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ほの研ブログ - NPO法人ACOBA出前講座

NPO法人ACOBA出前講座

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NegishiK 2013-12-8 8:00
 長いお付き合いの我孫子の友人から出前講座の依頼を受けたのは、2013年8月の半ば過ぎでした。「ACOBA」はコミュニティビジネスを支援・実践し、活き活きとした地域づくりに取り組み、地域活動を目指す人たちを支援することを目的として設立された、組織的にしっかりしたNPOです。活動に対応して、複数の事業部があります。友人はまちづくり、あびこ市民活動等地域を元気にするための活動をしており、いきいき生活倶楽部「まほろば」に属しています。

 9月より、複数回の打ち合わせを重ね、計画を練りました。ACOBAへの出前講座の実施計画の中で重視したのは、1) 日常生活の心構えについて伝える、2) 動画を活用する、3) 参加者には積極的な姿勢で参加していただく、4) 共想法を体験、参加していただく、の4点です。当日は、ほのぼの研究所スタッフ4名が手分けして講座に臨みました。

日時:2013年10月18日(金)13:30〜16:30
場所:我孫子駅前けやきプラザ我孫子市南近隣センター8階第一会議室

☆NPO法人ほのぼの研究所の挨拶と概論講義の担当は、副代表理事の長谷川さんです。
 「認知症とは」「共想法とは」「ほのぼの研究所(以後略してほの研)の活動」の三点について、配布資料を見ながら説明しました。ほの研の活動として、五周年史の中の日本地図を示しながら、拠点の柏市増尾、協働で共想法の実施研究に努める長崎県の長崎北病院、埼玉県宮代町のNPO法人きらりびとみやしろ、茨城県真壁町の介護施設マカベシルバートピアが紹介され、世界地図を示しながら、研究交流拠点のスイスが紹介されました。地道な活動の広がりを、参加の方々は静かに聞き入っていました。
 


講座風景


☆次は認知症予防の実例です。
 NHKで紹介された動画2点「認知症の予防」と「ぎんさんの娘4姉妹のグループ会話」を放映しました。自らの体験を踏まえて「継続して参加している共想法により、心身ともに回復、元気に活動に参加しています」と、田口が報告しました。

☆休憩をはさんでいよいよ共想法の体験です。
 今回初めて、参加者全員と一緒に滑舌をよくするように、音読と早口言葉を唱和して共想法の準備体操としました。
共想法は5人分の写真をいただき準備を整えましたが、2名が欠席、3名での実施となりました。テーマの「好きなこと」を2分で説明、3分で質疑です。初参加で戸惑いもあり、一人目の質問に対して答えが時間ぎりぎりまで続いたため、パソコン記録担当の佐藤さんが「質問も回答も簡潔にして、時間内に多くの質疑が出来るように」と助言、二人目の質疑からはスムーズに進行ができました。体験型での実施の場合、初めて参加頂く方に、短い時間でコツを理解頂けるよう、さらなる工夫が必要です。

☆千葉大学西千葉キャンパスにおられる大武先生と、会場がskypeでつながりました。
 先生の挨拶と10分間のミニ講義が始まりました。演題は著書「介護に役立つ共想法」の紹介と「介護を防ぐ共想法」です。



大武先生のSkypeによる講義


 『共想法』は今日あったこと、最近のことを話すことで、情報の新陳代謝を上げることが出来ます。常に新しい情報を頭に入れます。平均年齢94歳になるぎんさんの娘姉妹は、昔のことを覚えているのと同時に、最近のこともよく御存知です。その時々の「今」の情報を入れて、生きている時間のことを整理しながら毎日を生きている。頭を使いながら会話をしていることが頭の健康に繋がっています。
 気づいたこと、ちょっとした出来事をデジカメで撮る。目で見る情報は頭に残ると言われています。毎日に、きっかけを作る、そう!そのきっかけを作るのが『共想法』です。
会場の様子が先生によく見えるように、佐藤さんはパソコンを持って調整しました。先生は会場の質問に丁寧に答えられました。質問の中の一つを紹介します。

Q:柏の広報を読んでいると、増尾の方で活動が活発なのはどうしてですか?
A:ほのぼの研究所は「柏市介護予防センターほのぼのプラザますお」に拠点を置いています。ほの研も、ときに広報に載ります。柏は、研究者が街の中で研究する取り組みが盛んです。柏には東大の小林先生の十坪ジムがあります。小林先生に先ず看板を掛けなさいとアドバイス頂き、ほのぼの研究所という看板(名前)を掲げるところからはじめました。ほの研の活動は原則週一回、毎週火曜日です。

☆プログラムの最後は、会場の皆さんにアンケートに答えていただき、即、集計して解説しました。スタッフが前に並び、長谷川さんがアンケートに答えました。

Q:共想法と介護の関係は?
A:共想法は認知症予防がもともとの目的のため、従来の講座では余り介護には触れていません。ただご質問があったので、身近な人が認知症になった場合の対応について、要点を説明いたします。対応は、家庭によって異なりますが、次の手順になります。
  ? 地域包括センターに相談。
  ? 受診拒否が多いので、ホームドクターに先ず相談。
  ? なるべく専門医にかかる。
  ? 財産管理等は任意後見人制度や法定後見人制度を活用。
*質問者からお礼の言葉が聞かれました。

Q:教育と教養とは?
A:「教育と教養」と書かれた方がいた。以前、高齢者の問題を研究している先生に伺った。・今日行くところがある(きょういく)・今日用事がある(きょうよう)の意味です。
今日はやることがなくてテレビを見ている。奥さんといても会話がない。これが続いたらよくない。
*一同納得。笑いあり。

☆賛助会員、研究員募集・クリスマス講演会・交流会のご案内をして、無事に出前講座を終了しました。

市民研究員 田口良江

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