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「共想法」の目的と経緯
FRI Director on July 2007
共想法は、年を重ねると、誰にでも起こりうる認知機能の低下を、脳の使い方の工夫でなるべく防ぐことを目的としています。低下しやすいと知られている、「体験記憶」、「注意分割機能」、「計画力」を使うように設計されています。 2006年、大武美保子(当時、東京大学助教授、2021年現在、理化学研究所チームリーダー)が、認知症の祖母との会話をヒントに考案しました。雑談と比べて、加齢と共に低下しやすい、言葉を取り出す時に必要な認知機能が向上するエビデンスが得られています。
「共想法」の定義
Co-imagination Method in January 2007
共想法は、写真を見ながら「話す」「見る」「聴く」「考える」を行う会話支援の方法です。参加者は、出題されるテーマに沿って写真を撮ってきて持ち寄ります。話し手の写真が順に映し出されると、時間内に話し、その後、周りの人から質問や感想を言ってもらって、自分の体験をより深く考えます。周りの人の撮影した写真を見て、話を聴き、ものの見方を広げます。低下しやすい認知機能を総合的に使い、長持ちする脳の使い方を、一連の活動の中で実践します。
「ふれあい共想法」の実施手順
  1. 参加者は6人程度のグループ
  2. テーマに沿って写真とそれにまつわる話題を準備
  3. 司会者が画像を共想法支援システムに登録
  4. スクリーンに投影された画像を説明
  5. 単発または複数回実施の後、効果測定
共想法をより深く学ぶために
2012年1月、共想法に関する世界初の書籍「介護に役立つ共想法―認知症の予防と回復のための新しいコミュニケーション」が出版されました。介護専門職のための総合情報誌「おはよう21」での連載をもとに、連載で書ききれなかったことを加えてまとめられたものです。 本書の特徴は、各地で開催された共想法において、実際に用いられた写真と話題が、全部で30件以上掲載されていることです。共想法を通じて繰り広げられるほのぼのとした会話の雰囲気を豊富な具体例から楽しむことができます。基礎的な考え方と共に、準備や実施手順と活用事例が述べられています。共想法の入門に最適の一冊です。

詳しくは、ほの研ブログ記事介護に役立つ共想法、出版をご覧ください。

ふれあい共想法の活動に参加しませんか
Illustration of Co-imagination Program
  • 「ふれあい共想法」では、共想法参加者を募集しています。参加ご希望の方は、下記事項をご記入の上、メールにて事務局にご連絡頂ければ、説明会などのご案内を致します。この他、講演、出前講座のご依頼なども事務局までご相談下さい。

申し込み方法:
(1)氏名、(2)住所もしくは所属、(3)連絡先電話番号、(4)メールアドレスを明記の上、Eメールにて事務局宛にお送り下さい。

宛先:ほのぼの研究所 事務局
Eメール : frioffice'at'fonobono.org('at'を@に書き替えて送信下さい)
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