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ほのぼの研究所
 ほのぼの研究所は、超高齢社会の課題である「認知症」を、高齢者を中心に全世代と共に考え、解決方法を提案する新しい学問を創り、「防ぎうる認知症にならない社会」を実現することを目的としています。その具体的な手段として、認知機能を活用する会話支援手法「共想法」の実践研究と普及を目指す組織です。「共想法」とは、出題されるテーマに沿って写真を撮ってきて持ち寄り、写真を見ながら「話す」「見る」「聴く」「考える」を行う会話支援の方法です。雑談と比べて、加齢と共に低下しやすい、言葉を取り出す時に必要な認知機能が向上するエビデンスが得られています。
書籍「脳が長持ちする会話」出版
 書籍「脳が長持ちする会話」が出版されました。 「脳が長持ちする会話」とは、「テーマを決めて、お互いの考えを聴く会話」で、結果としてそれぞれに「新しい気づきが得られる会話」です。どうしてそれで脳が長持ちするのか疑問に思った方は、是非本書を手に取って頂ければ幸いです。 amazonで注文できます。
長持ち脳検定の開発
 2025年度 公益事業振興補助事業に採択され、「長持ち脳検定の開発」事業に取り組んでいます。本事業の目的は、幅広い年齢層、特に中年期以降の人々が認知機能を維持し、向上させるための「長持ち脳検定」を提供することです。e-Learning教材を活用し、生活習慣の改善を学ぶ機会を提供。認定資格の取得と賛助会員制度を通じて、継続的な学びの支援を行います。認知機能低下を実現し、より健康的な生活をサポートすることを目指します。
最新ほの研ブログ
- ほのぼの研究所2025年...(2025/06/15)
2024年度は、認知症予防の当事者が、高齢者だけでなく、その前の、40〜50代であると言う考えのもと、そのことに気づいた40〜50代を、当研究所の仲間に加え、これまで主に活動してきた高齢者と共に、多世代で運営する体制を構築しはじめました。新事務局メンバーと共に助成金応募に挑戦したところ、2025年度に実施する2つのプロジェクトが採択されました。2025年度は、これらのプロジェクトを新規事業として重点的に取り組みつつ、これまで取り組んできた定常的な事業に新たな工夫を加えて継続します。 第一の新規事業として、長持ち脳検定開発事業に取り組みます。2024年度末に代表理事が出版した書籍「脳が長持ちする会話」では、認知症予防知識を、共想法の考え方と共に普及することを目指しました。会話支援手法、共想法では、使わないと衰えやすく使えば伸びしろのある認知機能を意識的に活用できるよう、会話にルールを加えています。認知機能を意識的に活用する会話は、日常会話においても実践できることから、書籍では、日常会話をどのように工夫すればよいかを、具体例と共に説く構成としました。認知症予防を脳が長持ちすると言い換えることで、よい幅広い世代に興味を持って頂けるようにしました。新規事業では、書籍「脳が長持ちする会話」を教材とし、脳が長持ちするために必要な知識を、自己の状態のセルフチェックと共に身に着けられる仕組み、「長持ち脳検定」の開発に取り組みます。「長持ち脳検定」の普及を通じて、日常生活の中で、認知症予防につながる活動を無理なく実践する人を増やし、脳が長持ちする社会の実現に向けた一助とします。 第二の新規事業として、多世代交流を通じた認知症予防意識向上プロジェクトに取り組みます。認知症予防知識を、子どもから高齢者まで幅広く広めることを目指します。特に子ども世代については、脳は自分の身体の一部として、一生かけて意識して育てるものであることを知る機会を設けます。子ども世代に伝えることを通じて、その親世代、祖父母世代にも、脳が長持ちするために有効な生活習慣を広める仕組みづくりに取り組みます。活動を通じて、より幅広い世代のメンバーで運営する体制の構築を加速します。 これまで取り組んできた定常的な自主事業として、共想法継続コースおよび街歩き共想法、体験講座、講演会の実施などが挙げられます。これらに加えて、所外からの要請に応じて実施する出前講座があります。2024年度は、出前講座を通じて、柏シルバー大学院、虹色未来大学など、地域で活躍する高齢者のネットワークと接点を持ち、自主事業を周知することができました。この結果、多くの方に自主事業に参加頂くことができました。地域における、ほのぼの研究所や、認知症を予防するための会話支援手法、共想法の認知度を高めることに、意識して取り組みながら、自主事業に取り組みます。 今年度は、新規事業、自主事業に取り組みながら、実施に必要な体制を構築して参りたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。 NPO法人ほのぼの研究所 代表理事・所長 理化学研究所 革新知能統合研究センター チームディレクター 大武美保子
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ほの研通信
ほの研通信は、ほのぼの研究所、略してほの研が発行するニュースレターです。2009年3月に発刊しました。年二回の発行を目指します。ほの研通信を発行する目的は、共想法を中心とする、研究拠点・ほのぼの研究所の研究活動状況と、活動を通じて得られた知見を、NPO法人ほのぼの研究所の賛助会員をはじめとする関係者の皆様、興味のあるすべての方へお伝えすることです。
- ほの研通信第38号,ほのぼの研究所,Vol.38, 2025
- ほの研通信第37号,ほのぼの研究所,Vol.37, 2024
- ほの研通信第36号,ほのぼの研究所,Vol.36, 2024
- ほの研通信第35号,ほのぼの研究所,Vol.35, 2023
- ほの研通信第34号,ほのぼの研究所,Vol.34, 2023
- ほの研通信第33号,ほのぼの研究所,Vol.33, 2022
- ほの研通信第32号,ほのぼの研究所,Vol.32, 2022
- ほの研通信第31号,ほのぼの研究所,Vol.31, 2021
- ほの研通信第30号,ほのぼの研究所,Vol.30, 2021
- ほの研通信第29号,ほのぼの研究所,Vol.29, 2020
- ほの研通信第28号,ほのぼの研究所,Vol.28, 2020
- ほの研通信第27号,ほのぼの研究所,Vol.27, 2019
- ほの研通信第26号,ほのぼの研究所,Vol.26, 2019
- ほの研通信第25号,ほのぼの研究所,Vol.25, 2018
- ほの研通信第24号,ほのぼの研究所,Vol.24, 2018
- ほの研通信第23号,ほのぼの研究所,Vol.23, 2017
- ほの研通信第22号,ほのぼの研究所,Vol.22, 2017
- ほの研通信第21号,ほのぼの研究所,Vol.21, 2016
- ほの研通信第20号,ほのぼの研究所,Vol.20, 2016
- ほの研通信第19号,ほのぼの研究所,Vol.19, 2015
- ほの研通信第18号,ほのぼの研究所,Vol.18, 2015
- ほの研通信第17号,ほのぼの研究所,Vol.17, 2014
- ほの研通信第16号,ほのぼの研究所,Vol.16, 2014
- ほの研通信第15号,ほのぼの研究所,Vol.15, 2014
- ほの研通信第14号,ほのぼの研究所,Vol.14, 2013
- ほの研通信第13号,ほのぼの研究所,Vol.13, 2013
- ほの研通信第12号,ほのぼの研究所,Vol.12, 2013
- ほの研通信第11号,ほのぼの研究所,Vol.11, 2012
- ほの研通信第10号,ほのぼの研究所,Vol.10, 2012
- ほの研通信第9号,ほのぼの研究所,Vol.9, 2012
- ほの研通信第8号,ほのぼの研究所,Vol.8, 2011
- ほの研通信第7号,ほのぼの研究所,Vol.7, 2011
- ほの研通信第6号,ほのぼの研究所,Vol.6, 2011
- ほの研通信第5号,ほのぼの研究所,Vol.5, 2010
- ほの研通信第4号,ほのぼの研究所,Vol.4, 2010
- ほの研通信第3号,ほのぼの研究所,Vol.3, 2010
- ほの研通信第2号,ほのぼの研究所,Vol.2, 2009
- ほの研通信創刊号,ほのぼの研究所,Vol.1, 2009
NPO法人ほのぼの研究所YouTubeチャンネル
NPO法人ほのぼの研究所のYouTubeチャンネルを開設しました。講演会の講演や対談の動画を視聴することができます。ぜひご覧になり、チャンネル登録ください。 NPO法人ほのぼの研究所YouTubeチャンネル
共想法をより深く学ぶために

2012年1月、共想法に関する世界初の書籍「介護に役立つ共想法―認知症の予防と回復のための新しいコミュニケーション」が出版されました。介護専門職のための総合情報誌「おはよう21」での連載をもとに、連載で書ききれなかったことを加えてまとめられたものです。
本書の特徴は、各地で開催された共想法において、実際に用いられた写真と話題が、全部で30件以上掲載されていることです。共想法を通じて繰り広げられるほのぼのとした会話の雰囲気を豊富な具体例から楽しむことができます。基礎的な考え方と共に、準備や実施手順と活用事例が述べられています。共想法の入門に最適の一冊です。
詳しくは、ほの研ブログ記事介護に役立つ共想法、出版をご覧ください。
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