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ほのぼの研究所
 ほのぼの研究所は、超高齢社会の課題である「認知症」を、高齢者を中心に全世代と共に考え、解決方法を提案する新しい学問を創り、「防ぎうる認知症にならない社会」を実現することを目的としています。その具体的な手段として、認知機能を活用する会話支援手法「共想法」の実践研究と普及を目指す組織です。「共想法」とは、出題されるテーマに沿って写真を撮ってきて持ち寄り、写真を見ながら「話す」「見る」「聴く」「考える」を行う会話支援の方法です。雑談と比べて、加齢と共に低下しやすい、言葉を取り出す時に必要な認知機能が向上するエビデンスが得られています。
書籍「脳が長持ちする会話」出版
 書籍「脳が長持ちする会話」が出版されました。 「脳が長持ちする会話」とは、「テーマを決めて、お互いの考えを聴く会話」で、結果としてそれぞれに「新しい気づきが得られる会話」です。どうしてそれで脳が長持ちするのか疑問に思った方は、是非本書を手に取って頂ければ幸いです。 amazonで注文できます。
長持ち脳検定の開発
 2025年度 公益事業振興補助事業に採択され、「長持ち脳検定の開発」事業に取り組んでいます。本事業の目的は、幅広い年齢層、特に中年期以降の人々が認知機能を維持し、向上させるための「長持ち脳検定」を提供することです。e-Learning教材を活用し、生活習慣の改善を学ぶ機会を提供。認定資格の取得と賛助会員制度を通じて、継続的な学びの支援を行います。認知機能低下を実現し、より健康的な生活をサポートすることを目指します。
最新ほの研ブログ
- 柏市シニアクラブ連合...(2025/08/17)
関東地方が梅雨明けした7月18日火曜日、ラコルタ柏の5階の柏中央公民館講堂で、大武美保子ほのぼの研究所代表理事・所長が「今から始める認知症予防 共想法体験」と題して講演を行いました。これは柏市シニアクラブ連合会のリーダー研修会の一環として実施されたものです。当会は高齢者により会員相互の親睦と総合扶助を目的とした自主組織で、支部毎に温泉地でのグランドゴルフ大会を含む一泊の研修旅行や、ボウリング大会など多彩なイベントが開催されているとのことで、羨ましく思いました。  柏市シニアクラブ連合会会長等リーダー研修会場
赤い椅子が印象的な会場には51名ほどの方々が参加され、初めて先生のお話に触れる方が大部分だったこともあり、熱心に聴講されていました。司会は副会長の亀田絹子様が担当され、会長の山田俊治様の開会挨拶では、大武所長の経歴を丁寧にご紹介いただきました。  柏市シニアクラブ連合会会長挨拶
続いて大武所長からは40分にわたる熱意溢れる講話がなされ、共想法の歴史や今後の展望、ご自身の体験を交えた分かりやすいお話が展開されました。共想法を考案した経緯やこれまでの研究のプロセスに加えて、会話が認知機能に与える影響が大きいという話、「話す」「聴く」「考える」という一連の作業を通して、加齢に伴う認知機能の低下を「脳の使い方を工夫する」ことにより、防ぐことを目指しているのが共想法だという説明がなされました。また、認知機能を高めて脳を長持ちさせてくれるのが共想法というツールであるとも述べました。た。 特に最近、自身の骨密度が上がったという事実は、日ごろの栄養管理と運動によるところが大きいとのことで、有言実行の研究者であるという印象を強く与えるものでした。毎日冷ややっこを食べる習慣は早速我が家でも真似してみたいと思いました。 最後に大武所長の近著『脳が長持ちする会話』について紹介がありました。認知機能を活用する性質を持つ会話、即ち、脳が長持ちする会話を、日常生活に取り入れることを提案するものです。共想法はその理論をもとに編み出された会話支援の方法ですが、日々の会話に一工夫加えることで、脳を長持ちさせることにつながると述べました。  大武所長による講話
講話の後は、市民研究員4名による共想法の実演がありました。テーマは「最近楽しかったこと」です。北海道旅行、理研での講演会、蛍の撮影、トリックアート展などが話題として提供されました。司会ロボットのぼのちゃんは、今日もしっかりお仕事をしてくれましたので、ほっとしました。 ほのぼの研究所担当の講話の後は、柏市の福祉担当者、高齢者支援課の島澤智宏課長による、柏市における超高齢社会への対応施策に関するお話がありました。特に柏市の女性の健康寿命が全国平均よりかなり長いという事実には衝撃を受けました。令和4年時点で、全国平均が75.5歳のところ、84.5と、9歳長いとのことです。(出典:全国平均については、厚生労働科学研究「次期健康づくり運動プラン作成と推進に向けた研究」、柏市については、「第2次柏市健康増進計画」より)  柏市高齢者支援課長島澤智宏様の講話
これは、柏市が長年高齢者問題に真剣に取り組んできたこと、市民の皆様が自分事としてその問題に向きあい、地道に努力されたことの結果だと感じました。ところで地元のつくば市はどうなのかと急に気になりだしましたが、仕事と家事にかまけて我が街を顧みなかったことも遅まきながら自覚され、大変学びの多い有意義な一日となりました。 研修会終了後、主催者の関係者と、講演、実演したメンバーで、集合写真を撮影しました。 この出講に当たり、ご尽力いただきました柏市シルバークラブ連合会の関係者の方々に深く御礼申し上げます。ありがとうございました。  柏シニアクラブ幹事と柏市講師、ほのぼの研究所講師・実演者
市民研究員 永田 映子
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ほの研通信
ほの研通信は、ほのぼの研究所、略してほの研が発行するニュースレターです。2009年3月に発刊しました。年二回の発行を目指します。ほの研通信を発行する目的は、共想法を中心とする、研究拠点・ほのぼの研究所の研究活動状況と、活動を通じて得られた知見を、NPO法人ほのぼの研究所の賛助会員をはじめとする関係者の皆様、興味のあるすべての方へお伝えすることです。
- ほの研通信第38号,ほのぼの研究所,Vol.38, 2025
- ほの研通信第37号,ほのぼの研究所,Vol.37, 2024
- ほの研通信第36号,ほのぼの研究所,Vol.36, 2024
- ほの研通信第35号,ほのぼの研究所,Vol.35, 2023
- ほの研通信第34号,ほのぼの研究所,Vol.34, 2023
- ほの研通信第33号,ほのぼの研究所,Vol.33, 2022
- ほの研通信第32号,ほのぼの研究所,Vol.32, 2022
- ほの研通信第31号,ほのぼの研究所,Vol.31, 2021
- ほの研通信第30号,ほのぼの研究所,Vol.30, 2021
- ほの研通信第29号,ほのぼの研究所,Vol.29, 2020
- ほの研通信第28号,ほのぼの研究所,Vol.28, 2020
- ほの研通信第27号,ほのぼの研究所,Vol.27, 2019
- ほの研通信第26号,ほのぼの研究所,Vol.26, 2019
- ほの研通信第25号,ほのぼの研究所,Vol.25, 2018
- ほの研通信第24号,ほのぼの研究所,Vol.24, 2018
- ほの研通信第23号,ほのぼの研究所,Vol.23, 2017
- ほの研通信第22号,ほのぼの研究所,Vol.22, 2017
- ほの研通信第21号,ほのぼの研究所,Vol.21, 2016
- ほの研通信第20号,ほのぼの研究所,Vol.20, 2016
- ほの研通信第19号,ほのぼの研究所,Vol.19, 2015
- ほの研通信第18号,ほのぼの研究所,Vol.18, 2015
- ほの研通信第17号,ほのぼの研究所,Vol.17, 2014
- ほの研通信第16号,ほのぼの研究所,Vol.16, 2014
- ほの研通信第15号,ほのぼの研究所,Vol.15, 2014
- ほの研通信第14号,ほのぼの研究所,Vol.14, 2013
- ほの研通信第13号,ほのぼの研究所,Vol.13, 2013
- ほの研通信第12号,ほのぼの研究所,Vol.12, 2013
- ほの研通信第11号,ほのぼの研究所,Vol.11, 2012
- ほの研通信第10号,ほのぼの研究所,Vol.10, 2012
- ほの研通信第9号,ほのぼの研究所,Vol.9, 2012
- ほの研通信第8号,ほのぼの研究所,Vol.8, 2011
- ほの研通信第7号,ほのぼの研究所,Vol.7, 2011
- ほの研通信第6号,ほのぼの研究所,Vol.6, 2011
- ほの研通信第5号,ほのぼの研究所,Vol.5, 2010
- ほの研通信第4号,ほのぼの研究所,Vol.4, 2010
- ほの研通信第3号,ほのぼの研究所,Vol.3, 2010
- ほの研通信第2号,ほのぼの研究所,Vol.2, 2009
- ほの研通信創刊号,ほのぼの研究所,Vol.1, 2009
NPO法人ほのぼの研究所YouTubeチャンネル
NPO法人ほのぼの研究所のYouTubeチャンネルを開設しました。講演会の講演や対談の動画を視聴することができます。ぜひご覧になり、チャンネル登録ください。 NPO法人ほのぼの研究所YouTubeチャンネル
共想法をより深く学ぶために

2012年1月、共想法に関する世界初の書籍「介護に役立つ共想法―認知症の予防と回復のための新しいコミュニケーション」が出版されました。介護専門職のための総合情報誌「おはよう21」での連載をもとに、連載で書ききれなかったことを加えてまとめられたものです。
本書の特徴は、各地で開催された共想法において、実際に用いられた写真と話題が、全部で30件以上掲載されていることです。共想法を通じて繰り広げられるほのぼのとした会話の雰囲気を豊富な具体例から楽しむことができます。基礎的な考え方と共に、準備や実施手順と活用事例が述べられています。共想法の入門に最適の一冊です。
詳しくは、ほの研ブログ記事介護に役立つ共想法、出版をご覧ください。
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