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ほの研ブログ - NagahisaHさんのエントリ

帝国ホテルより

カテゴリ : 
今日の共想法 » あなたの空
執筆 : 
NagahisaH 2019-12-15 8:00
 私の誕生日祝いに、「これまで行ったことのないところに行きましょう」という妻の提案で、帝国ホテル上階のランチバイキングに行きました。レストランの眼下が皇居で、その先に拡がる空がとてもきれいだったので、思わず写真におさめました。食事も大変おいしく、とてもよい記念になりました。
 出光美術館からの皇居の眺めも素晴らしいということなので、今度はそちらからも眺めてみたいと思います。

継続コース参加者M.A.さん



皇居と空

コメント:市民研究員 H.N.さん
雄大に広がる空と都心のビル群を背景に、うっそうと広がる皇居の深い森のこの上もない美しさは、令和に入って初めの記念すべきお誕生日祝いを、さらに素敵なものにしたことでしょう。ふと、先に行われた即位の礼正殿の儀の始まりに、奇跡的に虹がかかって、得も言われぬ気持になったことを思い出しました。
 災害用備蓄食品の消費期限を点検しながら、定期的に食べて買い足していく「ローリングストック法」、調理時間やお皿洗いの水を節約できるポリ袋に食材を入れて湯煎する「パッククッキング」等々、ネットで食に関する防災知識を仕入れました。
 その時、災害時に美味しく食べられるという、市販のポテトスナック菓子にお湯を注いでつくるポテトサラダの紹介が気になったので、キュウリとハムとマヨネーズも加えて試してみました。なかなかお勧めの味になったので、後日、職場の若い人に話したところ、「もうとっくに知ってますよ!」といわれてしまいました。

継続コース参加者K.T.さん


おいしい災害時食づくりに挑戦

コメント:市民研究員 H.N.さん
スナック菓子から、なかなかユニークでおいしそうなものができるのですね。備蓄食品だけではなく、手許にあるものを上手に活用するアイデアを収集しておくのも、今後のサバイバル術の一つかもしれません。
 2019年11月5日(火)13:30より、千葉県柏市の文化・交流複合施設パレット柏の多目的スペースAにて、「今からなら間に合う!認知症予防」講演会ビデオ観賞会を開催いたしました。これはさる7月5日(金)に同市柏の葉のさわやかちば県民プラザで開催した、ほのぼの研究所設立11周年記念講演会のビデオ記録を観賞していただくという、弊所では初めての「ビデオ観賞会」開催の試みでした。

講演会ビデオ観賞会のチラシ

 実は、当該講演会は喫緊の課題である認知症発症者の増加につれて、予防への関心の高まる中、テーマの「今からなら間に合う!認知症予防」の文言がご興味を抱いていただける契機になったとも思われること、また「コグニサイズ」の普及にもご尽力のマスコミでもお馴染みの国立長寿医療研究センターの島田裕之先生がご登壇ということで、皆様のご期待も大きかったとみえ、お申込みが締切りを待たずに会場定員をオーバー、勢い当日飛び入りお申込みの方々をお断りするという申し訳ない事態も発生いたしました。
 果たして、大変喜ばしいことに、参加の皆様からは、島田裕之先生と大武美保子ほのぼの研究所代表理事・所長の2人の認知症予防研究者の講話・対談の内容がタイムリーかつ大変わかりやすく、彼らの認知症予防にかける熱意が、認知症予防の必要性ややる気を喚起させたとして、ご好評もいただきました。そのため、当日ご参加が叶わなかった賛助会員をはじめとして、さらにより多くの方々とこの講演会の知見をぜひ共有させていただきたいと、企画した次第です。

 柏駅至近というパレット柏のアクセスの良さも奏功したのでしょうか、連休明けのおだやかな小春日和の昼下がり、都内、近県から、また当日お申込みを含めて、会場がいっぱいになる40名近い参加者をお迎えすることができました。

設立記念講演会ビデオ冒頭画面

 事務局の開会の挨拶と開催趣旨の説明に続き、先ず講演会1日のダイジェスト版ビデオにて概要をお伝えした後、早速島田裕之先生の「自分で行う認知症予防の方法〜この30年間の研究から見えてきたこと〜」の講話放映を開始しました。まず、現段階では認知症予防の薬物療法が未開発の中、認知症予防とは認知症発症を抑えるのではなく、(1)認知症発症遅延と(2)重症化遅延であることを述べられました。そして、ご自身の、またグローバルな研究データを駆使しながらの、複雑で難しい現状や認知症発症の実態、認知症予防に関する研究成果などの大変わかりやすい解説が進むにつれ、講話に引き込まれ、大きくうなずいたり、熱心にメモをなさる参加者が多くいらっしゃいました。

島田裕之先生の招待講演画面

 さらに、後半に島田先生ご所属の国立長寿医療研究センターが開発、普及に務められている運動と頭の体操を組み合わせた認知症予防手法「コグニサイズ」の初歩を会場の参加者と体験した場面になると、期せずして、ご参加の皆様全員が一斉に先生の指示に従って身体を動かし、声を出して体験して下さいました。画面と観賞会場の一体感に驚かされるとともに、何より思いがけないことでしたので、大変感激したことでした。

画面の島田裕之先生の指示に従って、コグニサイズをみんなで体験

 休憩を挟んで、大武所長が「頭の健康チェックのすすめ」と題した講話を行い、加齢による認知機能の低下は生活の仕方や脳血管系疾病の有無によって異なるが、その低下の傾きを緩やかにすることが予防の課題であるとし、血圧や体重と同様、加齢により低下する骨量、そして認知機能を測ることにより、自身の状態を知る勇気を持ち予防すべきだと述べました。またほのぼの研究所の設立の経緯を始め、活動の特長、内容、認知症予防の要点、そして認知症予防手法「共想法」について紹介しました。

大武所長の「頭の健康チェックのすすめ」の講話

 その後、島田先生、大武所長の2人の認知症予防研究者の熱い対談の様子をビデオでご覧いただき、島田先生から認知症予防のモチベーションを保つための秘訣を伝授していただいた後、「誰もが認知症は怖い。が、むやみに怖がることはやめて、一歩踏み出して認知症予防をすることが大事、認知症予防の怖さを忘れるほどアクティブに活動して下さい」というエールをいただき、ビデオ観賞は終了いたしました。

 最後に全員に、簡単な自己紹介と感想を披露していただきました。2時間強の短い時間でしたが、会場には画面を通して知見を共有したことで、和やかな雰囲気が生まれたようで、「次週の共想法継続コースを見学します!」という積極的なお声をはじめ、嬉しい評価やざっくばらんなホンネ、そしてこれからの認知症予防への意気込みなど、様々なお声を伺うことができました。
 その中で、ほのぼの研究所設立当初から講演会にほぼ欠かさずご参加・ご協力をいただいている賛助会員の方からいただいた「この講演会ビデオを拝見して、認知症予防がようやく政府が本格的に課題として取り上げるようになり、世界的に連携した調査研究にまで進んできたことを確認できました。時代が動いてきたと実感できて、感慨深いものがあります」との静かで凛としたお言葉には、長年のほのぼの研究所へのご支援への深い感謝の念を感じるとともに、心に深く浸みるものがありました。

 熱心な観賞中のご様子、そして終会後もしばらくご参加の方々との大武所長や市民研究員との歓談の輪が広がって行くのを目の当たりにして、初めての講演会ビデオ観賞会を実施したことに、ささやかな達成感を感じることができました。
 ここに改めて、お忙しい中貴重な時間をさいてご参加下さいました皆様に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

(市民研究員 鈴木晃・長久秀子)

ふるさとの鮎

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今日の共想法 » 舌やのどで味わってみる
執筆 : 
NagahisaH 2019-9-29 8:00
 郷里の那須の知人が那珂川の鮎を送ってくれました。今回は軽く塩を振って串に差したまま、フライパンで焼いてみました。そして串を外して、頭からいただきました。
 私はおせんべいなど硬いものが大好きです。幸いなことに90歳を超えた今も28本の歯が健在です。ですから鮎も頭から骨もすべてよく噛んで美味しくいただくことができたのです。幸せなことだと思っております。

継続コース参加者 M.A.さん


今年も故郷の旬の味を堪能できました

コメント:市民研究員 H.N.さん
アンチエイジングのための要件を十二分に満たした生活を励行なさっているからこそ、90歳を超えられてもご健勝で、懐かしい故郷の味を堪能なされるのでしょう。私も歯は弱くはないですが、M.A.さん流のカルシウムもたくさん摂れる天晴な鮎の食べ方を真似してみたところ、到底及びませんでした。

蜘蛛の巣

カテゴリ : 
今日の共想法 » 触ってみる
執筆 : 
NagahisaH 2019-9-15 8:00
 以前から触ってみたかったのですが、機会がありませんでした。が、「触覚を働かせる、触ってみる」という共想法のテーマをもらったことをきっかけに、早速触ってみました。
 縦糸はしっかりしていてツルツルで、横糸は柔らかく粘々していました。なんだか壊れそうで、すぐに手を離しました。それにしても、この複雑で大きな蜘蛛の巣をどのようにつくるのでしょうか、すごいことだと思いました。
 雨上がりの翌朝見た蜘蛛の巣には、無数の水滴がつき、それに光が当たって、まさに芸術作品でした。製作者の蜘蛛にお礼をいいたくなりました。

継続コース参加者 C.O.さん


初めて触ってみた蜘蛛の巣

コメント:市民研究員 H.N.さん
期せずして、蜘蛛の巣が身体についてしまった不快な思い出があるので、直に触ってみたC.O.さんの勇気に脱帽です。巣に蜘蛛はいなかったのでしょうか?身体の何倍もの大きな巣を作るのには、決まった手順があり、縦横の糸の性質にも、自然界に生きるためのそれぞれ相応の術が備わっているとのこと。蜘蛛さんにも脱帽です。

公園の猫の住まい

カテゴリ : 
今日の共想法 » 季節を感じるもの
執筆 : 
NagahisaH 2019-9-1 8:00
  梅雨明け前のある日、公園で猫に餌をやっている人に話しかけると、「昨日雨で来られなかったから、今日は(猫たちは)ガツガツしている・・」とのこと。「長梅雨だけど、どこに寝ているの?」とたずねて案内されたのが、高木の下で周りはツツジの低木に囲まれている、この傘の家でした。歩き仲間の男性の方が傘で作ってくれたそうです。たまたまその時には猫はいませんでした。
梅雨が終わったら傘はとりのぞくのかしら? 「動物にエサをやらないでください」の看板がある公園でした。

継続コース参加者 N.K.さん


梅雨時限定猫用仮設住宅

コメント:市民研究員 H.N.さん
猫好きの私にとっては、散策中に猫に出会うのは大歓迎、でも注意書きがあるのに餌を与えるのは問題です。地域猫としてみんなで愛玩したり、保護猫活動団体の助けを得ることも必要かもしれません。それはともかく、今年の長雨対策用に傘の仮設住宅を提供してくれた優しいおじさんに、野良猫くんたちは大いに感謝したと確信しています。
 

2019年ほのぼの研究所設立記念講演会

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NagahisaH 2019-7-28 8:00
 2019年7月5日(金)13時30分より、柏市柏の葉のさわやかちば県民プラザ大研修室にて、「今からなら間に合う!認知症予防」〜充実した真の健康長寿を目指すために〜をテーマに、ほのぼの研究所設立記念講演会を開催いたしました。愛知県からお招きした国立長寿医療研究センター老年学・社会科学研究センター長 島田裕之先生の講話や『コグニサイズ』への関心のある方、また「今からなら間に合う!」のフレーズに敏感に反応された認知症予防に関心の高い方が多かったのでしょうか、お申込みは早々に定員に達し、当日は雨の心配もある生憎の曇り空でしたが、120余名の参加者で会場は埋め尽くされました。

 大武所長の開会挨拶に続き、さわやかちば県民プラザ 内藤 正寿所長より、ご来賓の挨拶を頂きました。発表されたばかりの認知症施策推進大綱について触れられ、認知症予防に取り組む講師やほのぼの研究所への激励と期待、そして人生100年時代における生涯学習実践の重要性を述べられました。次いで、MS&ADインタリスク総研の杉澤 登様より、法人賛助会員となられた経緯と、『共想法』への大きな期待を込めたご挨拶をいただきました。
 

ご来賓の内藤正寿さわやかちば県民プラザ所長
 

ご来賓のMS&ADインタリスク総研 杉澤 登様
 
  招待講演の島田裕之先生の講話のテーマは「自分で行う認知症予防の方法―この30年間の研究から見えてきたこと」。認知症の発症要因から予防まで、多様な興味深い研究データや研究プロセス、動向を織り交ぜながら、詳細な内容を大変わかりやすく解説して下さいました。

招待講演の国立長寿医療研究センター島田裕之先生
 

 最初に、現時点での予防とは、認知症を完全に抑えたり、治すということではなく、(1)認知症の発症を数年遅らせる(発症遅延)(2)認知症を発症しても悪化を遅らせること(重症化予防)であると定義されました。早期・軽症のMCI(軽度認知障害)への予防の取り組みで、4人に1人が健常の状態に回復した研究結果があることを踏まえて、できるだけ早期に自分の異状に気付き(認知機能検査・脳ドック等)予防策を講じることが重要だと説かれました。そして、予防に効果的とされるものは多数あるも、運動、生活習慣病管理、脳を鍛える、社会的交流が特に効果的であることも。そして、最も悪い要因とされる生活習慣:身体的不活動(運動不足)を改善するばかりか、認知機能を改善するとともに、脳にも良い作用のある方法として、所属の国立長寿医療研究センターが開発した『コグニサイズ』を紹介して下さいました。最後に参加者全員で初歩とはいえ、初心者には徐々に手こずってしまうコグニサイズを幾つか体験しました。果たして、今から!認知症予防を取り組もうと決めた参加者の心ばかりか、身体までが程よく熱くなったのでした。 

会場全員でコグニサイズを体験、うーん、意外と〜
 
 大武美保子 ほのぼの研究所代表理事・所長、理化学研究所チームリーダーの基調講演は「頭の健康チェックのすすめ」。加齢とともに低下する認知機能は、個人、脳血管系疾患発症の有無や生活の仕方等で異なるも、その傾きをいかに緩めるかが全ての人の課題であると述べました。認知症予防のためには、島田先生が異状に気付く-早期に検査を受けることを勧められたように、自分の今の認知機能を知る勇気が重要であると強調しました。そのためには血圧や体重を測るように、認知機能を測り、予防に向き合うべきだと述べました。併せて、認知機能と同じようなカーブをより早期から描く骨密度の計測も、特に女性参加者に勧めました。

 基調講演の大武代表理事・所長
 
 10分の休憩を挟んで島田先生と大武所長の「今からなら間に合う!認知症予防」と題した対談が始まりました。『共想法』実施時に使うことのある、発話量を計って絶妙に?進行を取り仕切るロボットぼのちゃん5号が、対談の司会を務めることになり、ヘッドマイクを装着しての対談となりました。

 絶妙に進行を取り仕切る司会ロボットぼのちゃん5号、対談で大役を果たす?
 
 まず、最前線の認知症予防研究者として、現在、非薬物療法で認知症予防に良いとされる手法は、エビデンス(証拠)が足らないとされていることに忸怩たる思いがあるも、世界でも、また日本でも大規模な臨床研究が始まっていることから、エビデンスを集めながら、発症遅延、重症化防止の意味の予防を推進していくという熱い思いが語られました。
 
  また、休憩時間に会場から収集した質問への回答も含めて、認知症予防のきっかけや継続するポイントについても語られました。予防のきっかけとなるのは、「自分の状態を知る」こと(脳ドック・認知症検査)。病気になると怖いという恐怖は最大のモチベーション。そして、予防活動継続の秘訣は、自分がやっているということを味わうためのモニタリング(記録)と、強靭な意思があっても1人では続けにくいので、仲間づくりが必要とのこと。

 最後に、島田先生から「誰もが認知症は怖い、むやみに怖がることはやめて、一歩踏み出して予防活動をすることが最も大事。認知症の怖さを忘れるほどアクティブに活動して下さい!!」という熱いエールをいただき、対談、そして講演会は終了いたしました。

 なお、多くの方々から回答をいただきました事後アンケートでは、講演会全体に高い評価を頂戴いたしました。またこれまでになく大勢の方々から、自由回答として、これからすぐに認知症予防活動を始めたい、自分の状態を知るために認知機能等を測ってみたいというお声を寄せていただき、「今からなら間に合う!」の効果があったのではと、嬉しく思っております。島田先生のアドバイスに沿って、長く継続いただきますようにと願っております。
 ここに改めて、ご多忙の中遠路はるばるご無理をお願いしてご登壇いただきました島田先生、並びにご参加の皆さまに感謝を申し上げる次第です。ありがとうございました。

市民研究員 長久 秀子

 この写真を撮ったのは、テレビの再放送で市原悦子さんが朗読していた「僕はママが大好き。だから、手を繋いで歩く時、僕は絶対にママの影を踏まないよ。だって、大好きだから」という7歳児の詩がとても素晴らしく、感激したのがきっかけです。これだ!母子が手を繋いで歩く影写真を撮ろうと。
 7歳の孫と、母親の代理で私がモデルになりました。孫と2人、大きな影が撮れる所を目掛けて走り回りました。撮り終えた時私は、とても幸せで暖かい気分になりました。詩の効果でしょうか。

継続コース参加者A.K.さん


感激した詩を写真に表して

コメント:市民研究員 H.N.さん
200字少々の文章の中に、A.K.さんのしなやかな心と、優しいお孫さんとの心温まるドラマが凝縮されていて、胸が熱くなりました。素敵な写真を撮るために、お孫さんと時間を共有できるとは、なんとも羨ましいことです。素敵なおばあちゃまとして、慕われていらっしゃるのですね。

切り絵行灯

カテゴリ : 
今日の共想法 » 10分歩いて見つけたもの
執筆 : 
NagahisaH 2019-7-7 8:00
  往時に栄えた街並みが特に夜になると暗く寂しくなったと考えた、生まれも育ちも流山の幼馴染、しかも隣同士の切り絵担当と行燈担当の2人のボランティアが作成している切り絵行灯は市内の古い街並みを中心に数十基ほど設置されています。どれもその設置場所にちなんだオリジナルデザインの精巧な切り絵が施され、ライトアップされるとさらに趣が出ます。市役所や由緒ある社寺、鉄道駅舎、モダンな店舗もと、設置場所が増え、市の活性化にも役立っています。目にすると、なんとも言えない和やかな温かい気持ちになるのです。

市民研究員 H.N.さん



流山諏訪神社に設置されている切り絵行灯

コメント:市民研究員A.S.さん
行灯に明かりがともった写真は古い街並みも活かされ、良い雰囲気が感じられる1枚です、昼の街並みを見た時とは異なる切り絵行灯のある処への散策は、夕方からがお勧めで、また新たな発見もありそうです。
 2018年度は、2008年にNPO法人ほのぼの研究所設立10周年を迎えることができました。次の10年を見据えて、「防ぎうる認知症にならない社会」の実現へ向けた取り組みを行いました。今年度は、その取り組みをより具体化し、加速する、以下の三つの事業に主に取り組みます。

 第一に、自治体との連携による共想法事業に取り組みます。昨年度に引き続き、共想法継続コースを、柏市が主催する共想法の講座の受け皿として、柏市が行政として位置付けた上で実施します。公助による認知症予防活動を、共助による認知症予防活動につなげ、自治体がNPOを支援する一つの形となります。継続参加者に加えて、認知症予防活動の担い手となる人材に参加頂ける仕組みを、実践を通じて整えて参ります。

 第二に、企業と連携して、会員サービス連携事業に取り組みます。認知症予防を切実に必要とする人に認知症予防サービスを届ける仕組みづくりを目指します。具体的には、保険会社など、会員サービスを提供している企業の顧客を対象に共想法を体験頂くイベントを開催します。どのように伝えることで、不安を取り除きながら、必要な高齢者に認知症予防サービスに参加頂くことができるかを、明らかにします。サービスを享受すると共に効果検証に参加頂ける方を発掘する仕組みにつなげて行きたいと考えています。

 第三に、認知機能の計測評価事業を行います。体重、体温、血圧を測るように、認知機能を定期的に測る新たな暮らし方の実践を提案するものです。具体的には、企業と連携して、ゲーム感覚で認知機能を見える化するアプリを体験するイベントを開催したり、継続コース参加者の認知機能を定期的に計測したりするといった取り組みをします。時折認知機能をチェックし、強み、弱みを知った上で、共想法などの訓練手法を日常生活に取り入れることが、認知的健康につながることを示して行きたいと考えています。

NPO法人ほのぼの研究所 代表理事・所長
理化学研究所 革新知能統合研究センター チームリーダー
大武美保子