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ほの研ブログ - 第3回高齢社会を考えるシンポジウム「“明るい未来”語ることから始めよう」参加報告

第3回高齢社会を考えるシンポジウム「“明るい未来”語ることから始めよう」参加報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
TakeshitaH 2013-11-10 8:00
2013年11月2日(土)13時30分より、千葉大学西千葉キャンパスのけやき会館大ホールで行われたシンポジウムに出席しましたので、報告いたします。ほのぼの研究所からは、研究員の佐藤(由)、田口、永田、2013年度実践コースの長久秀子さんが、第51回千葉大祭を含めて参加しました。


けやき会館・会場

大学祭でにぎわうキャンパスを横切り、まずは留学生の営む多国籍料理でお腹を満たしてから、ダンスや展示を楽しみました。その後けやき会館へ移動し、13時半からの開始を待ちました。本日は、厚生労働大臣の田村憲久氏の招待講演が目玉ですが、田村大臣は千葉大学の法経学部を卒業されているというお話でした。


キャンパス・大学祭

まずは主催者である千葉大学長の齋藤 康氏のあいさつに始まり、来賓の文部科学省大臣官房審議官の常盤豊氏と続きました。第1部の田村大臣の招待講演の中で、アベノミクスという言葉は大臣がはじめて使ったこと、また認知症がふつうの概念となるような社会作りなど、興味深いお話を伺いました。


田村大臣の講演

休憩をはさんで第2部のパネルディスカッションに移りました。その様子が、11月3日の朝7時前に、NHKで放送されていたのにはびっくりしました。コーディネーターの高林克日己氏(千葉大学医学部附属病院副病院長)の司会により、5名のパネリストから「明るい未来」について、熱い議論が展開されました


パネリスト 左側4名

パネリストのお名前は、左から水野創氏、石井邦子氏、明石洋一氏、中央より右に、神野真吾氏、大武美保子氏です。ステージの左端には司会の高林氏が座り、右端には女の子の衣装を着たロボットのぼのちゃんが鎮座していました。皆さんが盛り上がるとロボットが笑います。


パネリスト 右側2名とぼのちゃん

千葉県経済同友会副代表幹事で(株)ちばぎん総合研究所取締役社長の水野氏、千葉県立保健医療大学教授の石井氏、千葉大学名誉教授の明石氏、千葉大学准教授の神野氏と大武氏より、超高齢社会への貴重な提言がなされました。その中で強く思ったことは、現在65歳前後の団塊の世代が75歳位になるまで、積極的に社会貢献をし、更には起業する位の意欲がないと、日本の将来は立ち行かないということでした。その世代の一人として、身のひきしまる思いがしました。


ぎんさんの娘姉妹

最後に進行係の千葉大学医学部附属病院病院長の宮崎勝氏より、耳よりなお話を伺いました。入院患者のうち、活発に会話をしている人は治りが早いそうです。ぎんさん娘4姉妹の元気の秘密は、そのあたりにありそうです。

ほのぼの研究所実践コース参加者である長久秀子さんから、シンポジウムの感想が届いておりますので、ご紹介します。

市民研究員 永田映子


第3回高齢社会を考えるシンポジウム 参加感想

シンポジウム聴講のお誘いを受けて、何十年ぶりかに訪れた大学のキャンパス。木々が色づき始めた自然豊かな広大な敷地で孫世代に近い世代のあふれんばかりの若さと迫力に圧倒され、隔世の感を禁じえませんでした。
  一方、キャンパスの賑わいとは趣を異にしたシンポジウムにおいては、厳しい社会的背景・現実がつまびらかにされた上で、高齢者と実際に向き合う方々の切実な課題、さらなる学びを加えた社会とのつながりへの高齢者としてのトライアル、地域特性や地縁を享受した堅実な高齢コミュニティの生活実態、そして会話の訓練にフォーカスして科学的見地から認知症予防・改善の手法を実践していく研究等々、様々な分野、立場、切り口から逼迫した超高齢社会の事例、課題、提案が挙げられ、議論が展開されました。
  今もこれからも高齢社会にどっぷり身を置く我が身ですが、マスコミをはじめとする偏ったわずかな情報源からしか現実を捉えていなかったことを反省、広角的に高齢社会を捉えるべきことを気づかされ、生き方を見直すよい機会となりました。
  同時に、キャンパスの賑わいや若者達のパワーを目の当たりにして、課題解決のためには世代、エリア、ライフステージ、フィールドを超えた連携・協同、研究もさらに必要であることもあらためて実感したことでした。

  トリがゆえに、持ち時間10分以内と時間的制約のなか、大武先生は冒頭に歯磨きの励行が高齢者の総入れ歯率を劇的に減少させたというデータを元に、「何の対策もしないで現在の高齢者が認知症になるのは、歯磨きをしないで総入れ歯になるのと同じようなもの、適切なことをすれば減らすことができるのでは」とのパワフルな投げかけから、ぎんさん姉妹の会話実態のビデオ紹介や会話訓練の必要性の解説や提唱、そしてほの研の活動や12月のクリスマス講演会紹介までと、一気呵成の効果的スピーチで、少々おカタイ会場の雰囲気を大いに和ませて下さいました。そして会場からは大きなうなずきや笑いも。
  ところで、パネルディスカッションを盛り上げるためにと壇上に登場した笑い促進プロブラムを擁したぼのちゃんですが、会場の雰囲気にも敏感に反応できる機能も備えているのでしょうか、「開発途上」というエキスキューズを返上できそうな当意即妙の大活躍ぶりでした。
  認知症予防のための会話訓練の必要性:共想法についてはニュースでも早速取りあげられた由、興味を持って下さる方が一人でも増えることに期待したいと思います。

実践コース参加者 長久秀子


シンポジウムはUSTREAMで放映、録画されました。当日の様子を合計3時間あまりの動画で見ることができます。
第3回高齢社会を考えるシンポジウムその1(178:30)
第3回高齢社会を考えるシンポジウムその2(5:30)

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