挨拶を交わし、その様子を撮影しました。

千葉県柏市から見た、ボストンのDonnaさんと大武、他拠点メンバー
日本とボストンとで、14時間の時差があり、ボストンで17日夕方18時からの基調講演は、日本で18日朝8時です。懇親会が始まる現地20時30分(朝10時30分)頃まで、病院や介護施設、NPOのメンバーは業務の合間を縫っての参加となりました。参加メンバーの感想の一部をご紹介します。
−電波の状態で、繋がったり消えたりでしたが、地球の裏側からでもこの様な鮮明な映像が見られる事に驚きでした。ボストン、長崎、埼玉、茨城、千葉…パソコンも頑張りました。柏に居ながらボストンの国際学会の様子が見られるなんて、まったく驚きです。パソコンをやっていて良かった〜♪とつくづく思う一日でした。(ほのぼの研究所市民研究員 佐藤由紀子さん)。
−ネットを介して海外との通信をしたのは、初めての経験でした。とても新鮮でした。勤務中だったため、参加できたり出来なかったりでしたが、みなさん全員と顔を合わせることができよかったです。久しぶりに世界の風を感じ、身が引き締まる思いでした(長崎北病院臨床心理士 土井悠希江さん、作業療法士 小僕了劼気鵝法
国際回想法とライフレヴュー学会は、2年に一回開催され、今年で9回目となります。2011年は、11月17日夕方から18日にかけて、米国東海岸マサチューセッツ州ボストンにて開催されました。この国際会議の特色は、研究者(researcher)と実践者(practitioner)が一同に介し、相互に意見交換する点にあります。私は、2009年に初参加し、今回2回目の参加となりました。
開会式は、The Heart of Grievingという喪失経験からの立ち直りを支援するサービスを運営しているソーシャルワーカーのJennifer Wortham氏による基調講演から始まりました。サービスは、個人相談、ワークショップ、グループワークやセミナーで構成されます。特に、The Art of Grievingワークショップでは、過去の人生を批判的に検討するライフレヴューの他、コラージュや絵画、仮面を作るといった創造活動を行います。

Jennifer Wortham氏による基調講演
この間、共想法実施研究拠点とグループビデオ通話により中継しました。具体的には、千葉県柏市のほのぼの研究所、長崎県時津町の長崎北病院、埼玉県宮代町のNPO法人きらりびとみやしろ、茨城県真壁町の介護老人保健施設マカベシルバートピアの4拠点と接続しました。

グループビデオ通話により基調講演を聞く
基調講演の後の休憩時間には、会議の運営に当たったDonna Sisloさんと挨拶を交わし、その様子を撮影しました。

千葉県柏市から見た、ボストンのDonnaさんと大武、他拠点メンバー
日本とボストンとで、14時間の時差があり、ボストンで17日夕方18時からの基調講演は、日本で18日朝8時です。懇親会が始まる現地20時30分(朝10時30分)頃まで、病院や介護施設、NPOのメンバーは業務の合間を縫っての参加となりました。参加メンバーの感想の一部をご紹介します。
−電波の状態で、繋がったり消えたりでしたが、地球の裏側からでもこの様な鮮明な映像が見られる事に驚きでした。ボストン、長崎、埼玉、茨城、千葉…パソコンも頑張りました。柏に居ながらボストンの国際学会の様子が見られるなんて、まったく驚きです。パソコンをやっていて良かった〜♪とつくづく思う一日でした。(ほのぼの研究所市民研究員 佐藤由紀子さん)。
−ネットを介して海外との通信をしたのは、初めての経験でした。とても新鮮でした。勤務中だったため、参加できたり出来なかったりでしたが、みなさん全員と顔を合わせることができよかったです。久しぶりに世界の風を感じ、身が引き締まる思いでした(長崎北病院臨床心理士 土井悠希江さん、作業療法士 小僕了劼気鵝法
先般、大武先生が石川県へ学会の出張で行かれた際に、介護施設とその経営母体のお寺を訪問されました。 その見学記を書いて頂きましたので、ここに掲載致します。 ご覧ください。 ほの研・広報G
平成23年10月15日、第78回ヒューマンインタフェース学会研究会の翌日、JAISTの杉原先生の先導のもと、招待講演者のRachel Jones氏、Carys Banksをはじめ、研究会参加者有志で、社会福祉法人自生園と、高野山真言宗別格本山那谷寺を訪れました。自生園は、那谷寺が設立母体となっています。
自生園は、養護(盲)老人ホーム、特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)を中心に、短期入所生活介護事業所、通所介護事業所、訪問入浴介護事業所、居宅介護支援事業所で構成されています。特別養護老人ホーム 施設長の今井要様に、施設全体をご案内いただきました。しっかりした理念のもと、すべてのところに意識と工夫が行き届いていることが分かり、深い感銘を受けました。
養護(盲)老人ホームは、目が見えない人が歩きやすいよう、廊下は中央が白両端が赤になっています。廊下には手すりがついていて、部屋の入り口には、住人が触って識別できるよう、目印となる人形などがついています。

養護(盲)老人ホーム見学の様子、右手前が今井施設長
どこを歩いていて全くにおいがしなかったのは、廊下から各部屋に向かって空気が流れるようになっていたり、汚れたものは空気に触れないようにして、においが部屋に拡散し、じゅうたんやカーテンに残らないよう、常に気をつけているからだそうです。よい施設かどうかの一つのバロメータは、においがするかどうかだと一般に言われています。
食事はお盆を時計に見立てた時の時計の針の位置に沿って、5の場所に味噌汁、6の場所に箸、7の場所にご飯、と場所を説明し、食材の産地などを詳しく説明するそうです。一月に一回は、職員も目隠しして食事を取り、目が見えない人にとっての食事を体験しているということでした。食堂の奥には仏壇があり、一月に一回、過去の利用者にお経を上げ、現在の利用者に講話をする会が開かれます。

食堂の奥の仏壇
目が見えない人は運動不足になりがちなので、季節の花が咲く庭があり、花の香りを頼りに、手すりに沿って散歩できます。目が見えるうちに88箇所巡りしておけばよかったとの利用者の声を反映し、88箇所を模した石仏をお参りできるようになっています。

88箇所巡りができる庭
那谷寺は、海底噴火の跡と伝えられる奇岩霊石、奇岩遊仙境で有名です。岩の急階段を登り、いくつかの鳥居をくぐってお稲荷さんをお参りしました。楓月橋を渡り、正面にある展望台と鎮守堂から、うっすらと色づく紅葉に囲まれた奇岩遊仙境を静かに楽しむことができました。中央には登ったばかりの階段が見えます。

お稲荷さんを目指し急な石段を登る

楓月橋を渡る

展望台から望む奇岩遊仙境
平成23年10月15日、第78回ヒューマンインタフェース学会研究会の翌日、JAISTの杉原先生の先導のもと、招待講演者のRachel Jones氏、Carys Banksをはじめ、研究会参加者有志で、社会福祉法人自生園と、高野山真言宗別格本山那谷寺を訪れました。自生園は、那谷寺が設立母体となっています。
自生園は、養護(盲)老人ホーム、特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)を中心に、短期入所生活介護事業所、通所介護事業所、訪問入浴介護事業所、居宅介護支援事業所で構成されています。特別養護老人ホーム 施設長の今井要様に、施設全体をご案内いただきました。しっかりした理念のもと、すべてのところに意識と工夫が行き届いていることが分かり、深い感銘を受けました。
養護(盲)老人ホームは、目が見えない人が歩きやすいよう、廊下は中央が白両端が赤になっています。廊下には手すりがついていて、部屋の入り口には、住人が触って識別できるよう、目印となる人形などがついています。

養護(盲)老人ホーム見学の様子、右手前が今井施設長
どこを歩いていて全くにおいがしなかったのは、廊下から各部屋に向かって空気が流れるようになっていたり、汚れたものは空気に触れないようにして、においが部屋に拡散し、じゅうたんやカーテンに残らないよう、常に気をつけているからだそうです。よい施設かどうかの一つのバロメータは、においがするかどうかだと一般に言われています。
食事はお盆を時計に見立てた時の時計の針の位置に沿って、5の場所に味噌汁、6の場所に箸、7の場所にご飯、と場所を説明し、食材の産地などを詳しく説明するそうです。一月に一回は、職員も目隠しして食事を取り、目が見えない人にとっての食事を体験しているということでした。食堂の奥には仏壇があり、一月に一回、過去の利用者にお経を上げ、現在の利用者に講話をする会が開かれます。

食堂の奥の仏壇
目が見えない人は運動不足になりがちなので、季節の花が咲く庭があり、花の香りを頼りに、手すりに沿って散歩できます。目が見えるうちに88箇所巡りしておけばよかったとの利用者の声を反映し、88箇所を模した石仏をお参りできるようになっています。

88箇所巡りができる庭
那谷寺は、海底噴火の跡と伝えられる奇岩霊石、奇岩遊仙境で有名です。岩の急階段を登り、いくつかの鳥居をくぐってお稲荷さんをお参りしました。楓月橋を渡り、正面にある展望台と鎮守堂から、うっすらと色づく紅葉に囲まれた奇岩遊仙境を静かに楽しむことができました。中央には登ったばかりの階段が見えます。

お稲荷さんを目指し急な石段を登る

楓月橋を渡る

展望台から望む奇岩遊仙境
excite教育のコンテンツ、知識とスキルを知るインタビュー「既成概念を覆す技術と思考」と題する動画に、大武先生が出演され、9月27日に公開されました。
先般、横浜市で行われました『認知症ケア学会大会』に、参加された、現在研修コースに参加されている永田映子さんに、聴講記を書いて頂きましたので、写真とともに掲載致します。ご覧下さい。
2011年9月24日〜25日、横浜市みなとみらい地区パシフィコ横浜で開催された第12回認知症ケア学会大会に参加しましたので、ご報告いたします。2万人近い会員数の認知症ケア学会が開催する大会は会場の規模も大きく、昨年の神戸大会同様大勢の方が参加されていました。

認知症ケア学会が開かれた会場の夕景
今年度は回想法の野村豊子先生が座長をつとめられたシンポジウム「コミュニケーションとアクティビティーの可能性」に、大武先生がシンポジストとして参加されました。題名は「写真と会話で“想い”を“共”有する共想法」でした。回想法的な共想法、あるいは共想法形式の回想法が可能と伺い、これからの広がりが楽しみになりました。

大武先生の講演(回想法と共想法)
他には園芸療法の安川緑先生、アートセラピーの長坂剛夫先生、古地図語りの会の福島廣子先生と本間萌先生がさまざまな活動を報告されました。その底には活動を見守る先生方の暖かいまなざしが流れているように感じられました。またケアをする側が反対に慰めと喜びを手にしていると伺い、人と人との関わりの奥深さを教えていただきました。

シンポジウムのパネリスト
夕方ステンドグラスの映える会場を後にし、近くのレストランで食事をしていましたら隣の席では「共想法って初めて聞いたわ」と早速話題になっていました。
永田映子さん記
追記:
永田さんは、「高齢者が写真で表現することについての意義の考察ー震災のさなかに制作されたアルバム画像において語られたものー」について、ポスター発表されました。

ポスターの前で説明する永田さん(後ろ向き)
大武美保子先生記
2011年9月24日〜25日、横浜市みなとみらい地区パシフィコ横浜で開催された第12回認知症ケア学会大会に参加しましたので、ご報告いたします。2万人近い会員数の認知症ケア学会が開催する大会は会場の規模も大きく、昨年の神戸大会同様大勢の方が参加されていました。

認知症ケア学会が開かれた会場の夕景
今年度は回想法の野村豊子先生が座長をつとめられたシンポジウム「コミュニケーションとアクティビティーの可能性」に、大武先生がシンポジストとして参加されました。題名は「写真と会話で“想い”を“共”有する共想法」でした。回想法的な共想法、あるいは共想法形式の回想法が可能と伺い、これからの広がりが楽しみになりました。

大武先生の講演(回想法と共想法)
他には園芸療法の安川緑先生、アートセラピーの長坂剛夫先生、古地図語りの会の福島廣子先生と本間萌先生がさまざまな活動を報告されました。その底には活動を見守る先生方の暖かいまなざしが流れているように感じられました。またケアをする側が反対に慰めと喜びを手にしていると伺い、人と人との関わりの奥深さを教えていただきました。

シンポジウムのパネリスト
夕方ステンドグラスの映える会場を後にし、近くのレストランで食事をしていましたら隣の席では「共想法って初めて聞いたわ」と早速話題になっていました。
永田映子さん記
追記:
永田さんは、「高齢者が写真で表現することについての意義の考察ー震災のさなかに制作されたアルバム画像において語られたものー」について、ポスター発表されました。

ポスターの前で説明する永田さん(後ろ向き)
大武美保子先生記
去る6月、「第25回人工知能学会全国大会in盛岡」に、応援団として出席された市民研究員の佐藤由紀子さんに「紀行文」を書いて頂きましたので、本日、掲載させて頂きます。尚、応援団には同じく市民研究員の田口良江さん、武下秀子さんが同行されました。
『盛岡紀行』 市民研究員 佐藤由紀子記
5月31日、田口良江さん、武下秀子さんと私の三人は、東北新幹線の「一関駅」で途中下車し、平泉、中尊寺、金色堂に立ち寄りました。世界遺産登録直前で、賑わっているでしょうと思っていましたが、3・11の大震災の後の為か、人影もまばらで広い境内が寂しい位、閑散としていました。金色堂は50年前に訪れた時は、覆堂もガラスもなく、ただ薄汚れていて、螺鈿の柱や華まんが目の前にあり、手で触った覚えが有ります。

中尊寺
田口さんは病気の後の初めての旅行。武下さんは一週間前にけがをしたためコルセット姿で、本来なら絶対安静中の旅行でした。

月見坂にてのお二人
平泉でのんびりし過ぎた為か?或いは筆者の計算違いか?バスに乗り遅れ、列車も乗り遅れ、盛岡に着いたのは夕方の7時半近くで、集合時間より30分も遅くなり、大武先生始め、参加者の皆様に大変ご迷惑をお掛けした事を反省しています。

セッション前夜の交流会
この日のメニューは「焼肉と冷麺」、冷麺は、しこしこ固めでひんやり冷たく、焼き肉にとても合って美味しかったです。この他盛岡には有名な「わんこそば」や「じゃじゃ麺」が有り、この3つを“盛岡三大麺”と言うそうです。

「冷麺」しこしこ固めでひんやり
翌日は、いよいよ「アイーナ」岩手県民情報センターの最上階で、人工知能学会が行われ、座長・大武先生の「新語紹介」で始まりました。学会報告のトップバッターは塚脇さん、次に報告なさったのは現在研修コースに参加なさっている、永田映子さん。お二人とも落ち着いて立派な報告でした。我々応援団は、パンフレットやチラシを配ったり、写真を撮りまくったり、もしかしたら、わさわさと、うるさく目立ったかも知れません。
「光原社」、昔宮沢賢治の製本を一手に引き受けていた印刷所が有った所で、昼休みに永田さんの案内で、大武先生、塚脇さん、応援団3名で見学。今は喫茶店と、お土産屋さんになっていました。

光原社前にて
光原社の裏に行くと、北上川がとうとうと流れていて、そのすぐ横の白壁に宮沢賢治の自筆と思われる「アメニモマケズ、カゼニモマケズ」の詩が書いてありました。詩の中に、共想法のルーツは宮沢賢治にあり?と思うような一節「ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ」があり、全員喜び写真を撮りました。

宮沢賢治の詩

ソシテワスレズ
打ち上げは、言うまでもなく「わんこそば」で有名な「東屋」で行われました。わんこそばは、蕎麦振る舞いが原型だそうで、薬味や箸やすめが見事でした。

盛岡で有名なわんこそば店

食べたわんこそばのお椀
学会発表のストレスを、ここぞ!とばかりに発散し、ご覧の写真の様に平らげました。これで6人分?、えっ、えっ、一人分??? まさか〜楽しく、有意義な盛岡学会紀行でした。
『盛岡紀行』 市民研究員 佐藤由紀子記
5月31日、田口良江さん、武下秀子さんと私の三人は、東北新幹線の「一関駅」で途中下車し、平泉、中尊寺、金色堂に立ち寄りました。世界遺産登録直前で、賑わっているでしょうと思っていましたが、3・11の大震災の後の為か、人影もまばらで広い境内が寂しい位、閑散としていました。金色堂は50年前に訪れた時は、覆堂もガラスもなく、ただ薄汚れていて、螺鈿の柱や華まんが目の前にあり、手で触った覚えが有ります。

中尊寺
田口さんは病気の後の初めての旅行。武下さんは一週間前にけがをしたためコルセット姿で、本来なら絶対安静中の旅行でした。

月見坂にてのお二人
平泉でのんびりし過ぎた為か?或いは筆者の計算違いか?バスに乗り遅れ、列車も乗り遅れ、盛岡に着いたのは夕方の7時半近くで、集合時間より30分も遅くなり、大武先生始め、参加者の皆様に大変ご迷惑をお掛けした事を反省しています。

セッション前夜の交流会
この日のメニューは「焼肉と冷麺」、冷麺は、しこしこ固めでひんやり冷たく、焼き肉にとても合って美味しかったです。この他盛岡には有名な「わんこそば」や「じゃじゃ麺」が有り、この3つを“盛岡三大麺”と言うそうです。

「冷麺」しこしこ固めでひんやり
翌日は、いよいよ「アイーナ」岩手県民情報センターの最上階で、人工知能学会が行われ、座長・大武先生の「新語紹介」で始まりました。学会報告のトップバッターは塚脇さん、次に報告なさったのは現在研修コースに参加なさっている、永田映子さん。お二人とも落ち着いて立派な報告でした。我々応援団は、パンフレットやチラシを配ったり、写真を撮りまくったり、もしかしたら、わさわさと、うるさく目立ったかも知れません。
「光原社」、昔宮沢賢治の製本を一手に引き受けていた印刷所が有った所で、昼休みに永田さんの案内で、大武先生、塚脇さん、応援団3名で見学。今は喫茶店と、お土産屋さんになっていました。

光原社前にて
光原社の裏に行くと、北上川がとうとうと流れていて、そのすぐ横の白壁に宮沢賢治の自筆と思われる「アメニモマケズ、カゼニモマケズ」の詩が書いてありました。詩の中に、共想法のルーツは宮沢賢治にあり?と思うような一節「ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ」があり、全員喜び写真を撮りました。

宮沢賢治の詩

ソシテワスレズ
打ち上げは、言うまでもなく「わんこそば」で有名な「東屋」で行われました。わんこそばは、蕎麦振る舞いが原型だそうで、薬味や箸やすめが見事でした。

盛岡で有名なわんこそば店

食べたわんこそばのお椀
学会発表のストレスを、ここぞ!とばかりに発散し、ご覧の写真の様に平らげました。これで6人分?、えっ、えっ、一人分??? まさか〜楽しく、有意義な盛岡学会紀行でした。